満潮に乗って

満潮に乗って

大富豪ゴードン・クロードが戦時中に死し、莫大な財産は若き未亡人が相続した。戦後、クロード家の人々はまとまった金の必要に迫られながら、後ろ盾のゴードンを失くし窮地に立たされる。“あの未亡人さえいなければ”一族の思いが憎しみへと変わった時……戦争が生んだ心の闇をポアロが暴く。

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満潮に乗って のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2022年03月28日

    ポアロシリーズではこれと「カーテン」を最後に残しておいたのは、タイトルがなんか惹かれなかったから。
    でもこんなに面白い本、意図してないとはいえあとに残しといてよかった!
    どんな予想も全て裏切られた。
    オススメを聞かれたら間違いなくBEST5に入れます。

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    Posted by ブクログ 2016年07月10日

    アガサ・クリスティーの面目躍如! と言えるミステリーです。冒頭に少し姿を表してから、中盤まで出てこないポアロ。代わりに語られるのは、遺産の相続権を、後妻に奪われた、一族の物語です。一族の嫉妬や恨みが渦巻く一方で、当の後妻は、かなり気弱な様子。しかし彼女の兄がなかなかの曲者で、一族と真っ向から対立しま...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    大富豪ゴードン・クロードが戦時中に死亡し、莫大な財産は若き未亡人が相続した。戦後、後ろ盾としてのゴードンを失った弁護士や医師らクロード家の人々は、まとまった金の必要に迫られ窮地に立たされていた。”あの未亡人さえいなければ”一族の思いが憎しみへと変わった時……戦争が生んだ心の闇をポアロが暴く

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    Posted by ブクログ 2023年12月09日

    事件はなかなか起きないのに飽きずに読める。
    流石です。
    一人の大富豪の死によって狼狽する一族の人間模様や彼らと関わりのある人物の描写が丁寧に書かれている。
    関係性が整理しやすく、物語の構成としても面白い。
    設定自体は地味だけれど、意外性のある展開や真相で楽しませてくれる。

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    Posted by ブクログ 2023年09月26日

    推理小説においてワクワク出来る舞台装置は色々有るけれど、その一つとして挙げられるのは本作が扱う「大富豪の遺産を巡る殺人」だろうね
    大富豪ゴードン・クロードの後ろ盾を頼りに生活してきた一族が彼の死と戦後の空気に拠って困窮していく様子はどう捉えても殺人事件の土台が整えられているとしか受け止められないもの...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年09月16日

     クリスティの長編ミステリー。ポアロシリーズ。
     何よりもまず。戦争とは悲劇であり、世界中不幸であり。過去の小説などを読むと恐ろしさや怖さがとても感じられる。今作は戦争が少し落ち着いた時代のイギリスが舞台なわけだが、一体罪とは何なのだろうか、と疑問に思う。当時、今回の様な事が時と場合で許容されるのは...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年08月10日

    ポアロもの。

    大富豪ゴードン・クロードが死亡し、その莫大な財産は若き未亡人ロザリーンが相続しましたが、実質はロザリーンの“兄”・デイヴィッドのコントロール下にある状況です。
    そして、ゴードンに経済的に依存しまくっていたクロード一族の人々は、“後ろ盾”がなくなってしまい、金銭的窮地に立たされてしまい...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年09月15日

    物語自体は地味な印象。
    だが、いつも通り仕掛けられた二重三重に仕掛けられた罠の方向性が、通常の作品と少し異なるベクトルを向いていて、意外性があってよかった。
    クリスティのこの頃の作品らしく、人の心情を描くことに注力しているようで、物語の中盤まで殺人が起きないし、ポアロも出てこない。

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    Posted by ブクログ 2022年02月28日

    アガサクリスティー。ポアロシリーズ。
    お金持ちの未亡人とそれを取り巻く人々のお話。
    お金を受け継いだ気弱な未亡人とその兄が今までそのお金に頼ってきた一族と対立する。その中で未亡人側の弱みを握った脅迫者が殺され、それをきっかけに第2、第3の死体があらわれる。
    丁寧に作られているが、少し物語としては地味...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2018年06月10日

    連続してクリスティを読んでいるので、いくつかの要素がキーになることは予想できたのだが、使い方が予想外だった。悪いことをする人、悪企みをする人、つい嘘をついてしまう人、そして大部分は良心の呵責を感じる人。いろんな人がいるから、真相が最後までわからない。人間がよく書かれていると評価の高い作品ではあるが、...続きを読む

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