【感想・ネタバレ】書斎の死体のレビュー

あらすじ

町で名士と評判の大佐の家に死体が。しかも金髪の女性の――町のうわさになり、四面楚歌の大佐のために、ミス・マープルが調査に乗り出した。やがて死体の身元が判明するが、大佐と意外なつながりをみせる。著者初期の傑作。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

クリスティのミスマープルシリーズ、第二弾。

前作の「牧師館の殺人」は手堅く、意外な犯人で魅せる良作ではあったが、いかんせん地味な印象が拭えず。
今作は打って変わり、全然知らない女性の死体がいきなり書斎で見つかり、どうしてそうなった?というもの。その謎だけでグイグイとラストまで読ませる展開。

ある事実が分かった途端、全ての謎が一気に解ける。そのカタルシスが非常に良い。
ミスマープルも前作とは段違いで目立つ活躍となっており、ようやくシリーズ作品に踏み込めた感じ。3作目以降も楽しみにしたい。

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2025年03月26日

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ネタバレ

マープルシリーズ2冊目。1942年の出版ということは戦争真っ只中。英国は平和な印象。ある朝、アーサー・バントリー大佐の書斎で見知らぬ女性の死体が発見された。今回のミステリーは、①何故大佐の書斎で女性の死体が見つかったのか?②この女性は誰なのか?大佐の愛人なのか?でも本人は強く否定。死体の身元が明らかになるが、そこには遺産を巡る思惑が。今回も怪しい者がやっぱり。でっ、死体の確認をしたのは、あ~奴だったか!えっ、奴は結婚していたの?見破れなかった悔しさが残るけど、これはアンフェアなうな気がするけどどうかな?⑤

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2023年12月17日

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ネタバレ

書斎の死体からよく犯人まで辿り着いたもんだ!爪に着目するマープルの慧眼。女性ならではの視点。ルビーがあくびをして眠そうにしていたのも伏線で、うまい具合につながる。
恋人関係と結婚関係の2人の対応の違いは時代を超えて今でも通じる心理。天晴。
グリゼルダがいい母になって子育てしてるところも微笑ましい。

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2025年05月24日

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ネタバレ

某書籍で傑作と称えられていた本書。噂にたがわぬ面白さだった。

大佐の書斎に現れた謎の女の死体から始まり、行方不明の女学生の死体が見つかったりと情報がどんどん蓄積されるけど決定的な証拠が出てこなくてやきもきする。その分、最後の最後でしっかりと伏線回収して真相が分かった時のスッキリ感すごい。

ミス・マープルの捜査というか謎解きの仕方も変わってて面白い。元警視総監が苦々しく思ってて笑った。
些細な違和感を見逃さない観察眼と年の功だったり。

途中でヒントはくれてたけど全然分からなかった。途中入れ替わりは考えたけどまんまと騙されてた笑

ありふれたテーマをここまで展開できるのに驚いた。やっぱり名作も読まないとだね。

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2025年01月02日

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ネタバレ

作品の書かれた1940年代ですでに、「書斎の死体」はお決まりのモチーフであったようで、クリスティの茶目っ気が楽しい。

犯行現場が書斎であることが、全く偶発的なことという外し方。真相は複雑に絡まっているけれど、利害のある関係性に気付き、動機や犯行方法を明るみにしていく手腕がお見事。

替え玉として選ばれてしまった、罪のない女学生を思うと悲しさが残る。

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2024年03月02日

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ネタバレ

グレイク嫌な奴だな〜と思っていたが、マープル先生のセリフで大佐と同じくアッサリ印象わ引っくり返されてしまった。人生の巻き返しをはかる人間の多い事。
バントリー夫人はゴシントンホールで殺人なんて二度と起こりはしないと言ったけど、二度目あるんだよな…。

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2024年02月03日

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ネタバレ

コミカルな感じで読みやすかったけれど、犯行は相当残酷。この村1番の豪邸が後々連続殺人の舞台になるのは身代わりにされた女の子の怨念か…
ラストを締めるレイモンド・スターが良い。怪しい人物ながら、がんばって!と応援したくなる。

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2021年11月20日

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ネタバレ

ミステリーを読みたい、けどハラハラドキドキして疲れたくない、という気持ちに応えてくれるミス・マープル……
もちろん、子供の配偶者をいつまでも家に縛りつける舅や、全く無関係の娘まで手にかける犯人はじっとりしてて嫌だけど……
それも含めて軽やかに読ませてくれる(訳もいいのかも)。

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2020年09月20日

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