アガサ・クリスティーのレビュー一覧

  • 忘られぬ死

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    全然犯人わからんかったな…と、読み終わって呆然とするような事件だった。クリスティーは絶妙に嫌味な人物と、こいつが怪しいのかもしれない…という不穏な空気を描くのがめちゃくちゃ上手いので、毎回きっちりと踊らされてしまう。悔しい、けど、その手腕があまりにも見事なので腹も立てられない。今回は特に、殺害方法すらもまったく予想がつかなかったのに、無事に解き明かされ犯人が暴かれた後、判明した動機で更にまた一回驚かされたので、本当に唖然とするしかない一作だった。

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    2022年12月05日
  • 邪悪の家

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    真相、犯人の動悸、そしてタイトルの意味まで含めて全て最悪で、だから面白かった! 『邪悪』の意味を痛感し、それが逆に清々しいほどだった。ポアロは騙されなかったけれど私は綺麗に騙されたので、敬意も込めて気に入りの一冊に入れようと思う。

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    2022年10月30日
  • ねじれた家

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    きっと犯人はソフィアだろうという偏見を抱きながら読んでいたので、真相が判明して大分呆然としてしまった。登場人物はどいつもこいつも癇に障るタイプではあったけれど、だからといって『ねじれた家』に住んでいたせいでねじれた人間になり、こんな惨事が起きたのだ、と考えるのはさすがに可哀想に思えて困った。そうやってひどい動揺を与えてくるところまで含めて、なかなか恐い話だったと思う。

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    2022年10月30日
  • ゼロ時間へ

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    謎が解ける直前まで、犯人の態度がいけ好かなくて、うっとおしいと感じていた。にもかかわらず、犯人は貴方ですの一言で状況がすっかり引っくり返ってしまって、明確な殺意があったからこそ、ああも様子がおかしかったのだと納得せずにいられなかった。疑心暗鬼になればなるほど余計にクリスティの掌の上でいいように転がされるとわかっているけれど、その見事な手腕に惚れ惚れしているのだから、これはこれで楽しい。

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    2022年10月30日
  • メソポタミヤの殺人〔新訳版〕

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    絶対に全員を平等に疑おうと決めてかかっていたのに、犯人の予想をまったく付けられなかったので大分びっくりした。なんだったら語り手がポアロではないので疑わしい、という先入観に邪魔されていたかもしれない。それでも、作中の女性たちが口々に言う『ミセス・レイドナーはろくでもない』説を、そういうタイプには見えない…と半信半疑でいたら、正しくはそういう空気のせいだったというどんでん返しがあり、クリスティの真実に対しての着眼点が相変わらず凄くて、震え上がった。

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    2022年10月28日
  • 教会で死んだ男

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    短編なので事件発生から解決まで随分とスピーディーではあるけれど、長編に負けないくらいの満足感があるのが流石クリスティーと思う。人々の情に弱いので『クラブのキング』『マーケット・ベイジングの怪事件』辺りがお気に入りで、『二重の手がかり』『呪われた相続人』の容赦の無さが最後まで面白かった。

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    2022年10月17日
  • ハロウィーン・パーティ

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    ジョイスの発言は親友の話をパクったもので、このいけ好かない女が犯人なんだろうな、という直感までは当たっていた。ただ、そのせいで犯人がもう一人いることには全く気付けなかった。過去に起きた幾つかの事件にもこの犯人が関わっていて、一挙に解決してしまうポアロの名推理/クリスティーのアイディアは本当に見事だと、感心せざるを得なかった。犯人のそれほどまでの欲深さは恐ろしくもなるけれど、狂うほどの情熱というのは恐ろしいからこそ凄みがあるものとも思っているので、そこまで含めて感服の気持ちがある。面白かった。

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    2022年10月17日
  • 予告殺人〔新訳版〕

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    結構良かったのではなかろうか。
    トリック自体はそれほど難しいと感じなかったが、お話の各所に現れるメタファーとでも言うようなものが作品全体でとても良い働きをしているように思った。

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    2022年10月12日
  • 青列車の秘密

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    ネタバレ

    セントメアリミード
    ブルートレイン
    わたしたちの探偵小説
    ルビー(火の心臓)
    シガレットケース
    傷付けられた顔
    侯爵(ル・マルキ)

    侯爵周り複雑でいろいろ勘違いした

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    2022年10月11日
  • ポアロ登場

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    初めて、このシリーズの短編集を読んだが率直に面白かった。

    特に「謎の遺言書」が好きな話でした。
    依頼人の女性の唯一の親族である男性が本当に書いた遺言書を探す話で、遺言書をポアロに依頼した事について賛否が別れそうですが、個人的にはアリなのかと思いました。

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    2022年10月08日
  • スリーピング・マーダー

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    既視感の中の事件を追う、時間が経っているからこその展開で面白かった。ミス・マープル、行動力があって素敵。

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    2022年09月19日
  • 動く指

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    マープル談「頭のいい子は、低脳と紙一重ですからね」の一言が印象的。
    みにくいアヒルの子ストーリーが前面にでた作品なので、優秀かつ多感で悩みが多い思春期の方にオススメします。
    解説によれば「クリスティー自身、一九七二年に日本のファンの質問に答えた自薦十作品の中に、最後にこれをあげている」とのこと。

