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窓に映る幽霊の影が目撃したもの。事件当日にメイドが大空に見た不吉な兆候。カジノのルーレット係の奇怪な振る舞い。一枚の絵が語る自殺の真相──事件の陰にドラマあり。神秘の探偵ハーリ・クィン氏と、人生の観察者サタースウェイト氏の名コンビ登場。幻想的な連作短篇十二篇。
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Posted by ブクログ
漫画的といえばそうなのだけど、最初の4篇を読んだ時点で、仄暗く温かみのある雰囲気がかなり気に入った。続く2作品(クルピエの真情、海から来た男)は作り話すぎてあまり好きになれなかった。原題のMysterious Mr. Quinが韻を踏んでいてすごく良いので、邦題にもうまく生かして欲しかったけれど難し...続きを読むいかな。逆にクィン氏の名前はもうちょっとひねりが欲しかった。
タイトル通り、語り手であるサターウェスト氏の近くになぜだかクイン氏が現れ、クイン氏の問いかけを元にサターウェスト氏自身が謎を解いてゆくという、一風変わった短編集。 語り手とクイン氏の立場が他のミステリーには無い独特形であり、目新しさがあり、面白く読めた。 残念なのは、短編の最初の方が毎回諸々の設定が...続きを読む出てきて読むのが大変なこと(特に、海外の人の名前と人同士の関係を頭にいれるのが大変)。まぁ短編ミステリーではしょうがないかもしれないが。
ひとつ残念なこと
本の内容には文句ありません。しかし、一つだけ残念なことがあります。それは、この本の原書の巻頭にあったはずの、作者による序文(Foreword)が割愛されていることです。
短編だけど、一通り同じ人物が登場します。クイン氏は、一貫して神出鬼没の道化師です。死の猟犬のような超常的な話もあって、ゾクッとします。推理に超常的なテイストをプラスした感じです。
久々に本棚奥からひっぱり出してきて何度目かわからない再再読。 昔からアガサクリスティの中で1,2を争うぐらい気に入っていて、何度も読んでるわりによく無くすので3回ぐらい買いなおした気がします。 内容的には安楽椅子探偵…とはちょっと違うけども色々なところを動いて回る感じでもない。 またミステリのよう...続きを読むだけれどもファンタジーのようでもありと言う雰囲気が全面に漂っている。 突然現れる神秘的な人物ハーリ・クィン氏は、主人公たちの話を聞き、主人公たちから話を聞き、それを組み立て事実を話すが、決して答えを与えず主人公たちに答えを導き出させて、そして答えが出ると魔術のように消えて行く。 そんな不思議な感じが個人的に気に入った部分なのかなと思う。 正直、主人公サタースウェイト氏が人間観察好きの決してハンサムでも若くもない62歳のおじいちゃんと言うのも気に入っています。ものすごく。
恋愛がらみの事件を解決する、謎めいたクィン氏。 彼はうつし身の存在なのか。 幻想的な短編集。雰囲気が大好きだ。
ホラー色の強い異色な作品集。謎めいたクイン氏の存在が魅力的で、語り部であるサタースウエイト氏も大好きでした。
ノンシリーズで短編。正直なところなかなか読み進められないかもと思っていたが、面白く読めた。 やはりイギリスものが好きなんだよなあ。
〔クィン氏〕やってきてすぐに去ってゆく髪の黒い男。謎は時間を経てからのほうがより客観的に、歴史として俯瞰できるので解きやすくなっていると言い、他者から話を引き出すことによって真実に至る道へと誘導する。誘導されてる感が強くどこか怪しくもある。いちばんの謎はもちろんクィン氏自身。 〔サタースウェイト氏...続きを読む〕初登場時六十二歳。人生の見物人。他人のドラマに関心が強い野次馬。誰とでも知り合い。大金持ちで食通。多くの美術品に囲まれ妻子はいない。こういう人物は最後に当事者になったりするもんやけど、はたして? 〔感想〕ひとつひとつはとてもあっさりしているがだんだんクィン氏の不可思議さが強く感じられていく。数十年ぶりに読むクリスティでかなりの冊数読んでるんやけどこれは未読やった。ともあれクリスティクオリティ。 〔クィン氏登場〕幽霊の噂があるロイストン荘。十年前自殺した男の真相。ハーリ・クィン《ずつと解けなかったからといって、かならずしも解決できない問題とはかぎりませんよ》p.24 〔窓ガラスに映る影〕窓ガラスに幽霊の顔が映るグリーンウェイズ荘で殺人事件。 〔〈鈴と道化服〉亭奇聞〕大金持ちの若い女性と結婚した男が突然失踪した理由。 〔空のしるし〕富豪の若い妻が殺された。使用人のひとりが神の御手を見た。 〔クルピエの真情〕モンテ・カルロの「伯爵夫人」とアメリカ人の男女。 〔海から来た男〕ある島で、ある男が自殺しようとしており、ある女も自殺しようとしていた。 〔闇の声〕幽霊の声を聞く娘をなんとかしてくれと頼まれたサタースウェイト氏。 〔ヘレンの顔〕すばらしく美しい顔を持つ女と二人の青年。 〔死んだ道化役者〕昔、主人が自殺したチャーンリー荘で道化役者が死んでいるところを描いた絵を欲しがる二人の女。 〔翼の折れた鳥〕降霊術によりクィン氏から呼び出しを受けてレイデル荘に赴いたサタースウェイトは魔を感じさせる女と出会う。 〔世界の果て〕コルシカ島の世界の果てのような場所にある食堂にて。 〔道化師の小径〕個性のない金持ち夫婦の屋敷であるバレエ作品が演じられる。
クリスティ作品の中でも異質さが群を抜いているハーリ・クィンを主題に据えた短編集 この短編集の魅力は本来なら探偵役となるハーリ・クィンが推理もしなければ捜査もしない点。それどころか事件への関わりだって少ない なら、誰が推理を行うかと言えば人間観察が趣味のサタースウェイトとなるわけだ。ハーリ・クィンによ...続きを読むって与えられた天啓を元に想像の輪を広げ事件の真相に気付く 本作は一般的なミステリと大きく異なる構図を持っているからこそ、面白さも際立ってくるね そもそもからして、ミステリの短編集なんて或る一つのポイントに気付ければ真相も容易に気付ける構図となっている事が多い。その意味ではミステリの短編では必ずしも探偵が必要と言いきれないのかもしれない。素人探偵が活躍できる余地が生まれる だからってハーリ・クィンに導かれたサタースウェイトの振る舞いは特異としか言い様がないのだけど サタースウェイトは人間観察が趣味というだけ有って、気付くべきポイントにはおおよそ気付いている。でも探偵ならではの捜査・推理方法を持っているわけではないから事件に出会っても動き方を知らない そこでハーリ・クィンが示す天啓が役立つわけだ。探偵でもないサタースウェイトはハーリ・クィンの存在に拠って自分に何かしらの役割があると確信する。それによって事件との向き合い方を見定められる 2人は相棒というわけでもないのに、まるでタッグを組んでいるかのように最良のパートナーとなっていくね 収録されている短編の中では『死んだ道化役者』が一番好印象を受けたかな 10年以上前に終わった話だった拳銃自殺。それが現場をモチーフとした絵画をきっかけとして過去への追憶が始まり、役者が揃い、そして真相へ到る。その上で恋の端緒も見え隠れする 本短編集の魅力が詰まった話であるように思えましたよ
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