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霧の夜、ロンドンで神父が撲殺された。その靴の中に九人の名が記された紙片が隠されていた。そのうち数人が死亡している事実を知った学者のマークは調査を始め、古い館に住む三人の女が魔法で人を呪い殺すという噂を聞くが……神父の死と連続死の謎をときほぐす不思議な物語。
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Posted by ブクログ
若き学者が、正義溢れる女性に尻を叩かれながら連続殺人組織挑むミステリー。 はじまりは9人の名が書かれたメモ用紙。その人物たちは、皆、自然死している…その不自然さに導かれるように事件に入りこんで行く。 オカルトやまやかしに捉われず真実を探る姿は、応援したくなる! ラストはオセロをかえすようにパタパタと...続きを読む謎が埋まり、真犯人は、、?! 終わりにタイトル「蒼ざめた馬」が描かれた看板を磨き、事件を分かち合った二人が感慨深く眺める様は物語に相応しいラストでした。
途中までなんとなく予想出来たけど、やっぱり最後はおまえかーい!ってなった。 タイトルがいいよねほんとに
前回読んだグレアムヤングが毒殺云々の件で、この本を読んでたとか、読んでないとか。 他にもこの本はタリウムでの毒殺を扱っていて、タリウム殺人の構想の元になったんじゃないか? と言われてる作品。 ならば!と読んで見たが。ただ単純に面白い!!!ミステリーとして最高に面白い!!!! 海外のミステリー...続きを読むは背景があまりにも違ったり、名前が覚えきれなくて、誰が誰だったのかわからなくなったり、古い本だとさらに時代のバックグラウンドが違いすぎて、なんかなーって思うのに。 全く古びない。 ふつうにラストびっくりした!!!笑笑 読みやすいのもある!なんかちょっとコミカルでもあり、その中で真剣に近づく恐怖に怯えたり、真相に近づく緊張もありで、最初から最後まで飽きないで1ページ足らず楽しめます!!!!!!!!!! 長々と続く話し言葉も、とーっても他愛のないおしゃべりの中に、ちょろりと出るヒント!! やたら難しい話ばっかり続く長文とか、もうその時点で読む気なくすようなのはなく、気楽な話の中に混じる真実を探り当てるのがとてつもなく面白いです!!!!! アガサクリスティ、今更ハマる。
たしかに悪ってかっこわるいですね!賛成! とクリスティに言いたくなる話だった。 <あらすじ> 考古学者マーク・イースターブルックは『蒼ざめた馬』という言葉が何人もの人の死と絡んでいることに気がつく。 それはマッチ・ディーピングという田舎町の古い家の名前で、 村で魔女と噂される3人の女が住む家だった...続きを読む。 一体彼女たちは何を知り、何をしているのか? クリスティは冒険小説も数多くものしているけれど、 これもオカルト趣味的な面はあるけど基本的にマークが主人公の冒険ものと言っていいかもしれません。 強引にテーマを選ぶなら多分それは『悪の空疎』さでしょうか。 冒頭から、悪の魅力について何度も触れられています。 ですが話が進む中で、だんだんと悪の持つ不恰好さ、卑しさを解説していきます。 作中人物の一人で、『蒼ざめた馬』がある村の牧師夫人は 『悪が自分を必要以上に自慢するのは、その悪そのものが、目的の無いものだから。人に賞賛されなければ意味が無くなるものだから』 と言っています。 "悪事"の全てが無目的とは思わないけれど、確かに目的の無い、人に凄いと思われるためだけの悪には当てはまるかなあとおもいます。 自分に酔って客観性を失っているところは厨二病っぽいかも。 逆に、『本当の悪は絶対自慢しない』とも言われているし、 それについては言及されていません。 クリスティの作品にはときどき自分の頭の良さを証明したいが故に大規模かつ組織的な犯罪に手を染める人がいるけれど、本作で指している悪はそういう人なのでしょう。 クリスティの倫理観が現れているのかもしれません。 1961年の作品だそうですが、ビートニク世代の服装や生活習慣、核実験によるフォールアウトなど、当時の風潮が”おばあちゃんの目”で描写されているのも面白かったです。 どうでもいいけど、この牧師夫人、ミス・マープルものでも出てた気がします。ミステリアスでちょっと威圧的だけれど、悪に対する彼女の実際的な考えはなるほどと思わされました。
ポアロもマープルも出てきませんが、オリバー夫人や「ひらいたトランプ」の登場人物の再登場がうれしい。神秘の名を借りた連続殺人。大きな事を言うヤツほど、ろくでもない野郎なのだ!
ミステリー✖️オカルト。同じ様でいて全くちがう様でもある二つ。それを見事に融合し、鮮やかな謎、そして大胆なトリックを生み出している。クリスティの引き出しは無限だ。
病死に見えるがなにやら降霊術による呪いが背後にあるようだ。降霊術の謎にせまるべく若き学者が相棒の女性とともに謎の降霊会に挑む。え~ クリスティーがまさかのオカルト解決と思いきや、手品の種明かしのように種が最後に示される。おきまりのカップルも誕生しめでたしめでたし。犯人は意外だった。 全25章にわた...続きを読むり「マーク・イースターブルックの物語」と題名がついている。このマークが素直で好感が持てる。 主人公マークは知識も教養もある女性ハーミアと先入観にとらわれない行動型の女性ジンジャーの間で揺れ動く。クリスティは主人公には行動型の女性に引かれる、という設定が多いがこれもそうである。 オリヴァ夫人も登場。 1961発表 2004.8.31発行 2012.3.15第3刷
本格物ではなく、冒険的要素を兼ね備えたサスペンス小説という感じだ。カトリック神父殺人の背後にある大きな謎を、主人公の学者と友人女性が調査して暴く物語。クリスティーの作品でおなじみのオリヴァ夫人が登場するが、ポアロは登場しない。ポアロが登場しないのは、推理よりも調査過程がメインの話であり、素人探偵の視...続きを読む点で物語を描きたかったためであろうか。 殺された神父が残したメモの謎、3人の魔女による呪法の儀式と遠隔殺人の謎、「車椅子の男」が歩いて牧師を尾行していたという目撃者の証言の謎、主人公たちによる偽装潜伏調査など、ミステリーとしての読みどころは十分。事件の背景にある謎は、ドイルの「赤毛組合」を彷彿させる。 オリヴァ夫人は、主人公に対して、「青ざめた馬」という事件につながる符号を与えたり、真相につながる重要な手掛かりを示すなど、脇役として、存在感を示している。 最後にひねりがあるのだが、このひねりはあまり効果的ではないと感じた。その人物が黒幕である必然性に乏しいし、面白味がない。私は、別の人物を黒幕だと思っていた。
同名の映画を以前見た事があり、イマイチ意味が分らなかったので、本を購入して読んでみました。 ある神父が撲殺されて、その神父の靴の中から、数人の名前が書かれたメモが発見される。メモに書かれた人々は既に死亡しているが、全て自然死で場所も死因もバラバラ。。 と、始まりから先が気になります。 その...続きを読む後、主人公の青年学者の体験を通して、事件が一本に纏まっていく流れです。 冒険活劇風で、とっても面白いですが、勘が良い人は先が分ってしまうかも知れません。 恋愛的な要素も含まれているので、ロマンスを味わいたい方にもお勧めです。 映画で意味が分らなかった人どうぞ♪
映像化はしてるのかな?映像で見たい!と強く思いました。 例によってオリヴァ夫人が美味しいとこどりしてます。 ポアロがあんまり登場しなかったのが残念。
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