アガサ・クリスティーのレビュー一覧

  • スタイルズ荘の怪事件

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    アガサ・クリスティが初めて書いたミステリー。ポアロが登場する作品はいくつか読んでいるが、初登場のポアロはなんだか愛嬌がある感じがする。

    今回起こる事件は密室状態の中で、即効性がある毒で死亡する事件。亡くなる前に誰かと揉めていたことや、遺言書を書き換えていたこと、飲み物をほかの人が部屋に運んでいたこと、などいろいろな事情から殺人事件とみて捜査されていく。
    証拠になりそうなものも出てくるが、誰かが罪をなすりつけるために用意したものにも見えて、決定打とはいかない。

    ヘイスティングスはポアロの言う事の真意をはかることができず、違う方向に推理してしまうのに、時々ポアロにひらめきを与えるヒントになることを言うのが面白い。

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    2026年05月12日
  • 白昼の悪魔

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    ネタバレ

    冒頭、ポアロが浜辺で日光浴する人達について『死体が並んでるみたい』の発言、後になってこれが効いてくるとは驚きました。
    被害者のアリーナは、「ナイルに死す」のリネットを彷彿とさせるような、あまり好かれる性格ではない美女でした。ただリネットと違って、狙った男性の視線を自分に向けるのが上手いタイプかと思いきや、実は男性に上手いこと騙されてしまう側の女性であることが最後の最後で分かって、かなり意外でした。アリーナはなんだか少し可哀想な女性だったのかも、と切なくなりました。そういえば、リネットは賢く慎重な女性でしたが、本当の意味での自分の理解者がいるのかと苦悩していたのを思い出しました。ステレオタイプの嫌な女という記号的な描写でなく、それぞれに違う一面をキャラクターに持たせるのは、流石アガサクリスティだなと感じました。
    それにしてもレッドファン夫妻の犯行、手慣れすぎて少しリスキーすぎる気がしました。

    浮気、不倫された側の女性のことを可哀想だと思って、犯人から除外して考えていましたが、ナイルに死すのジャクリーンといい、今作のクリスチンといい、強かな女達だな…。クリスティ作品のサレ女達は信用ならない…。

    リンダ生きてて良かった!お父さんと、ロザモンドと穏やかに暮らせそうで良かった!

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    2026年05月10日
  • エッジウェア卿の死

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    奔放な美人女優の夫、エッジウェア卿殺人事件にポワロとヘイスティングが挑むシリーズ7作目。前作同様に詳しく感想を述べるとネタバレになりそうでもどかしいけど『邪悪の家』の犯人と同水準の冷酷さ、知能の高さ(機転は本作の方が上かも)、胆力といって差し支えない。

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    2026年05月08日
  • 予告殺人〔新訳版〕

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    ミス・マープルシリーズで記憶が正しければ江戸川乱歩も絶賛していた。本書が素晴らしいのはまずはタイトル。引き込まれるよね。これ設定を変えれば現代ならばSNSとかになる訳だしかなり普遍的な事をやっている。
    あまり書くとネタバレになるので控えるがマープルシリーズもポワロに劣らず面白い事が分かった。

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    2026年05月06日
  • エッジウェア卿の死

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    『邪悪の家』に続いてポアロがまたしても犯人に上手く利用されてしまう
    それにしても犯人に全く同情できない
    そして被害者の一人エッジウェア卿の抱えてた秘密は何?
    当時の読者はこの描写だけでピンときたのか?
    さっぱり分からない
    そして犯人に全く同情できない

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    2026年05月03日
  • 検察側の証人

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    ネタバレ

    わたしが読書に求めているものの一つである、
    えぇー!と驚きたい、という欲を
    短い作品ながら、終盤に何度も満たしてくれた。
    アガサ・クリスティが描くのが得意な
    人間の多面性をしっかり見せてくれる。
    こういう
    人間の奥行きにゾクッとするタイプのお話、
    大好きです。

    当時、舞台を観たひとたちは楽しかっただろうなぁ。
    羨ましい。

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    2026年07月01日
  • スタイルズ荘の怪事件

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    アガサクリスティーの作品は昔からちょこちょこ読んでいたが、ポアロをシリーズ物として1から読んだことがないと思い、ポアロ初登場である今作を読んだ。

    ポアロが少様子のおかしい一線を退いたおじいさんのように描かれていて、私が覚えているポアロ像と少し異なっていた(偏屈で頑固なところは変わらないが)。
    内容はミステリーとしてしっかり読み応えがあり、犯人を推理しながら面白く読むことができた。

