アガサ・クリスティーのレビュー一覧

  • 死者のあやまち

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    ネタバレ

    ポアロシリーズ、残りは7冊。今回、ポアロは推理小説作家・オリヴァ夫人からナス屋敷へと誘われる。殺人事件の犯人捜しのイベントを計画したオリヴァ夫人だったが、殺人事件の被害者役をしていた少女・マーリンが、本当に殺されてしまう。しかも、ナス屋敷の新しい主人の妻・ハティも同時に行方不明。何が起こっているんだ!分からん!さらに1人が不慮の事故死。うー分からん!そして出てくる怪しい義兄に、亀のアロハシャツ!いつもあり得ない人が犯人なのだが、今回もクリスティーの術中に嵌まる。泥沼で藻掻く約400ページ。いかん、いかん⑤

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    2023年03月19日
  • チムニーズ館の秘密

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    個人的にとても思い入れのある作品でもあり、初めて読んだクリスティ作品でもあるチムニーズ館。ある国の王政復古を巡る国際問題が発端で、呼び寄せられるように社交界で名高いチムニーズ館に集まった人々。そこで巻き起こる殺人、スパイ、宝探し。そしてロマンスも…?ページをめくる毎にワクワクする。バトル警部と競うように謎に挑む青年アンソニーの冒険物として読むのも楽しい。何度目かの再読だが、いつ読んでもワクワクさせてくれる。

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    2023年02月26日
  • ポケットにライ麦を

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    155ページで主役のミス・マープルが登場したところで事件はほぼ解決です。新聞の報道から犯人がマザーグースの詩を引用していることを見抜くところがこの小説の一番おもしろい箇所であると思います。

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    2023年02月26日
  • 牧師館の殺人

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    「ミス・マープル」シリーズ。セント・メアリ・ミード村のヴィカレージ(牧師館)にて、村一番の嫌われ者の老人が殺害された。噂話や詮索が大好きな住民たちが興奮するなか、犯人と思しき人物が自首し事件解決と思われたが……という筋書き。
    過去に起こった村内での出来事に当て嵌めて推理する彼女の方法にはまだ慣れないが、シリーズとして今後も楽しめそう。

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    2023年02月15日
  • おしどり探偵

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    クリスティー読み直しはまたまた変化球かよ!というね
    この前、次あたりは王道『オリエント急行』あたりをなんて言ってたのにね!

    それにしても面白かったです
    普段から評価ゆるゆるの私も短編集となると評価が低くなりがち、でもこのトミーとタペンスのおしどり探偵の短編集はどれもこれも面白くての高評価

    クリスティー作品のレビューで何度も触れてますが、クリスティーの最大の魅力は登場人物たちの軽妙なやりとりにあると思うんですね
    そしてその最大の武器を活かすためには、クリスティーの生み出す名探偵たちにはどうしても「話し相手」が必要になってくるんです
    ただそれが助手であったり支援者であったりだと、どうしても主従

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    2023年02月15日
  • 葬儀を終えて〔新訳版〕

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    ネタバレ

    800冊のメルクマール。それに相応しい内容だった!資産家の当主リチャード・アバネシーが急死する。リチャードの屋敷には、葬儀に訪れた親戚たちが集まり、遺言執行者であるエントウイッスルから遺言の内容を発表される。その直後、末妹コーラが「だって、リチャードは殺されたんでしょう?」そして葬儀の翌日、コーラは殺される。その後、コーラのお手伝い・ギルクリストへの毒殺未遂。ポアロが関係者を集めて推理する。薬剤師、俳優、精神病等バラエティー富んだ登場人物、絵画にまつわる謎。ポアロが糸をほどいていく。真相を知り驚愕した。⑤

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    2023年01月15日
  • パディントン発4時50分

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    ネタバレ

    1年ぶりくらい久しぶりにアガクリを読んだ。
    やっぱ面白いな〜。
    ポアロも好きだけど、マープルも好き。

    クラッケンソープ家に誰かかなと思っていたら、主治医だった。犯人は全然予想つかなかった。
    妻を殺す男性はたくさんいますもの。
    殺人の原因って金絡みと男女のもつれが多いんだなぁと感じた。
    面白かった!!

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    2023年01月08日
  • 葬儀を終えて〔新訳版〕

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    病気で急死したリチャードの葬儀で姪のコーラが放った一言「だって彼は殺されてんでしょう」。
    空気が読めないが真実を突く事が過去多かった彼女の一言。彼女がその後すぐに殺されたことにより、リチャードは本当に病死だったのか!?を巡るストーリー。
    本作はトリックが凄かった。派手さは無いのだが、あー、なるほどー、その視点は無かった。と、ただただ納得。コーラの放った一言が単なる一言なのだけれども、こんなにも物語に食い込めるのかという部分で凄かった。

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    2022年12月11日
  • 杉の柩

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    ネタバレ

    本気で誰かを好きになったことのある女性には、刺さるなんて言葉では足りないほど、心が抉られる作品でした。
    それでいて、シリーズの中でも読み進めやすい部類に入ると思います。

