鳴海四郎の作品一覧
「鳴海四郎」の「ねずみとり」「白昼の悪魔」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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Posted by ブクログ
【再読】
陽光降り注ぐ美しいリゾート地ジョリー・ロジャー・ホテルを訪れたポアロ。そこには個性豊かな客が集まっていたが、中でも一際注目を浴びたのが元女優の美女アリーナだった。そんな彼女が人目を憚らず逢引きをしていたのが妻のいるパトリック。
そしてある朝、アリーナがビーチで死体となって見つかった。ポアロは関係者から話を聞くが、どの人物にもアリバイがある。捜査を進める中で、手紙の燃え滓、落ちてきた瓶や使用された風呂、洞窟で見つかったヘロインなど、まさにパズルのピースのような謎が多数見つかる。
ポアロはみなをピクニックに誘うが、その最中にアリーナの継子リンダが自殺を図る。
そしてポアロが真犯人として指摘したのがレッドファン夫妻だった。夫パトリックは金目当てでアリーナに接近し、用済みとなれば妻のクリスチンと共謀してアリーナを殺害した。パトリックは他の泊まり客エミリーとともに死体の第一発見者となったが、それは妻のクリスチンの変装で、そのときアリーナはまだ生きていて洞窟の中にいた。その後パトリックが洞窟へ向かい、アリーナを殺した。まだ子どものリンダは継母であるアリーナを憎んでおり、ロウソクを使って人形をつくり呪い殺そうとしていたのだった。そしてその日のうちに実際にアリーナが死んだため、自分の呪術で殺してしまったと思い込み自殺を図ったのだった。
一つ一つのピースを組み合わせて、ポアロが真相に迫る。やはり個人的には事件前のドラマ重視型の作品が好み。
結局のところアリーナは男を狂わせるのではなく、男によって翻弄される哀れな女だったのだ。殺意を抱くことは誰しもにあり得ること。リンダを諭す優しいポアロに救われる。
●見どころ
・ぜひ訪れてみたいジョリー・ロジャー・ホテル
・船に弱いポアロ
・「すこしぼけてるかもしれない」と言われるポアロ
●名言
「日の下のいたるところに悪事ありです」
「人が殺されたという場合には、礼儀よりも真実を言うことの方が大切ですよ」