アガサ・クリスティーのレビュー一覧

  • ポアロのクリスマス

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     クリスティの長編ミステリ。ポアロシリーズ。クリスティが傑作を発表し続けていたあぶらののっていた時代の作品らしく、フーダニットの傑作だ。
     昔からポアロシリーズは沢山読んだが、改めてクリスティの作品を読み進めていくと様々な発見がある。
     いずれも人物描写について、クリスティ程作中の人物達が生き生きとしているミステリは少ない。美少女や美青年の表現描写は勿論、嫌な人物までありありと目に浮かぶ。今作はリーという一族の中で発生する事件であるが、正しく人物描写力が光り、作品の面白さを何段階も上げている。
     イギリスのクリスマスはおそらく日本人がとらえるよりも重要なイベントであり、今作以外にもクリスマスに

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    2023年08月29日
  • 秘密機関

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     クリスティの長編スパイスリラー。トミータペンスシリーズ。記念すべきトミータペンスシリーズの一作目であり、クリスティの長編作品二作目にあたる作品だ。
     「若さ」についてとてもエネルギッシュで魅力に満ち溢れた作品で、「若い」事はこんなにも無謀で何でも出来る様な気でいるが、実際人生はそんなに甘く無いとクリスティに釘を刺されている様な気がする(笑)トミーとタペンスの単純な考えで結成したヤングアドベンチャラーズ。戦争の不安が残る中、仕事を見つける、お金を稼ぐ方法がとても大変な世の中。そんな中、幼馴染の二人は再会し、勇敢に(今の時期から見れば余りにも無鉄砲だ)新しい世界に立ち入って行く。
     クリスティの

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    2023年08月24日
  • ポケットにライ麦を

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    ネタバレ

     クリスティの長編ミステリー。マープルシリーズ。マープルが積極的に事件に乗り出す作品は珍しいが、今作では彼女が以前育てたメイドが鼻を洗濯バサミでつままれて殺害されるという事に義憤を持ち、事件が起きたフォレスキュー一族の住む屋敷に乗り込んでいく。初めに殺害された人物のポケットにはライ麦が入れられており、第二、第三の殺人と立て続けに事件が起きるが第三の事件までの異様性により、全く脈絡のない様な事件に見え、警察も手を焼いている所、マープルがマザーグースの見たてでである事を見抜き、捜査が進展していく。
     マープルは安楽椅子探偵のイメージなのだが、今回は自身の知り合いの若いお手伝いへの余りにも惨い殺人の

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    2023年08月23日
  • ポケットにライ麦を〔新訳版〕

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    ミス・マープルもの。だが、ミス・マープルは途中参加でおいしいところを持っていっている感じ。
    クリスティーらしいミステリーもさることながら、家政婦を初めとした使用人の心理の関わり方が良かったですね。

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    2023年08月20日
  • 五匹の子豚

    A

    購入済み

    面白かった

    面白かった。
    つくづく自分の目は節穴だなと思った。
    なるほど、人間の心理ってそういうことなんだね。
    いや自分が世間知らずなだけかな。
    とにかく面白かった。

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    2023年08月18日
  • 象は忘れない

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    ネタバレ

    ポアロシリーズあと2冊。小説家が集まる昼食会に出席したオリヴァ夫人。見知らぬ夫人・ミセス・バートン・コックスが話しかけてきた。「あなたが名付け親のシリヤの両親が心中した事件覚えている?母親が父親を殺したのか?それとも父親が母親を殺したのか?」という質問。オリヴァ夫人はポアロに真相を依頼する。オリヴァ夫人、ポアロは関係者に話しを聞く。シリヤの母親は【ミステリーでは禁じ手?】であった、そうきたか!ポアロが登場するラストストーリーで若干納得いかないものの、完成度は高く、楽しめました。次回がラストポアロ(泣)⑤↑

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    2023年08月20日
  • 青列車の秘密

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    ネタバレ

     青列車の秘密
     クリスティの長編ミステリー。ポアロシリーズ。
    ブルートレイン車内で発生した宝石「火の心臓」を巡る盗難事件とアメリカ人令嬢の殺人事件の謎。単純な殺人事件の調査だけではなくイギリスで有名な宝石泥棒「侯爵」に繋がる事件。
     クリスティ作品において冒険ものは沢山あるが、今作は冒険的な部分と殺人による捜査、推理のパートのバランスがよくスリリングに物語が進行していく。上手く言えないが構成も現代的な印象があり、まずは宝石商と購入した人物のやりとりからスタートする。
     他のシリーズに比べてポアロの性格や人間関係がとてもよくわかる作品で、様々な分野の上位の人物に顔がきき、捜査の合間に恐ろしさを

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    2023年08月13日
  • スリーピング・マーダー

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    初めてのミスマープルもの。
    ポアロよりマープルのがキャラとしては好きかも!

