あらすじ
霧の夜、ロンドンで神父が撲殺された。その靴の中に九人の名が記された紙片が隠されていた。そのうち数人が死亡している事実を知った学者のマークは調査を始め、古い館に住む三人の女が魔法で人を呪い殺すという噂を聞くが……神父の死と連続死の謎をときほぐす不思議な物語。
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なかなか面白かった「ひらいたトランプ」の登場人物が出てくると知って続けて選んだが関連性は全くないといっていいレベル。ただしこちらの方が更に気に入った。手の込んだオカルト演出の殺人組織の種明かしが主眼で、犯罪はひたすら卑近なもの、恐怖心につけこまれて騙されてはいけない、という今のご時世にも大切でありがたいメッセージ性のある良い作品と思う。
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『火のないところに煙は』を読んでいて、そういえば、クリスティーにも占い師が出てくるホラーテイストな話があったよなぁー。
……と思い出して読んだんだけど。
読みだしてすぐ、「あ、占い師じゃなくて、魔女だった」って(^^ゞ
とはいえ、占い師よりは魔女の方が読者をお話に引き込む魔力が強いのか?w
なかなか面白かった。
そんな『蒼ざめた馬』、ちょっと前にやっていたドラマは見ていた。
ただ、あのドラマって、よくわからないで終わっちゃうんだよね(^^;
実はクリスティーって、ハヤカワのクリスティー文庫が出た時、初めて読んだこともあって。
だから、『蒼ざめた馬』も、その頃に読んだんだと思うんだけれど。でも、面白かったという記憶はあるものの、内容はほとんど憶えてなくて。
ドラマを「こんなホラー、ホラーした話だったかなぁー?」と思って見ていたんだけど、なぁーんだ。全然違うじゃん(^^ゞ
こっちのラストなんて、「オマエら、もう勝手にやってろ!w」と思わず噴き出しちゃったくらい、二人でラブラブで(爆)
ドラマはなんであんな風にしちゃったんだろう?というくらい、面白い。
というのも、女性の登場人物がすごくいいんだよね。
ジンジャ―はもちろん、(主人公いわく「退屈」な)ハーミアも魅力的だし。
主人公とその友だちからケチョンケチョンのポピーも、特有の可愛気がある。
また、ストーリーのところどころで絡んでくる、オリヴァや主人公の従弟のローダ、デイン・キャルスロップ夫人のキャラもいい。
ま、肝心の魔女3人は、ドラマに出てきた3人のイメージが強烈だったこともあって、ちょっと影が薄い気もしたけど(^^ゞ
とはいえ、最後にちょこっと出てくる、アイリーン・ブランドン。これが、またいいんだよなぁー。
個人的には、主人公のマークとアイリーン、二人の視点でそれぞれストーリーを進めて。最後にガッチャンコしたら、すっごくワクワク出来たんじゃないかなぁーと思った。
アイリーンの仕事である市場調査の調査員はこの話の重要な要素なわけだし。さらに言えば、この話の発端はアイリーンの同僚のディヴィス婦人なわけだ。
前半に、自らの仕事に何か不審なものを感じているアイリーンとディヴィス婦人の会話がある中、ディヴィス婦人が…という流れがあったら、もっとドキドキ出来たんじゃないだろうか?
ただ、この話って、呪いを実際に実行させる方法は?というのが何より疑問に思うところなわけで。
アイリーンとディヴィス婦人が、あくまで脇役として隠されているからこそ、呪いの実行方法は何だろう?と読者はワクワク出来るっていうのもあるのかなぁー。
ちなみに、最後の「え、そっち?」は、ちょっと強引に意外な展開をしてみせた感がなきにしもあらずなところがあったけど(^^ゞ
クリスティーって、今でも全然古びてないんだなぁーと感心……、というか。コンピューターをめぐる、主人公とヴェナブルズの会話、あれには驚いた。
「人間はいずれ機械(コンピューター)にとってかわられるということですか」
「並の人間なら、そうなるだろう。
労働資源の一部でしかない人間なら――という意味だが。
しかし、ある種の人間なら、そうはならない。
管理する人間、考える人間、つまり機械に問いかける質問を作る人間はどうしたって必要だからね」
これって、まるっきり現代のAIと人間をめぐる話と同じじゃん。
小花柄のチュニックの占い師のご託宣よりは、クリスティーの方がよっぽど当たるって?(爆)
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若き学者が、正義溢れる女性に尻を叩かれながら連続殺人組織挑むミステリー。
はじまりは9人の名が書かれたメモ用紙。その人物たちは、皆、自然死している…その不自然さに導かれるように事件に入りこんで行く。
オカルトやまやかしに捉われず真実を探る姿は、応援したくなる!
ラストはオセロをかえすようにパタパタと謎が埋まり、真犯人は、、?!
