【感想・ネタバレ】運命の裏木戸のレビュー

あらすじ

〈メアリの死は自然死ではない〉──タペンスが引越し先で見つけた古本にはそのように記されていた。メアリというのは本の持主だった少年の育児係らしい。当時彼女はスパイ容疑をうけ、まもなく食中毒で死亡した。少年はメアリ殺しの真相を知っていたのか? トミーとタペンス、円熟の活躍。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

アガサクリスティが、自分の分身を物語に登場させるのは、
マープルはじめ、とても分かりやすい。

「映画で見るのは好きじゃない。原作どおりでないから。」
と言わせているところが、一番。

ああ、アガサクリスティは、そう思っていたのだと理解しました。

本に関する記述の端々に、アガサクリスティの読書感想がちりばめられている。

アガサクリスティのファンにとっては、貴重なものがたり。

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2011年08月04日

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ネットで見る限りは、あまり評判が良くないような感じがするんだけど、わたしはとても好きな一本。わたしが持ってるのはかなり古い旧版なので、もしかしたらこのクリスティー文庫のやつとは訳とかがずいぶん違うのかも?

ぞくぞくしながら読んだ。「あなたのお子さんでしたの……?」 は忘れられない……!!

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2009年10月04日

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ネタバレ

新居にて荷物の整理をしていたタペンスは、前の住人が残した本の中に「メアリは自然死ではない」というメッセージを発見する。
メアリはかつてこの家で育児係をしていたが、実はドイツのスパイであるとの噂があった。トミーとタペンスは、まずはメアリの正体を掴むために数人の諜報員たちから情報を集めていく。
その最中に、二人が庭師として雇っていた老人アイザックが殺害される。アイザックはメアリの事件について何かしらの事実を掴んでいたとみて、二人はさらに捜査を進めていく。
途中やや冗長だが、アイザックの孫ヘンリーやその友人のクラレンス、ベレズフォード家の愛犬ハンニバルなど、様々な魅力的な協力者が出てくるので楽しく読める。
いくつになっても溢れる好奇心を抑えることはできない素敵な二人の冒険活劇最終章。

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2024年06月03日

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トミーとタペンスはいくつになってもトミーとタペンス。
変わらない二人の会話がとても素敵ですごく好き。

ストーリーは…なんだかいつの間にか終わったって感じ。途中の伏線(だったのかな)も
回収されてないような。クリスティ婆ちゃん、途中で飽きちゃったのかな(笑)?

でも解説にあるように、齢八十を越えてこれだけ楽しい二人を描けることは、
やっぱりすごいことだなーと思う。
トミーとタペンスも、その年齢を感じさせない若々しさだし。

こんな風に歳をとりたいものだ。

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2013年07月25日

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ネタバレ

ついに、トミーとタペンスのシリーズ読み終わった!
今回は私の好きなスパイもので面白かったし、年寄りだと感じさせないトミーとタペンスはその会話も絡みも読んでいて楽しかった。
またフランクフルトへの乗客と若干リンクしていて、その登場人物が出てきていたりと楽しめたし、気づいたときに感動して少し興奮してしまった。
でも、だんだんと繋がりがごちゃごちゃになってしまったので、もう一度、こんどはゆっくり読み返したい。

トミーとタペンスのシリーズが4作しかないなんて、すごく残念だと思う。

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2011年10月23日

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これでトミー&タペンスものがお終いだと思うと寂しいなぁ。でも噂話が山ほど出てきて、ひとの名前いっぱいでワケわかんなかった。(2008-05-17L)

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2009年10月04日

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ネタバレ

トミー&タペンス最終巻、実はこの作品だけは未読で大切にとっておいた本。「カーテン」と「スリーピング・マーダー」でクリスティは亡くなるが、この2冊はクリスティが若い頃書いて、寝かせておいた作品なので、この作品が遺作と思います。残念ながらミステリーとして、犯人捜しとしてはいまいちの作品と感じた。この作品はトミーとタペンスの夫婦の会話、アルバート(2人が雇っている従僕)との会話を楽しむべきもの。さらに2作品目の「NかMか」が結構出てくる。クリスティはタペンスを自分自身と被らせていたのかな?これでトミタペ終了!③

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2025年06月24日

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味わい深い

違いの分かる男(もちろん女も)向きの一冊

トミー&タペンスの冒険譚もいよいよ最後、二人の年齢は共に75歳、初登場時は20代前半(22歳?)だったので、50年の時が流れてるわけです
もうすでに味わい深い

そして2人のなんと若々しいことよ
気持ちはね
そうなのよ!冒険小説なのにとんでもないスローペースで物語が進むのよ!
次から次へと苦難が襲いかかってグイグイ読ませるって感じじゃないのよ
でもそれってたぶんわざとな気がするんよな
物語全体で素敵に歳を重ねた二人を表現してるみたいな感じなんよ
だって若い時の二人の物語はグイグイだったもの

そこに目がいったときに、う〜んさすがわい、分かってるな〜と思うわけ
いや、別に勘違いでもいいのよ
たとえAが最高級ワインだったとしても堂々とCの札をあげた自分を恥じることはないのよ
自分にとっての最高級が1,000円のワインでも胸を張っていいのよ

って話逸れたー
いつものことだけど話逸れたー

『運命の裏木戸』ってタイトルも味わい深いのよね

違いの分かる男なのに★3?みたいなツッコミはいらんからな!

