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町で名士と評判の大佐の家に死体が。しかも金髪の女性の――町のうわさになり、四面楚歌の大佐のために、ミス・マープルが調査に乗り出した。やがて死体の身元が判明するが、大佐と意外なつながりをみせる。著者初期の傑作。
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Posted by ブクログ
書斎に死体があるという、ミステリーではよくある設定。狭い人間関係の中で、一見、単純に見える設定が、実はとても奥深いという、ミス・マープルものの面白さ。今回も堪能させてもらいました。
ミステリ小説なのだから、事件の導入は惹き込まれるものか?その作品で扱われるトリックは意外なものだったか?という点は評価に直結する部分なのだろうけど、それが小説である以上は見逃せない点はその作品が魅力的であるかという点で そして作品が魅力的になるかどうかは物語の構成の巧みさだったり、人物が活き活きとし...続きを読むているかという点等が左右するかと思うのだけど、本作は後者がとても高いレベルで成立していると思えたよ 勿論事件の導入は素晴らしい点は言うまでも無い 朝、起きたら自宅の書斎に見知らぬ女の死体が転がっていた。初動捜査では死体の素性に全く見当がつかず、暫く経ってから家族でも何でもない男性の通報により素性が判明するという筋書きの時点で事件に惹き込まれる でも、本作の場合は所狭しと活力の感じられる人物が登場する点も言及せずに居られないね 登場人物一覧に掲載されている人物達だけでなく、ワンシーンしか登場しないモブキャラクターですら人柄に関し細やかに表現され、それがどのような人物か一目で判るようになっている 少ししか登場しない人物すら様々に物事を考えているのだと感じられる。そして、それらの人物が口にするのは事件に対する憶測、つまりは噂話だね 本作はマープルが探偵役。彼女とて村のお婆さんとして噂話を好む人物では有るけれど、それだけに死体が発見された家を中心としてどのような噂話が飛び交うか予想できる。それによって生じる理不尽を回避しようと尽力する また、噂や憶測が盛んに飛び交うものだから、容疑者達の何気ない憶測が意外なヒントになったりするのも面白い マープルはいつもの手法として自分の人生経験で見聞きした人物達との関連を事件関係者に見る事で推理を進めていくのだけど、真相解明の決定打となったものには驚愕させられたよ 何気ないけれど、人をよく知っていれば違和感を覚えずに居られないポイント。他人から与えられた情報に惑わされずそれを用いて真相を言い当てたマープルの姿からは他人の憶測などは容易に信じてはいけないのだと再認識させられたよ
ドラマを観たのに犯人を全く覚えてなかったので、最後までほんとにおもしろく読めた。 パントリー夫妻、特に妻がいい。
★★★★☆ネットでミステリー小説初心者向けというタイトルで紹介されていました。アガサクリスティの作品は、最近ではABC殺人事件も読みました。どれも面白く読めました。事件の真相が明かされる時が一番ワクワクしてしまうのは、高校生の頃に読んだ他の有名な作品の時と同じだったと思い返しました。また高校の時に読...続きを読むんだ作品を読み直してみたいと思っています。
バントリー大佐の書斎である朝見つかった見知らぬ金髪の若い女性の死体。夫の潔白を信じる夫人は友人のミス・マープルを伴い、女性がダンサーをしていた高級ホテルに向かい犯人探しに奔走する。 マープルシリーズ第二弾。事件の始まりはセント・メアリ・ミードだったものの、物語は隣州の高級ホテルで展開される。動機ら...続きを読むしきものは序盤で判明するのだが、如何せん容疑者にはアリバイあった、というのがこの話の肝。一つの謎が解けるとすべての謎が次々と解明されるといった具合に後半の展開は早い。最序盤にヒントがさりげなく隠されているので、比較的フェアな謎だと思う。ミステリーにありがちなありふれた事件ではあるが、その見せ方を工夫しているので楽しく読み進めることができた。 本筋からは外れるが、階級や出身に対する軽い偏見があえて散在されていて、当時の英国人の考え方(もしかしたら今もかも)が窺い知ることができ面白い。