    ヒロインのグエンダが「いままで一度も訪れたことのない国の、一度も来たことのない家」を買って、張りたいと思い描いた壁紙と全く同じものがそこに張ってあるのを見つけるシーンが、なんとも言えず不可解で最高の導入。殺人を見る夢も不気味でよい。
    クリスティー作品の、これから素敵な謎が展開していくぞ、とわくわくさせる始まり方、好き!

    解説が恩田陸さんなのも得した気分。
    「ふとした瞬間に、ざわざわとした胸騒ぎを覚える小説」「ゆったりとした、語られぬ部分を余白として感じられる小説」まさに!

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    2023年08月12日
  • 予告殺人

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    ネタバレ

    クリスティの長編ミステリー。マープルシリーズ。巻末解説にて記載されているが、マープルシリーズは12篇しかないという事で驚いた。もっと幾つかの作品があった様に思うが、意外にもたったの1ダースなのだ。ポアロもクリスティ財団公認で続編が発表されているが、マープルの世界観を再現できる人材があれば是非書いてみてほしいし、読み続けたいシリーズだ。
     今作、「予告殺人」はクリスティの作品の中でも好きな作品の一つだ。犯人の意外性は勿論の事、殺人を偽装する為のトリックの秀逸さ、真犯人の人生の悲しみと救い、そして今作に蔓延っているなんとも言えないドライな雰囲気。田舎で生活している登場人物達とのコントラストがとても

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    2023年08月11日
  • 娘は娘

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    ネタバレ

    依存と書いてあったが、共依存というものなのだろうか。
    麻薬依存を断つことができたところで、母親への依存も断ち切れた。
    母娘の依存を断ち切る過程がさらっと書かれているのが、物足りなく感じた。

    再読したい。

    春にして君を離れが気に入ったので、こちらも読んでみた。
    今回は意外にハッピーエンド。
    という事は、春にしてもハッピーエンドなのかもしれない。
    NHKBS番組の作家達の感想を見てからだったので、人は簡単に変われないと勝手に私がラストを決めつけてしまっていたのかも。

    殺人はおきなくても、普通にその辺にいる人達だけで充分怖い。

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    2023年08月09日
  • 複数の時計

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    ネタバレ

     クリスティの長編ミステリー。ポアロシリーズ。ポアロが安楽椅子探偵を演じている作品。(結局は好奇心に敗れ行動してしまうわけだが)
    クリスティ作品はある程度学生時代に読んでいたのだが(特に長編は沢山読んだ)今作は未読だったらしい。幸い、ポアロシリーズの目新しい作品を読んだ気分であり得した気持ちだ。作中、驚いた事にポアロがミステリーにのめり込んでいた(オリヴァの作品がお気に召さないのは彼らしい)ポアロのミステリー批評は面白いが、ポアロらしくない印象を受けてしまう。(作家や作品への言及はクリスティ自身を反映しているかもしれないが、クリスティとポアロが同じ批評になるとは思えない。)まただいぶ長いパ

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    2023年08月07日
  • メソポタミヤの殺人〔新訳版〕

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    多分、今、私の灰色の脳みそは“ポアロ”色に染まっている。

    事件に関わった看護師の手記という書き方のためか、ポアロの容姿などがこと細かく描写されている。
    そのためか、NHKドラマで観たスーシエの演じるポアロは、ほんとにそっくり(まるでドラマが先にあったよう)。

    この、新訳シリーズは文字が大きく(眼に優しく)カバーもステキで、楽しく読める。

    イラクの照つく大地とジリジリするような人間関係を、冷房の効いた部屋で没頭して読んでました。

    この後、ポアロはオリエント急行で帰るそうです……ということは?アレですか?