さて、次はいよいよポアロ行くかー(行かない時の言い方)

*言葉足りずで本作の凄いところを伝えきれてないので追記

クリスティーと言えは会話の妙なんです
そして長年連れ添った息ピッタリの夫婦ということで、会話であったり、二人の思考であったりは小気味よくポンポン進むのね
だけど場面が切り替わらない!w
分かる〜
わいもそこまで年寄りじゃないけど分かる〜
体が思考に追いついてない感じがもうその辺からにじみ出てるのよね
意識してやってるのかは分からないけど凄いな〜って思いました!ということ

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2024年09月29日

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初登場時若かったトミー&タペンス。今作運命の裏木戸では二人とも75歳近くになっている。それでも持ち前の好奇心や探偵力は衰えていない。これがアガサ・クリスティ最後の作品だと思うと感慨深い。

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2024年04月09日

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初トミー&タペンス。最初に読むのが引退して田舎でのんびり暮らし始める二人っていうのは、ちょっとチョイスミスだったかも?

おしどり探偵の2人は愛らしくて楽しかったんだけど、事件も解決もなんだがぼんやり霞がかかったようで、スッキリしない。面白くないわけではないんだけど……

作品中よく言及されてた『NかMか』が面白そうなので次はこれかな。それとも短編集の方が面白いかな?

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2022年06月28日

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クリスティー強化ウィーク中♪今回は、トミー&タペンスものの最終巻となる、こちらの作品。

老年となったトミーとタペンス。余生を田舎でのんびりと過ごすべく、地方の家に引っ越してきます。
その家で発見された古本に、謎のメッセージを見つけたタペンスは、その真相を探る為、例によってトミーを巻き込み動き出します・・・。
トミーとタペンスも70歳過ぎになってしまいましたが、二人の軽快なやり取りは「秘密機関」の頃と全然変わっていないですね。しかもタペンスにいたっては、家の物置みたいな所(結局“KK”って何だったんかな)にあった、壊れかけの玩具の木馬に乗って、丘を滑りおりるという、老女とは思えない行動をしています。
そして、タペンスは持ち前のコミュ力で村人たちへアプローチし、トミーは昔の諜報機関のツテを頼って謎を解明していく展開です。
正直、謎自体ぼんやりしていて、真相解明部分も雑な印象が否めない本書。とにかく台詞の応酬が必要以上に長くて、いつもなら楽しい会話部分も本書では冗長と思ってしまいました。
なので、私的評価としては星2.5というところなのですが、飼い犬のハンニバルの活躍に免じてと、“トミタペ”の絶妙なやり取りを読むのもこれで最後という事。そして個人的に本書にてトミタペものコンプリート。という事もあり、ボーナスポイント?の星3つにしました。
まぁお年寄りの長い話を温かい気持ちで聞くスタンスで読むのが良いかもです。

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2021年07月03日

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読むのに凄い時間をかけてしまった…
トミータペンスシリーズ最終作、クリスティーの最終作とも言われてる、この本。
トミーもタペンスも歳をとって、のんびりに物語は展開していくが、1つ1つの出来事は確実に大きな意味を含んでいることを改めて感じた。

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2019年06月16日

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ネタバレ

トミー&タペンスも年を重ねたが、好奇心は未だ旺盛で、不思議と事件に出くわすところも相変わらず。
何が起きたのか、何を調べているのかわからないまま物語は進行、でも、少しづつ手がかりらしきものが現れ、引き込まれていく。
…のだが、最後は、あっけなかった。もう少し、トミー&タペンスが真相に近づいて欲しかった。

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2016年05月11日

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タペンス&トミーのシリーズを知らなかった上に
このシリーズの最後から読んでしまった。

おかげで文中に何度も出てくる「NかMか」や
二人の武勇伝に親近感を覚えず置いてきぼりを食らった。

展開も真実に迫っているのか何なのか
結局KKは日本語だったのか何なのか。。
(どこか逃した?)

とはいえ、タペンス&トミーの絶妙なかけあいは
おもしろかった。

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2011年09月21日

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トミー&タペンス70歳過ぎ設定。
昔の事件をつつきまわしてたら寝た子を起こした。
現代の組織が良く分からなかった。

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2010年05月31日

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トミー&タペンスももうおじいちゃんおばあちゃん!
なのにじっとしていてくれなくて、ハラハラ心配したなぁ

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2010年05月28日

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メアリの死は自然死ではない ―この奇妙な文が出てきたのは、タペンスが引越し先の旧家で見つけた古本からだった。

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2009年10月04日

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