終わりにタイトル「蒼ざめた馬」が描かれた看板を磨き、事件を分かち合った二人が感慨深く眺める様は物語に相応しいラストでした。
Posted by ブクログ
翻訳が女性になったからか、旧版より柔らかい文章になった気がします。
旧版のを読んだことがあるのでストーリーも犯人も知っていましたが、読みやすくて楽しめました。
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上質のミステリー。
犯人は誰か、ということよりも早くこの先が知りたい!
という欲求でグイグイ進んでしまいました。
もっと、登場人物の一人ひとりを分析しながら
葛藤を繰り返し、反芻しながら読むべきミステリーなんでしょうが。
単純に驚かされています。
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オリヴァ夫人が登場しているので、ポアロはいつ登場するのかと待っていました。
最後まで、ポアロは登場しませんでした。
連続殺人事件を追う人が、警察医、学者、警部と、連携していきます。
自分を標的にして操作をしようとする女性の危険な賭け。
最後は幸せに終わる(ハッピイエンド)は、なんとなく途中から想像ができました。
主犯が誰かが、最大の山場のはずです。
最後は説明が少し物足りない気もしました。
読者の想像の範囲を広げておきたいという配慮かもしれません。
Posted by ブクログ
毒物関係の本を読むと、タリウムという毒物の名前が出てくる。この毒の紹介につきものなのがアガサ・クリスティの『蒼ざめた馬』という作品で、前々から気になっていた作品だった。
オカルト趣味満載だという説明文ではあるが、内容はいたって普通のミステリ、オカルト的な要素はあるけれども、それが主体ではなくあくまで彩りだなという印象。毎回のことだけれど、今回も犯人当てには失敗して、つくづく自分には探偵の才能がないと痛感した。とはいえ、毒物関連の本での予習をしていたのでトリック自体はわかったので、それでちょっとだけ安堵していたりする。
あと、主人公と最初は良い雰囲気だったのに、結局本人のあずかり知らない間に駄目になってしまった主人公の女友達に、少しばかり同情した。もう少し早い段階で、ちゃんと白黒つけてやれよと、主人公優柔不断さにまあまあ呆れていたりもする。
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ある女性を看取ったゴーマン神父が何者かに殺害された。ゴーマン神父の持ち物から見つかったメモには、女性が死の間際に口にしたと思われる複数の人物の名前が羅列されていた。それらの人物は何を意味しているのか。
主人公で学者のマークは、警察医の友人コリガンから事件の概要を聞き、興味を抱く。
全くの偶然から「蒼ざめた馬」の名を耳にしたマークは、霊能力を持つという怪しげな人たちが住まう「蒼ざめた馬」という名の邸宅に赴く。例のリストは、ここの怪しげな住人たちによって殺された人たちなのではないか?そして、何者かが人を殺したい人間をこの「蒼ざめた馬」に導く役割を担っているのではないか?
マークが参加する降霊会以降の不穏な空気が秀逸。そんなことは科学的にあり得ないと言い聞かせても、もしかしたらとじわじわ這い上がってくる恐怖。
オカルトをテーマにしながらも、人々の背景をしっかりと描写しているのがクリスティらしい。ただ、マークがどうしてそこまでハーミアを拒絶するのかは理解しがたかった。
ポアロシリーズ常連のオリヴァ夫人登場作品。
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オカルトな方向に話がどんどん進んで行った時はどうなる事やらと思ったけれど、犯人も想定外だし面白かった
映画みたいだったな
ジンジャーが強くて可愛らしくてジブリのヒロインのよう
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前回読んだグレアムヤングが毒殺云々の件で、この本を読んでたとか、読んでないとか。
他にもこの本はタリウムでの毒殺を扱っていて、タリウム殺人の構想の元になったんじゃないか?
と言われてる作品。
ならば!と読んで見たが。ただ単純に面白い!!!ミステリーとして最高に面白い!!!!
海外のミステリーは背景があまりにも違ったり、名前が覚えきれなくて、誰が誰だったのかわからなくなったり、古い本だとさらに時代のバックグラウンドが違いすぎて、なんかなーって思うのに。
全く古びない。
ふつうにラストびっくりした!!!笑笑
読みやすいのもある!なんかちょっとコミカルでもあり、その中で真剣に近づく恐怖に怯えたり、真相に近づく緊張もありで、最初から最後まで飽きないで1ページ足らず楽しめます!!!!!!!!!!
長々と続く話し言葉も、とーっても他愛のないおしゃべりの中に、ちょろりと出るヒント!!
やたら難しい話ばっかり続く長文とか、もうその時点で読む気なくすようなのはなく、気楽な話の中に混じる真実を探り当てるのがとてつもなく面白いです!!!!!