    アガサ作品を読むたびに思うが、時代や国が違うので設定に戸惑うことが多く、また翻訳なので理解に時間がかかってしまう。
    ポアロ作品を読み終えたときに、少しは理解度が上がっていたら嬉しい。

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    2026年04月30日
  • 終りなき夜に生れつく

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    ネタバレ

    面白すぎる。一気に読んだ。
    最後の方、まだここから何かあるのか!?っていう二転三転する展開がすごかった。
    お母さんとの関係の不穏さの理由が最後でわかるのとか圧倒された。
    クリスティー、こんなんも書けんのか……。

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    2026年04月29日
  • カーテン

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    まさかの結末でした。

    まさかポアロが・・・・・・

    口だけ出して、自らは直接手を下さない影の犯人を罰することは法律ではできないだろうから、今後被害者がでないようにするためにと、あのような行動をとったのだとは思うのですが、なんともやるせなかったです。

    「法では裁けない悪をどうするか?」重いテーマでした。

    ポアロほどの実績・名声のある探偵なら、持って行きようによっては警察だって動いたのではないかと思うのですが、やはりそこは小説なので。

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    2026年04月25日
  • 牧師館の殺人

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    ネタバレ

    一回疑われてから身の潔白をトリックで偽って容疑を晴らすタイプの犯人の話、何度このタイプのプロットの作品読んでもひっかかる

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    2026年04月25日
  • 終りなき夜に生れつく

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    ずっと不穏な感じでハラハラしながら読まされ、想像通りに想像通りの人間が死に、これあと3割くらいしかページないけど大丈夫か?と思った矢先に綺麗な回収がある。

    偽りの結婚生活に差した、一瞬の穏やかで温かい光を反芻してしまう。確かにそこには愛があって、それを全うすることもできたはずなのにと思わざるを得ない。
    もう一度読み直して諸々を確かめたい。

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    2026年04月25日
  • アクロイド殺人事件

    mii

    購入済み

    なるほど

    叙述トリック作品のオススメでたびたび見かけて気になり、このたび読了。
    犯人は知らずに読みましたが、わりと序盤から違和感があって怪しいな?と思っていた人が犯人でした。でもこれ、叙述トリックが浸透していない時代に読んでたらかなりの衝撃だったでしょうね。
    作中でやけに女性心理に明るいなと感じていたら、そうでした作者はクリスティ女史。
    今も昔も、日本でもイギリスでも女性の思うところは共通してるんだなぁと感心しました。(なんの感想?)

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    2026年04月23日
  • 予告殺人〔新訳版〕

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    なるほど。

    時代が、第2次大戦後の世界なので、配給やらなんやら、戦後のイギリスの世相が反映されていて、非常に興味深いです。

    アガサ・クリスティーの作品は、第1次大戦と第2次大戦の戦間のポアロと、第2次大戦後のミス・マープルといろいろあって面白いですね。

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    2026年04月18日
  • 杉の柩

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    ポアロシリーズ18作め。1940年の作品。
    ちなみに『そして誰もいなくなった』は前年1939年の作品。

    原題は『Sad Cypress』。直訳すると「悲しいイトスギ」。
    杉も柩も出てこなかったよな?と思いましたが、冒頭に掲げられているシェークスピアの『十二夜』からの引用だそうです。

    私はクリスティー作品によく出てくる男女の三角関係が大好物なんですが、ここでは何角関係? エリノアをめぐる男性2人、ロディーをめぐる女性2人、メアリイをめぐる男性2人と三角関係が交差していて、さらにウエルマン夫人の過去のロマンスなんかもあったり。

    もちろん、三角関係にハーレクイン的なロマンチックなものを期待しているわけではなく、人間模様の中で描かれる心の機微だとか、醜さ、美しさ、悲しみだったりに惹かれるわけです。
    その点で『杉の柩』は、ミステリーというより、エリノアの悲しい恋を描いた恋愛小説のようで、私としては殺人事件など起こらず、このままこの複雑な三角関係を見ていたいと思えるおもしろさでした。

    エリノアが好きになるロディーがまたなんか憎めない男なんですよね。軽薄そうではあるけれど、エリノアからお金を受け取らない高潔さもある。ロディーが「騎士の精神を持っている」という証明に「出身校はどこですか」「イートンです」という尋問があるのが笑えます。イートン卒業生は紳士であるべきなんですね。