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    2023年08月07日
  • 五匹の子豚

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     クリスティの長編ミステリー。ポアロシリーズ。
     クリスティの傑作は沢山あるが、今作は紛れもなく傑作の一つであり、名探偵エルキュール・ポアロとは何物なのかを理解する上で欠かせない作品だ。ポアロの推理方法は人々の心理の中にあり、足跡やタバコの吸い殻といったものを拾い集めるのはかれのやり方ではない。今回は十六年前の事件であり、状況証拠等は存在しないが、5人の当事者達の記憶を巡り手記を書かせ、過去を手繰り寄せながら真相に到達する。
     ポアロの元を訪れた依頼者は、結婚するにあたり自身の過去について真実を知る事を望む。彼女の父親は画家であり、母親が殺害容疑で逮捕されていた。獄中からの手紙にて、自身は無実

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    2023年08月02日
  • 葬儀を終えて〔新訳版〕

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    長く相手と会話させていく中で、切欠を掴み、事件の違和感を掴んでいく、クリスティのポアロ物の中でも特に面白い方に入ると思う。
    大富豪の一族のそれぞれも個性的で面白い。

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    2023年07月22日
  • 象は忘れない

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    とある婦人の奇妙な質問から幕を開く本作、作中で描かれる殺人はその質問対象となる1件だけというのに退屈させないのは著者の卓越した構成能力故だろうね


    昔に仲睦まじい夫婦が自殺した。果たして先に銃の引き金を引いたのは父か母かどちらだったのか
    そんな取り留めのない疑問が多くの興味を掻き立て、過去への探求を始めさせるのだから面白い

    十年以上前に終わってしまった事件。センセーショナルであっても迷宮入りではないから現代でもその事件を探り続ける者は居ない
    ならヒントを探る聞き込みは出来ないかと思いきや、意外や意外に覚えている者が居る。勿論、断片的だったり間違っていたり思い込みが多分を締めていたりと事実全

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    2023年07月19日
  • 招かれざる客

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    小学生の時に読んで、そして誰もいなくなったよりも最初にアガサクリスティにハマった本。
    舞台上で繰り広げられる独特な世界観に引き込まれて、小学生だった私は、なんだこの本は!とそこから何度も読み返した。

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    2023年07月16日
  • ハロウィーン・パーティ

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    ネタバレ

    1人の少女が殺される。ハロウィン・パーティ中に水槽に頭をズボット入れていた。さらに1人殺される。クリスティがまき散らした伏線の山、山、山。途中からあまりにも情報量が多く腹痛と下痢。過去の4つの事件?関係するもんか!そんなもん!でも、犯人予想をしないといけない。事前に弱音を吐きながらも予想。ただ1人やばい奴がいる!この1人だけを追っていくしかない。徐々に明らかになる真相。野球でいう9回で一気の種明かし!クリスティが待ち散らしたものがいつの間にか回収されている。さて皆さん、私の犯人予想どうだったでしょうか?⑤

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    2023年07月16日
  • 葬儀を終えて〔新訳版〕

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    「だって彼は殺されたんでしょ?」

    あぁ、もう何も言うことがない。

    登場人物のひとりひとりがみんな疑わしいし、そうでもないし。
    何を言ってもネタバレになりそうだし……。

    終盤に一族のひとりが、
    「たった、五千ポンドのため?」

    さて、これはなにを言ってるのか……。
    読んでいない人のお楽しみ。

    ホント、おもしろかったあー。

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    2023年07月12日
  • ゴルフ場殺人事件

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    ネタバレ

     <名探偵ポワロ>シリーズ長篇2作め。南アメリカの富豪ルノーから助けを求める依頼状が届き、ポワロとヘイスティングズは彼の滞在先のフランスへ渡るも既に殺されていて、その真相解明に挑む、という内容。
     ドラマ視聴を機に読み始めたが、デイヴィッド・スーシェ版よりも言い回しは面倒臭いが紳士然としている点がいい。ポワロを目の敵にするパリ警視庁のジロー刑事とも変に張り合ったりせず、あくまでも“大人の対応”をする姿が好ましかった。一方で事件関係者の一人でヘイスティングズが一目惚れする某女性の設定がやや煩わしく、ドラマ版のほうがすっきりとしていた。

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    2023年07月12日
  • 青列車の秘密

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    ドキドキ、ワクワクが止まらない。クリスティの世界観に引き込まれた。犯人探しを楽しみたい人にオススメ。

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    2023年06月13日