アガサ・クリスティーのレビュー一覧

  • アクロイド殺し

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    言わずと知れたアガサクリスティーのポアロシリーズの有名な一作。

    以下ネタバレ含む。
    解説でも書かれているが、一人称視点の小説ではなく実は手記だったという構成がお見事で、まんまと騙されてしまった。思わず読み返したくなる種明かしが秀逸であり、湊かなえさんが暁星で参考にしたと言った理由が分かった。

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    2026年09月24日
  • オリエント急行の殺人

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    推理ゲームはもちろん面白いんだけれどポアロが真実を隠蔽するのに加担したことに感心と衝撃を感じた。手続きや形式を重んじる世界とは一線を画してポアロの人間味を感じたシーンだったし、なにが正義でなにが悪かを問いただす名作だと感じた。

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    2026年09月23日
  • オリエント急行の殺人

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    アガサ・クリスティの代表作『オリエント急行の殺人』に、いよいよ挑む気持ちでページを開いた。
    乗客たちの証言をどれだけ丁寧に読み解いても、犯人の姿は容易には浮かび上がってこない。しかし、雪に阻まれて立ち往生した列車の中に、犯人は確実にいる——この閉塞感と緊張感が、物語を一気に引き込んでいく。
    序盤のある場面から、すでにトリックの一端は推理することができた。にもかかわらず、最終的な結末はまったくの予想外だった。ただの謎解きを超えた深い余韻を残す結末。
    改めて実感したのは、アガサ・クリスティのミステリーが、単なる巧みな論理の積み重ねではなく、極上のヒューマンドラマであるということだ。人間の心の機微や、正義と復讐の狭間で揺れる感情が、鮮やかに描き出されている。
    読み終えた後も、その余韻が長く心に残る一冊だった。

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    2026年09月22日
  • そして誰もいなくなった〔改訳新版〕

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    ネタバレ

    面白かったです。
    さすが名作。

    ある程度前情報を持っていたため、犯人がこの中にいる!ってのはわかったが、誰が犯人なのか、どんなトリックだったのかはわからなかった。
    (絶対この中の誰かは死んでないんだなーと思いながら見てたけど、まさかのあそこが死んでないとは思わなかったし、死んだことにするためには医者を仲間にしないといけないのに全然死なないから「え、これ無理やない?医者が犯人か?」ってミスリードされてしまった笑)
    まぁ、海外の作品は誰が誰かわからなくなるので、正直登場人物は最後まで「えーと、この人はこの人かな?アセアセ」としながら読んでいたところはあったが笑
    それはそれでも面白かったと思う。

    私は十角館の殺人を先に読んでいたこともあり、なるほどこれはオマージュだねってのがわかったし、ミステリーの原点を読めたって点ではとてもよかったと思う。

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    2026年09月22日
  • そして誰もいなくなった〔改訳新版〕

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    ミステリー、特にクローズド・サークルにハマってきたので、その金字塔ともいえるこの作品は履修しておこうと思い手に取った。 登場人物が多く把握するのに苦労したが、冒頭の紹介文のような導入で人物を確認しながら読み進められる構成が好きだった。 当事者目線で語られる本編は、次の展開が気になる緊張感に溢れており、最後まで読む手が止まらなかった。 トリックは一つひとつを見ると拍子抜けするものもあったが、全体の構成と犯人の意外性には驚かされた。

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    2026年09月22日
  • そして誰もいなくなった〔改訳新版〕

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    ネタバレ

    時代を感じさせぬ名作である
    タイトルどおり、集められた全員が殺されてしまうが、刑事の現場検証後の考察で読み手にとっては不可思議な点が示され、その後に犯人が示される
    そのようなプロットは当時としては衝撃的であっただろう
    犯人の動機やその後の行動も納得感があり、違和感などがない点もよい

    余談であるが、価格がべらぼうに高い
    二度見するほど高い

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    2026年09月20日
  • そして誰もいなくなった〔改訳新版〕

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    今さらですが
    初めて読みました
    推理小説の原点ともいえる
    1939年の作品に
    ただただ驚くばかりです

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    2026年09月19日
  • 葬儀を終えて〔新訳版〕

