ブックライブでは、JavaScriptがOFFになっているとご利用いただけない機能があります。JavaScriptを有効にしてご利用ください。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
来店pt
閲覧履歴
My本棚
カート
フォロー
クーポン
Myページ
5pt
地中海の避暑地の島の静寂が破られた。島に滞在中の美しき元女優が、何者かに殺害されたのだ。犯人が滞在客の中にいることは間違いない。だが関係者には、いずれも鉄壁とも思えるアリバイが……難航する捜査がついに暗礁に乗り上げたとき、滞在客の中からエルキュール・ポアロが進みでた!
ブラウザ試し読み
アプリ試し読みはこちら
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
久しぶりにアガクリさんの小説を読んだ。 ポアロシリーズ好きだな〜 島の中の事件だから、宿泊者に犯人が居るんだろうなーと思いながら読むが、全然犯人を推測できなかった。 ポアロの話し言葉や考え方が面白くて好き!
明るい太陽、紺碧の海、平和な島で、白昼にも悪魔はいました。まさに魔女のような、元女優のアリーナ・マーシャルが扼殺されていたのです。 島のホテルの宿泊客に殺された可能性が高いと考えられますが、関係者にはアリバイがありました。嫉妬、痴情のもつれにより殺されたのでしょうか。はたまた別の理由でしょうか。 ...続きを読む ポアロは、ジグソー・パズルのように一つ一つバラバラの出来事を正しくはめこめ、真相を導き出します。 避暑地である島で人々が休暇を過ごす楽しい状況と、そこで起きた殺人事件の犯人が誰なのかわからないモヤモヤとで、最後まで楽しく読むことができました。 解説で若竹氏が“クリスティー作品のベスト5に入る傑作”と言い切っていますが、そう言いたくなる気持ちがわかる、メジャーではないけれど隠れた傑作だと思います。
天と地をひっくり返すほどの見事などんでん返しを味わったので、ものすごく面白かった。犯人は予想していた以上に残忍な性格と犯行だったけれど、そこまで含めて見事な構成だったので、ぜひ読んで欲しい一作だと感じた。話の締めとなったケネスとロザモンドのやり取りも割と好き。
夏休みの1冊にぴったりなアガサ・クリスティの作品。ポアロシリーズ。舞台は夏のリゾート地。爽やかな舞台に、めっちゃドロドロなストーリーに苦笑。とはいえ、(時代もあるのか)アガサ・クリスティならではの上品さがあって嫌な気分にはならず、伏線も緻密で、トリックも面白かったです! アガサ・クリスティの、可愛...続きを読むいけど自立してない女性が大嫌いな感じが伝わってきて、なんか時代を超えて微笑ましいです。アガサ・クリスティが現代にいたらワーママvs専業主婦論争に加わっていそうだ。 あとがきで、この話を戦時中のロンドンで家を焼かれながら書いたという話を読んで、びっくりしました。本当に芯の強い女性なんですね…。伝記も読んでみたいな。
登場人物は沢山いたがそれぞれに個性がとてもありすーっと文章が入ってきて、すらすらと読み進めることができた。抱いた殺意と実際の殺人は異なるものというのは他の作品でもちらほらと出てきているような気がする。
中盤まで事件は起きない。登場人物の名前や人となりを覚えられるのを待って、女優の死亡。 そして前半のセリフや描写も含めて推理されるんだ、なるほど…。どんでん返しというよりはていねいな一冊で、好みでした。
クリスティー特有の人物同士の繋がりやポアロの捜査は面白かったものの、「ナイルに死す」程は引き込まれなかった。
ポワロと一緒に人間観察をしていると思っていたら、違う見方をしていたことにハッとさせられる。視点をずらすこと、物語を俯瞰して広い視野で考えることの面白さを改めて感じます。 唯一困ったのは、訳が古く違和感を感じて、要所要所で興が削がれること。当時の訳程は古くないだろうけど、いつ訳出したのだろう? クリ...続きを読むスティも新訳が出てくると嬉しいなあと思います。
