【感想・ネタバレ】メソポタミヤの殺人のレビュー

あらすじ

考古学者と再婚したルイーズの元に死んだはずの先夫から脅迫状が舞い込んだ。さらにルイーズは寝室で奇怪な人物を見たと証言する。だが、それらは不可思議な殺人事件の序曲にすぎなかった……過去から襲いくる悪夢の正体をポアロは暴けるか? 中近東を舞台にした作品の最高傑作。

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Posted by ブクログ

シンプルだけど意外なトリックが最高で、ドラマで観た後、話の内容はほとんど忘れていても、トリックだけは覚えていた。
原作もめちゃくちゃ面白かった。

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2024年07月01日

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おもしろかった!!「アクロイド殺し」以来の第三者が記録を残す方式でのお話。

いやもう、すごい引き込まれた。前半の不気味さから、後半ポアロが出てきてからの謎解きパート。
ラストの犯人には驚いたし、その後の話もなかなか良い。

中東の発掘現場の雰囲気がすごい出ていて、読んでいたら本当に乾燥した砂地にいる気分になれた。

やっぱりアガサクリスティーは読みやすいなぁ。

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2020年05月26日

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ネタバレ

ポアロもの。看護婦さんが語り手。

考古学のことはさっぱりわかりません。中近東には1度行きました。博物館は行かなかったのを悔やみます。出てきた話題は、博物館を訪問して注意してみようと思いました。

なぜどのようには、最後までわかりませんでした。推理小説として楽しめました。考古学、メソポタミアのことが分かっていれば、より楽しめると思われます。

本書を読んでから、アガサクリスティ百科事典、アガサクリスティ99の謎 を読みました。体験に基づいて書いているので描写が正確なのだという理由が分かりました。

ーーー旧版への書評
アガサクリスティものを全巻読もうと思って、新品を買っていたら、お金が持たないことに気が付いて、古本を買うようになりました。

本書は、新装版もでていますが、近所ではこちらの版が古本屋さんにありました。

ポアロものですが、看護婦さんが語り手としてかかれています。

さすがに、数十冊読んできたので、犯人の可能性がはじめのうちから数十%の確率でこの人ではないかと思って読み進んできました。

なぜ、どのようには、最後までわかりませんでしたので、推理小説としては楽しめました。

考古学のことはさっぱりわかりませんが、出てきた話題は、あちこちの博物館を訪問した際に、注意してみてみようと思いました。

中近東には1度しか行ったことがなく、博物館は行っていなかったのが悔やまれます。

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2013年05月04日

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最後のポアロの畳み掛けが好き。
今だったら考えられない、中東でののんびりじっくり発掘調査。当時のイギリス人は簡単にこの地域にも足を伸ばしてたんだという事実に驚いた。事件自体は、そこまで中東色がでていない純粋なイギリス人たちを中心としたミステリー。
あとがきの、「クリスティは普遍だ。だから世の中の流れに疲れてしまったら、クリスティを読むといい」的な言葉が好き。

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2017年06月29日

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 再読。
 出来栄えは上々。キラリと光る名作。
 トリックは知ってしまえば「なあんだ」で終わってしまうかもしれない。西暦2000年をとうに過ぎた今、余りにも使い古された感のあるトリックでもある。しかし、有名なトリックというのは、思いもよらぬ「意外性」を持つから「再利用」が図られるのであり、既知だとして軽んじられるものではない。
 ストーリーも身があり、人物の思惑が交錯する様を描写する力量は、流石クリスティ。

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2014年03月17日

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ネタバレ

レザラン看護婦がヘイスティングズより優秀なので、ずっと助手しててほしいな…と思った。しかしコールマンとくっ付くとは思わなかった。
珍しく金目当てではない愛の殺人だったが、犯人の執念が怖い。塩酸飲んで死ぬの嫌すぎる。

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2024年02月04日

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初めてちゃんと読んだアガサ・クリスティ長編。名探偵ポアロシリーズ。
中東での発掘作業チームのリーダー、ライドナー博士の妻が情緒不安定なため、看護師として呼ばれたレザラン。ライドナー夫人は、他の男性と恋に落ちるたびに死んだはずの元夫から脅迫状を受け取っていた。ライドナー博士と再婚してからは脅迫状が来なくなっていたのだが、なぜか発掘現場に来てから再度脅迫状が届き、ライドナー夫人は殺されるかもしれないという恐怖にとりつかれていた。そんなある日、ライドナー夫人の撲殺死体が発見されるー。

