あらすじ
町で名士と評判の大佐の家に死体が。しかも金髪の女性の――町のうわさになり、四面楚歌の大佐のために、ミス・マープルが調査に乗り出した。やがて死体の身元が判明するが、大佐と意外なつながりをみせる。著者初期の傑作。
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書斎に死体があるという、ミステリーではよくある設定。狭い人間関係の中で、一見、単純に見える設定が、実はとても奥深いという、ミス・マープルものの面白さ。今回も堪能させてもらいました。
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クリスティのミスマープルシリーズ、第二弾。
前作の「牧師館の殺人」は手堅く、意外な犯人で魅せる良作ではあったが、いかんせん地味な印象が拭えず。
今作は打って変わり、全然知らない女性の死体がいきなり書斎で見つかり、どうしてそうなった?というもの。その謎だけでグイグイとラストまで読ませる展開。
ある事実が分かった途端、全ての謎が一気に解ける。そのカタルシスが非常に良い。
ミスマープルも前作とは段違いで目立つ活躍となっており、ようやくシリーズ作品に踏み込めた感じ。3作目以降も楽しみにしたい。
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ミステリ小説なのだから、事件の導入は惹き込まれるものか?その作品で扱われるトリックは意外なものだったか?という点は評価に直結する部分なのだろうけど、それが小説である以上は見逃せない点はその作品が魅力的であるかという点で
そして作品が魅力的になるかどうかは物語の構成の巧みさだったり、人物が活き活きとしているかという点等が左右するかと思うのだけど、本作は後者がとても高いレベルで成立していると思えたよ
勿論事件の導入は素晴らしい点は言うまでも無い
朝、起きたら自宅の書斎に見知らぬ女の死体が転がっていた。初動捜査では死体の素性に全く見当がつかず、暫く経ってから家族でも何でもない男性の通報により素性が判明するという筋書きの時点で事件に惹き込まれる
でも、本作の場合は所狭しと活力の感じられる人物が登場する点も言及せずに居られないね
登場人物一覧に掲載されている人物達だけでなく、ワンシーンしか登場しないモブキャラクターですら人柄に関し細やかに表現され、それがどのような人物か一目で判るようになっている
少ししか登場しない人物すら様々に物事を考えているのだと感じられる。そして、それらの人物が口にするのは事件に対する憶測、つまりは噂話だね
本作はマープルが探偵役。彼女とて村のお婆さんとして噂話を好む人物では有るけれど、それだけに死体が発見された家を中心としてどのような噂話が飛び交うか予想できる。それによって生じる理不尽を回避しようと尽力する
また、噂や憶測が盛んに飛び交うものだから、容疑者達の何気ない憶測が意外なヒントになったりするのも面白い
マープルはいつもの手法として自分の人生経験で見聞きした人物達との関連を事件関係者に見る事で推理を進めていくのだけど、真相解明の決定打となったものには驚愕させられたよ
何気ないけれど、人をよく知っていれば違和感を覚えずに居られないポイント。他人から与えられた情報に惑わされずそれを用いて真相を言い当てたマープルの姿からは他人の憶測などは容易に信じてはいけないのだと再認識させられたよ
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マープルシリーズ2冊目。1942年の出版ということは戦争真っ只中。英国は平和な印象。ある朝、アーサー・バントリー大佐の書斎で見知らぬ女性の死体が発見された。今回のミステリーは、①何故大佐の書斎で女性の死体が見つかったのか?②この女性は誰なのか?大佐の愛人なのか?でも本人は強く否定。死体の身元が明らかになるが、そこには遺産を巡る思惑が。今回も怪しい者がやっぱり。でっ、死体の確認をしたのは、あ~奴だったか!えっ、奴は結婚していたの?見破れなかった悔しさが残るけど、これはアンフェアなうな気がするけどどうかな?⑤
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書斎の死体からよく犯人まで辿り着いたもんだ!爪に着目するマープルの慧眼。女性ならではの視点。ルビーがあくびをして眠そうにしていたのも伏線で、うまい具合につながる。
恋人関係と結婚関係の2人の対応の違いは時代を超えて今でも通じる心理。天晴。
グリゼルダがいい母になって子育てしてるところも微笑ましい。