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    ネタバレ

    【再読】
    「だって彼は殺されたんでしょ?」
    葬儀の後、遺言の公開の場で一族の一人コーラが口走る。そして翌日、コーラは何者かに惨殺された。遺言執行人のエントウィッスルは事件に不吉なものを感じ、一族の者たちを訪ねていく。すると、誰もが経済的な苦境に立たされており、アバネシー家の当主だったリチャードの死を歓迎していたことがわかった。そこでエントウィッスルは、旧い知り合いであるポアロに協力を要請した。
    調べを進めると、リチャードは死の直前にコーラのもとを訪れており、そこで何かを仄めかした可能性が浮上する。だがコーラの同居人ミス・ギルクリストは二人の断片的な会話しか耳にしていなかった。すると今度はギルクリストが命を狙われたため、ポアロはますます二人の会話に何かヒントがあるということを確信する。
    ポアロは一族を屋敷に集めて観察をする中で、ようやく真相に辿り着く。
    犯人はミス・ギルクリストだったのだ。コーラのコレクションの中にフェルメールの作品を見つけた彼女は、それを奪うためにコーラを殺害することを決意する。ちょうどそのタイミングでリチャードが死んだため、ギルクリストはコーラに変装して葬儀に参加、リチャードの死が殺人であったことを仄めかす。それは全て、その後のコーラの死をリチャードの死と関連づけるものだったのだ。

    印象に残るフレーズの多いクリスティー作品の中でも、間違いなく上位に入る作品。外国人である利点をいつも以上にフル活用する抜け目のないポアロ。犯人であるミス・ギルクリストの動機とその豹変ぶりが恐ろしい。
    唐突に登場する情報屋の存在がやや反則な気がしないでもない。
    ●名言
     「過去はあなたのすぐそばにいて、『こっちはまだ片づいていないよ』と言う」

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    2026年09月17日
  • そして誰もいなくなった〔改訳新版〕

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    これが戦前に出された作品なの?
    80年以上前なのにミステリーのシチュエーションの原点になってる。時代を全く感じさせない
    流石名作

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    2026年09月16日
  • オリエント急行の殺人

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    ネタバレ

    おもしろすぎたー!!

    まさかの全員が犯人!!
    その可能性があるっていうのも分かるけどさー、1人か2人だと思うじゃんね!!!!物語的に!!

    やられましたわほんとに。こんなん書こうと思うのクリスティさんおもしろすぎるて!

    それに最後のポアロもブークもコンスタンティン医師も、かっこよすぎたし、ポアロはただ真実を明らかにするだけじゃなく、そこにいる人達がどう生きていくのかまで考えて、時には真実を明かさないっていう選択もするんだなって思った。
    わりと情があるタイプの探偵ですきだぜ!!

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    2026年09月12日
  • アクロイド殺し

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    ネタバレ

    前評判通り非常に面白い叙述トリックでした。
    私は好きでしたが、ミステリーファンの賛否が分かれるのも納得です。

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    2026年09月09日
  • アクロイド殺し

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    ネタバレ

    アガサクリスティは化け物だ。

    叙述トリックの始祖となった作品だが、今年で100周年。
    100年、嘘だと言って欲しい。本当に固定観念というものに囚われない人だったということだろう。
    全編がシェパード医師の手記であった、というのも上手い設定で、ある種の小説の中の小説だった訳だ。
    最終章の『弁明』だけは収録されていないはずだ。

    たいへんな古典だから、何処かでネタバレを踏む前に読めて良かった。ちょっと冗長なとこあるけどね。

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    2026年09月09日
  • 杉の柩

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    “心に描いただけの殺人はなんらの害を及ぼしません”

    ロード医師のことばが、クリスティー読者を安心させる。クリスティー自身への弁護にもなろう。

    “人は、長いこと殺人を心にあたためていると、かならず突然その暗黒の想いから脱け出し、何もかもが、なんかばかげていたような気になるものなんです”

    当時はクリスティーのことを「読者を殺人に駆り立てる可能性がある」と批評する声があったかもしれないし、クリスティー作品を読んでいると「人殺しの本ばかり読んで」と眉をしかめられたのかもしれない。それでなくとも、誰かのことを憎み、あの人がいなければいいのにと夢想することは、誰しも一度はあるんじゃなかろうか。そんな我々の後ろめたさを、ロード医師の言葉が肯定してくれるかのよう。確かに殺人のことを考えている方が、相手への憎悪を無理に押し込めておこうとするより健全な気がする。そしてミステリを読むことで、日々の鬱憤が晴れる面もあるだろう。クリスティー作品の素晴らしさが、この言葉でメタフィクション的に語られている気がする。