先に読んでいた短編集「ポアロ登場」よりも読みやすく、最後まで犯人が分からなかった。発掘チームの人達の名前は最後まで覚えられなかったけど…。それにしてもなぜポアロはフランス語を喋るのかな。

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2017年09月21日

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遺跡調査隊が発掘作業をしていたヤリミア遺跡で起こった事件を、看護婦エイミー・レザランが記録した物語です。

隊長である考古学者エリック・ライドナーの妻、ルイーズ・ライドナーに、死んだはずの元夫からと思われる脅迫状が届きます。周りの人はただのいたずらだと思い本気にはしていませんでしたが、ルイーズは恐怖に怯えていました。
そしてある日、本当に殺されてしまいます。

“外部の人間が奥さんの部屋にはいるには、入口の門を通って、中庭を横切らなくてはならないのです。だが、守衛とコックと小間使いの少年の一致した証言によれば、外からはいってきたものはいなかったというのです”よって、“犯人は外からはいってきたのではないー内部にいたのだ。(p142)”と考えられます。

偶然ハッサニーを通ることになっていたポアロが調査を依頼され、捜査に協力することになります。ポアロは、事件は“ミセス・ライドナーの人格をめぐって発生している(p365)”と考えます。彼女は、とても魅力的で、本当に美しい女性でした。

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2017年06月10日

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昔読んだ記憶があったせいかトリックにはそれほど驚かなかったのが悲しい。また調査隊メンバーも殆ど読み分けられていなかったのも少し勿体無く感じてしまう。
しかし、そんなマイナスポイントを補って余りあるほどルイーズ・ライドナーという人物は魅力的だったな。ポアロが最後に指摘したように今回の事件は彼女の性格が全ての問題の根幹に有ったということがよく判る構成になっていた

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2016年07月23日

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ネタバレ

発掘調査の宿泊施設で起こる殺人事件。
「悲劇的な魔力」を持つ被害者、被害者に嫉妬する女性関係者、被害者の魔力にひかれる男性関係者。ポアロが関係者全員に被害者の人となりを聴き取り調査し、被害者の人物像を浮き彫りにしていく過程は面白いし、脅迫状の差出人、窓から覗いていた人物の正体、音が届く範囲の違いの謎など、様々な謎が盛り込まれている点も高く評価ができる。
人物の造形、謎の盛り込み方、探偵の調査内容など、本格ミステリーとしての作り込みに関しては、ハイレベルな作品であると感じた。真相はかなりの無理筋だが、それでも楽しめる作品であった。


(ネタバレ)
①チェスタトンが考えそうなトリックだが、被害者が窓から首を出す保証がなく、確実性に欠ける。
②犯行の様子を南側の建物にいた人物に目撃される危険性がある。
③犯人は、列車事故で顔が損傷した考古学者に成りすましているが、職場で考古学者の顔は知られているはずであり、成すますことには無理がある。
④年月が経っているとはいえ、元夫を別人と見間違えて再婚するという設定には無理がある。

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2016年03月01日

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舞台が今までにないところで新しい。トリックも言われてしまえばそんな物かと思うが、やっぱり言われなければわからない。犯人の意外性や被害者を取り巻く人間関係はやはりクリスティらしく面白かった。

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2015年02月14日

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アガサクリスティーのポアロシリーズ。
中近東を舞台に事件が起こる。ポアロの世界観のある、とても読みやすい一冊。それぞれの人間観察をしながら読むと面白いかも。

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2014年03月15日

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考古学者と再婚したルイーズの元に、死んだはずの先夫から脅迫状が舞い込みます。
さらにルイーズは寝室で奇怪な人物を目撃したと証言しました。
しかし、それらは不可思議な殺人事件への序曲に過ぎませんでした・・・。
過去から襲い来る悪夢の正体をポワロは暴くことが出来るのか?
中近東を舞台にしたクリスティ作品の最高傑作。―解説:春日 春樹 より

話はひとりの看護婦エイミー・レザランのレポート形式で綴られます。
遺跡発掘現場で働く様々な人間達。
彼らはエリック・ライドナー博士をリーダーに家族のような雰囲気でした。
しかし今年の調査隊には奇妙な緊迫した空気が漂っていました。何故か?