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    2022年09月17日
  • 死との約束

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    『ナイルに死す』に続く、エルキュール・ポアロの中東シリーズ。とある家族の不穏な人間関係が事件につながる……。

    事件が起こるまで、の第一部が面白い。前作同様、中東の旅情を背景に、独特な個性を持つキャラクターたちの人間関係的な攻防が興味を引く。第二部からはポアロの独壇場。最後の最後まで誰が犯人かわからない、というか話がどう転ぶかわからない、二転三転後のまさかの展開は、まいどまいどながら振り回されるのが楽しい。何かの教訓を得られる人間考察も毎度のことだが、本作はさらなるおまけ付き。このラストは良き。

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    2022年08月29日
  • ポアロのクリスマス

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    クリスティーらしいです

    クリスティーの小説の好きなところはトリックどうのよりも被害者と犯行を疑われる人たちの性格やその行動理由に焦点が当たるところですね。人間同士の問題というか、ドロドロして生々しいけれど納得するリアリティーがある感じです。今回もその部分が遺憾なく発揮されていて面白かったです。

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    2022年08月28日
  • 葬儀を終えて

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    みなさんがちょくちょく感想あげていた憧れのクリスティーを遂に読む。

    上流階級の優雅なお喋りと、ポアロの余裕綽々なゆったりとした推理が心地よく、実は夏風邪でしばらく寝込んでいたんですが、格好のお布団の友になった。
    最近流行りの特殊設定ミステリも刺激的で面白いけど、古き良き名作ミステリも、やっぱりすごくいい。
    他の物語も読んでみたい。

    しかし、この結構大胆なトリック、荒々しい犯罪、体を張った隠蔽工作を、意外なあの人が澄まして実行してる様子を想像するとゾッとする。

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    2022年08月27日
  • ヘラクレスの冒険

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    オチが秀逸

    ヘラクレスの冒険にちなんだ数々の難事件がどれもそうくるかっていうオチばかりで面白かったです。最終話の最後のミスレモンに爆笑です。あと犬のおばちゃんの活躍が結構好き。思わぬ人に思わぬ才能があるのいいですね。

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    2022年08月26日
  • メソポタミヤの殺人〔新訳版〕

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    エルキュール・ポアロの作品でメソポタミヤが舞台になっていました!
    考古科学者と再婚したルイーズの元に死んだはずの先夫から脅迫状が届いて、ルイーズは奇妙な人物を見たと周囲に言って、、、というハラハラドキドキのサスペンス物語です!
    ぜひ読んでみてください!

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    2022年09月23日
  • ねじれた家

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    「アガサ・クリスティー読み直しキャンペーン」の第4弾です

    お久しぶりになってしまいました
    この後も「ディック・フランシス感謝祭」とか「江戸川乱歩ワールドツアー」とか「ヤマザキ春のパンまつり」とかいろいろ控えてるんですが
    読みたい本が次から次へと出てくるんでどうしても再読は後回しになりがちです
    でもやっぱり読み直して良かったなぁと思わせるクリスティーの名作中の名作『ねじれた家』です

    この作品はクリスティーの晩年の名作なんですが、クリスティーらしいどことなくユーモアのある軽快な会話の妙で物語が進みつつ、全く新しいミステリーの形になっていて、まだ新しいアイディアが出てくるのか!という驚き
    誰もが

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    2022年06月16日
  • そして誰もいなくなった

    ネタバレ 購入済み

    最高のミステリ小説、ここに

     ミステリ小説ではあるあるなのかもしれないが、本のページをめくってすぐに書かれていた登場人物の名前の数に、最初私は圧倒された。果たして話についていけるだろうか、そんな不安を抱えていたが、しばらくしてそれは杞憂であることに気づいた。本書では、兵隊さんの童話の通りにテンポよく人が死んでいくため、徐々に覚える名前が減っていき、作品の後半からは、ページをめくるスピードが早くなっていたように感じる。それはそれとして、次に内容について話していこうと思う。一言で言えば、最高である。確かに、時代が時代ではあるため、孤島から脱出する手段が一般人が運転するボートしかないことは、読者からしてみればまず引っかかる点で

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    2022年06月11日
  • 愛国殺人

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    ネタバレ

    ポアロ行きつけの歯医者モーリィ氏がピストル自殺を遂げた。しかし、ポアロが最後に見たモーリィ氏はそのような素振りはなかった。自殺説を疑うポアロはジャップ刑事と共に捜査に乗り出す。英国が大戦中であり、タイトルから右翼、左翼の話し?と思い犯人予想。夫婦共犯説を立てた。怪しい歯科医、超金持ちの銀行マン、さらに彼らにぶら下がる家族や恋人。どうもモーリィ氏への殺人を行う時間的余裕がない。ホワイ、フー、ハウダニット!!分からん!最後の謎解きで、オーマイガー!そんなことになっていたとは。⑤  
    「汝エホバの言を棄たるによりエホバもまた汝をすてて王たらざらしめたまふ」
    人間は人間であり上も下もない!ということ。

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    2022年06月27日