    嫉妬を表に出すまいとするエレノアに対して、そんなに自分を殺さないで欲しいと思わずにいられませんでした。
    気高くて、情熱的な女の子なのに、婚約者のロディがそういう女を好まないという理由で、いつも冷静に振る舞ってきたのかと思うと、ロディに石ぶつけてやりたくなりました。
    メアリイも実はとんだ腹黒なのかと思いきや、健気で優しい女の子で、どちらもただただ可哀想…。

    ホプキンズが「ピンクのバラが刺さってしまった」という腕の傷を見つけた

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    2022年12月07日
  • 忘られぬ死

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    全然犯人わからんかったな…と、読み終わって呆然とするような事件だった。クリスティーは絶妙に嫌味な人物と、こいつが怪しいのかもしれない…という不穏な空気を描くのがめちゃくちゃ上手いので、毎回きっちりと踊らされてしまう。悔しい、けど、その手腕があまりにも見事なので腹も立てられない。今回は特に、殺害方法すらもまったく予想がつかなかったのに、無事に解き明かされ犯人が暴かれた後、判明した動機で更にまた一回驚かされたので、本当に唖然とするしかない一作だった。

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    2022年12月05日
  • 邪悪の家

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    真相、犯人の動悸、そしてタイトルの意味まで含めて全て最悪で、だから面白かった! 『邪悪』の意味を痛感し、それが逆に清々しいほどだった。ポアロは騙されなかったけれど私は綺麗に騙されたので、敬意も込めて気に入りの一冊に入れようと思う。

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    2022年10月30日
  • ねじれた家

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    きっと犯人はソフィアだろうという偏見を抱きながら読んでいたので、真相が判明して大分呆然としてしまった。登場人物はどいつもこいつも癇に障るタイプではあったけれど、だからといって『ねじれた家』に住んでいたせいでねじれた人間になり、こんな惨事が起きたのだ、と考えるのはさすがに可哀想に思えて困った。そうやってひどい動揺を与えてくるところまで含めて、なかなか恐い話だったと思う。

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    2022年10月30日
  • ゼロ時間へ

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    謎が解ける直前まで、犯人の態度がいけ好かなくて、うっとおしいと感じていた。にもかかわらず、犯人は貴方ですの一言で状況がすっかり引っくり返ってしまって、明確な殺意があったからこそ、ああも様子がおかしかったのだと納得せずにいられなかった。疑心暗鬼になればなるほど余計にクリスティの掌の上でいいように転がされるとわかっているけれど、その見事な手腕に惚れ惚れしているのだから、これはこれで楽しい。

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    2022年10月30日
  • メソポタミヤの殺人〔新訳版〕

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    絶対に全員を平等に疑おうと決めてかかっていたのに、犯人の予想をまったく付けられなかったので大分びっくりした。なんだったら語り手がポアロではないので疑わしい、という先入観に邪魔されていたかもしれない。それでも、作中の女性たちが口々に言う『ミセス・レイドナーはろくでもない』説を、そういうタイプには見えない…と半信半疑でいたら、正しくはそういう空気のせいだったというどんでん返しがあり、クリスティの真実に対しての着眼点が相変わらず凄くて、震え上がった。

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    2022年10月28日
  • 教会で死んだ男

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    短編なので事件発生から解決まで随分とスピーディーではあるけれど、長編に負けないくらいの満足感があるのが流石クリスティーと思う。人々の情に弱いので『クラブのキング』『マーケット・ベイジングの怪事件』辺りがお気に入りで、『二重の手がかり』『呪われた相続人』の容赦の無さが最後まで面白かった。

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    2022年10月17日
  • ハロウィーン・パーティ

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    ジョイスの発言は親友の話をパクったもので、このいけ好かない女が犯人なんだろうな、という直感までは当たっていた。ただ、そのせいで犯人がもう一人いることには全く気付けなかった。過去に起きた幾つかの事件にもこの犯人が関わっていて、一挙に解決してしまうポアロの名推理/クリスティーのアイディアは本当に見事だと、感心せざるを得なかった。犯人のそれほどまでの欲深さは恐ろしくもなるけれど、狂うほどの情熱というのは恐ろしいからこそ凄みがあるものとも思っているので、そこまで含めて感服の気持ちがある。面白かった。

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    2022年10月17日
  • 予告殺人〔新訳版〕

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    結構良かったのではなかろうか。
    トリック自体はそれほど難しいと感じなかったが、お話の各所に現れるメタファーとでも言うようなものが作品全体でとても良い働きをしているように思った。

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    2022年10月12日
  • 青列車の秘密

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    ネタバレ

    セントメアリミード
    ブルートレイン
    わたしたちの探偵小説
    ルビー(火の心臓)
    シガレットケース
    傷付けられた顔
    侯爵(ル・マルキ)

    侯爵周り複雑でいろいろ勘違いした

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    2022年10月11日
  • ポアロ登場

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    初めて、このシリーズの短編集を読んだが率直に面白かった。

    特に「謎の遺言書」が好きな話でした。
    依頼人の女性の唯一の親族である男性が本当に書いた遺言書を探す話で、遺言書をポアロに依頼した事について賛否が別れそうですが、個人的にはアリなのかと思いました。

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    2022年10月08日
  • スリーピング・マーダー

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    既視感の中の事件を追う、時間が経っているからこその展開で面白かった。ミス・マープル、行動力があって素敵。

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    2022年09月19日