【感想・ネタバレ】白昼の悪魔のレビュー

あらすじ

地中海の避暑地の島の静寂が破られた。島に滞在中の美しき元女優が、何者かに殺害されたのだ。犯人が滞在客の中にいることは間違いない。だが関係者には、いずれも鉄壁とも思えるアリバイが……難航する捜査がついに暗礁に乗り上げたとき、滞在客の中からエルキュール・ポアロが進みでた!

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Posted by ブクログ

王道のミステリーで、最高のポアロ作品でした。これぞ名探偵の活躍するミステリー作品、アガサ・クリスティーの作品集の中でも上位に入りそうです。邦題タイトルが地味だからでしょうか、あまり有名な作品ではなさそうですが。
小さな孤島の避暑地で起こる殺人事件。全体にカラッとしていて作品のカラーも好みでした。
タな展開で話が進みますが、これを読みたかったんです!

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2025年07月17日

Posted by ブクログ

久しぶりにアガクリさんの小説を読んだ。
ポアロシリーズ好きだな〜

島の中の事件だから、宿泊者に犯人が居るんだろうなーと思いながら読むが、全然犯人を推測できなかった。
ポアロの話し言葉や考え方が面白くて好き!

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2023年06月08日

Posted by ブクログ

ネタバレをせずにこの作品を語るのは難しい…
いや、ミステリーってそんなものかもしれないけれど。いや〜、伏線が細かくてほんの些細なことも最後にはそういうことだったのか!となるので。

この作品の前に読んだ「もの言えぬ証人」でも感じた事だけど、殺人事件が起きながらもまったりのどかさすら感じる展開ではある。ややもすると「静かな殺人」と評したくなってくるのだが(次々殺人が起きて人が死にすぎる系ミステリーに慣れすぎちゃったのかもと焦る…笑)でも、そこはクリスティー、一見のどかな雰囲気と思わせつつ小島のリゾートホテルを舞台に人間模様は波乱の種やら周りの好奇の視線で複雑に渦巻いている。
そこにポアロの「日の下のいたるところに悪事ありです。白昼にも悪魔はいるのです」
ばばーん、お題発表!かっこいい(^^)

被害者の本質を見極めることこそが事件の本質を知ることと語るポアロさんに習って、犯人を当てようと頑張るのだが、まんまと騙される。
それがまた楽しいのだ。

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2025年11月18日

Posted by ブクログ

本作は伏線があらゆるところに張られている。あとでまた読んでみよう。
ガードナー夫妻がお気に入りのキャラです。

あと、最後の訳者さんの後書き。
よくわかります。特別な場所で読んだ本は好きになるよね。

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2025年09月22日

Posted by ブクログ

近頃アガサ・クリスティの本が多め。持ってるのを忘れてまた買ってしまった。

時期は夏、場所は避暑地の島。殺された元女優はそれはそれは美貌の持ち主で、男達を虜にしてしまう。妻帯者であっても惹き込まれるため、周囲の人達を不幸にすると思われて、女性に敵が多い。
ところが殺害方法から犯人は男性らしいという。そしてアリバイからも犯人の特定が難しい。

映画を見ているかのように島のようすを頭に描く。朝海でひと泳ぎ。昼には日光浴。そこには日本の猛暑のようなだるさは微塵もない。熱中症に注意、なんてこともない、理想的な夏。



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2025年08月28日

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夏休みの1冊にぴったりなアガサ・クリスティの作品。ポアロシリーズ。舞台は夏のリゾート地。爽やかな舞台に、めっちゃドロドロなストーリーに苦笑。とはいえ、(時代もあるのか)アガサ・クリスティならではの上品さがあって嫌な気分にはならず、伏線も緻密で、トリックも面白かったです!

アガサ・クリスティの、可愛いけど自立してない女性が大嫌いな感じが伝わってきて、なんか時代を超えて微笑ましいです。アガサ・クリスティが現代にいたらワーママvs専業主婦論争に加わっていそうだ。

あとがきで、この話を戦時中のロンドンで家を焼かれながら書いたという話を読んで、びっくりしました。本当に芯の強い女性なんですね…。伝記も読んでみたいな。

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2024年08月22日

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登場人物は沢山いたがそれぞれに個性がとてもありすーっと文章が入ってきて、すらすらと読み進めることができた。抱いた殺意と実際の殺人は異なるものというのは他の作品でもちらほらと出てきているような気がする。