この緊迫した空気は、物語のほぼ前半を支配し読者をも不安な気持ちにさせます。
生意気な小娘、人の心を弄ぶお嬢様育ちの女性、翻弄される男達。
殺人予告の脅迫状、怪しい人影・・・。

ついに殺人事件が起きます。何人もの容疑者は誰もが決定打に欠けます。
謎が煮詰まり、半ばお手上げ状態となった所で、満を持して名探偵ポワロが登場します。
ここから後半は、事件と人間関係の謎が解明されていくストレス解消のスタートです。

なるほど結局そういうことか・・・。気になる人物達も収まる処に収まって、
更にはオリエント急行殺人事件への期待も抱いて気持ちよく本を閉じました。
アガサの生涯の伴侶 考古学者マックス・アローワンとの出会いが生んだ記念の一冊。

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2013年11月15日

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遺跡チームの宿舎で起きる殺人事件。途中からぐんぐん面白くなった。犯人かなと思った人も殺され予想もつかない真犯人だった。そして誰もいなくなった ABC殺人事件ほどではないが読ませる力はさすがクリスティと思う

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2013年08月21日

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中近東のノスタルジックな雰囲気と、魅惑の女性。そしてポワロ。
ポワロはどうして、あんなにも変な人よばわりされるのでしょうね、ちょっと可哀想になります。

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2012年11月27日

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遠出することの珍しいポアロがシリアでの事件解決にかり出され、その帰途にたまたま通り道のハッサニーで起こった殺人事件の捜査を依頼される。
職業柄、興味を持ったポアロはさっそく考古学調査隊のメンバーの調査を始める…。

場所がどこになろうともクリスティらしいムードは変わらない。
この作品も中近東らしさは雰囲気程度で焦点はやはりそれぞれの人間の心理。
結末はなかなかドラマチックで面白かった。

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2011年05月19日

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ネタバレ

元夫が姿を変えて容疑者の中に紛れ込んでいるかもしれない!て展開は最近読んだカーの『夜歩く』みたいで興奮した。食傷気味の入れ替わりもこうやってあらかじめ提示されていれば許せる。
ポアロシリーズにしては珍しく半密室で不可能犯罪が取り入れられている。執筆当時ですらそこまで斬新でもなさそうだが、これがあるだけで嬉しい。被害者の人となりや背景を探ることで浮かび上がる真相とポアロの推理というよりプロファイリングが面白い。それまで和気藹々としていたのに被害者が輪に入るだけで調査団員同志がギスギスする…これは現代でいわば"サークルクラッシャー"てやつだな。にしても作者は恋愛沙汰好きすぎるね

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2025年09月27日

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 メソポタミアの殺人
 クリスティの長編。ポアロシリーズ。
 外国旅行物、現在のイラクあたりの土地の様であり、考古学の発掘隊が舞台になる。
 余り地理感覚はないのだが、何故だかクリスティの外国旅行物はワクワクしてしまう。彼女の描写力は人物像に留まらず風景描写も素晴らしい。また、彼女自身、考古学の様々な工程に知識があり(パートナーが考古学者だったのは有名)作業工程の描写がリアルだ。こういった要素を習得しているミステリ作家は少ないと思うので、彼女の作品の差別化としても重要な要素だ。
 ストーリーの大筋は王道のフーダニットであり、また殺害のトリックがかなり個性的(現代では似たようなトリックを使った作品が幾つかある)
であり、実際様々な問題点はあると思うが、当時の発想としてはとても面白いものだと思う。
 当然かも知れないが、第二の殺人は毒によるありきたりなものであり、犯人からすれば急遽の殺人の為矛盾は無いのだが、物足りなさを感じてしまう。第一の殺人だけでは解決にもっと時間がかかっただろう。というポアロの見立ては間違いなく、彼が屋上にて今回のトリックの着想を得るのも第二の殺人によってだった。
 登場人物が目新しくポアロは旅の途中の行程を変更し、彼等の事件に協力する事になる。語り手も事件に遭遇した看護師が勤めており、普段のシリーズと雰囲気が少し違っている。
 真相において、犯人への同情が語られているが全く不思議だ。どう考えても同情の余地は無いと思うのだが。また、十年以上前ではあるが、夫婦になった相手(しかも推理上は彼女は彼を恐れていた)について、全く思い出さないという事があるのかが疑問だ。(頻繁に話題にも上がるし、相手のさが気付かない何気ない癖などもある様に思う)被害者の性格を加味しても中々難しいと思ってしまう。全体的に面白い作品だが、少し捻くれて読んでしまった。

