アガサ・クリスティーのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレネメアのライオン
レルネーのヒドラ
アルカディアの鹿
エルマントスのイノシシ
アウゲイアス王の大牛舎
スチュムパロスの鳥
クレタ島の雄牛
ディオメーデスの馬
ヒッポリュテのオビ
ゲリュオンの牛たち
へスペリスたちのリンゴ
ケルベロスの捕獲
ポアロが引退を間近にして、自身のクリスチャンネームであるヘラクレスに因んだ事件を解決していく短編集。
ポアロの長編より好みだったかも。
「彼には、あなた方の祈りが必要です」
「では、その方は不幸なのですか?」
「あまりにも不幸だったため、幸福とはなんであるかを忘れてしまったんです。自分が不幸であることを知らないほど不幸なんですよ」
院長はやさしくいった。 -
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Posted by ブクログ
ネタバレ面白かった!
まずお屋敷とかじゃなくイギリス国内のいろいろなところで事件が起きて駆けずり回る筋書きが、これまで読んだポワロシリーズの中では新鮮でとても面白かった。
お屋敷や村とかだと途中でどうしても牧歌的で穏やかな雰囲気も出てきてしまい、それがクリスティの魅力のひとつとも思うが、この作品はそれがなく良い意味でずっとピリピリした緊張感を感じながら読んでいた。
随所に挟まれるカスト氏のシーンも異常者の行動をのぞき見しているような(読んでいるときはそう思わされていた)居心地の悪さがあり、作品全体をシャープに引き締めている。
ここらへんはなんかフィンチャーのセブンやゾディアックのようなじわじわと怖がら -
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Posted by ブクログ
ポアロシリーズ。
今回の舞台は、ナイル川を遡上する豪華客船。クリスティー作品ではお馴染み(?)の裕福な美女を巡るロマンスを軸に、登場人物たちの不穏な思惑が複雑に絡み合う。
ミステリー作品なんだけど、中盤までなかなか事件は起きない。それでも著者の卓越した描写力で、普通に人間ドラマの読み物としても面白い。
本作は何と言っても、ポアロの魅力がふんだんに詰まった作品だと思った。謎を解き明かす観察眼と推理力は言うに及ばずで、一癖も二癖もある登場人物たちとの関わり方、言葉の選び方、思いやりや慈悲深さなど、ポアロの人としての魅力が印象深かった。
エジプトのナイル川での旅情や、事件発生後の犯人探しは最後