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2024年08月03日

Posted by ブクログ

中盤まで事件は起きない。登場人物の名前や人となりを覚えられるのを待って、女優の死亡。
そして前半のセリフや描写も含めて推理されるんだ、なるほど…。どんでん返しというよりはていねいな一冊で、好みでした。

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2024年07月17日

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 クリスティー特有の人物同士の繋がりやポアロの捜査は面白かったものの、「ナイルに死す」程は引き込まれなかった。

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2023年12月21日

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ネタバレ

ジグソーパズルで、どこに当てはめるか分からないピースがいくつもあって、それをいろんな人の証言をもとに正しい場所へはめる展開だった。

もっともそれらしい人を疑う、だがその人は鉄壁と見られるアリバイがある。
そんな状況でわずかなヒントをもとに本質を見抜く力はポワロのすごいところだと思う。

今回も面白い内容だった。

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2023年10月14日

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ポワロと一緒に人間観察をしていると思っていたら、違う見方をしていたことにハッとさせられる。視点をずらすこと、物語を俯瞰して広い視野で考えることの面白さを改めて感じます。

唯一困ったのは、訳が古く違和感を感じて、要所要所で興が削がれること。当時の訳程は古くないだろうけど、いつ訳出したのだろう?
クリスティも新訳が出てくると嬉しいなあと思います。

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2023年10月08日

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 ポアロシリーズはメロドラマ的なスタートから始まる事が多いが、今作でも元女優の美しい女性とスポーツマンでとても美青年が物語の主軸になる。
 舞台となる美しいリゾートホテルは描写だけでも煌びやかで、お金持ちが宿泊する。評判のホテルだ。ポアロは休暇で訪れていたが、案の定、事件を呼び寄せてしまう(笑)ホテルに宿泊する人達は個性豊かな人達が多く、こんなコミュニケーションが求められるのは嫌だなぁと現代的に感じてしまう。一癖、二癖と持っている登場人物達は、ある意味で冒頭からミスリードを誘う様な描き方もされており、結末で結局は良い人だった、悪い人だったが当然ある訳だが、少々大袈裟だろうと苦笑いしてしまった。
 ポアロと宿泊客達は漠然としているがどこと無くこのホテル内で「悪」の存在を意識しており、おかしな牧師は悪魔について語る様な有様だ。ただし間違い無く異様な空気は漂っており、冒頭、それはあらゆる男性を虜にしてしまう(タコの様だと言われており笑ってしまった。当時の人達の悪口はシリーズ通して辛辣なんだ(笑))元女優に向けられているが、彼女の死をきっかけに本当の「悪」が炙り出される。
 ポアロの彼らしさは普段より少ないかも知れないが、今回の細かい、何気ない事柄が真相に繋がっていく様はまさしく作中で述べられている様にジグソーパズルのピースの様な役割だ。彼の作品は事件が何度も起きる、第二、第三の事件が発生する事もしばしばあるが、今作では様々な部分がまとまっており、とても読みやすい作品だった。
 16歳の少女が登場人物として役割を与えられているが、当時ではこの年齢はまだまだ子供の部分が強いのだと感じた。現在の中学生くらいのイメージが受け入れやすい。感受性豊かな世代であり、事件にも関わるが、最後、一人にしてはいかんだろうと思ってしまった。こういう部分も踏まえて読者を欺こうとするのは良いが、今作はやりすぎている様で、登場人物達とポアロ達がコミュニケーションを取る場合に、全員が何かしらおかしな事をしており(笑)。少し狙いすぎだと思う。
 (今作の空気感には合っている感じだ。)
まあ、何だかんだ面白い事には変わりない。フーダニットに関しては流石のクリスティだった。

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2023年09月25日

Posted by ブクログ

通常「悪魔」と言えば薄暗い空間に潜んでいそうな代物だけど、本作のタイトルは『白昼の悪魔』
白昼に悪魔だなんてしっくりこない言葉の連なり。けど、序盤から男を狂わせる魔性の女性が登場している事でその単語に納得してしまう構成となっているね
魔性のアリーナ・マーシャルは既婚の身でありながら、妻帯者に平然と絡んでいく。しかも昼日中を堂々と。それを見れば誰だって「悪魔」はここに居たのだと考えてしまう

けれど殺されるのは「悪魔」と囁かれるアリーナその人。おまけに殺人行為も正午にほど近い時間に行われる為に今度は殺人犯を「白昼の悪魔」と考えそうになってしまう
しかし、アリーナを殺す「悪魔」へと変化しそうな男性には鉄壁のアリバイが存在するし、実際にアリーナを殺せそうな性格をしている者もあまり見当たらない

作品全体に横たわるこのしっくりこない感覚。読み終わった時にはそれこそが事件を解く鍵になるのだと判るね
幾つも存在する不可解をしっくり来る形に収めた時に判明する事件の真相は鮮やかの一言!

