感情タグBEST3
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Posted by ブクログ
これ以上ないミステリ。
これから先どんなミステリを読んでもこれを超えることはないと思う。
「だって彼は殺されたんでしょ?」のコーラのセリフがとても印象的で、そのせいでしっかりとアガサ・クリスティーの術中にはまってしまった笑
Posted by ブクログ
800冊のメルクマール。それに相応しい内容だった!資産家の当主リチャード・アバネシーが急死する。リチャードの屋敷には、葬儀に訪れた親戚たちが集まり、遺言執行者であるエントウイッスルから遺言の内容を発表される。その直後、末妹コーラが「だって、リチャードは殺されたんでしょう?」そして葬儀の翌日、コーラは殺される。その後、コーラのお手伝い・ギルクリストへの毒殺未遂。ポアロが関係者を集めて推理する。薬剤師、俳優、精神病等バラエティー富んだ登場人物、絵画にまつわる謎。ポアロが糸をほどいていく。真相を知り驚愕した。⑤
Posted by ブクログ
クリスティー22冊目。
だまされたー!最初はヘレンが犯人だと思ってて、次はモードを疑って、結局全然合ってなかった。
あー悔しい。読み返したら、葬儀帰りにおいしいパンを食べてたシーン、「コーラ」って明記されてない。すっかり書いてあるものだと思い込まされてた。
家族全員がまんべんなく怪しさを漂わせていたのが見事。だれが犯人でもおかしくなかった。なのに、一番怪しさのない人が犯人だった…あーあ。
スーザンが幸せになってくれたらいいな。
Posted by ブクログ
原題 After the Funeral
リチャードの葬儀の後、末妹のコーラが発した「だって彼は殺されたんでしょ?」の一言から事件は始まりますが、この言葉が発せられた意味がこんなに深かったとは!
ポアロシリーズを何作か読んだなかで、この作品が一番好きです。事件やトリックに派手さはありませんが、面白い!
ポアロが皆を一堂に集めて謎解きをするまで、さっぱり犯人がわかりませんでした。犯人・犯行動機が分かれば、なるほどと納得。
登場人物が親戚だらけなので、最初は誰がどういう親戚筋なのか、家系図で確認する作業が必要ですが、登場人物が皆個性的で良かったです。
Posted by ブクログ
だって彼は殺されたんでしょ?
一瞬で登場人物全員を疑心暗鬼にさせる一言。
葬儀を終えたばかりのアバネシー家当主の死、その裏側にどんな真実があるのか。実際にはごく自然な病死であって他殺の証拠は一切ない。ただ、他殺でないと言い切れる証拠も存在しない。
"誰かに殺された"という(偽の)真実を生み出して、それを"知られたらまずい誰か"を各々に想像させる。そしてこれから自分が行う殺人の罪をその"誰か"に負わせる。
偶然の死と自分の犯行に繋がりがあるように印象付けて殺害動機を隠す。
被害者に最も近い人物でありながら、冒頭の発言が被害者本人のものである限り、最も犯人像からかけ離れた存在になれる。
殺害方法も実際の犯人のイメージとは結びつかないもの。
他人から見える自分がどんな人間かをしっかり心得ていて、演技にも長けている。
でも鏡に映る自分と他人の目に映る自分は違うということを考慮できなかった。