マープルの長篇2作目(短篇含めて3作目)。推理もさることながら、ミステリなのにユーモラスな箇所が随所に垣間見えて、とても面白く読むことができました。 あらすじ: ある朝、セント・メアリ・ミード村の外れにあるゴシントン館でのこと。バントリー夫人は、夢うつつの朝のまどろみを破る、メイドの「書斎に死体が...続きを読むある」との一報で目を覚まします。それは、館の主人であるバントリー大佐や使用人たちの誰も知らない、どぎつい化粧をした金髪の若い女性の死体。バントリー夫人は、友人のミス・マープルを呼んで死体を検分。間もなく、デーンマスのマジェスティック・ホテルから、女性ダンサーのルビー・キーンが行方不明になっているとの連絡が入り、発見された死体とホテルの滞在客との意外な関係が明らかになってきます……。 と、短篇集『火曜クラブ』の後半で謎の事件を語り合ったゴシントン館が事件現場。『牧師館の殺人』同様に書斎での死体発見と、その住人以外の被害者という共通項でストーリーに入りやすい工夫に驚きつつ、冒頭のバントリー夫人の夢を使って記憶に新しい牧師夫人(グリゼルダ)の水着姿を登場させる、お茶目なファンサービスがウケるw また、作家は変人と自虐ネタを織り交ぜたり、ピーター少年のクリスティーのサインを持っている発言などから、おそらく著者自身がノッてる時期に書かれたのだろうと想像されます。 例えば、ユーモアのセンスが節々で冴えているのですが、スラック警部に対する皮肉はもちろん、セント・メアリ・ミード村を「すごい田舎だそうですね」と言わせてみたり、本に登場するロンドン警視庁はたいてい「大バカ者」と揶揄してみたりと、ミステリなのにクスりと笑えるところがあって楽しいです。トドメは、マープルに向かって「黙ってろ、このババア」ですからね。ヤバすぎますw と、推理と関係ないことを書いてきましたが、推理はお手上げでした。よくこんな事を思いつくなと感心しましたね。ところで、まだマープルは3冊目ですが、女学生にぴしりと言う場面が、終始おっとりしているイメージがあったので意外。クリスティーは、読むたびに発見があって飽きさせないですね。 正誤(11刷) ※間違いと言うか、P119の遺言のくだりが辻褄が合わず、理解できなかったです。原文はどう書かれているか気になるところ。
ミス・マープルシリーズ長編2作目。 1942年の作品。 ミス・マープルの友人、バントリー夫妻の館の書斎で見知らぬ若い女の死体が発見された。 その女性は、セントメアリミード村から少し離れたデーンマスのマジェスティックホテルで働いていたダンサー、ルビーキーンだということがわかった。 警察のメルチェット...続きを読む大佐とスラック警部が捜査を進めるうち、ルビーキーンを可愛がっていたマジェスティックホテルに滞在していた大富豪、コンウェイジェファーソンの遺産問題が動機ではないかと推理する。メルチェット大佐はミスマープルの力を借り、犯人をつきとめるーー 愛おしい田舎のセントメアリミード村で起こった事件。 甥のレイモンドは出て来ませんが、バントリー夫妻、メルチェット大佐、スラック警部、サーヘンリー、村の牧師のレナードクレメントや妻のグリゼルダも出て来て、セントメアリミード村オールスターという感じでとても楽しい。 殺された女性の死体はなぜ関係のないバントリー夫妻の館に置いてあったのか? そこの謎解きが楽しく見事です。 一見関係なさそうな2つの殺人がつながっていくところも。 こういう、体が不自由でクセが強い大富豪の老人というのがよくクリスティ作品には出て来ますね。
んんー!これは良い騙され方! 〈書斎に転がる死体〉というありふれた設定に、クリスティが変化をつけるとこうなるのか。 いろいろ考えたけどやっぱり当たらなかったな。 悔しいけど楽しい。 真相が語られる場面では「あの台詞が」「それであの時!」「そこに繋がるのか…」とつい嬉しくなってしまったほど。 女性的な...続きを読む視点で事件を紐解くミス・マープルシリーズも面白いな。
書かれた時代のせいか、アガサクリスティーの作品はいつも途中は冗長に感じるものの、最終的にはおおっ!と納得させられるからすごいと思う。
やっぱりマープルは面白い! 変に凝ったトリックとかではなく、人間模様で推理していくのが面白い。 マープルの女性ならではの視点が、特に私も女性だからか納得や共感に繋がってより楽しめる。 今回は事件発生までが早くて読みやすかった笑 ラスト数十ページで大どんでん返しがあるのも流石。 最後までずっと面白か...続きを読むった。
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書斎の死体
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