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2023年06月26日

Posted by ブクログ

一見すると単純な犯行だと思われたが、緻密に張り巡らされた伏線。それを見事に回収するポアロ。クリスティの醍醐味がつまった作品。

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2023年06月15日

Posted by ブクログ

このストーリー、どうやら、NHKで放送されていたドラマを先に観ている。

島まるごとをリゾートとした舞台での殺人事件。
登場人物は誰でも疑わしく、また、決定的ではない。
男性を虜にする美貌の元女優
虜にされた夫と嫉妬する貞淑な妻
元女優を妻に持つ実業家とその娘
他にも何かありそうな宿泊客たちのなかで、休暇で訪れたポアロが事件を解明する。

洞窟、ヨット、小瓶、テニス、時計、垂直の梯子、タイプライターの音、バスから水を流す音、様々な場面が事件のピースとなり、ポアロなかで、形作られる。

テレビドラマで観たにもかかわらず、十分楽しめた。

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2023年05月29日

A

購入済み

面白かった

謎とはいえないような
細かな疑問点が提示されて
最後にカチッとはまるのが、
とても面白かった。
なんというか、被害者がとてもかわいそうだなと思った。

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2022年12月18日

Posted by ブクログ

ネタバレ

気をつけなさい、そこに悪魔がいる。

ポアロが滞在するホテルには様々な人が集まっている。平穏な休暇はある女性の死によって終わりを告げた。女性に敵が多かった、男を引きつける元女優の死。首を絞められるという死因から、犯人は女ではなく男と思われたが、夫にはアリバイがある。ポアロが見つけた悪魔とは——。

怪しい男にはアリバイがあり、女たちでは絞殺できない。洞窟から麻薬が出てきたり、呪いを実行する娘がいたり、偶然再会する幼馴染がいたり、込み入った犯人当てではあったが、最初のシーンのポアロのセリフが犯人を示していたとは。なるほどとしか言えない。

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2025年11月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

物語の最初からポアロが出ている嬉しさとワクワク感!
如何にも怪しい人物を犯人だと思い、終盤にその裏付け証拠も出てきた時は「これで終わるのかな?」と少し残念(勝手に)だったけれど最後に全部ひっくり返されてとても気持ちよかった!
クリスティーの小説でこの「やられた〜」感覚をまだまだ味わいたい。
登場人物の関係性も分かりやすく、物語の舞台も相まってサクサクと読めた。

ただ後書き解説の温度が合わない。モヤモヤして本を閉じてしまったことが残念。

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2025年10月07日

Posted by ブクログ

ネタバレ

少し物足りなかった。面白い話ではあるんだろうけど。

クリスティーの旅行先での話はある種、様式美のようだと思う。人間関係も緻密に構成されていて、今回は元女優で男性たちが惹かれずにはいられない美貌の持ち主、アリーナ・マーシャルを中心に恋愛模様が絡み合っていく。そして、このアリーナ・マーシャルが今回の被害者なのだ。

あまり心が動かなかったのはどうしてなんだろうと考えてみたが、犯人たちが殺人を犯す動悸があまりにもありふれていて、そのへんのネットニュースにでも出てきそうだったからかもしれない。クリスティーにはどうもドラマチックさを求めてしまう。
物語の落としどころも、まあそうなるよねといった感じになっていて、クリスティー作品をぽつぽつと読んできて初めて(!)古さを感じた。普遍的ゆえの古さみたいなものを。

最後のリンダとポアロの会話なんかは味わい深かったし、ガードナー夫婦もとても面白かったんだけど、やっぱりちょっと驚きが少なかったかな。

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2025年09月20日

Posted by ブクログ

久々のポアロさんです。
新訳が出たのでそちらをと思ったのですが、本屋さんで手に取ったらなんと1800円+税……!
さすがに躊躇ってしまい、旧訳の方で読みました。本も高くなったなぁ。。

