あらすじ
その孤島に招き寄せられたのは、たがいに面識もない、職業や年齢もさまざまな十人の男女だった。だが、招待主の姿は島にはなく、やがて夕食の席上、彼らの過去の犯罪を暴き立てる謎の声が……そして無気味な童謡の歌詞通りに、彼らが一人ずつ殺されてゆく! 強烈なサスペンスに彩られた最高傑作! 新訳決定版!
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アガサ・クリスティーの最高傑作ともいわれる作品。刊行されたのは約70年前だが、今もなお評価が高い。映画化もされており、ファンでなくとも、作品名を聞いたことがある方も多いだろう。
「クローズド・サークル」(外界との接触が断たれた状況で起こる事件)の代表作としても有名で、孤島に招待された男女が一人ずつ殺されていく設定が秀逸だ。「この場所から逃げられない」という状況に加え、殺人予告となる童謡の歌詞がさらに恐怖を煽ってくる。が、登場人物が消えていく中、犯人は一体誰なのかと推理をめぐらせるのは、実に楽しい。小説の結末は映画と異なるため、映画を見たという方も、ぜひ手にとって楽しんでいただきたい。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
ミステリというものを記憶にある限り初めて読んだ。
有名だしお店のポップにも「いまだに入荷してすぐ売れる!」みたいなこと書いてあったし入門としていいかもなと思っていたら、本当に良いじゃないですか…
変に生きてる登場人物たちの恋愛沙汰とかがなくて読み口がサラッとしてるし、途中で何か引っかかるけどそれが何なのかわからないなぁと思ったことも最後にちゃんと教えてもらえてちょっとしたアハ体験だし。
訳されてる青木さんも素晴らしいのかもしれない。すごく読みやすいし何のノイズも無かったように思う。
ミステリっておもしろーい!大人としてそれなりに生きてきたけどまだ新しい楽しみ見つけちゃった!サイコー!という気持ちです。
Posted by ブクログ
最近ミステリにハマりました。
その上で読まないわけにはいかない、たぶん世界一有名なミステリ小説「そして誰もいなくなった」はとっても面白かった。
読んでまず思ったのは物凄く読みやすい!
初めキャラの名前を覚えるのに苦戦していたが、それぞれの職業、性格からわりとすぐに特徴を掴めてすぐに入り込めた。
でも、この作品有名過ぎてなんとなく先が読めてしまう
先に十角館の殺人を読んでいたので、犯人が10人の中にいて、死んでしまうということも知っていた。
何も知らずに読めたらもっと衝撃的だったのかも
この作品があってこそ、たくさんの作品が生まれたということに感謝。
アガサ・クリスティバンザイ
Posted by ブクログ
ストーリーも描写もすごく良かった。まさかの、中盤で死んだはずの判事が犯人だったという意外性、10人それぞれの童謡に沿った死に方も、残酷なようで美しい殺人ミステリーだった。私がミステリーを読む際にしばしば感じてしまう、犯人目線の描写も読み返して矛盾が一切なく、すっきり読み終えられた。
Posted by ブクログ
構成に無駄がなくてサクサクと読み進められる。
犯人の正体には驚いたが、序盤から些細な違和感が散りばめられているので、あとから振り返ると納得感があり良かった。
かなり昔の作品なので、たまに現代なら問題になるであろうジェンダー観や差別意識が描写されていたが、そういった面も含めた人間の心の闇を堪能することができた。時代のズレがむしろプラスに働いている。
不朽の名作。
Posted by ブクログ
15年前に読んでから久々に本書を手に取った。やはり面白い!
