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叔母の遺品のひとつである風景画をみたタペンスは、妙な胸騒ぎをおぼえた。描かれている運河の側の人家になぜか見おぼえがあったのだ。夫トミーが止めるのもかまわず、その家を探りあてるため旅に出るがそこには罠が待ち受けていた!おしどり探偵の縦横無尽の活躍を描きだした女史後期の佳作。
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Posted by ブクログ
【トミー&タペンス】 1968年クリスティー78歳。 あんなに若々しかったトミー&タペンスが初老に。だけど気持ちは二人とも全然変わってない。 このシリーズは、夫婦が仲良くてどんな時でもポジティブで明るいのが良い。読むほどに2人が大好きになる。 家で待ってる奥さんではなくて、女性が歳...続きを読むを重ねても活躍し続けているのはクリスティー自身のよう。 暴走し続けるタペンスを温かく見守るトミー。この夫婦はいくつになってもお互いをリスペクトしているのが最高。 名脇役アルバートもかなり良い味出してる。 今回は今までのトミタペにはなかった強烈な衝撃もあった。そしてあの一言が光ってる。 クリスティーの名セリフシリーズ好きだなぁ。 「トミーとタペンスは今なにをしてますか?」という手紙が世界各国からたくさんクリスティーに届いたので、この物語を執筆したと冒頭に書いてあった。 手紙を書いた当時の人達、本当にナイス!! 手紙の書き方に愛しか感じない笑 前回の『NかМか』から27年!も経ってるので、待ち望んだリアルタイムのファン達はこの作品を読んでどれだけ嬉しかっただろう。 私は我慢できずに2週間と間をあけず読んでしまって申し訳なくなってきた。 ポアロとマープルは独身生活を謳歌していて、トミー&タペンスは仲良し夫婦で子供もいる。三者三様の魅力的なキャラクターを創り出せるクリスティーは本当にすごい。 どのキャラクターも好き過ぎて、1番好きは選べない。 このシリーズ残すはあと1冊。 あと1冊で2人の世界が読めなくなってしまうなんて寂しい。 しかも『運命の裏木戸』は全ての作品の中でも1番最後に執筆した長編とのこと。 最後に書いたのはポアロでもマープルでもなく、トミー&タペンスだったんだ。
ポー、横溝正史ときてクリスティーです なんかそういう時ってある どういう時かっていうとそういう時だ トミー&タペンスのおしどり探偵も初老と言われるお年、孫もいます だけんども二人(特にタペンス)はまだまだ元気 家族的には困っちゃうおじいちゃんおばあちゃんよね も〜いい加減落ち着いてよ〜って言われて...続きを読むそう いや実際娘に言われてたな そしてだいたい面と向かって言われるのはお父さんの方 しっかり見張っててよ!とか言われる いやもう無理やん なんで無理だってことが分かっててお父さんにばっかりそういうこと言うのか! 「旦那さんの役目でしょ!」とか言われる だから無理だっての! 今回もタペンス暴走、トミー後始末という役割分担w しかも今作は二人の単独行動の時間が長い それだけに二人が合流した時の安心感といったら そしてあいかわらず会話がいかしてる やっぱりクリスティーは会話の妙よね〜 そしてしっかり意外な結末が用意されてていて流石! 流石のアガサ・クリスティー!
トミー&タペンス。叔母さんと同じ老人施設にいた夫人を助けようとするタペンス。終盤恐ろしくて斜め読みして、ラストになってから読み直した。
トミーとタッペンスのシリーズ もはや初老に入った二人ですがまだまだ若いものには負けてません。 トミーの叔母さんの遺品整理をした際に以前いたはずの小柄な老婦人 「あれはあなたのお子さんでしたの?」 その言葉がどうしても気になり探し始めるタッペンス 「なんだか親指がずきずきするよ、きっとよくないことが起...続きを読むこるんだ」 マクベスの台詞から起こるミステリー トミーとタッペンスは年を重ねても年齢に有った謎に近づいていきます。 実際自分も年を重ねてきてあぁ~~と感慨深く感じるシリーズ4作目
新春気分で、のんびりおしどり探偵ぶりを楽しもうと思ったら、そんなに吞気でもなくてそれどころか結構残酷であった。 解説が全くダメ。どんどん映画の話へとそれ、しかもトミーとタペンスからも離れて夫婦探偵映画の話になってしまって、この作品については枚数の半分も語っていない。がっかり。
前作までの様なドタバタ感はなく、 最終章まで割と退屈な展開ではある。 が、最後が急展開で一気に持って行かれた感じが。 シリーズではこれまで読んだ三作の中で一番好きかも。 犯人の壊れた描写がツボに来た。
英国文化にも大分慣れてきたな(笑)。 さて、真相が判明してからキーワードの行を読むと、 確かに…確かにそういうニュアンスだとわかる。 でも最初に読んだ時にはタペンスと一緒に勘違いした。 …勘違いっていうか、成り行きで流れちゃった(笑)。 でも、たとえ最初から考えながら読んでいたとしても、 多分...続きを読むうまくミスリードされたに違いない。自信あり!
たいへん面白かった。女史の作品の中でも佳作との評価は納得。 推理小説としての醍醐味が味わえた。 また、クリスティーの描く女性は本当に生き生きとしていて魅力的(タイプはだいたい決まってしまうけれど…)。 今回の主人公も、とてもチャーミングで活動的。 彼女自身がこのような女性だったのではないかと想像さ...続きを読むせられる。
トミーとタペンスもの。 タペンスは、施設に入所していた叔母に会いに出かけた時、ある老婦人に死体のことを訊かれる。詳しく聞けないまま別れ、次に行った時には、老婦人は不可解なやり方で退所させられていた。 叔母がその老婦人からもらった絵の風景を、タペンスは昔どこかで見た記憶があった。 その記憶を頼りにタペ...続きを読むンスは老婦人の手掛かりを求め、単身田舎へ出かける。 話は多少まとまりにかける…かも。色鮮やかな風景描写が印象的。
トミーとタペンスのカップルは1922年登場、そのときはまだ結婚前。 1968年発表の本書ではすでに初老。子供は巣立ち、孫も出来て、夫のトミー・ベレズフォードはまだ仕事仲間OBとの会合などがあるが、妻のタペンスは暇をもてあまし気味。 夫の叔母エイダが老人ホーム・サニーリッジでなくなり、遺品の整理に行っ...続きを読むたタペンスは不審に思う。叔母に絵をくれたランカスター夫人の行方が知れないのだ。 ボスコワンの絵に描かれた家に見覚えがあるタペンスは車でサットン・チャンセラーという村までたどり着き、事件を追う。
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アガサ・クリスティー
深町眞理子
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