以前、ドラマで「砂に書いた三角形」を視聴しており、その短編を発展させたものがこの『白昼の悪魔』だと耳にしました。
なので、あのお話と似た結末なのかな〜と先入観ありまくりで読んでしまい、結果的に犯人にはすっかり驚かされることに。
まあ私が勝手に騙された話は置いておいて、今作は非常にシンプルなフーダニットであり、途中で疑問点が整理されるなど、なんだか久しぶりに王道なミステリーを読んだ気がしました。
『エッジウェア卿の死』同様やはり訳に古さは感じたものの、これはこれで。「ノウタリン」とか、新訳ではどうなってるんでしょう。「おばかさん」くらい?

……いやでも、犯人の行動があまりに忙しすぎてちょっと笑ってしまいましたが( ̄▽ ̄;)
”クリスティーあるある”なラブロマンスも、「自慢のお店じゃないんかい!」とツッコミたくなる気持ちもありますが、当人が幸せならまぁいいか。笑

ちなみに今作のドラマ版は、この後レギュラー組の出番がめっきりなくなるそうで、こちらもしっかりと見届けたいなと思う次第です〜。

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2025年08月10日

Posted by ブクログ

久しぶりのポアロシリーズ!
やっぱりポアロは長編が面白いなあ。
島にあるホテルの宿泊客の間に起こる殺人事件のお話。今回ヘイスティングズは出てこない。あからさまに怪しい人がいたので逆に違うだろうなと思って読み進めた。最後の最後で「え、そっち!?」という展開になり、かつポアロが犯人の正体を決定づける肝心のシーンが解決後に語られたので少し消化不良。もしかしたら伏線とか見逃していたかもしれない。
ラストシーンのとある人物の選択をちょっともったいなく思ってしまったけど、人生で何を選択するかは人それぞれだからこういうこともあるんだなと納得した。

評判のいいものから気まぐれに読み始めたポアロシリーズもあっという間に三分の一を読み終えてしまった!こうなったらシリーズ全部読みたいな。そしてゆくゆくはミス・マープルのシリーズへ。

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2025年06月08日

Posted by ブクログ

ネタバレ

うんー「カーテン」の後に読むとちょいパンチが足りないかも。
美男美女だらけの物語であったため、登場人物の多くをハリウッドスターでビジュアルイメージしながら読んだ事が功を奏し、映画的楽しさがあった。
1番印象的なキャラクターはリンダ。

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2025年03月08日

Posted by ブクログ

スマグラーズ島の浜辺で、周囲の異性に魅力を振り撒きながら避暑地を満喫していた元女優アリーナ・マーシャルが殺害される。「白昼にも悪魔はいる」というエルキュール・ポアロの言葉どおり、不穏な空気が流れる中、ホテルの客の1人と不倫していた彼女に殺害の動機を持つ容疑者が浮かび上がるが、完璧なアリバイに捜査は難航する。

話は面白いのだが、訳が古すぎる。今時絶対に使わないであろう言い回しや謎のカタカタ多用が気になって仕方がない。ポアロのイメージも何だかいつもと違う感じで別の作品を読んでいるようだった。早川書房さん、さすがにそろそろ新訳出してくれてもいいのでは?
鉄壁のアリバイからは2人以上が協力しているんだろうと思いましたが、上手くミスリードを誘うあたりはクリスティの真骨頂だなと思う。過去の事件がどう絡んでくるのか、さっぽり予想がつかなかったので鮮やかな解決に感心しました。リゾート地での休暇でもポアロの行く先には犯罪あり、ですね。

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2024年10月06日

Posted by ブクログ

ネタバレ

1986年
1930年頃のイギリスの話
(日本だと昭和9年)
.ポアロ(私立探偵) 含め
         島にある
         ジョリーロジャーホテルに
         休暇で泊まっている滞在客達
 雑談から始まる
    (日焼けすると毛が濃くなる..とか
     今時の若者は..と
     船酔いは背骨に関係ある..とか
    その当時の噂話...面白かった)

