【感想・ネタバレ】白昼の悪魔のレビュー

あらすじ

地中海の避暑地の島の静寂が破られた。島に滞在中の美しき元女優が、何者かに殺害されたのだ。犯人が滞在客の中にいることは間違いない。だが関係者には、いずれも鉄壁とも思えるアリバイが……難航する捜査がついに暗礁に乗り上げたとき、滞在客の中からエルキュール・ポアロが進みでた!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

ジグソーパズルで、どこに当てはめるか分からないピースがいくつもあって、それをいろんな人の証言をもとに正しい場所へはめる展開だった。

もっともそれらしい人を疑う、だがその人は鉄壁と見られるアリバイがある。
そんな状況でわずかなヒントをもとに本質を見抜く力はポワロのすごいところだと思う。

今回も面白い内容だった。

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2023年10月14日

Posted by ブクログ

ネタバレ

気をつけなさい、そこに悪魔がいる。

ポアロが滞在するホテルには様々な人が集まっている。平穏な休暇はある女性の死によって終わりを告げた。女性に敵が多かった、男を引きつける元女優の死。首を絞められるという死因から、犯人は女ではなく男と思われたが、夫にはアリバイがある。ポアロが見つけた悪魔とは——。

怪しい男にはアリバイがあり、女たちでは絞殺できない。洞窟から麻薬が出てきたり、呪いを実行する娘がいたり、偶然再会する幼馴染がいたり、込み入った犯人当てではあったが、最初のシーンのポアロのセリフが犯人を示していたとは。なるほどとしか言えない。

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2025年11月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

物語の最初からポアロが出ている嬉しさとワクワク感!
如何にも怪しい人物を犯人だと思い、終盤にその裏付け証拠も出てきた時は「これで終わるのかな?」と少し残念(勝手に)だったけれど最後に全部ひっくり返されてとても気持ちよかった!
クリスティーの小説でこの「やられた〜」感覚をまだまだ味わいたい。
登場人物の関係性も分かりやすく、物語の舞台も相まってサクサクと読めた。

ただ後書き解説の温度が合わない。モヤモヤして本を閉じてしまったことが残念。

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2025年10月07日

Posted by ブクログ

ネタバレ

少し物足りなかった。面白い話ではあるんだろうけど。

クリスティーの旅行先での話はある種、様式美のようだと思う。人間関係も緻密に構成されていて、今回は元女優で男性たちが惹かれずにはいられない美貌の持ち主、アリーナ・マーシャルを中心に恋愛模様が絡み合っていく。そして、このアリーナ・マーシャルが今回の被害者なのだ。

あまり心が動かなかったのはどうしてなんだろうと考えてみたが、犯人たちが殺人を犯す動悸があまりにもありふれていて、そのへんのネットニュースにでも出てきそうだったからかもしれない。クリスティーにはどうもドラマチックさを求めてしまう。
物語の落としどころも、まあそうなるよねといった感じになっていて、クリスティー作品をぽつぽつと読んできて初めて(!)古さを感じた。普遍的ゆえの古さみたいなものを。

最後のリンダとポアロの会話なんかは味わい深かったし、ガードナー夫婦もとても面白かったんだけど、やっぱりちょっと驚きが少なかったかな。

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2025年09月20日

Posted by ブクログ

ネタバレ

うんー「カーテン」の後に読むとちょいパンチが足りないかも。
美男美女だらけの物語であったため、登場人物の多くをハリウッドスターでビジュアルイメージしながら読んだ事が功を奏し、映画的楽しさがあった。
1番印象的なキャラクターはリンダ。

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2025年03月08日

Posted by ブクログ

ネタバレ

1986年
1930年頃のイギリスの話
(日本だと昭和9年)
.ポアロ(私立探偵) 含め
         島にある
         ジョリーロジャーホテルに
         休暇で泊まっている滞在客達
 雑談から始まる
    (日焼けすると毛が濃くなる..とか
     今時の若者は..と
     船酔いは背骨に関係ある..とか
    その当時の噂話...面白かった)

 「全体的に人物達の中に
 善悪の基準みたいなものが
 しっかりあって..清潔というか..
..倫理的というか..
..凄く好感が持てた文章だった」

  登場人物は多い
.アリーナ.マーシャル 後妻業のような女
.ケネス.マーシャル大尉  アリーナの夫
.リンダ.マーシャル  ケネス娘 アリーナ義娘
.パトリック.レッドファン アリーナと不倫関係
.クリスチン.レッドファン パトリック妻
           (潔癖で弱い感じの人)
.エミリー.ブルースター 独身の成功者
.ロザモンド.ダーンリー ドレス店経営
           (洗練されていて聡明)
パトリックとエミリーが
入江でアリーナが
殺されているのを見つける

かなり終わりの方まで
犯人が誰か全然わからなかった
リンダが自分が殺したと
手紙を残して自殺未遂
このままリンダが犯人で
終わるのか...
と思った辺りから
急展開..
連続殺人事件だったことが
ポアロによって暴かれる
...予想外でビックリした
最初の雑談から
人物達を観察して
パズルのピース(人物や事象)を
はめていき
絵(犯人特定)を完成させるポアロ
静かな感じで終わるのか
と思いきや
「ーすなわち お前だ」
と犯人を特定
急展開で
最後の謎解きは面白かった

後妻業のような女が
騙している悪い女ではなく
騙されやすい可哀想な女..
という感じや
独身の成功者のロザモンドが
最後にマーシャル大尉に
プロポーズされ
あっさり仕事を辞め
田舎に引っ込もうとする辺り
なんかいいなと思った
今の小説だったら
自立して一人で生きていくのが
正解みたいなのが多いから

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2024年09月23日

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