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名探偵エルキュール・ポアロは友人であるミステリ作家のオリヴァ夫人から、田舎の屋敷グリーンショアに呼び出された。祭りの余興である犯人探しゲームで、何か不穏な事態が起こりつつあるようだ。なんとか事件が起きるのを防いでほしい――原稿が完成しながらもある事情から発表されず、近年になって発見された幻の中篇がついに登場!
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長編「死者のあやまち」の原型となった、中編一話が収録されている。
「阿房宮」だけで憶えていた私は初め、ミス・マープルの阿房宮と混同していた。
あちらは、「グリーンショウ氏」の阿房宮。ポアロは、「ポアロとグリーンショア氏」の阿房宮。編集と訳者さんの苦労が偲ばれる。
死者のあやまち版はかなりの長編だったが、こちらはコンパクトにまとまっている。しかし登場人物も、話の筋も同じ。読後の満足感は……時間が取れないけどアガサが読みたい!となったときにはこちらに軍配が上がるか。じっくり時間をかけて一冊の本にとりかかるなら、死者のあやまちをオススメする。
Posted by ブクログ
今年の1月に初めて刊行されたアガサ・クリスティーの未発表作品、ということで一も二もなく購入したけれど、
よくよく説明を読むと、
既に発表されている作品の原型になったものだったらしい。
とはいえ、出版社(業界)の都合で強い思い入れのあった作品が発表できなかったという事実は在り、
また、今作を基に長編に膨らませたという「死者のあやまち」が未読だった私にとっては実に新鮮に楽しんで読めた。
実はオリエント急行以外ではヘイスティングスの出てる作品しか読んだことがなかったんだよなぁ。
クリスティブームが再燃したのを好機に、未読のポアロシリーズやクリスティの自伝も読んでみたい。
Posted by ブクログ
【ポアロ】
前回の『死者のあやまち』の原作。
148ページでカバーなしのスマホくらい薄い。
攻略本によるとこの作品は、
・1950年代に雑誌向けに書き下ろされたが、長過ぎて掲載不可となる。
・その後に長編『死者のあやまち』として生まれ変わる。
・長い時を経て、2014年に原作版としてこの作品が刊行されたとのこと。
内容は『死者のあやまち』と全く同じもの。
重要なセリフのほとんどがこの作品にも入っている。
違う点は、警察やポアロの「捜査」の部分がそっくりなくなっている。
いつもこの「聴き込み捜査」の部分が長いなと思ってたけど、この部分がないとこんなにもあっさり終わってしまうんだ。
事件が起きたら一気に解決編になってしまうので、考える間もなく犯人が発表されてしまう。
この人怪しい、やっぱりコイツの方が怪しいかも…みたいに考えてる時が1番楽しかったんだ。
なので『死者のあやまち』を読まずに、この作品を読むのは、楽しい部分が薄くなってしまうのでもったいないと思う。
孫のマシューさんの「まえがき」がある。
この作品はクリスティーの別荘が舞台になっていて、ドラマも本物の別荘で撮影されたそう。今では一般に公開されていているとのこと。
いつか必ず行きたい場所がまた増えた♪
Posted by ブクログ
アガサクリスティの未発表作品として販売された中編小説。
学生時代の趣味はいくつかあるが、古本屋を巡り、インターネットでダウンロードしたアガサクリスティの索引を手にしながら、出版社には拘らず女史の作品を集め回っていた頃がとても懐かしい。
そんな中、クリスティの未発表作品があると聞いて心がときめいた(表現が恥ずかしい)のはいうまでも無い。
後に「死者のあやまち」の原型となった作品で、打ち切りの様な形だったものをまとめた様だ。
それでもクリスティファンには嬉しい作品で楽しく読む事が出来た。
相棒はオリヴァ夫人であり、彼女のパワーに圧倒されながらあっという間に読み終えてしまった。
この作品を題材にした「死者のあやまち」と比べてしまうと、明らかに後者の方が面白いのだが、やはり全ての作品を集めた上で(全部は読破できていない。いずれ新品で買い揃えたい)新しく刊行されると嬉しさが勝ってしまう。
作中の導入や序盤の進み方はやはりクリスティ。圧倒的だ。
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