 「全体的に人物達の中に
 善悪の基準みたいなものが
 しっかりあって..清潔というか..
..倫理的というか..
..凄く好感が持てた文章だった」

  登場人物は多い
.アリーナ.マーシャル 後妻業のような女
.ケネス.マーシャル大尉  アリーナの夫
.リンダ.マーシャル  ケネス娘 アリーナ義娘
.パトリック.レッドファン アリーナと不倫関係
.クリスチン.レッドファン パトリック妻
           (潔癖で弱い感じの人)
.エミリー.ブルースター 独身の成功者
.ロザモンド.ダーンリー ドレス店経営
           (洗練されていて聡明)
パトリックとエミリーが
入江でアリーナが
殺されているのを見つける

かなり終わりの方まで
犯人が誰か全然わからなかった
リンダが自分が殺したと
手紙を残して自殺未遂
このままリンダが犯人で
終わるのか...
と思った辺りから
急展開..
連続殺人事件だったことが
ポアロによって暴かれる
...予想外でビックリした
最初の雑談から
人物達を観察して
パズルのピース(人物や事象)を
はめていき
絵(犯人特定)を完成させるポアロ
静かな感じで終わるのか
と思いきや
「ーすなわち お前だ」
と犯人を特定
急展開で
最後の謎解きは面白かった

後妻業のような女が
騙している悪い女ではなく
騙されやすい可哀想な女..
という感じや
独身の成功者のロザモンドが
最後にマーシャル大尉に
プロポーズされ
あっさり仕事を辞め
田舎に引っ込もうとする辺り
なんかいいなと思った
今の小説だったら
自立して一人で生きていくのが
正解みたいなのが多いから

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2024年09月23日

Posted by ブクログ

【ポアロ】
孤島の高級リゾートホテルのクローズドサークル。大好きなクローズドサークル!

宿泊客同士の人間観察のゴシップが面白い。でも人の噂話は表面しか見えてなかったりする。

今回はクリスティー作品で初めてトリックに少し気付いたものの、怪しい人だらけなのでやっぱり最後まで犯人はわからなかった。
決編ではパズルを一つずつはめていくようなポアロの推理が美しかった。

孤島クローズドサークルなので、次々と起こる殺人を期待⁉していたけど違った。
自分も旅行している気分で楽しめた。
美しい風景のこの作品は今度ドラマでも見てみたい。

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2024年06月26日

Posted by ブクログ

避暑地の島で休暇を過ごしていたポアロだったが
集った滞在客たちの間には不穏な空気が流れていた。
それはただひとりの女性…
美貌の元女優の存在によるものだった。
自分の家族が一緒に滞在しているにもかかわらず
他の既婚者と親密な雰囲気をふりまく彼女が殺されたとき
滞在客の誰もがその結末に驚かなかった。
犯人は彼女の夫もしくは義娘か?
自分の夫を奪われた妻か?
それとも彼女の夫に好意をもっていた
幼馴染みの女性か?
ポアロはそれぞれのアリバイから
事件を読み解いていく…。

映画版もドラマ版も見たはずなのに
犯人忘れてた。
風光明媚な映像がたくさんあったのは
覚えてるんですけどね。

円熟期の代表作というだけあって、読み応えありました。
ザ・クリスティーって感じですねぇ。
登場人物がみんなちょっとずつ怪しい(笑)
ポアロさんが親切にする女性は
犯人じゃないかと思いきや
今回はいろんな女性に親切すぎて
見事にケムにまかれたわ!

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2024年06月14日

Posted by ブクログ

ポアロシリーズで「してやられた」って思うの何回目だ。
今回もロマンス寄りの話かと思いきや、本格的なミステリーだった。
関係者達の言動や目にした情報から、あらゆる可能性を考慮し犯人に辿り着く。
灰色の脳細胞を駆使したポアロの推理が冴え渡る。
最初から最後まで面白く読めた。

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2023年09月28日

Posted by ブクログ

イギリスの作家「アガサ・クリスティ」のミステリ長篇『白昼の悪魔(原題:Evil under the Sun)』を読みました。

『ひらいたトランプ』、『ナイルに死す』に続き、「アガサ・クリスティ」作品です。

-----story-------------
地中海の平和な避暑地スマグラーズ島の静寂は突如破られた。
島に滞在中の美しき元女優が、何者かに殺害されたのだ。
犯人が滞在客のなかにいることは間違いない。
だが関係者には、いずれも鉄壁とも思えるアリバイが…難航する捜査がついに暗礁に乗り上げたとき、滞在客の中から「エルキュール・ポアロ」が進みでた。
(解説 「若竹七海」)
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1941年(昭和16年)に刊行された「エルキュール・ポアロ」シリーズのミステリ長篇… 以前、「デビッド・スーシェ」主演による英国ITV(グラナダ)版で観たことがあり、不幸にも?犯人のことは覚えていたので、細かなところを確認しながら読みました。