アガサクリスティ、今更ハマる。
Posted by ブクログ
酒場で女性同士の喧嘩を目撃したマーク。トマシーナと言う少女の髪の毛が抜けるのを目撃したマーク。数日後のトマシーナの死。オリヴァ夫人がかたる同じように髪の毛が抜ける女性の話。ある女性の今際の際の言葉を聞き名前をメモしたゴーマン神父の撲殺。神父のメモに書かれた名前。神父をつける男を目撃した雑貨屋のオズボーン。友人で警察医師のコリガンから話を聞いたマークの捜査。マッチ・ティーピング村での捜査。〈蒼ざめた馬〉と名付けられた舘に住む怪しい人々。メモに書かれた名前の人々の死。近親者たちの怯え。元弁護士のブラッドリーの組織。ジンジャーと共に囮捜査を行うマーク。足の悪いウェズナブルが立って歩いて神父をつけていた男と証言したオズボーン。
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たしかに悪ってかっこわるいですね!賛成!
とクリスティに言いたくなる話だった。
<あらすじ>
考古学者マーク・イースターブルックは『蒼ざめた馬』という言葉が何人もの人の死と絡んでいることに気がつく。
それはマッチ・ディーピングという田舎町の古い家の名前で、
村で魔女と噂される3人の女が住む家だった。
一体彼女たちは何を知り、何をしているのか?
クリスティは冒険小説も数多くものしているけれど、
これもオカルト趣味的な面はあるけど基本的にマークが主人公の冒険ものと言っていいかもしれません。
強引にテーマを選ぶなら多分それは『悪の空疎』さでしょうか。
冒頭から、悪の魅力について何度も触れられています。
ですが話が進む中で、だんだんと悪の持つ不恰好さ、卑しさを解説していきます。
作中人物の一人で、『蒼ざめた馬』がある村の牧師夫人は
『悪が自分を必要以上に自慢するのは、その悪そのものが、目的の無いものだから。人に賞賛されなければ意味が無くなるものだから』
と言っています。
"悪事"の全てが無目的とは思わないけれど、確かに目的の無い、人に凄いと思われるためだけの悪には当てはまるかなあとおもいます。
自分に酔って客観性を失っているところは厨二病っぽいかも。
逆に、『本当の悪は絶対自慢しない』とも言われているし、
それについては言及されていません。
クリスティの作品にはときどき自分の頭の良さを証明したいが故に大規模かつ組織的な犯罪に手を染める人がいるけれど、本作で指している悪はそういう人なのでしょう。
クリスティの倫理観が現れているのかもしれません。
1961年の作品だそうですが、ビートニク世代の服装や生活習慣、核実験によるフォールアウトなど、当時の風潮が”おばあちゃんの目”で描写されているのも面白かったです。
どうでもいいけど、この牧師夫人、ミス・マープルものでも出てた気がします。ミステリアスでちょっと威圧的だけれど、悪に対する彼女の実際的な考えはなるほどと思わされました。
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また、気持ちよくダマされた! やはり、クリスティはいい。ああいう都合の良い毒薬が本当にあるのなら、のハナシだけれど。あの秘書はいつから秘書だったんだろう? 読み込んでいないからか、少々矛盾…だけど、読み返していたら面白みがなくなるよな。まだまだ読んでいないクリスティはたくさんある。楽しいなぁ。(2009-01-09L)
英BBC制作のドラマ版を視聴。読んだのが13年前なので、内容をスッカリ忘れていた。気持ちよくダマされた、という自分のレビューを読んで、爽やかな視聴後感を期待していたら、“イヤミス”な結末に改変されていて残念。いらんねんそういうの。あと数年経って、ドラマの内容も忘れたころに、また読んでみるか…。(2022-09-16加筆)
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ポアロもマープルも出てきませんが、オリバー夫人や「ひらいたトランプ」の登場人物の再登場がうれしい。神秘の名を借りた連続殺人。大きな事を言うヤツほど、ろくでもない野郎なのだ!
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【ノンシリーズ】
久しぶりのクリスティ。
魔術で人を殺すことができるのか?
クリスティには珍しくオカルトの雰囲気が漂う作品。
オカルトでしかあり得ないような連続殺人は
、果たして本当に心霊現象なのか? それともミステリーなのか…?
ノンシリーズなので、学者であるマークが素人探偵役。
ポアロやマープルだと安心して読めるけど、今回は「本当にそうなの?」「それはちょっと危険過ぎない?」と、素人ゆえの危うさやドキドキ感が楽しめる。
「How」も「Who」も最後までわからず、読者も一緒に不安と推理を味わえる。
さすがのクリスティでした。
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手を下さずに人を殺せるか。
信頼された神父の死は直前に会った女性の死に際の懺悔で決定的なことを聞いてしまったから? 神父が残したリストに書かれた名前の人物が急死している。偶然とは思えない。しかし手口がわからない。まさか本当に魔術なのか? あるいは心にある死への願望を刺激する方法があるのか?
