あらすじ
外には深い霧が漂っていた。電話を借りるためランゲート館に入ってきたスタークウェッダーはそこで異様な光景をみた。館の当主が椅子にうずくまり、そのかたわらでは夫人が拳銃を握っていたのだ。やがて当主の奇行とその周囲の人間たちの悪意が明らかに……奇怪さが醍醐味のオリジナル戯曲。
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小学生の時に読んで、そして誰もいなくなったよりも最初にアガサクリスティにハマった本。
舞台上で繰り広げられる独特な世界観に引き込まれて、小学生だった私は、なんだこの本は!とそこから何度も読み返した。
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この人は犯人ではないんじゃないかな?
↓
私としてはあの人が怪しい(;¬_¬)
↓
ほら、この人は犯人じゃない。
↓
やっぱりあの人よね?みんな気づいて(笑)?
↓
↓
↓
工エエェェ(°д°)ェェエエ工工
……って感じですかね(笑)。
驚いている間にお話おしまい。流れが華麗でした。
アガサ・クリスティ、大好きですッ!!
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主が死んでいるところから話が始まる。
次々と現れる犯人の可能性のある人。
このひとか、あのひとか。
次々と現れる犯人を庇おうとする人。
この人は、あの人を庇い、あの人はその人を庇う。
庇いあいの中に、生まれる齟齬。
齟齬が破綻したときに、人間関係が破綻する。
人間として、誰を信じるかは選択の問題だと分かった。
ぜひ、機会があれば、一度演じたい題目だ。
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さすがアガサクリスティ、展開が二転、三転、五転ぐらいはする。この車で突っ込んできた人がどんなことを思っていたのか気になる。脚本形式なのでちょっと読みにくいけど、舞台だったらどうなるだろうとも気になった。
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クリスティ文庫のNo.107。戯曲をノベライズ化したもので、どうもクリスティっぽくなくて違和感を抱えながら読んだけど、面白かったなぁ。
ただ、いかんせん主役の動機が分からない。これ舞台なら違う印象なんだろうけど、小説ではどうもなぁ。もちろん最後には回収されるんだけどね。
『蜘蛛の巣』も読まなくちゃね。
Posted by ブクログ
名探偵コナンに登場する阿笠博士、その名の由来であるアガサ・クリスティー。
名前だけは馴染みがあったので、ミステリはほとんど読んだ経験はなかったもののワクワクしながら本を開いた。
戯曲であることも、それが何かも知らぬまま読み始め、第二幕あたりでやっと演劇がベースなのだと気付いた。無知な上に勘が悪い。
最初こそ形式に戸惑ったものの、すぐにその世界にどっぷりと浸かってしまった。推理などする余裕もなく、筆者の思うままに振り回されてあっという間に衝撃の最後を迎えた。
結末を知ってからもう一度読み返すと、心情などは一切書かれていないので「この人は一体どんな気持ちでこんなことを…」とまた違う謎が深まってしまった。
そういった意味では小説だと大体答えが描かれているので、これを想像するのもまた戯曲の楽しみ方なのだろうか。
ハマりこそしないジャンルだが、クリスティーの描く世界ならもっと読んでみたいと思わされた作品だった。
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アガサ・クリスティーいいですね!始めて読みました。これが何十年も前の作品なんだと思うと、やっぱり語り継がれる作品には覆られない歴史があるんですね~(^ ^)いや感心です。結末が実に面白い。
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【戯曲】
クリスティーの戯曲。230ページ。
二転三転して最後には驚く結末が待っている。
登場人物の心情は一切語られていないので、誰が本当のことを話しているのか全くわからない。やはり登場人物みんな怪しい。
犯人がわかってからもう一度読むと、その時のそれぞれの心情が想像できるので、2度楽しめる。
でも読み終わってしばらくしてから、真犯人は本当に真犯人なのか?とも思えてきた。
最後まで心情が描かれていないので、犯人が本当のことを言ってるのかどうかは読者にはわからない。
そう考えるとまた違うストーリーが自分の中で生まれてくる…。
★3.5
◆あらすじ
車が動かなくなり、男は近くの屋敷に救助を求めて訪れる。しかしそこには屋敷の主人の死体と、銃を持って立っている美しい夫人の姿が…
Posted by ブクログ
戯曲なので苦手な人はなかなか読みづらいかもしれないですが、内容は素晴らしいものでした。いい意味でアガサ・クリスティーらしい作品でタイトルの回収もしっかりやってのけるところが読んでいてすごく気持ちよかったです。
Posted by ブクログ
「The Unexpected Guest(招かれざる客)」
作:アガサ・クリスティ
書式:戯曲(舞台の台本)
ドラマはすべて、ブリストル海峡に近いサウス・ウェールズにある、ウォリック家のリチャードの書斎で進行する…
11月の霧深いある夜、車の故障でスタークウェッダーは近くの屋敷に助けを求めた。
呼び鈴に反応はなく、勝手に入ると車椅子に座った屋敷の主人リチャードの死体と、銃を持った美しい妻ローラが立ち尽くしていた。
誰がリチャードを射殺したのか。妻?愛人?看護婦?異母弟?母親?
誰もが犯人になりえ、誰が真実を言っているか判らない。
そして疑惑の連鎖に裏の顔を見せ始める登場人物達。
快男児が陰惨な男に変り、従者が恐喝者に変り、愚者が賢者に変る。
しかし気高いリチャードの母は言った。
“人間は変わらない。たまたま今見えていない一面があるだけだ”と。
事件は解決したかに見えるとひっくり返り、
登場人物の隠れた顔が次々に暴かれるスリリングな展開。
そして結末には、物語を根元からひっくり返す大ドンデン返しが待っている。
このあっと驚く快感は、物語を読み終えるまでのお楽しみだ。
Posted by ブクログ
すべてが疑わしく感じてしまう。先入観からアイツが怪しいとか一転、二転三転そして犯人は…
やはりアナタでしたか。という展開かなぁ
エンジェルは女性かと最初思ってしまった。
検察側の証人でも感じたんだけど、どちらも犯人は逃げ切れてる(笑)