アガサ・クリスティーのレビュー一覧
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ネタバレ話を読んでいると、「フランクフルトへの乗客」ではなく、
「フランクフルトでの乗客」というのが妥当なように感じた。
霧で着陸できなかった飛行機が、フランクフルトで乗り継ぐ。
ドイツのルフトハンザのハブ空港はフランクフルトだ。
飛行機の話題があって、アガサクリスティが生きている頃に、
飛行機も利用されていたことが分かった。
話の筋としては、政治的な事項、経済的な事項、旅行、貴族、芸術など、
いろいろあるが、やや気になるのは政治的な事項だろう。
時代を感じさせる物語の一つだ。
解説の森薫さんが、漫画の解説にしているのは出色。
ps.
日本からのヨーロッパへのハブ空港 -
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ネタバレクリスティのマイベスト10に入れたい、短編を体系的にまとめた作品です。
ひとつづつの事件は、必ずしも殺人があるわけではない。
必ずしも犯人がつかまるわけではない。
ヘラクレスの物語になぞらえた事件設定と、ポアロの人間性が現れている。
本書の、解説に書かれている
「著者を通しての、イギリス人の考え方やその他の国々の人たちに対する歴史認識、思想、政治や人種に対する思いなどもまた、やはりある年齢に達しないと面白がれないのではないかと思う。そうでないと、ただ予想外の犯人や驚天の犯行動機、奇想天外のトリック、そして鬼も泣く探偵の推理などに目が奪われるばかりで、クリスティ特有の深みを享受する -
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ネタバレThird Girlとは、部屋を何人かで借りるときに、
最初に借りた契約人が、2人で協同で利用していて、
もう一人、一緒に分担するときに、第三の女と呼ぶ。
部屋数が多ければ、第四、第五もあるらしい。
周囲から、精神的に追い詰められた人の、心理的な葛藤を表している。
自分で、自分が何をしたかをはっきりとは覚えていない。
そんな人が、犯罪に巻き込まれたときに、犯人であることを押し付けられてしまう。
ポアロは、冷静に事態を調べる。
自分だけでなく、警察や調査担当、探偵小説家にまで調査をお願いする。
今回は、調査だけでなく、精神科医による支援もある。
結末は、ある意味でハッピ -
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ネタバレ小説版ってどういう意味かわからずに購入してしまいました。
ブラックコーヒーは、最初は戯曲としてかかれたということを知りました。
表紙に著者の名前を掲載しないのは、ひどいと思いました。
本の中には、チャールズオズボーン小説化と書かれているので、
表紙にも掲示すべきだと思います。
そんな不満を持って読んでいたので、表現の細かいところに気が回らず、
読み終わったあとも、内容がピンと来ていません。
戯曲版を先に読んでから、本書を読み直してみます。
ps.
2010年、イオンシネマに持って行って、紛失してしまいました。拾われた方はお届けいただけると幸いです。 -
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ネタバレトミー&タペンスものですが、ドイツとの戦争状態での話しです。
ドイツ側からみても、納得できる部分もありますが、
一面的なところがあるのはやむをえないかもしれません。
皮肉もところどころあるので、イギリス人の考え方に陶酔しているのではないことが伺えます。
違和感のある事項がでてきたので、話の途中で、関係者が分かりました。
首謀者はわかりませんでした。
解説に、映像作品についての紹介がありました。
ポアロとマープルもの以外は診たことが無いので、かならずしもピンと来ていません。
ながらくポアロものの映像作品を見てきました。
最近、英語の勉強のためにマープル物のDVDを揃えた際 -
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ネタバレ主人公格のアンソニー・ケイドが、本当はどういう性格の人かが、最後まで分からなかった。
アガサクリスティに政治的な話題が多いのは、いろいろな国に行ったことがあるためだろうか。
他の作品のような経験に基づいた話ではなく、こういう経験が面白いだろうという想像上の作品。
よく国王、皇太子が出てくるのは、まだアガサクリスティの生まれた時代には、ヨーロッパにも王国が多かったせいだろうか。
あるいは、アジア、アフリカの王国から、ヨーロッパに勉強に来ている皇太子などが多かったからだろうか。
ちなみに、日本の昔の皇太子も英国で教育を受けていたらしい。 -
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ネタバレ主人公は、元警官だという。
全体を読んでみると、元警官らしいところにあまり気がつかなかった。
元警官らしさが少しないのは、アガサクリスティが警官の経験がないためだろうか。
あるいは、親しい人で警官がいないのだろうか。
少し読み進むうちに、犯人がある女性ではないかと心配になっていった。
あまりにも、犯人は男性だと決めつけていることからだ。
また、アガサクリスティの小説では、思わぬ人が犯人のことがあるので、
この人ではないかと思い、めぼしをつけながら読み進んだ。
殺人は容易だという題目だが、物語が始まってから起こった2件の殺人は、
主人公の知らない間に起こっている。
現場 -
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ネタバレミス マープルものだと知らずにテレビで見て、それから数年たってから小説を読んだ作品です。
本を読むときには、結果を知っていたので、映画と文学の違いを楽しみながら読みました。
結論がわかっていても、そこまでの筋を文学としてはどのように記述するのかということを楽しみました。
細かいところはもう忘れていたので、あ、そうだったんだと思いながら、読みました。
事前に見ていても、登場人物が覚えきれずに、何度も表紙の裏の登場人物一覧をみながら読み進みました。
ps.
ミス マープルものの種明かしは、最後の最後が多いので、もう少し最後は書き込んでほしいものもあります。
英語の表題の鏡を生かし -
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ネタバレポアロもの。看護婦さんが語り手。
考古学のことはさっぱりわかりません。中近東には1度行きました。博物館は行かなかったのを悔やみます。出てきた話題は、博物館を訪問して注意してみようと思いました。
なぜどのようには、最後までわかりませんでした。推理小説として楽しめました。考古学、メソポタミアのことが分かっていれば、より楽しめると思われます。
本書を読んでから、アガサクリスティ百科事典、アガサクリスティ99の謎 を読みました。体験に基づいて書いているので描写が正確なのだという理由が分かりました。
ーーー旧版への書評
アガサクリスティものを全巻読もうと思って、新品を買っていたら、お金が持たな -
Posted by ブクログ
ネタバレなぜ時計が7つなのか。
いろいろな謎がわいてきて、その解がわかりませんでした。
アガサクリスティの経験による作品と想像(創造)による作品に分類すると、想像による作品に区分できるかもしれません。
事件のあったのはアガサクリスティの知っている地方なので、経験による作品に分類できるかもしれません。
そうすると、人物、地方と、経験と想像の2軸で4つに分類できます。
人物も地方も経験のない作品は、ほとんどないような気がしますがどうでしゅうか。
まもなく全作品を読み終わりますが、最初のころに読んだものは全く覚えていないので、断言できません。
表計算ソフトに入れて分類をはじめたので、2度