この本の素晴らしいところは「最後にきちんと犯人の種明かしが明言されている」ところだと思う。
犯行の時刻などが明確ではないからこそ、無理がない犯行だと感じることができる。10人も人間が絡んでいると怪しい動きをしていたら矛盾も生まれて来そうだと感じるがそれが本書にはない。
ミステリー作品は小説漫画ゲーム映画と色々味わって来たが1番無理がなくそつがない作品はどれだけ歳を重ねても「そして誰もいなくなった」だと思う。
Posted by ブクログ
不朽の名作だけある。昔は今より交通手段とか通信機器とかの技術が発達していないこともあって無理矢理断たなければいけないものが少なくて設定もスムーズに入ってくる
ただ冒頭の紹介は普通にネタバレなので最後に読みましょう…
匿名
て、天才すぎません!?唸ってしまう程によく出来た作品で、まるで自分自身がこの孤島に閉じ込められているような、正体不明の殺人犯が今にも現れそうな…そんな恐ろしい気分にさせられます。推理小説が好きなら是非とも読んでみて欲しいアガサ・クリスティーの傑作です。
Posted by ブクログ
無駄な記述のない、まさにミステリのお手本のような作品であった。映像作品は見たことがあったが、本の方がガッツリ心が動かされたように思う。
古典の強さを改めて感じたし、他のクリスティ作品も読んでみたくなった。
事前に色々と調べないことです
私の場合、事前に登場人物を把握するためウィキペディアを見てしまったのですが、
そこには犯人名も書かれていました。
見てはいけないものを見てしまい激しく動揺しましたが、気を取り直して読み始めることに。
でも犯人が分かった状態で読み進めても面白かったですよ。
最後まで犯人が使ったトリックには気付かなかったです。
匿名
最初は名前を覚えれるか不安でしたが、全員のキャラが魅力的で読んでいくうちに自然に覚えれました!
ミステリー小説はあまり読まないのですが、こんなにも心が高鳴ったのは久しぶりです!
おかげでミステリー小説に興味がでてきたので、アガサ・クリスティの他の作品も見ようと思います!
最高のミステリ小説、ここに
ミステリ小説ではあるあるなのかもしれないが、本のページをめくってすぐに書かれていた登場人物の名前の数に、最初私は圧倒された。果たして話についていけるだろうか、そんな不安を抱えていたが、しばらくしてそれは杞憂であることに気づいた。本書では、兵隊さんの童話の通りにテンポよく人が死んでいくため、徐々に覚える名前が減っていき、作品の後半からは、ページをめくるスピードが早くなっていたように感じる。それはそれとして、次に内容について話していこうと思う。一言で言えば、最高である。確かに、時代が時代ではあるため、孤島から脱出する手段が一般人が運転するボートしかないことは、読者からしてみればまず引っかかる点ではあるが、それは読み進めていくにつれて、脳裏から離れていった。なぜなら、物語は「ボートが来る、来ない」から、「誰が犯人か」、へと変わっていき、読者をこの変化にうまく導くところは、さすがはアガサ•クリスティーといったところだろう。そして、「誰が犯人か」についてだが、最初私はマーストンと、アームストロングが犯人ではないかと考えていた。その理由としては、マーストンの死を断言できる者は当時アームストロングしかおらず、仮にマーストンとアームストロングが裏で繋がっていて、マーストンが生きているとしよう。その場合、アームストロングは他の皆の注目をそらして、自分の部屋にマーストンを隠れさせ、いざという時に、ミスブラントや、マッカーサー将軍を、彼をして影で殺させていたのかもしれないからだ。しかし、結果は、そうではなかった。なんと、犯人はあの判事であったのだ!さすがの私も、最初は作り話にも程があると憤ってはいたが、判事の織りなすトリックが明らかになった時、私はあまりの華麗さに脱帽した。ミステリ系の作品の一つとして、私は名探偵コナンを例に挙げるが、アガサ•クリスティーの作品はコナンとは違い、読者に犯人を探す上での鍵を、犯人が明らかになる前に、全て提示している。そうすることで、読者は本を読みながら犯人についての可能性を無限に推理することができ、そうすることでミステリ系作品の醍醐味をこの上なく味わうことができる。ちなみに、私はアガサ•クリスティーの作品に触れるのが今回初めてであるため、今後も色々な作品に触れていこうと思う。最後に、長々となりましたが、失礼します。
懐かしくて一気読み
誰しも学生の頃読んだ名作ですよね。久しぶりに原作が気になって、さっそく電子で探して読んでみました。緻密で、大人になって、ストーリーを既に知っていても楽しめました。改めてアガサクリスティの巧みさを実感。他のアガサ作品も読みたくなります。
Posted by ブクログ
ミステリー好きなら外せない一作。
登場人物を際立たせるための蛇足になりがちな余計な加飾が無く、物言いや立ち振る舞いで上手く表現されている所が印象的だった。
外国作品を読み馴れない者として違和感はあったが、とても楽しめた。
Posted by ブクログ