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★★★★☆ネットでミステリー小説初心者向けというタイトルで紹介されていました。アガサクリスティの作品は、最近ではABC殺人事件も読みました。どれも面白く読めました。事件の真相が明かされる時が一番ワクワクしてしまうのは、高校生の頃に読んだ他の有名な作品の時と同じだったと思い返しました。また高校の時に読んだ作品を読み直してみたいと思っています。
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バントリー大佐の書斎である朝見つかった見知らぬ金髪の若い女性の死体。夫の潔白を信じる夫人は友人のミス・マープルを伴い、女性がダンサーをしていた高級ホテルに向かい犯人探しに奔走する。
マープルシリーズ第二弾。事件の始まりはセント・メアリ・ミードだったものの、物語は隣州の高級ホテルで展開される。動機らしきものは序盤で判明するのだが、如何せん容疑者にはアリバイあった、というのがこの話の肝。一つの謎が解けるとすべての謎が次々と解明されるといった具合に後半の展開は早い。最序盤にヒントがさりげなく隠されているので、比較的フェアな謎だと思う。ミステリーにありがちなありふれた事件ではあるが、その見せ方を工夫しているので楽しく読み進めることができた。
本筋からは外れるが、階級や出身に対する軽い偏見があえて散在されていて、当時の英国人の考え方(もしかしたら今もかも)が窺い知ることができ面白い。
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マープルの長篇2作目(短篇含めて3作目)。推理もさることながら、ミステリなのにユーモラスな箇所が随所に垣間見えて、とても面白く読むことができました。
あらすじ:
ある朝、セント・メアリ・ミード村の外れにあるゴシントン館でのこと。バントリー夫人は、夢うつつの朝のまどろみを破る、メイドの「書斎に死体がある」との一報で目を覚まします。それは、館の主人であるバントリー大佐や使用人たちの誰も知らない、どぎつい化粧をした金髪の若い女性の死体。バントリー夫人は、友人のミス・マープルを呼んで死体を検分。間もなく、デーンマスのマジェスティック・ホテルから、女性ダンサーのルビー・キーンが行方不明になっているとの連絡が入り、発見された死体とホテルの滞在客との意外な関係が明らかになってきます……。
と、短篇集『火曜クラブ』の後半で謎の事件を語り合ったゴシントン館が事件現場。『牧師館の殺人』同様に書斎での死体発見と、その住人以外の被害者という共通項でストーリーに入りやすい工夫に驚きつつ、冒頭のバントリー夫人の夢を使って記憶に新しい牧師夫人(グリゼルダ)の水着姿を登場させる、お茶目なファンサービスがウケるw
また、作家は変人と自虐ネタを織り交ぜたり、ピーター少年のクリスティーのサインを持っている発言などから、おそらく著者自身がノッてる時期に書かれたのだろうと想像されます。
例えば、ユーモアのセンスが節々で冴えているのですが、スラック警部に対する皮肉はもちろん、セント・メアリ・ミード村を「すごい田舎だそうですね」と言わせてみたり、本に登場するロンドン警視庁はたいてい「大バカ者」と揶揄してみたりと、ミステリなのにクスりと笑えるところがあって楽しいです。トドメは、マープルに向かって「黙ってろ、このババア」ですからね。ヤバすぎますw
と、推理と関係ないことを書いてきましたが、推理はお手上げでした。よくこんな事を思いつくなと感心しましたね。ところで、まだマープルは3冊目ですが、女学生にぴしりと言う場面が、終始おっとりしているイメージがあったので意外。クリスティーは、読むたびに発見があって飽きさせないですね。
正誤(11刷)
※間違いと言うか、P119の遺言のくだりが辻褄が合わず、理解できなかったです。原文はどう書かれているか気になるところ。
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ミス・マープルシリーズ長編2作目。
1942年の作品。
ミス・マープルの友人、バントリー夫妻の館の書斎で見知らぬ若い女の死体が発見された。
その女性は、セントメアリミード村から少し離れたデーンマスのマジェスティックホテルで働いていたダンサー、ルビーキーンだということがわかった。
警察のメルチェット大佐とスラック警部が捜査を進めるうち、ルビーキーンを可愛がっていたマジェスティックホテルに滞在していた大富豪、コンウェイジェファーソンの遺産問題が動機ではないかと推理する。メルチェット大佐はミスマープルの力を借り、犯人をつきとめるーー
愛おしい田舎のセントメアリミード村で起こった事件。
甥のレイモンドは出て来ませんが、バントリー夫妻、メルチェット大佐、スラック警部、サーヘンリー、村の牧師のレナードクレメントや妻のグリゼルダも出て来て、セントメアリミード村オールスターという感じでとても楽しい。
殺された女性の死体はなぜ関係のないバントリー夫妻の館に置いてあったのか?
