ネタバレ
Posted by ブクログ
2013年11月15日
「The Unexpected Guest(招かれざる客)」
作:アガサ・クリスティ
書式:戯曲(舞台の台本)
ドラマはすべて、ブリストル海峡に近いサウス・ウェールズにある、ウォリック家のリチャードの書斎で進行する…
11月の霧深いある夜、車の故障でスタークウェッダーは近くの屋敷に助けを求めた。...続きを読む
呼び鈴に反応はなく、勝手に入ると車椅子に座った屋敷の主人リチャードの死体と、銃を持った美しい妻ローラが立ち尽くしていた。
誰がリチャードを射殺したのか。妻?愛人?看護婦?異母弟?母親?
誰もが犯人になりえ、誰が真実を言っているか判らない。
そして疑惑の連鎖に裏の顔を見せ始める登場人物達。
快男児が陰惨な男に変り、従者が恐喝者に変り、愚者が賢者に変る。
しかし気高いリチャードの母は言った。
“人間は変わらない。たまたま今見えていない一面があるだけだ”と。
事件は解決したかに見えるとひっくり返り、
登場人物の隠れた顔が次々に暴かれるスリリングな展開。
そして結末には、物語を根元からひっくり返す大ドンデン返しが待っている。
このあっと驚く快感は、物語を読み終えるまでのお楽しみだ。