終盤急にひとりになり本当に全員死んで驚かされて、エピローグでヴェラの死後にその場に誰かがいたと驚かされて、証拠文書で判事じゃないか!と驚かされて、こうやって最後の最後まで翻弄されて、どうなることかと思った。
それぞれの登場人物に個性はあったはずだけれど、全体的になかなか名前が覚えられなくて苦労した。意外とたくさん人物名が出てくるし、呼び名もさまざまで少し読みにくい部分はあった。その中でも犯人の賢さが目立っているのが印象的だった。姿の見えない人物に操られるのは不気味な居心地の悪さがある。
犯行に手が込んでいて、そんなことをする時間があったかなと不思議に思った部分はのちに虚偽だったことがわかり、うまくできているなぁと思った。
さすが、ずっと読まれてきた著者の代表作であり、色褪せることのない魅力があることがよくわかった。
Posted by ブクログ
現代のミステリー作家の多くに影響を与え、他作家のミステリー小説の帯や紹介等で、今でも度々名前が出る小説。やっと読む事が出来た。
内容は今まで私が読んできた小説と状況は似た様な物。
むしろ、私が読んできた物の元祖と言われてるからそうなのかもしれない。
話のテンポ感や文章の読み易さは凄い。
登場人物が海外の名前なので、私自身の憶えにくさはあれどそれでも読み易い!
そして次の犠牲者の亡くなり方のヒントはあれど、どの様に事件を起こすのか、それをワクワクしながら次々に読んでしまう。
かなり細かく区切られながら語り手の視点が変わり、其々の焦りや他の者に対する感情を見るのも楽しかった。
Posted by ブクログ
初めて読んだ。クラシックなのに思ったより古臭くなくて(新訳なのでその力が大きそう)、本当に心の底から筋を知らずに初読だってので新鮮に楽しめた。ラストの種明かしは見事だが途中で読者が気づけるような作りでは無かったな。86年も前の小説なので当時の空気が読めて興味深かった。執事に対して誰もがあからさまに見下した態度を取ってる点や女性たちの描写などから時代を感じた。現代のミステリのテクニックからしたらことさらこれが素晴らしいという気にはなれないけども、さすが古典の名作として時代の淘汰に耐えてきただけあって今でも通じる面白さはあった。
Posted by ブクログ
十角館の殺人を読んだため、こちらも読みたいと思った。こちらの本もカタカナ名で覚えるのが大変だった(最後まで覚えられてないかも)
ミステリーはやはりおもしろいなぁ
Posted by ブクログ
かなり昔に読んだかもしれないけど…再読。
いろんなミステリーを読んできた今、トリックにさして驚かないのが悲しい…
一番最初に触れるミステリーなら最適。
Posted by ブクログ
たしかに誰もいなくなりました。
色々な登場人物が出てきて難しかったですが、会話や行動から性格が想像でき、展開も早いので面白かったです。
ザ・サスペンスでした。
Posted by ブクログ
新刊のミステリーしか読んでなかったが、最近は名作と呼ばれる作品を読んでみようと思い立ち購入。
閉ざされた孤島で発生するミステリー。
トリックや描写設定は現代では成立しない設定だが、それがワクワク感を刺激して面白い。
キャラの名前や背景がごちゃごちゃしてしまい、まあり感情移入できなかったので⭐︎−1
登場人物も多いですし、しょうがないですね。
トリックは面白かったです。一気読み。グッド
Posted by ブクログ
展開を予想しながら読み進めて、最後にあっと驚きました。
昔から読まれている作品は今読んでも面白いですね。
十角館の殺人を先に読んだことがあるのでここが原点にあるのかな、と想像しました。
Posted by ブクログ
ミステリーの基礎 素性のわからない10人が島に集まり殺人が起こる
訳ありの登場人物
深まる謎
今ではありきたりのシチュエーション
その元祖と言える作品
古い作品なのに素晴らしく読みやすい
謎も素晴らしかった
面白かったです
でも、大どんでん返しなどを期待したので少し肩透かしでした
ミステリーってこんなに面白いの
初めて本格的なミステリー小説を読んだ。とても面白かった。読んでいる途中、誰が犯人か、何が起きているのか考えていたが全く分からなかった。そして1回目読み終えたあと、真相が分かった状態でもう一度読んだ。そうすると、違った面白さがあった。わくわくが止まらなかった。もし1回しか読んでいないという人がいるのなら、ぜひ2回目を読んでほしいと思う。
Posted by ブクログ
「ミステリ好きなら…!」とよく見かけるタイトルですし、他作品の作中にも登場していたので、海外の翻訳作品を初めて読みました。
忠実に翻訳されているのか、読みにくさは感じますね。
心情描写もちょっとわかりにくい気がします。
アガサ作品は他にも有名作を一緒に購入したので、そちらも読んでみて違和感を感じるようなら翻訳作品は自分には合わないのかもしれません。
物語的にはかなりテンポ良く進んで次々と死んでいく。
犯人は予想できませんでした。というより、謎解きの要素はなさそう。
まさかの展開もないし、個人的評価はまぁ「普通」かなと。
Posted by ブクログ
ほぉー1939年の作品なのか!