そこの謎解きが楽しく見事です。
一見関係なさそうな2つの殺人がつながっていくところも。
こういう、体が不自由でクセが強い大富豪の老人というのがよくクリスティ作品には出て来ますね。
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某書籍で傑作と称えられていた本書。噂にたがわぬ面白さだった。
大佐の書斎に現れた謎の女の死体から始まり、行方不明の女学生の死体が見つかったりと情報がどんどん蓄積されるけど決定的な証拠が出てこなくてやきもきする。その分、最後の最後でしっかりと伏線回収して真相が分かった時のスッキリ感すごい。
ミス・マープルの捜査というか謎解きの仕方も変わってて面白い。元警視総監が苦々しく思ってて笑った。
些細な違和感を見逃さない観察眼と年の功だったり。
途中でヒントはくれてたけど全然分からなかった。途中入れ替わりは考えたけどまんまと騙されてた笑
ありふれたテーマをここまで展開できるのに驚いた。やっぱり名作も読まないとだね。
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んんー!これは良い騙され方!
〈書斎に転がる死体〉というありふれた設定に、クリスティが変化をつけるとこうなるのか。
いろいろ考えたけどやっぱり当たらなかったな。
悔しいけど楽しい。
真相が語られる場面では「あの台詞が」「それであの時!」「そこに繋がるのか…」とつい嬉しくなってしまったほど。
女性的な視点で事件を紐解くミス・マープルシリーズも面白いな。
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やっぱりマープルは面白い!
変に凝ったトリックとかではなく、人間模様で推理していくのが面白い。
マープルの女性ならではの視点が、特に私も女性だからか納得や共感に繋がってより楽しめる。
今回は事件発生までが早くて読みやすかった笑
ラスト数十ページで大どんでん返しがあるのも流石。
最後までずっと面白かった。
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作品の書かれた1940年代ですでに、「書斎の死体」はお決まりのモチーフであったようで、クリスティの茶目っ気が楽しい。
犯行現場が書斎であることが、全く偶発的なことという外し方。真相は複雑に絡まっているけれど、利害のある関係性に気付き、動機や犯行方法を明るみにしていく手腕がお見事。
替え玉として選ばれてしまった、罪のない女学生を思うと悲しさが残る。
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グレイク嫌な奴だな〜と思っていたが、マープル先生のセリフで大佐と同じくアッサリ印象わ引っくり返されてしまった。人生の巻き返しをはかる人間の多い事。
バントリー夫人はゴシントンホールで殺人なんて二度と起こりはしないと言ったけど、二度目あるんだよな…。
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ある富豪の書斎で見ず知らずの女性の死体が発見される。これだけでもミステリファンの心をくすぐられる。そしてポアロと並ぶ、アガサ・クリスティが生み出した名探偵ミス・マープル。老婦人でありながら、観察力、洞察力は一級品。一気に物語に引き込まれた。
