アガサ・クリスティーのレビュー一覧

  • 死の猟犬

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    ネタバレ

    猟犬が関連したミステリはいくつかある。
    本短編集にも、猟犬にまつわる話が一つある。

    短編集の名前は、どの短編の名前にするかは迷わないのだろうか。
    しばしば、一番いいと思うものでない名前になっていることもある。

    本編は、2週間楽しむことができました。

    短編集には、他の作品と関連した話題、用語をみつけるのが楽しみです。
    似た構造、似た登場人物、似た風景、似た駅名があると、
    アガサクリスティものを読み進むときのヒントになります。

    自分では、ミステリと怪奇物の区別がつきません。ごめんなさい。
    ネタばれになるといけないのでこのあたりで。

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    2011年08月14日
  • シタフォードの秘密

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    ネタバレ

    降霊会って、こっくりさんみたいなものなんだろうか。
    イギリスでも同じようなものがあるのは初めて知りました。

    表紙の雪景色がすごく綺麗で、冬に持って歩くのにはもってこい。
    雪の足跡を、もう少しうまく使って欲しかったような気もする。

    解説を書かれている「飛鳥部勝則」さんの本は一度も読んだことがないので、ぜひ一度読んでみようと思いました。

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    2011年08月14日
  • おしどり探偵

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    ネタバレ

    タペンス&トミーが活躍します。
    特に、タペンスは、とても溌剌として、前向きで、困難に立ち向かう姿がすばらしい。
    アガサクリスティがこうなりたかったという性格の女性を描いているようだ。

    都市をとってからの2人もすごいが、若い時代もすごい。

    もっとたくさん2人の物語があるとうれしかった。
    本筋に関する事項が、他の作品における小説家、発掘などの経験のある事項とは違い、
    情報局のような経験のないものだからなのだろうか。

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    2011年08月14日
  • 雲をつかむ死

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    ネタバレ

    雲の中での死、つまり飛行機の中での殺人の物語。
    最初に殺人があり、順に謎解きをする、
    探偵ものの基本的な構成。

    ポアロに興味がない人には、面白みにかけるかもしれない。
    小型の飛行機が、都市間を飛び回っている状況が理解しやすかった。

    具合を「工合」という文字を使っていて、最初は違和感があったが、辞書を調べると、そういう表記もあることが分かりました。

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    2011年08月14日
  • 死が最後にやってくる

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    ネタバレ

    初めのうちは、どこの文化の話かよくわからなかった。
    現代のイギリスの話でないことは分った。

    昔の話なので、生活の実感がわかなかった。
    家族の間の関係は、資産がある家だとこういうふうなんだろうなと想像はついた。

    登場人物でアガサクリスティに近いのは、
    インホテプの娘レニセンブと
    インホテプの母エサかな思った。

    「生きている妾と、死んだ妾では大違い」
    といった、人生訓のような言葉があちこちに出てくる。

    エジプト文化の人生訓なのか、
    アガサクリスティの見聞きした人生訓なのははわかららなかった。

    話の筋としては、へネットという召使の位置付けがよくわからなかった。
    殺人者の正体も意外だった。

    へネットの位置付けと殺人者の正体の2点を除けば、とても奥深い物語だと感じました。

    エジプトへ行って,エジプト文化に触れてから再読したい。

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    2012年09月26日
  • 死人の鏡

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    ネタバレ

    厩舎街の殺人
    謎の盗難事件
    死人の鏡
    砂にかかれた三角形
    の4作品を所蔵。

    最初は短編だと気がつかずに、読んでいて、あれ本の途中で結論がでて、終わるのかと思ったら、短編集でした。

    厩舎街の殺人は、ガイフォークスデイという記念日の意味を知ることができました。
    推理小説には、自殺か他殺かが問題になる筋書きは、いろいろありますが、他殺である場合が多いようです。

    謎の盗難事件では、書類の盗難事件が課題となる。他の作品でも書類の盗難が話題になったことがある。似ているところもあれば、似ていないところもある。

    似た作品があると、作品の違いを楽しむことができるか、辟易としてくるかは、人によるのかもしれない。

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    2011年08月14日
  • 暗い抱擁

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    ネタバレ

    探偵ものでないので、なぜだろうと思いながら読み終わって、
    解説を読んでわかりました。「アガサクリスティ」の作品でないことを。

    「メアリ・ウェストマコット」の第4作とのこと。
    The Rose and the yaw tree.
    というのが原作名とのこと。
    内容からすると、こちらの方がピンと来ます。

    作り、心理描写は、アガサクリスティものだという理解で読んでいて、違和感はありませんでした。

    死に対する態度、人間に対する態度など、アガサクリスティの本質的なところがより強調されているような気もしました。

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    2011年08月14日
  • 蜘蛛の巣

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    ネタバレ

    戯曲は、自分で演じるか、演劇の裏方として関与しているときでないと、ピンと来ないことが多い。

    アガサクリスティの作品も、映画などで見た作品は、戯曲を読んでも理解できるし、映像を思い浮かべることができる。
    でも、映画も舞台も見たことがない作品では、自分たちでやろうと思わない限り、つまらない。