スマグラーズ島の浜辺で、周囲の異性に魅力を振り撒き、避暑地を満喫していた元女優「アリーナ・マーシャル」が殺害される… 「白昼にも悪魔はいる」という「エルキュール・ポアロ」の言葉どおり、不穏な空気が流れる中、ホテルの客のひとり「パトリック・レッドファン」と不倫していた彼女に殺害の動機を持つ容疑者が浮かび上がるが、完璧なアリバイに捜査は難航する、、、

犯人が滞在客の中にいることは間違いない… だが他の関係者にも全員鉄壁のアリバイが。

華麗なトリックが駆使されているし、海岸に落ちていたハサミや窓から海に投げ捨てられた瓶、誰も入ってないという風呂の水が流れる音、鏡とタイプライター、ロウソクの包… 等々、一見、見逃してしまいそうな小物や事象が真相究明の大きな手掛かりになるところに「アガサ・クリスティ」作品らしさを感じましたね、、、

ドラマ版のことを覚えてなかったら、もっと愉しめたんだろうなぁ… でも、面白かったです。



以下、主な登場人物です。

「エルキュール・ポアロ」
 私立探偵

「オーデル・C・ガードナー」
 ジョリー・ロジャー・ホテルの宿泊客。アメリカ人観光客

「ガードナー夫人」
 ジョリー・ロジャー・ホテルの宿泊客。おしゃべりなオーデルの妻

「バリー少佐」
 ジョリー・ロジャー・ホテルの宿泊客。インド帰りの退役軍人

「スチーブン・レーン」
 ジョリー・ロジャー・ホテルの宿泊客。狂信的な牧師

「エミリー・ブルースター」
 ジョリー・ロジャー・ホテルの宿泊客。スポーツウーマンタイプ。でも高所恐怖症

「ロザモンド・ダーンリー」
 ジョリー・ロジャー・ホテルの宿泊客。ドレスメーカー。ケネスに気がある

「ケネス・マーシャル」
 ジョリー・ロジャー・ホテルの宿泊客。実業家

「アリーナ・マーシャル」
 ジョリー・ロジャー・ホテルの宿泊客。ケネスの後妻。美貌の元女優。事件の被害者

「リンダ・マーシャル」
 ジョリー・ロジャー・ホテルの宿泊客。マーシャル夫妻の娘。継母であるアリーナを疎ましく思う

「パトリック・レッドファン」
 ジョリー・ロジャー・ホテルの宿泊客。アリーナと不倫関係にある

「クリスチン・レッドファン」
 ジョリー・ロジャー・ホテルの宿泊客。パトリックの妻。元教師。夫の不倫に気付き、アリーナを恨む

「ホレス・ブラット」
 ジョリー・ロジャー・ホテルの宿泊客。ヨットが趣味

「ミセス・カースル」
 ジョリー・ロジャー・ホテルの女主人

「グラディス・ナラコット」
 ルーム・メード

「ニーズドン」
 医師

「コルゲート」
 州警察警部

「ウェストン警視正」
 州警察本部長

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2023年04月28日

Posted by ブクログ

星3.5。被害者を恨む人間は多いものの、1番怪しいはずの人間には鉄壁のアリバイ。共犯で嘘のアリバイを作っているのだろうと思っていたが犯人はまさかの人物。動機は多少薄いもののなるほど騙された。
女が男を狂わせてるいるのではない、が印象的。

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2023年03月20日

Posted by ブクログ

トリックがなんとも。良くうまくいったなって感じてしまうほど運まかせな気がする。ま小説ですから。
動機も、別に殺さなくてもよくないって思っちゃった。しれーっと逃げちゃえば良かったのに。まあ殺しに罪悪を感じてないような犯人なので、面倒くさいから殺しちゃったのかな、と思えば納得だが。

翻訳のせいかな?ポワロの口調がなんだがおネエみたいでちょっと集中できなかった(^-^;

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2023年02月21日

Posted by ブクログ

面白かったのですが好みでは無かったかも〜。でも、もう一度読み返したいなと思える事件でしたね!結末を知ったからこそ、また楽しめそう!

余談ですが、海外ならでは?!のカップルへ展開が早くて好きです。

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2023年02月20日

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