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クリスティの長編ミステリー。マープルシリーズ。書斎で死体が見つかるというミステリーありがちの設定であるが、クリスティにかかれば読者を惑わせ、迷走させる絶好の舞台装置になる。
導入から読者へ謎を提起し、全く面識の無い屋敷で発見されたブロンドの若い女性の死体。彼女が誰で、なぜこの屋敷で殺害されていたのか、が提示されて、その後、彼女だと思われる失踪者が踊り子として働いていたホテル、そこに滞在する大富豪、そして死体が発見された屋敷の近くに住む若い胡散臭い男と女と登場人物が出揃う。
物語が進行していく中で、村の石切場から若い女性の焼死体が発見され、更に事件は混迷を極める。
マープルは死体が発見されたやかたの夫人の友人であり、夫人から謎を解くための協力を要請される(昔の人にとっては他人の死は一種のスリルであり娯楽だ。)ヘンリー卿もホテル滞在中の金持ちから依頼があり、引退した身でありながら彼に協力する。
何より、作中の登場人物達がマープルの知り合いであり彼女に協力してくれる人達だ。現代ミステリーでは警察は素人には協力しない、情報は話せないの一点張りでヤキモキする事が多いが、この時代には捜査上のモラルは存在するが案外協力的であり、スムーズに進行していく事が多い。
警察では突き止められない真実もマープルと協力する事で得る事もあり(女学生の扱いは流石だ。というより、警察が鈍感なのか。)
クリスティの作品において、悲劇的な被害者は沢山いるが今作の被害者達はとても不幸であり不憫な人達だ。犯人について、動機の部分はあくまで統一されており、犯人は必ず殺人によって利益がもたらされる、若しくは愛憎によるものであり、突飛な理由(現代のサイコパス的な理由)は少ない(全く無いわけでは無い)。今回も例に漏れずなのだが全くコンセプトに古臭さを感じないのは流石だ。
Posted by ブクログ
ミス・マープルシリーズの長編第2弾。面白かった。人物描写が良くてグイグイ読ませる。特に事件の噂をする村人たちの描写に、ちょっと笑ってしまった。短編集「ミス・マープルと13の謎」(ハヤカワでは「火曜クラブ」)で良い味を出していたバントリー夫妻とサー・ヘンリーも登場する。
マープルが相変わらずすごく鋭くて、終盤に一気に謎が解ける展開だった。オチも良かった。
Posted by ブクログ
アガサ・クリスティーといえばポアロのイメージが強かったが、たった2冊で素晴らしく頭のきれる老女ミス・マープルに魅了されてしまった。
書斎に転がる死体なんて探偵小説の中だけーそれが我が家で起こってしまったら?ありふれた設定すらもミステリーの女王の手にかかれば、たちまち上質で面白い展開へと変わってしまう。
Posted by ブクログ
真犯人にはあまり意外性を感じなかったけど、クリスティ独特の人間模様の描き方が良かった。クリスティの作品を読めば読むほど、人生に深みが出る考え方を養っていけている気がする。
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マープルシリーズを読んだのは初めて
表紙に惹かれて購入したものだった
どこか のんびりとしたミステリ
安心して最後まで読んでいられた
水戸黄門的 存在のマープル笑
必ず解決すると分かっているからこその
安心感なんだろうな
犯人の目星をつけつつ読んだけれど
見事にハズレ!