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2023年09月23日

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ポアロもの。 今回の舞台は中東です。

看護師のエイミーは、ヤリミア遺跡の調査隊長で考古学者のライドナー博士の妻・ルイーズの付き添いの為、遺跡発掘現場にやってきます。
死んだはずの夫から脅迫状が届くと、不安に駆られるルイーズ。不穏な雰囲気の中、ついに殺人が起こってしまいます。
例によって、“偶々”シリアにいたポアロに事件解決の依頼がされて、捜査に乗り出すという展開です。
美しく、男性を魅了してしまうルイーズを巡って、微妙な雰囲気になっている遺跡調査隊の人間模様が、看護師エイミーの視点で描かれていて、その人間観察的な部分も見どころです。因みにエイミーの“ポアロ観”も何気に面白いです。
犯人は予測しやすいと思いますが、その“正体”と殺人の方法には無理があるかな・・・という印象です。
あとは、怪しさ満点だった調査隊メンバーがやっぱり“訳アリ”でした。
そして、現場を後にしたポアロは、一週間後にオリエント急行で英国に帰る途中、新たな殺人事件に巻き込まれたそうな・・。ニヤリ。

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2021年11月30日

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ネタバレ

再婚相手が正体を偽った前夫なのに気づかないって、奥さん大丈夫ですか?舞台となる地域の雰囲気やしっかり者看護師さんの語りは良いのだけど…犯行時に窓の外側から人目なくできたのかな?丸見えならかなり間の抜けた構図。アクロイド殺しも反対側からアリバイ工作見えたら、悪いけど笑ってしまうかも、というのに通じる。

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2021年09月18日

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名探偵ポアロシリーズ。あいかわらずアガサ・クリスティーは安定したおもしろさを提供してくれる。定期的に読みたくなるミステリー作家です。

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2021年02月15日

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久しぶりに推理小説をと手に取った一作。名探偵エルキュール・ポアロがメソポタミアの遺跡発掘現場で発生した殺人事件に挑む。トリックや犯人も現代ミステリーに遠く及ばず陳腐であった。

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2020年09月06日

Posted by ブクログ

メソポタミアの異国情緒とまではいかないけど、砂漠っぽい雰囲気をイメージしながら読んでた。

ミス・レザランの手記というスタイルの文章は親しみやすくすっと入り込めた。が、何故かポアロが出てきてからの方がちょっと失速してた感も。主体が記述者本人ではなくポアロに移ってしまったからかな…

全体としてはライドナー夫人の描き方自体がミスリードを誘っている感じで、少しずるい感じも。それを「当事者の手記」との形態をとることで批判をかわしてるのかな?とも。

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2019年04月10日

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ポアロシリーズ。
【好きなところ】
・舞台設定。中東は新鮮。
・作中作の形式は、サバサバした性格の女性を語り手にすることで、作品を読みやすくしていると感じる。
・被害者に送られた脅迫状の意味は、とても良く考えられている。
・解決シーンのポアロの説明。ミステリとして一番のハイライト。
・”人殺しは癖になる”
【嫌いなところ】
・被害者の人物像をくどいくらいに掘り起こす中盤は、少し長め。
・トリックは少し雑。

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2016年06月06日

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余計な要素を削ぎ落としているにも関わらず、安定して面白い作品。
被害者や容疑者達の人格描写と事件前と事件・推理の簡潔さがいいです。

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2015年12月12日

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被害者は非の打ち所がなく皆に好かれていたと思いきや、実は快く思われていなかった、と次第に明らかになってくる流れは非常に手馴れていて引き込まれます。
密室トリックはシンプルながらも意外性がありますし、解明すると犯人に辿り着くところも良く出来ていると思います。
ただ、犯人に関する大仕掛けはかなり強引。よく警察や夫人にバレなかったなと不思議に思います。

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2015年06月15日

Posted by ブクログ

ポアロシリーズ。表紙裏にクリスティー作品の最高傑作と書いていただけに勝手に期待が高まってしまって、余計に辛口評価になってしまったかも。レザラン看護婦のポアロにイライラさせれているときに表現が面白い。

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2015年05月18日

Posted by ブクログ

ポアロが出てきてから面白いと感じるようなったので、自分がポアロが好きなんだなぁと改めて思うようになった。
しかしまぁ、犯人の執念というか執着って凄いな。普通ここまでしないだろう。

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2015年03月28日

Posted by ブクログ

うーん、退屈なことはなかったのですが、読んでいる間に、いっさい、犯人誰なんだろうというのが気にならなかった。
それは、ミステリーとしてどうなんだろう?

まあ、わたしが、ダメなミステリー読みだということもあるんだけれども。

殺人は癖になるという名言だけが印象に残っています。

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2014年07月23日

Posted by ブクログ

登場人物の一人、レザラン看護師の目線で書かれた事件の記録です。
犯人は最初からなんとなく分かりました。
この事件→オリエント急行の殺人になるようです。

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2011年03月29日

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