    本作品も、そう思って読み終わったら、解説で似たようなことが書かれていた。

    作品を演じてみると、なにげないト書きに、伏線があったり、
    演じてみると、楽しい舞台にすることができる。

    俳優や監督の解釈と、主張により、楽しいものにすることができる。

    であれば、この戯曲も、自分の人生に照らして、あるいは、
    自分が今演じている生活に照らして呼んでみたらどうだろう。

    義理の子供とはいえ、子供を守ろうとする義母。
    名づけ子を守ろうとする叔父。
    2人の視点で読み直すのもよい。

    家つきの庭師。
    ある家の秘書。
    この2人の視点で読み直すのもよい。

    判事と執事の立場での読み直しはうまくできなかった。

    ヘンリーとオリバーの立場での読み直しもあまりうまくはできなかった。

    ピパの立場での読み直しは簡単に済んでしまったが、
    もう一ひねり違った読み方ができるかもしれないと感じた。

    3つの読み方をしてみると、どう演じればよいかが想像できてきた。

    なんとか、全員の立場での読み直しはしたので、どこかで舞台に上げたいと思う。
    あるいは、舞台をしなくても、読み合わせだけでもよいかもしれない。
    それぞれの配役の感想を聞いてみるのもよいかもしれない。

    ps.
    フレンチウィンドウという表記は、翻訳によってはフランス窓と訳しているものもある。シリーズで、訳語の統一はしていないのだろうか。

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    2011年08月14日
  • 無実はさいなむ

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    ネタバレ

    ある人物が、無罪であるということは、
    別の人物が、有罪である可能性があるかもしれないということだ。

    ある人物が、無罪であるということは、
    よい知らせだと思い込んでいることがある。

    利害関係者にとっては、利は害と背中合わせである。
    利があるところには、かならず害もあるのだということが、本書から理解できた。

    世の中は、うまくいかないものだ。

    ps.
    解説には、本書がある意味で失敗作だと書かれている。
    小説としては、いろいろな複線が有効に働いているので、成功作だと思う。

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    2011年08月14日
  • バグダッドの秘密

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    ネタバレ

    アガサクリスティの楽しみ方は
    1 イギリス文化に馴染む。紅茶、朝食、昼食、夕食など。
      鉄道の利用、新聞の読み方、新聞への広告の出し方など。

    2 中近東、南アフリカ、オーストラリア、アメリカなど旧植民地の文化に馴染む。
      アガサクリスティ自体が行ったことがある地方の描写は、すごく立体的。

    3 犯人探し

    4 女性のものの見方と男性のものの見方の違い

    5 考古学、遺跡発掘作業など。

    6 音楽、オペラなどの芸術活動。

    7 作家、小説、詩、マザーグースなど。

    3以外は、アガサクリスティの経験に基づく内容なので、とても勉強になります。

    本書は、1,2,4,5,7の視点が得られるのでたいへん楽しめる。

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    2011年08月14日
  • 蒼ざめた馬

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    ネタバレ

    オリヴァ夫人が登場しているので、ポアロはいつ登場するのかと待っていました。
    最後まで、ポアロは登場しませんでした。

    連続殺人事件を追う人が、警察医、学者、警部と、連携していきます。

    自分を標的にして操作をしようとする女性の危険な賭け。
    最後は幸せに終わる(ハッピイエンド)は、なんとなく途中から想像ができました。

    主犯が誰かが、最大の山場のはずです。
    最後は説明が少し物足りない気もしました。

    読者の想像の範囲を広げておきたいという配慮かもしれません。

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    2011年08月14日
  • 娘は娘

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    ネタバレ

    アガサクリスティの3つの面がみごとに3人の女性として描かれているように思われる。

    まず、未亡人の母親。
    再婚をめぐる心の葛藤。
    死別ではない、アガサクリスティからは、一番遠い性格のように見受けられる。

    未亡人の母親の娘。
    わがままだけど、反面大人びた考えの持ち主。
    最後は、幸せを選択できるところは、一番アガサクリスティに似ているかもしれない。

    未亡人の母親の友人。
    著名人で、仕事上はアガサクリスティに一番近い役回り。
    考え方、発言も、公式のアガサクリスティの言いたいことを代弁している。

    それでも、未亡人の母親の性格の中に、ひょっとしたらアガサクリスティらしさが
    織り込まれているような気がしたのは、設定のうまさだろうか、表現のうまさだろうか。

    自分が選ぶアガサクリスティのベスト10に入れたい。

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    2011年08月14日
  • さあ、あなたの暮らしぶりを話して

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    ネタバレ

    アガサクリスティの作品で、ときどき中東に健康を回復させるために行くという話しがある。
    当時では、暖かい地方へ行くことが、健康によいとされていたのだろうか。
    アガサクリスティが、夫について、発掘調査に同行したのは、健康のためもあるのだろうか。