時代を超えた面白さ
海外作品が初めてだから?
読みにくさはあった。
やーでもミステリー素晴らしい
犯人大満足だろうよ
Posted by ブクログ
個人的には非常に読みにくかった。主な登場人物が10人で、それも私の苦手な外国人名前であるため全く入ってこない。その全く入ってこない状況の中で、呼ばれ方が名前だったり苗字だったりと一貫していないのがまた日本人には読みにくいと思った。ミステリーとしてはとても面白いし、どんでん返しの要素が詰まっていた。
Posted by ブクログ
わたしもフェアリー•ゴット•シスターとでも名前を変えようかなぁ。
おっとあぶない、メガネ光っちまったぜ、、
真実はいつも10個!!!!
これは東の名探偵もびっくりだぜぇ、
Posted by ブクログ
色々な情報に触れる中で、ネタバレは不可避であったけど十分楽しかった。もちろん1939年の作品である事込みで。ここから様々なは作品が生まれたかと思うと感謝でしかない。ミステリーの導入で読みたい。
Posted by ブクログ
絶対に絶対に絶対に絶対に読むんだ。
読めばわかるのです。なぜ名作と言われているのか。
でも読み始めて不安になるかもしれぬ私のような人のために、
「読んでる人が死ぬことはない」
とだけ言っておきます
Posted by ブクログ
初めてのアガサクリスティー。
登場人物の描写がそれぞれの視点から怒涛のように描かれる序盤、昔の本ゆえか洋書ゆえかの少し独特の文脈は少し戸惑ったけど、
中盤ごろはずっと「誰だ?誰がやったんだ?」と何度も各々の視点を読み返しては考えてしまってました。
Posted by ブクログ
正直ミステリーをそれなりに読んでいる人にとっては、すごい!おもしろい!というほどではない
ありきたりに感じる
しかしこれが1930年代に書かれていたことがすごい
全く古くない
ミステリーの原点にして頂点なんだろうと思う
読破できたことは良かった!
Posted by ブクログ
◆ あらすじ
10人の男女が、見知らぬ人物からそれぞれ別々の理由で招待を受け、絶海の孤島・ソルジャー島に集まるところから物語は始まります。
しかし、島に到着した彼らを待っていたのは主人の姿ではなく、ディナーの席で突然流れる謎の録音音声。
「あなたがたは、過去に罪を犯しながら、その罪を裁かれなかった。」
そう告げられた10人は、
次々と童謡の歌詞通りに殺されていきます。
ラストでは、全員が死に、事件は未解決のまま終わります。
しかし物語の最後に、“真相を書いた手紙”が海から発見され、犯人の動機と手口が明かされる構成になっています。
クローズドサークルの金字塔
色んな小説を読む前にこの小説に出会ってたら凄く面白かったんだと思う。ある意味でこれの焼き増し、上位互換みたいな小説が沢山ある(十角館の殺人とか)から特別面白いとは思わなかった。けどこの本から全部始まったんだと思うと凄い。よく分からん正義漢の自殺がオチっていうのも在り来り。この本が原点なのは分かるけど、今やこの本をもとにより面白い作品が多すぎて刺さらなかった。