オカルトの流行と科学の発展は表裏一体。新しい発見が技術の革新に繋がり、どんどんと世が変化していく時代、人がオカルト的なものをまだ信じていた時代。この事件はそんな時代を舞台にして、魔術や心理学で人が殺せるか、という謎を解こうとする。
犯人はしゃべりすぎた男。なかなかに歪んだ人物だった。そして殺し方も新しくもなんともない毒殺。謎解きは一瞬。それよりもこの物語の中心は遠隔で殺人が可能かどうかということ。
語り手マーク・イースターブルックと依頼されて一緒に行動するジンジャーの動きにトミーとタペンスを思い出す。
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ミステリー✖️オカルト。同じ様でいて全くちがう様でもある二つ。それを見事に融合し、鮮やかな謎、そして大胆なトリックを生み出している。クリスティの引き出しは無限だ。
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病死に見えるがなにやら降霊術による呪いが背後にあるようだ。降霊術の謎にせまるべく若き学者が相棒の女性とともに謎の降霊会に挑む。え~ クリスティーがまさかのオカルト解決と思いきや、手品の種明かしのように種が最後に示される。おきまりのカップルも誕生しめでたしめでたし。犯人は意外だった。
全25章にわたり「マーク・イースターブルックの物語」と題名がついている。このマークが素直で好感が持てる。
主人公マークは知識も教養もある女性ハーミアと先入観にとらわれない行動型の女性ジンジャーの間で揺れ動く。クリスティは主人公には行動型の女性に引かれる、という設定が多いがこれもそうである。
オリヴァ夫人も登場。
1961発表
2004.8.31発行 2012.3.15第3刷
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本格物ではなく、冒険的要素を兼ね備えたサスペンス小説という感じだ。カトリック神父殺人の背後にある大きな謎を、主人公の学者と友人女性が調査して暴く物語。クリスティーの作品でおなじみのオリヴァ夫人が登場するが、ポアロは登場しない。ポアロが登場しないのは、推理よりも調査過程がメインの話であり、素人探偵の視点で物語を描きたかったためであろうか。
殺された神父が残したメモの謎、3人の魔女による呪法の儀式と遠隔殺人の謎、「車椅子の男」が歩いて牧師を尾行していたという目撃者の証言の謎、主人公たちによる偽装潜伏調査など、ミステリーとしての読みどころは十分。事件の背景にある謎は、ドイルの「赤毛組合」を彷彿させる。
オリヴァ夫人は、主人公に対して、「青ざめた馬」という事件につながる符号を与えたり、真相につながる重要な手掛かりを示すなど、脇役として、存在感を示している。
最後にひねりがあるのだが、このひねりはあまり効果的ではないと感じた。その人物が黒幕である必然性に乏しいし、面白味がない。私は、別の人物を黒幕だと思っていた。
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同名の映画を以前見た事があり、イマイチ意味が分らなかったので、本を購入して読んでみました。
ある神父が撲殺されて、その神父の靴の中から、数人の名前が書かれたメモが発見される。メモに書かれた人々は既に死亡しているが、全て自然死で場所も死因もバラバラ。。
と、始まりから先が気になります。
その後、主人公の青年学者の体験を通して、事件が一本に纏まっていく流れです。
冒険活劇風で、とっても面白いですが、勘が良い人は先が分ってしまうかも知れません。
恋愛的な要素も含まれているので、ロマンスを味わいたい方にもお勧めです。
映画で意味が分らなかった人どうぞ♪
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映像化はしてるのかな?映像で見たい!と強く思いました。
例によってオリヴァ夫人が美味しいとこどりしてます。
ポアロがあんまり登場しなかったのが残念。
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The Pale Horse(1961年、英)。
ノン・シリーズ。クリスティ後期の作品で、オカルティックな異色作。
2人の女性がカフェで大喧嘩を始めた。偶然その場に居合わせた主人公は、数日後、片方の女性が若くして病死したことを知る。さらに数日後、神父が殺害される事件が発生。神父が隠し持っていたリストに、死んだ女性の名が書かれていたのを知った主人公は、調査するうち、人を呪い殺せるという魔女の噂を耳にする…。
伏線の妙を楽しむ一冊。魔術的世界に引き込まれていく主人公の心理描写がスリリング。ミステリと関係ない分野で、あっさりとネタバレされていることがあるが、できれば予備知識なしに読みたい。
Posted by ブクログ
霧のたちこめる夜、ロンドンで撲殺された神父は、靴の中に奇妙な紙切れを隠し持っていた。そこには9人の名が書かれており、しかもそのうちの数人はすでに謎の死を遂げていた。