    いずれにしても、アガサクリスティのミステリの発掘ネタが、経験にもとづいたものであることが確認できる。

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    2011年08月14日
  • 死への旅

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    ネタバレ

    アガサクリスティの推理小説をたくさん読んできたので、
    だんだん類型化して読むようになってきました。

    最初の見開きの人物紹介で、誰が死に、誰が犯人かを予測するようになりました。
    半分以上は当たりません。

    第1章を呼んだところで、次の予測をするようにしています。
    本書では、すぐにその予測も外れました。
    第2章で、予想外の方がなくなられたからです。

    主人公は、死なない。主人公だと思われる人は死んでしまう。
    結局、本筋の主人公は、人物紹介の下の方にある人になったところで、がっくりしました。

    このがっくり観を味わいたくて、アガサクリスティを読み続けています。
    本書も、第3章までで、半分は満足しました。

    最初の方に出てくるモロッコは行ったことがないので、ちょっとピンときていません。
    モロッコを舞台にした映像作品を見てから、もう一度読み直そうと思いました。

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    2011年08月14日
  • 愛の重さ

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    ネタバレ

    愛を一手に独占する赤ん坊の妹に対して、死んじゃわないかと思った姉。
    それでも、火事のときに、夢中で助け出そうとした人間性。

    人間の性格はなかなか直せないが、
    愛されることによって変わるかもしれないという望みは残った。

    愛するときの重さと、愛されるときの重さの、性格が違うことが分った。
    どちらか一方では、手抜かりなのだということを感じた。

    ps.
    解説において、ハンセン病に対する時代的な認識の限界について断りがある。

    原作を書き換えると、時代的な認識の限界が分からなくなるので必ずしも書き換えは必要はないが、最低限、解説では言及がある。

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    2011年08月14日
  • アクナーテン

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    解説にもあるが、アガサクリスティのエジプト好きの成果だと思う。
    他の作品ほど、人の間の心理の妙については、表現されていないようだが、
    アガサクリスティの人間に対する考え方は表現しているだろう。

    エジプト史は詳しくないので、どこまでが史実で、どこからが創作かは分からない。
    王政、宗教、戦争などに対する一つの考え方を表現している。

    戯曲なので、戯曲が嫌いな人には読みづらいかもしれない。

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    2011年08月14日
  • フランクフルトへの乗客

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    ネタバレ

    話を読んでいると、「フランクフルトへの乗客」ではなく、
    「フランクフルトでの乗客」というのが妥当なように感じた。

    霧で着陸できなかった飛行機が、フランクフルトで乗り継ぐ。
    ドイツのルフトハンザのハブ空港はフランクフルトだ。

    飛行機の話題があって、アガサクリスティが生きている頃に、
    飛行機も利用されていたことが分かった。

    話の筋としては、政治的な事項、経済的な事項、旅行、貴族、芸術など、
    いろいろあるが、やや気になるのは政治的な事項だろう。

    時代を感じさせる物語の一つだ。

    解説の森薫さんが、漫画の解説にしているのは出色。

    ps.
    日本からのヨーロッパへのハブ空港は、アムステルダム、コペンハーゲンが有名だった。最近は、フィンエアーがアジアからヨーロッパへの玄関口としてヘルシンキをハブ空港にしようとしている。

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    2011年08月14日
  • アガサ・クリスティー自伝(上)

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    ネタバレ

    アガサクリスティの経験、推測で生まれてくる登場人物たちの原点が、
    自伝の中にたくさんあることが分かった。

    物語の中の主人公、登場人物と、アガサクリスティの性格の似た点の背景が分かった。
    感情移入しすぎずに、たんたんと書かれた自伝は、資料としては貴重だ。
    アガサクリスティ解説を書く人には必須の材料だ。

    上を読み飛ばしながら進んだので、
    アガサクリスティの本を全部読み終えたら、
    もう一度、上から読みなおそうと思う。

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    2011年08月14日
  • クリスマス・プディングの冒険

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    ネタバレ

    クリスマスに家庭でプディングを作る習慣があることを始めて知りました。
    最初のクリスマスにプディングを作る話は、ポアロものにしては、つくりが丁寧な気もしました。
    ただ、なぜ、ポアロがプディングの中のものが予測できたのかの説明が、なんとなく不十分で、消化し切れていない気がしました。

    シャーロックホームズと違って、ワトソン役のヘイスティングがいなくても、平衡感覚は崩れないのが面白いような気がします。むしろ、ヘイスティングがいない方が、均衡がとれているかもしれません。

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    2011年08月14日
  • パーカー・パイン登場

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    ネタバレ

    犯罪ではなく、悩みを解決するパーカーパイン。
    犯罪に相当する事案もあるが、中心は人の悩み。

    本書には、ポアロは登場しないが、パーカーパインとポアロの共通点が分かる。
    人の心理を中心に、物事が起こるかどうかを推察する手法。

    お得意の中近東の話題、鉄道の話題もある。

    残念なのは、ポアロのような大量のシリーズ物でない点だ。
    投稿者は、ご自身が投稿したレビューには投票できません。

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    2011年08月04日