    エリノアは無罪か有罪かというのがストーリーの骨格で、ミステリーとしては大雑把で謎解きもやや強引。そのせいなのか、クリスティー作品の中ではあまり名前を聞かないのですが、クリスティーファンの間では人気も高いようです。

    (34ページ)
    「ね、ローラ叔母さま、本当のことを仰言って。恋って、いったい幸福なものでしょうか?」
    「エリノア、そうではない、多分、そうではないよ。ほかの人間を、激しく恋い慕うってことは、常に喜びよりも悲しみを意味するんだから。でも、それはともかく、そういう経験なしでは、人間、一人前じゃあない。本当に人を恋したことのない人間は、本当に人生を生きたとは言えないからね」


    以下、引用。

    14下
    恋愛とは、歓びの感情ではなかったのだろうか──こんな押しひしぐような苦痛である筈がない。

    29上
    「一番いいことをするつもりはあっても、さて、何が一番いいかってことは、これでなかなか判らないからね──何が一番正当なことかってことは。」

    33上
    「愛しすぎるってことは、賢いことではないからね。」

    34下
    「ね、ローラ叔母さま、本当のことを仰言って。恋って、いったい幸福なものでしょうか?」
    「エリノア、そうではない、多分、そうではないよ。ほかの人間を、激しく恋い慕うってことは、常に喜びよりも悲しみを意味するんだから。でも、それはともかく、そういう経験なしでは、人間、一人前じゃあない。本当に人を恋したことのない人間は、本当に人生を生きたとは言えないからね」

    36下
    「人間は、生きるという本能を持っているっていうことですよ。人は、理性が、生きろと命ずるから生きるのではないんです。よく『死んだ方がましだ』って言われてる連中は死にたがらず、あきらかに生きなければならない人達が、唯、闘い抜く気力がないために、好んでこの世から消えて行ってしまうんです」
    「たとえ、どう仰言ろうと、あなたは、本当は生きて行くことを望んでいる人の一人ですよ。そして、あなたの体が生きたがっているのに、あなたの頭がほかの部分を放り出そうとするのは良くありませんな」

    40上
    メアリイは美しい走りかたをする。優雅な動きをみせて。
    「アタランタみたいだ(ギリシャ神話の快足の美女)!」ロディーの声は甘くやさしい。

    42上
    「ね、先週、オールドアで、面白い映画を見たぜ。クラーク・ゲーブルのだ。百万長者の男が、細君をちっともかまってやらないっていう話でね。ところが、その細君が、不義をしでかしたようなふりをしてみせるんだ。そこにもう一人……」

    61上
    オブライエンのアイルランド人特有の作り話をする想像力がはたらき始めた。

    64下
    彼はモーニング・ルーム(朝の居間)にいた。

    74上
    マーナ・ロイの、新しい映画ごらんになった?

    76下
    先週、「大地」(パール・バックの作品の映画化されたもの)をみました。とても面白かったですわ。シナの女って、何もかも辛抱しなけりゃならないらしいようですよ。

    96下
    「ムッシュー・ポアロ、あなただけが頼みの綱です。スティリングフリートからあなたのことをうかがってました。ベネディクト・ファーレイ事件の件を。誰もかれもが自殺でかたづけていたのを、あなたが他殺だと証明したという話ですが」

    120下
    たちまち彼女とポアロ氏は、まことに面白い問題──ほかならぬ、エリザベス姫の未来の良人選びを話題に、たのしく話をつづけた。

    134上
    「きみ、いま、墓所(おくつき)にねむる、わがここは永久にかき暮れ、日の色もむなし」
    「ワーズワースです(一七七〇─一八五〇、英ロマン復興期の詩人。「ルーシィ」より)。よく読みますんでね。」

    191上
    「あなたはアイルランド人でしたね?」
    「さようです」
    「アイルランド人というのは、なかなか想像力がたくましいということになっているようですが」

    201下
    「あなたは騎士(ナイト)の精神をお持ちのようですな、ウエルマンさん」
    「どういうことですか、それは」
    「もし、レディがあなたに熱烈なる恋情を抱いており、あなたは愛情を感じないという場合、あなたはその事実を隠さないではおられないとい気持ちになられるのですか?」
    「そんなことはありません」
    「学校はどちらで、ウエルマンさん?」
    「イートンです」


