アガサ・クリスティーのレビュー一覧

  • ポアロのクリスマス

    Posted by ブクログ

     クリスティの長編ミステリ。ポアロシリーズ。クリスティが傑作を発表し続けていたあぶらののっていた時代の作品らしく、フーダニットの傑作だ。
     昔からポアロシリーズは沢山読んだが、改めてクリスティの作品を読み進めていくと様々な発見がある。
     いずれも人物描写について、クリスティ程作中の人物達が生き生きとしているミステリは少ない。美少女や美青年の表現描写は勿論、嫌な人物までありありと目に浮かぶ。今作はリーという一族の中で発生する事件であるが、正しく人物描写力が光り、作品の面白さを何段階も上げている。
     イギリスのクリスマスはおそらく日本人がとらえるよりも重要なイベントであり、今作以外にもクリスマスに事件に巻き込まれるポアロには同情するが、クリスマスに向けて強欲な大金持ちの老人が、自身の息子夫婦や孫達を集め、トラブルを仕掛けて行く。息子達もクセがあり、それぞれの関係性もあまりない中で、老人の遺言や資産の分配を巡り騒動が起こる。そんな中、老人の部屋から物が崩れて壊れるような争いの音があり、続いてこの世のものとは思えないような魂の叫びが聞こえる。ドアをこじ開け室内を確認すれば、おびただしい程の血が溢れ富豪はナイフで殺害されている。
     久しぶりに正当なフーダニットを読んだつもりだが、やはりクリスティ、犯人を読者に掴ませないやり方は一流だ。あいつが犯人か、こいつが怪しいか、などというのはミステリを読みながら当然感じる思考であるが、今回は「そのパターン」を僕が忘れていたため、とても新鮮に楽しむ事が出来た。
     作中で紹介されているクリスマスのおもちゃについて、昔は全くわからなかったが、大人になり十分理解できた。今の時代に置き換えは難しいが、こういった不思議な装置として現代では様々な機械などが事件の擬装として使用されているのだろう。

    0
    2023年08月29日
  • 秘密機関

    Posted by ブクログ

     クリスティの長編スパイスリラー。トミータペンスシリーズ。記念すべきトミータペンスシリーズの一作目であり、クリスティの長編作品二作目にあたる作品だ。
     「若さ」についてとてもエネルギッシュで魅力に満ち溢れた作品で、「若い」事はこんなにも無謀で何でも出来る様な気でいるが、実際人生はそんなに甘く無いとクリスティに釘を刺されている様な気がする(笑)トミーとタペンスの単純な考えで結成したヤングアドベンチャラーズ。戦争の不安が残る中、仕事を見つける、お金を稼ぐ方法がとても大変な世の中。そんな中、幼馴染の二人は再会し、勇敢に(今の時期から見れば余りにも無鉄砲だ)新しい世界に立ち入って行く。
     クリスティの冒険ミステリーはいくつかあるが、作品解説にてスパイスリラーとあり、カテゴライズされている。それぞれクリスティの探偵達には得意分野があり役割分担が上手く、探偵然としたポアロ、安楽椅子のマープル(意外に行動力があり、僕の捉え方は間違えているだろうなあ(笑))
    そしてトミータペンスは冒険物だ。それぞれが各々に適した物語があるし、誰を登場させるかで解決や世界観も違って見える。
     今作はトミータペンスシリーズの一作目なので最後の二人の関係が落ち着く様子は見ていて気持ちがよい。タペンスはお転婆で溌剌としており何にでも無謀に突撃して行く様なパワフルな人物だし、トミーは落ち着いているがカッカしやすい、楽観的な人物だ。
     作中、ある意味、そんな事あるかとにやけてしまうストーリー展開なのだが、バカバカしい感じが少なく、面白く読む事が出来るのはこの作品の世界観が見事だからで、カフェでヤングアドベンチャラーズの結成を宣言した矢先からきな臭い依頼が舞い込み、瞬時に謎と危険の中に紛れていく。トミータペンスの持ち前の行動力を活かし、諜報部員からアメリカの女性に引き継がれた機密文書を巡る冒険。無謀な考えで飛び込み、様々に訪れる危機を乗り越えていき・・・。謎の人物ブラウンとはだれなのか。フーダニットの面白さも盛り込まれ。犯人当てはドンデン返しを巧みに用いている。全体を通してあっという間に読んでしまった、魅力的な作品だ。
    (スパイスリラーの様なジャンルはぼやかしている部分が多く余り得意ではないが、このシリーズは別物だ!!秘密主義の作品の筈だがぼやかしはなく何から何まではっきりしすぎている。明るい作品だ。)