ポアロシリーズはメロドラマ的なスタートから始まる事が多いが、今作でも元女優の美しい女性とスポーツマンでとても美青年が物語の主軸になる。 舞台となる美しいリゾートホテルは描写だけでも煌びやかで、お金持ちが宿泊する。評判のホテルだ。ポアロは休暇で訪れていたが、案の定、事件を呼び寄せてしまう(笑)ホテ...続きを読むルに宿泊する人達は個性豊かな人達が多く、こんなコミュニケーションが求められるのは嫌だなぁと現代的に感じてしまう。一癖、二癖と持っている登場人物達は、ある意味で冒頭からミスリードを誘う様な描き方もされており、結末で結局は良い人だった、悪い人だったが当然ある訳だが、少々大袈裟だろうと苦笑いしてしまった。 ポアロと宿泊客達は漠然としているがどこと無くこのホテル内で「悪」の存在を意識しており、おかしな牧師は悪魔について語る様な有様だ。ただし間違い無く異様な空気は漂っており、冒頭、それはあらゆる男性を虜にしてしまう(タコの様だと言われており笑ってしまった。当時の人達の悪口はシリーズ通して辛辣なんだ(笑))元女優に向けられているが、彼女の死をきっかけに本当の「悪」が炙り出される。 ポアロの彼らしさは普段より少ないかも知れないが、今回の細かい、何気ない事柄が真相に繋がっていく様はまさしく作中で述べられている様にジグソーパズルのピースの様な役割だ。彼の作品は事件が何度も起きる、第二、第三の事件が発生する事もしばしばあるが、今作では様々な部分がまとまっており、とても読みやすい作品だった。 16歳の少女が登場人物として役割を与えられているが、当時ではこの年齢はまだまだ子供の部分が強いのだと感じた。現在の中学生くらいのイメージが受け入れやすい。感受性豊かな世代であり、事件にも関わるが、最後、一人にしてはいかんだろうと思ってしまった。こういう部分も踏まえて読者を欺こうとするのは良いが、今作はやりすぎている様で、登場人物達とポアロ達がコミュニケーションを取る場合に、全員が何かしらおかしな事をしており(笑)。少し狙いすぎだと思う。 (今作の空気感には合っている感じだ。) まあ、何だかんだ面白い事には変わりない。フーダニットに関しては流石のクリスティだった。
通常「悪魔」と言えば薄暗い空間に潜んでいそうな代物だけど、本作のタイトルは『白昼の悪魔』 白昼に悪魔だなんてしっくりこない言葉の連なり。けど、序盤から男を狂わせる魔性の女性が登場している事でその単語に納得してしまう構成となっているね 魔性のアリーナ・マーシャルは既婚の身でありながら、妻帯者に平然と絡...続きを読むんでいく。しかも昼日中を堂々と。それを見れば誰だって「悪魔」はここに居たのだと考えてしまう けれど殺されるのは「悪魔」と囁かれるアリーナその人。おまけに殺人行為も正午にほど近い時間に行われる為に今度は殺人犯を「白昼の悪魔」と考えそうになってしまう しかし、アリーナを殺す「悪魔」へと変化しそうな男性には鉄壁のアリバイが存在するし、実際にアリーナを殺せそうな性格をしている者もあまり見当たらない 作品全体に横たわるこのしっくりこない感覚。読み終わった時にはそれこそが事件を解く鍵になるのだと判るね 幾つも存在する不可解をしっくり来る形に収めた時に判明する事件の真相は鮮やかの一言!
レビューをもっと見る
新刊やセール情報をお知らせします。
白昼の悪魔
新刊情報をお知らせします。
アガサ・クリスティー
鳴海四郎
フォロー機能について
「クリスティー文庫」の最新刊一覧へ
「小説」無料一覧へ
「小説」ランキングの一覧へ
そして誰もいなくなった〔コミック版〕1
予告殺人
試し読み
ポワロ登場! 1
そして誰もいなくなった
動く指
カリブ海の秘密
バートラム・ホテルにて
鏡は横にひび割れて
作者のこれもおすすめ一覧へ
一覧 >>
▲白昼の悪魔 ページトップヘ