    ところで遺言状を、「まだ大丈夫」と先延ばしにして書かずじまい……というのは80年前も同じだったのだな。

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    2026年09月09日
  • スタイルズ荘の怪事件

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    映画きっかけにポアロシリーズをしっかり読みたいと思い、電子書籍がセールのタイミングで購入したが、1年ほど積読していた。
    ちょっとしたきっかけで、「ベッドの上で休みながら少しだけ読むのにちょうど良いかもしれない」「なにか気晴らしになるかも」「何か他のことに夢中になりたい」と思い読み始めた。
    そして、読み始めたら止まらなくなり、結局最後まで読み進めてしまった。
    久しぶりにきちんと本を読むことができて、とても感動した。
    雰囲気としてはシャーロック・ホームズのバスカヴィル家の犬に近いものを感じて、親しみやすい印象を受けた。
    ここからポアロシリーズをちゃんと読み進めたいと感じた、印象に残る一冊。

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    2026年09月07日
  • オリエント急行の殺人

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    ネタバレ

    これは1970年代の方の映像を先に観てしまっていて、「赤いガウンの女の後姿」が印象的で。
    原作を読んだのはその直後です。今回書いているのは数回目の再読。
    「アクロイド」と並ぶ、クリスティの代表作ですね。両者とも、「是か非か」(もしくはフェアかアンフェアか)が問われるわけですが、いずれにせよ、名作であることには変わりないです。
    こちらは映像だとオリエント急行の場面とか、登場人物の豪華さとか、目にも豪華。他の作品では、事件の解決に於いては冷静に物事を考えられる頭のキレる人物、という印象が先にきますが、今回はそれだけでなく、違う解決方法を並べて関係者に選ばせるあたり、ポアロの人間性もちらりと垣間見てなんとも言えない読後感を味わえます。粋なことやってくれますね、ポアロさん。
    スカッとどんでん返し系は大好きですが、殺人事件を扱っているのにこの爽やか感はなんなんでしょうねぇ。
    大好きな作品です。

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    2026年09月07日
  • そして誰もいなくなった〔改訳新版〕

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    久々の海外文学。海外文学を読むのが苦手だったけど、有名所は抑えておきたかったので購入。
    結論から言うととても面白かった。最初は大量のカタカナ表記と登場人物を覚えるのに一苦労したが、中盤に入る頃には読む手が止まらない。次は誰が…次は誰が…と一気に読み進めてしまった。
    最後まで読んで、もう一度読み直したいと感じた。
    これを機に、もう少し海外文学に触れてみたい

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    2026年09月06日
  • そして誰もいなくなった〔改訳新版〕

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    ネタバレ

    ハードル上がり切ってるのに余裕で超えられた。
    今日私にとっても面白いのが凄いし、旅のお供に最高じゃない?

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    2026年09月03日
  • 動く指

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    びっくりするくらいミス・マープルが出てこないんだけど、今までのマープルシリーズの中で1番好き。
    あしながおじさん的な展開にきゃー♡となりました!

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    2026年09月03日
  • アクロイド殺し

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    結末に賛否があるとのことでずっと読みたかったこちら。核心に近づくにつれて「おいおい…?」となり、ラストのポアロの推理に「それアリ!?」となって、解説を読んで「…じゃアリかー」となりました。
    ミステリー好きにはピンとくるのでしょうね。私はそこを全く考えていなかったのでやられた!の一言。確認しながら読み返してしまった。
    この方法をよく思いついたなぁ。コレ、ネタバレを踏む前に読めてよかったです。
    冒頭でカボチャをブン投げてた隣人(ラストの一文がまた効いてる!)から、語り手であるシェパード先生のお姉ちゃん・キャロラインのウザチャーミングさなど、登場人物のキャラクターも楽しんで読みました。

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    2026年08月30日
  • ABC殺人事件

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    実現性はさておき、ポアロが敗北寸前まで追い込まれるのだから、読者はまんまと犯人、いや、クリスティの術中にはまってしまう。解説でも言われているように、極上のミッシングリンクを体験できる至極の物語でした。それにしても、今作も登場人物がみな魅力的で時代も国も飛び越えてその世界観に没入することができる、クリスティの魅力が詰まった名作ですね。

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    2026年08月27日