思わせぶりなシーンに惑わされた感
さすがです
ハラハラ ドキドキはしないけど
気軽に読めるミステリも
たまには良いなぁと思った
頭の中で映像化しやすい描写なので
ドラマVer.も見たくなってきた
マープルとポアロシリーズ。
紅茶でも飲みながら
ゆったり観たいものだ
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【マープル】
マープルの女性ならではの鋭い視点は、私も女性なので共感できる部分が多かった。
ポアロにはなかった面白い視点だった。
ポアロはプロの職業探偵なのに対して、マープルは素人のおばあさん。
「私の知っている○○さんはこうだったのよ」という、年の功的な推理の仕方が個人的には説得力に欠けるなぁと思ってしまう。
やっぱりポアロの灰色の脳細胞の推理が好きだなぁ。
キャラクターでは、ポアロは自分で「偉大な名探偵です!」と言いきる可愛らしさが好きだった。
マープルはあまり自分を主張しないので、キャラクターがまだ捉えづらい。
自分的にはもう少しアクの強さというか、パンチを求めてしまう。
そして、ポアロは上流階級の人達中心の話だった。一族の上品な人達の秘密めいたものを見るのが好きだった。イギリスの上流階級の優雅な暮らしにも興味があって、その部分も楽しんでいた。
対してマープルは庶民中心の話。
自分も庶民なのでそんなに目新しさがない。
村の人のゴシップも個人的にあまり好きになれない。
マープルにはマープルの良さがきっとあるはず。ポアロと比べてるからいつまでも楽しめないんだ…。
Audibleのマープル作品は少ないので残り3作品。マープルの良さを見つけたい。
Audibleにて。
Posted by ブクログ
気分を変えてミス・マープル。『鏡は横にひび割れて』から時間を遡り、マープルシリーズ2冊目にあたる、ゴシントン館が巻き込まれる事件です。
なんだか今作は、被害者が登場人物たちとそこまで接点が深くないのもあってか、ふわふわしたままお話が進んだ印象。殺されたルビー・キーンが、関係者全員から「頭のよわい子」と言われすぎてなんだかかわいそうになってしまった……笑
そして真相がわかってみれば、とにかく巻き込まれたにすぎないパメラとバントリー夫妻が気の毒で。いかに良好な付き合いをしていようと、人間はくるくる手のひら返しをするものだよなぁと考えさせれたりもしました。
トリックや動機は正直そこまでハッとするものはなかったのですが、これまで読んだクリスティー作品の中で最もくだけた表現が多いような気がして、井戸端会議を盗み聞きしているような楽しさがありました。この直前に読んでいたのが『Xの悲劇』だったので、読みやすすぎてびっくりしましたねw
『火曜クラブ』を読んでバントリー大佐夫妻が好きになった方には、ぜひ一読をおすすめしたい1冊です。
(追記)
これを読み終わった日にたまたま見ていたポワロさんのドラマでも、書斎で死体が発見されていました。
日本人には書斎ってあまり馴染みがないと思うのですが、そんなに犯行に適しているんですかね……?一人でいることが多いから?
Posted by ブクログ
久しぶりにBSでミス・マープルのテレビシリーズが!
楽しく観ていますが、原作と大きく違う部分があるらしく!確認したくて読み始め。
テレビシリーズと原作は別物と割切り(笑)楽しめました。個人的には原作派です。
その方が動機や「書斎の死体」の理由や、解明のきっかけがスムーズにつながる気がするので。
でも!そんな改変がどうでもよくなるくらい、実写は実写の良さがある…ので、これをきっかけに、40年ぶりにアガサ再読してみよ、と思ったところです。
さて、ホントは星3.8くらいです。4は多いが3じゃ少ない。
だいたい書斎に死体があるなんて、普通じゃないですよね?(笑)
追記: 一つ忘れていました。この作品は、「手のひら返し」についても書かれています。
無実かそうでないかに関わらず、疑惑の時点で、本人だけでなくその家族も巻き込む…閉鎖的な土地柄や時代ならなおさら…
そのあたりの辛さも心に残りました。
Posted by ブクログ
「朝起きると、書斎に死体がころがってる」という、現実には起こりようもないが、しかしミステリー小説なら定番という出だしをクリスティがどう料理するかを楽しむ一作。最後の謎解きまで読み終わったときに、ようやく昔読んだときの記憶を思い出した。トリックは類型的だが、しかしこの類型の代表作と言えるだろう。
ミス・マープル・シリーズ再読も早くも飽きてきた感じだが、もう一冊くらいは読むつもり。
Posted by ブクログ
コミカルな感じで読みやすかったけれど、犯行は相当残酷。この村1番の豪邸が後々連続殺人の舞台になるのは身代わりにされた女の子の怨念か…
ラストを締めるレイモンド・スターが良い。怪しい人物ながら、がんばって!と応援したくなる。
Posted by ブクログ
今だったらすぐバレてしまうのでできないトリックだった
バントリー夫人のマープルさんへの信頼が芝居がかってて好き あらぬ方向にすごいのよこの人!とか言ってて 突然降りかかってきた不幸にめげずに明るくたくましく向かっていっててそこも好き