アガサ・クリスティーのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレいやー面白かった。クリスティ作品の中ではなかなか目立たない作品だが、いやはやどうして面白いではないか。「チムニーズ館」と同じくロマンス色が少し強いかな。
それにしても、リン、それでいいのか…? とは思った。「若い女は危険な男に惹かれる」という信条がクリスティにはあるのだろうか。リンの男に惚れる理由には戸惑いしかない、が、まぁロマンス詐欺もどき兼殺人者か傷害致死の犯人なら後者の方がマシなのだろうか……すまんわからん。こう並べてみるとリンの男運と見る目がなさすぎる。とはいえ昔の、とりわけ戦後のことだから選択肢はなかったんだろうが。
さてはて、肝心な3つの殺人事件について。
見事にどれもこれもが予 -
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Posted by ブクログ
ネタバレあーーー犯人そこーーーーー。
となった。まさかコーラが別人だとは思わなかったし、本命が〈そっち〉だとは思わなかったよなあ。
最初は弁護士のエントウィッスル氏を疑っていたよ。だってあまりにも語り口が胡散臭くてさ。信用できない語り手かと思っていたら、いつの間にか気配が薄くなって消えていた…。
途中では、そこまで頭良くない設定なのに分かっている風なことを言うロザムンドも疑った。
その全てがミスリードだったとは…。
確かにミステリーの定石は「一番怪しくない人が犯人」だけれども、「怪しくない人が複数いる」のはクリスティの十八番ですね。してやられた感。
やはりクリスティは好きです。 -
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Posted by ブクログ
ネタバレアヴァリルの駆け落ちを止めるための、話し合いのシーンが出色。
アヴァリルと二人だけで話したいと言うロドニーに、ジョーンにも同席してほしいと言うアヴァリル。「なるほど、怖いんだな」と言ったロドニーの言葉の意味が、その時点では分からなかったが、今なら分かる。父に筋の通った言葉で事の本質を言い当てられ、説得されるのが怖かったんだろう。訳の分からない母にまぜっかえしてもらい、話し合いをうやむやにしたかったのかも。
感情的にならず理路整然と冷静に諭すロドニーは、いかにも弁護士然としていて、自分の娘に対する態度とは思えない。父の経験と苦しみを知っている理知的なアヴァリルは、もはや反抗する術もない。心配が -
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Posted by ブクログ
「アクロイド殺し」を除きこれまでポアロ長編作品はアーサー・ヘイスティングス大尉の視点で描かれてきたが今作ははじめて三人称で描写されている
アガサは今作ではヘイスティングス大尉を再びクビにしたらしくポアロのセリフで一二度名前が出たきりである
重要なのは今作の登場人物の一人キャサリン・グレーである
彼女はちょっとした遺産を相続したことで舞台となる列車ブルー・トレインに乗りこの列車で殺人事件が起きる
個人的に注目する理由は彼女がセント・メアリ・ミード村の住人ということだ
セント・メアリ・ミード村である。
大事なことなので2回書いた
セント・メアリ・ミード村といえばミス・マープルが住んでいる村だ。
残 -
Posted by ブクログ
今作はクリスティ作品の中では評価が低い
要因は幾つか考えられるが、
個人的には「アクロイド殺し」の次の長編なので期待値が高すぎたのでは?と考える
前作「アクロイド殺し」出版後から今作が出版された1927年までにアガサ・クリスティにとって心労が重なる出来事があったのも要因の一つだろう
最初の夫アーチボルト・クリスティ大佐の不倫と離婚問題、その後の失踪からしても今作を書いた当時アガサは一種のスランプ状態だったのではないか?
そんな彼女に義兄キャンベル・クリスティが「短編をまとめて出版してみれば?」というアドバイスをして今作は書かれた。
後年アガサが述べているが、ポアロは短編よりも長編向きた。
そし