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    2026年04月16日
  • ABC殺人事件

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    A、B、C……。無機質に進む連続殺人と、挑戦的な犯行声明。なぜ犯人は「順序」に拘るのか。その狂気じみた謎を追う道中で、私はクリスティが仕掛けた「最大の罠」に完全にはまっていました。物語が進むにつれて謎が解ける快感を味わわせておきながら、最後に待っていたのは、それまでの景色を根底から覆す驚愕の真実。ミステリーの醍醐味がすべて詰まった、まさに「さすが」としか言いようのない傑作です。

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    2026年04月11日
  • エッジウェア卿の死

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    アガサ、ポアロ、7作目。福島正実訳
    物語の最序盤、アメリカの女優カーロッタ・アダムズの《人物模写》、モノマネのシーンから始まって、さすがにここにトリックの匂いがプンプンしてはいましたが、でも途中犯人候補が増えていき、絞れぬまま、そう来たかーと結局最後にやっぱり唸るハメになりました。

    離婚を望んでいる女優ジェーン・ウィルキンスンの夫エッジウェア卿が自宅で殺された。妻ジェーンは事件当夜、屋敷での目撃証言があるのだが、一方でその時刻に鉄壁のアリバイがあった。。

    真相に迫る中、ポアロが自分を騙そうとした俳優ブライアン・マーティンに罪の報いを与えたシーンはすごい人間臭いなぁと意外や意外でした。完璧人間ではなかった感じがして、そんなポアロも結構私は好きです。
    最後の「手記」で読後感スッキリでしたが、でも、、女の本音はコワイなぁ。恐ろしい。

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    2026年04月06日
  • 火曜クラブ

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    ネタバレ

    13編の短編集

    各々が、真相を知る事件について語り、話を聞いた人たちで推理をし、真相を当てる火曜クラブ。

    参加者は、警視総監や弁護士、牧師に医師に作家に画家と、人の行動や心理に詳しい職業。
    それでもみんなが真相の解明に苦戦する中、ミス・マープルは淑女らしく慎み深く全てを明らかにしていく。
    編み物の目を数えながら、セント・メアリ・ミードの誰かを思い出しながら。

    マープルの鋭い目の付け所と、鮮やかな解決が爽快なのと、マープルの甥のレイモンドへの温かくも甥っ子には少し耳が痛い指摘がなんとも微笑ましい。

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    2026年04月06日
  • 殺人は容易だ

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    ポワロでもマープルでもなく、ルーク。
    誰やねんと思って読み始めましたが、さすが素人探偵。思い込み強いし、軽率すぎ!
    ちがうちがう!と思いながら読みました。楽しかった〜

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    2026年04月02日
  • 火曜クラブ

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    少し駆け足で読んでしまった感は否めないですが、どれもおもしろくとても印象的でした。
    個人的には『バンガロー事件』と『溺死』こそマープルなんじゃないかなぁと勝手に納得してしまったかもしれません。
    ただただあの観察力と洞察力…もとい思考が欲しいと思っちゃいます。

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    2026年03月29日
  • ブラック・コーヒー

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    よかったです!

    舞台を観るのも好きなので、戯曲も好き。
    舞台装置の指示もうれしい。

    2つともストーリーにさほどパンチはないですが、それぞれ楽しめました。

    ブラックコーヒーはポアロさんが出てるので、TVシリーズを思い浮かべながら楽しみました。
    こちらは犯人はともかく、誰もが怪しいという話の展開が良かったです。

    評決は、とても良いエンディングでした。
    だって、現実なら、ライザは死刑ですよ…個人的にラブ絡みのサスペンスは好きなので、推理不要の展開はコロンボシリーズ的でよかった。
    ヘレンは、絵に描いたわかりやすい今も昔も変わらず存在する、金持ちで自信家の若い女性。実際にそういうヒトたちは、そういう短絡的な行動をして、金で解決してた(る?)のかな…事故に遭うというのは、作者の親切心またはモラルによるもので、こちらも現実なら、そのまま次のターゲットに向かうのでしょう。
    そういう意味では、本人の意識はともかく、理想主義なカールが一番関わるとマズいタイプ…静かに共に底なし沼…でも、こういう人がいないと、権力に平伏す人ばかりになってしまうわけで…フィクションの人なのに、考え込んじゃいました(笑)そういう意味でも、好きな作品。どこかで上演してほしいな。
    ま、ライザの評決とあのエンディングでは、世間のみなさまの心は揺さぶられないですよね。大甘ですもんね…でも、そういう作品を求めているワタクシ…

    満点はないですが、個人的に4.5!迷わず星4つです。
    昔読んだことあるかも…でも、おもしろかったです。


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    2026年03月30日