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Posted by ブクログ
クリスティの旅行記(というより生活の記録)を深町眞理子訳で読む!なんという贅沢な読書体験!これを知らなかった自分を悔やみ、旅行記コーナーに置いててくれた東京堂さんに感謝。
年下の考古学者の夫と数年にわたり発掘に赴いた、1930年代のシリア。民族ごとに個性豊かな現地の民たち、息を呑む美しい風景。宗教と伝統、文化の違いに、ときにあきれ、困り果てながら、イギリス人らしいユーモアをもってすべて記録していくクリスティの透徹した観察眼。また、夫との仲睦まじさにも心が潤う。
いやほんと面白いですよ、世界のアガサ・クリスティが、「奥方さまは本を読めなさるのか! えっ、字も書ける! こりゃあ旦那さまも鼻が高い」みたいに言われちゃうんですよ! というわけでこのままアガサ・クリスティの自伝に行く!
カルチャーショックというのか
異文化交流というのか
誰も彼もがひと癖も二癖もあるような人たちばかりで、面白かった。
常識が通用しない世界にあっては
自分で思う常識なんて
勝手な思い込みに過ぎないのだなと思った。
Posted by ブクログ
クリスティーの初ノンフィクション作品。
中東での発掘旅行が描かれていて、クリスティーの魅力が詰まったファンには嬉しい1冊。
この作品を読んで1番驚いたのが、クリスティーが肉体的にも精神的にもめちゃくちゃ強かったこと。
例えば、ネズミがわんさかいる寝室で寝た時のこの1文。
〈鼠どもがこちらの体の上前面を運動場にして、元気に体操したり、野外スポーツに励んだりしているありさまでは、眠るのはほとんど不可能である。〉
(۳˚Д˚)۳ギャーーー!!!!
ネズミが自分の体の上で暴れてる状況を、元気に体操だなんて!!笑
更に、ゴキ、クモ、ノミ、コウモリ、ヘビなど、モゾモゾ這いまわる生物がウジャウジャいるカオスな寝室((°ө°));ムリ
また、暑さと病気の蔓延で、堪え難い頭痛の極致の状態でもこの1文。
〈完全に疲労困憊して、痛みに悩まされつつ眠るというのも、あながち悪いことばかりではない。なによりうれしいのは、翌朝、心も晴れ晴れと、元気いっぱいにめざめたときの驚きと、そのすばらしさだ。
わたしは体じゅうに精気が横溢しているのを感じ、猛烈な空腹感を覚える。〉
いや、もう無敵な強さ。凄まじい回復力。
どんなことでも楽しんでしまう好奇心と強靭なメンタルと体力。
少しお転婆なお嬢様ぐらいに今まで想像してたけど、大間違いだった!
この本に描かれてるクリスティは、クレイジージャーニーに出てきそうな人だった笑
どんな時でもユーモアがあって、人生を思いっきり楽しんでいて、思ってた以上にユニークで魅力的な人だとわかって、ますます人としてのクリスティーが大好きになった。
著名な考古学者である2番目の夫マックス・マローワンは同じくタフな人で、どんな問題が起きても冷静沈着に解决して、人にも動物にもとても優しい人物だった。
イギリスでこの作品は、アガサ・クリスティ・マローワン名義で刊行されているとのこと。
Posted by ブクログ
イギリスの作家アガサ・クリスティの旅行記『さあ、あなたの暮らしぶりを話して クリスティーのオリエント発掘旅行記(原題:Come, Tell Me How You Live)』を読みました。
『アガサ・クリスティー99の謎』を読んで、もっとアガサ・クリスティのことを知りたくなったんですよね。
-----story-------------
アガサ・クリスティーの夫マックスは著名な考古学者だった。
しばしば夫婦は中東の地へ発掘旅行に出かけ、彼の地で実り多い時を過ごしている。
二人で第二次大戦前に訪れたシリアでの発掘旅行の顛末を、ユーモアと愛情に溢れた筆致で描いた旅行記にして、豊かな生活を送った夫妻の結婚記録。
(解説 深町眞理子)
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1946年(昭和21年)に刊行された作品……アガサ・クリスティ・マローワン名義で出版された、夫マックス・マローワンとの中東発掘旅行記です。
■『テルのうえにすわってた』
■まえがき
■第1章 シリアをさしていざ行かん
■第2章 予備調査の旅
■第3章 ハーブル河とジャフジャーハ河
■第4章 チャガール・バザールでの最初のシーズ
■ 第5章 シーズンの終わり
■第6章 旅の終わり
■第7章 チャガール・バザールでの生活
■第8章 チャガールとブラーク
■第9章 マックの到着
■第10章 ラッカへの道
■第11章 ブラークよさらば
■第12章 エイン・エル・アルース
■エピローグ
■解説 一九三〇年代のオリエント発掘旅行記 深町眞理子
ミステリの女王アガサ・クリスティには、もうひとつ考古学者の妻としての顔があった……14歳年下の考古学者マックス・マローワンと結婚していらい、ほぼ毎年のように彼に従って発掘旅行に出かけていたのである、、、
本書は、そうした発掘現場での暮らしぶりについて語ったもので、愛すべき旅行記であると同時に、実り多かった夫妻の結婚生活をも垣間見せてくれる……アガサ・クリスティの愛情あふれる旅行記。
ミステリ作家アガサ・クリスティではなく、考古学者マックス・マローワン夫人として、フランス支配下のシリアの発掘現場での日々の暮らしぶりを語った作品です……当時の中近東の生活ぶりがユーモアを交えて生き生きと描かれていましたね、、、
衝撃的だったのは、宿泊施設で身体の上を跳ね回る蚤たちや壁を覆うゴキブリ、そして身体だけでなく顔の上までも走り回るネズミ……うーん、これには耐えれそうにないなぁ、、、
眠れないし……トラウマにもなりそうです。
あとは、現地の人たちの命……というか人の死に対する意識についての記述が印象に残りました、、、
一家の面子や威信のための殺人であれば、それはやむを得ないことと考え、罪に問われても刑期は長くないとのこと……宗教の違い、文化の違いという面が大きいと思いますが、その価値観は理解できないなー 現代におけるテロ行為とかも同じような感覚なのかもしれませんね。
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