作品一覧

  • 死者との結婚
    4.0
    1巻770円 (税込)
    一枚の切符、五ドル紙幣、そしてお腹の中にいる赤ん坊――それがヘレンのすべてだった。男に捨てられた傷心を抱き列車に乗った彼女にとって、前の席で楽しそうに語らう若夫婦と寄るべもない現在の自分との落差はあまりにも大きかった……彼らは親切にしてくれ、ヘレンの心も次第になごんでいった。だが、列車転覆という思わぬ事故でヘレンの運命は一変した。不思議な運命の糸に操られた女の辿る物語を流麗な筆致でつづる!
  • 象は忘れない
    3.8
    1巻1,012円 (税込)
    推理作家ミセス・オリヴァが押しつけられた奇妙な謎。それは十数年前に起きた心中事件は、男が先に女を撃ったのか、あるいは女が男を先に撃ったのか、というものだった。困り果てたオリヴァから相談を受けたポアロは「象のように」記憶力のよい人々を訪れ、過去の真相を探る。著者晩年の傑作。

    試し読み

    フォロー
  • 運命の裏木戸
    3.5
    1巻1,078円 (税込)
    〈メアリの死は自然死ではない〉──タペンスが引越し先で見つけた古本にはそのように記されていた。メアリというのは本の持主だった少年の育児係らしい。当時彼女はスパイ容疑をうけ、まもなく食中毒で死亡した。少年はメアリ殺しの真相を知っていたのか? トミーとタペンス、円熟の活躍。

    試し読み

    フォロー
  • ホロー荘の殺人
    4.1
    1巻1,100円 (税込)
    アンカテル卿の午餐に招かれたポアロを待っていたのは、血を流している男と、その傍らでピストルを手にしたままうつろな表情をしている女だった。それは風変わりな歓迎の芝居でもゲームでもなく、本物の殺人事件だった! 恋愛心理の奥底に踏み込みながらポアロは創造的な犯人に挑む。

    試し読み

    フォロー
  • 忘られぬ死
    4.2
    1巻1,078円 (税込)
    男を虜にせずにはおかない美女ローズマリーが自分の誕生パーティーの席上で突如毒をあおって世を去り、やがて一年――彼女を回想する六人の男女が一年前と同じ日、同じ場所に再び集った時、新たな悲劇の幕が上がった! 複雑な人間関係と巧みなプロット、鮮やかなトリックが冴える中期の秀作。

    試し読み

    フォロー
  • ベツレヘムの星
    4.1
    1巻858円 (税込)
    アガサ・クリスティーが残した一冊の小さな宝石のようなクリスマスブック。聖書に題材をとった物語と示唆に富む詩を集めた本書には、聖母マリアとキリストの絆、聖人たちの降臨、いたずらロバの大冒険、などが描かれています。鋭い観察力で人間の心理を濃やかに描きだした感動作です。

    試し読み

    フォロー
  • ハロウィーン・パーティ
    3.6
    1巻1,056円 (税込)
    推理作家のオリヴァ夫人を迎えたハロウィーン・パーティで、少女が殺人の現場を目撃したことがあると言いだした。パーティの後、その少女はリンゴ食い競争用のバケツに首を突っこんで死んでいるのが発見された。童話的な世界で起こったおぞましい殺人の謎を追い、ポアロは推理を展開する。

    試し読み

    フォロー
  • ホロー荘の殺人

    Posted by ブクログ

    【ポアロ】
    好きなクリスティー作品No.1が『ホロー荘の殺人』に入れ替わった。
    やっぱりクリスティーの描く人間ドラマが面白くて好きだ〜。

    ポアロが入る隙がないほど、登場人物だけで十分まわせちゃうくらいキャラが濃い人達。

    脇役でも他の作品に出たら主役になれるんじゃない?と思うくらい、主役級のぶっ飛んだ人達が勢揃いしている。

    あのポアロでさえ、この作品では霞んでしまうほどで出番も少ない。
    攻略本によると、クリスティーは「この作品にポアロを登場させたのは失敗だった」と述べていたと書いてあった。
    確かにこれはポアロシリーズじゃなくて、ノンシリーズ作品の方が合う。

    『ナイル』『杉の柩』よりもっと

    0
    2024年07月14日
  • 忘られぬ死

    Posted by ブクログ

    【ノンシリーズ】
    ポアロが出ない「ノンシリーズ長編」

    男を虜にする美女のローズマリー。
    姉ほどは容姿に恵まれてない妹のアイリス。
    その他の登場人物も全員魅力的なので、物語に入り込んで感情移入してしまう。

    登場人物が少ないのもあるけど、登場人物表を見なくても初めて覚えられた。私でも覚えられるくらい人間ドラマが濃い。
    ストーリー展開が上手いので続きが気になって朝方まで読んでしまった。次の日キツイのでダメなやつ…(+_+)反省

    それぞれの回想パートで心情が語られる。
    表面上ではわからなかったけど、回想パートを読むとそれぞれに秘密を抱えていて、全員に動機があることがわかる。
    めちゃくちゃ好きなタ

    0
    2024年07月08日
  • ホロー荘の殺人

    Posted by ブクログ

    「ヘンリエッタ」死の間際のこの一言が、どんな意味をもつのか。
    ヘンリエッタ、ルーシー、ガータ、ジョン、、とキャラクターが鮮烈。

    0
    2024年04月02日
  • 忘られぬ死

    Posted by ブクログ

     今作は僕がまだ読んでいなかったクリスティ作品の一つ。改めてクリスティの独創的なアイデアに衝撃を受ける事になった。
     過去作の感想でも述べているが、クリスティ作品の魅力の一つは序盤の構成力であり、その作品から目が離せなくなる様な仕掛けがとにかく秀逸だ。面白い作品の殆どは序盤から面白いし、スタートがつまらなければ最後まで読み終える事はストレスになってしまう。
     今作では、主要な登場人物それぞれが過去に起きた美しいローズマリーの死を回想し、それぞれの目線で彼女との関係ややりとりを明かしていく手法をとる。この時点でローズマリーの自殺とされた「死」が疑惑の残るものだと読者に浸透させ、彼女の夫のジョージ

    0
    2024年01月17日
  • ホロー荘の殺人

    Posted by ブクログ

    ホロー荘の殺人
     この作品のトリックは中々に特殊で。冷静に考えれば余り見た事がない。犯人が同様のパターンは知っているが、犯人を設けた上で進行していくポアロ達の一連のやり取りは、無駄を一切省いた整理された推理小説であり、様々な意見はあるがとても真っ直ぐなサスペンスミステリーだ。
     クリスティ作品の中でも屈指の「悲劇」であり、ヘンリエッタを中心として物語がどんどん進化していく。クリスティ得意の恋愛がふんだんに盛り込まれ、ミステリー、サスペンス、ロマンスのバランスもよく、更には読み進める障壁がない為スラスラとページを捲る事ができる。一つのドラマとして完成度が高く印象的な作品の為、一度読めば犯人や結末

    0
    2023年11月06日

新規会員限定 70%OFFクーポンプレゼント!