    0
    2023年08月24日
  • ポケットにライ麦を

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

     クリスティの長編ミステリー。マープルシリーズ。マープルが積極的に事件に乗り出す作品は珍しいが、今作では彼女が以前育てたメイドが鼻を洗濯バサミでつままれて殺害されるという事に義憤を持ち、事件が起きたフォレスキュー一族の住む屋敷に乗り込んでいく。初めに殺害された人物のポケットにはライ麦が入れられており、第二、第三の殺人と立て続けに事件が起きるが第三の事件までの異様性により、全く脈絡のない様な事件に見え、警察も手を焼いている所、マープルがマザーグースの見たてでである事を見抜き、捜査が進展していく。
     マープルは安楽椅子探偵のイメージなのだが、今回は自身の知り合いの若いお手伝いへの余りにも惨い殺人の為、彼女本人が現場に乗り出す。マープルに対していつも警察は協力的で、ニール警部もマープルと会話する中で彼女の鋭さや賢さに気がつき、ある意味で協力者となり事件の捜査に助太刀される格好だ(後からマープルの噂を聞いた様で(あれだけ事件を解いていれば当然)更に協力的になっていく)
    マープルはいちいの毒がマーマレードジャムの壺に仕掛けられていた状況からとある道筋を推測し、ニールに告げる。それまで、殺されたレックスフォレスキューが過去に起こしたとある事柄について復讐心のある人物が事件の犯人と思われていたが、実は該当者は確かに存在するが殺人とは関係なく、真犯人は別に存在する事がわかる。
     マープルが出来た事は事件の推測であり、ニールはそれらに対しての事実確認と証拠集めを約束する。
     最後、この作品の最も優れている部分だが、マープル宛の手紙が間違えた住所に送られており、更に相手が不在だった為、転送に時間がかかった手紙が到着する。実は殺されたメイドがどうして良いか分からずにマープルへ手紙を書いており、メイドを唆した男と共に撮った写真も収められている。この手紙が正しく届いていればというやるせなさや、写真に写る幼い娘の表情など、なんとも言えない描写であり、当然、後味は良くないはずなのだが、マープルの推理が正しかったと証明されるものだ。
     今作は起承転結がはっきりしており、マープルが感情豊かに活躍する。登場のシーンは少なめだが、その裏で沢山の人とおしゃべりをし、彼女なりにパズルのピースを組み立て事件の真相を組み上げている。マープルシリーズのなかでも上位に入るほど好きな作品の一つだ。
     昔のイギリスの生活イメージがわかりやすく描写されている。木曜は〇〇の日の様な地域特定のお約束や行事は知らないが、ある意味で当時の生活の様子や約束事、家族の考え方についてもとても面白い描写だ。
     物悲しい作品であるが最後ぜひ華やかな気分になってほしい言われた。

    0
    2023年08月23日
  • 五匹の子豚

    A

    購入済み

    面白かった

    面白かった。
    つくづく自分の目は節穴だなと思った。
    なるほど、人間の心理ってそういうことなんだね。
    いや自分が世間知らずなだけかな。
    とにかく面白かった。

    0
    2023年08月18日
  • 象は忘れない

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ポアロシリーズあと2冊。小説家が集まる昼食会に出席したオリヴァ夫人。見知らぬ夫人・ミセス・バートン・コックスが話しかけてきた。「あなたが名付け親のシリヤの両親が心中した事件覚えている?母親が父親を殺したのか?それとも父親が母親を殺したのか?」という質問。オリヴァ夫人はポアロに真相を依頼する。オリヴァ夫人、ポアロは関係者に話しを聞く。シリヤの母親は【ミステリーでは禁じ手?】であった、そうきたか!ポアロが登場するラストストーリーで若干納得いかないものの、完成度は高く、楽しめました。次回がラストポアロ(泣)⑤↑

    0
    2023年08月20日
  • スリーピング・マーダー

    Posted by ブクログ

    初めてのミスマープルもの。
    ポアロよりマープルのがキャラとしては好きかも!

    ヒロインのグエンダが「いままで一度も訪れたことのない国の、一度も来たことのない家」を買って、張りたいと思い描いた壁紙と全く同じものがそこに張ってあるのを見つけるシーンが、なんとも言えず不可解で最高の導入。殺人を見る夢も不気味でよい。
    クリスティー作品の、これから素敵な謎が展開していくぞ、とわくわくさせる始まり方、好き!

    解説が恩田陸さんなのも得した気分。
    「ふとした瞬間に、ざわざわとした胸騒ぎを覚える小説」「ゆったりとした、語られぬ部分を余白として感じられる小説」まさに!

    0
    2023年08月12日
  • 予告殺人

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    クリスティの長編ミステリー。マープルシリーズ。巻末解説にて記載されているが、マープルシリーズは12篇しかないという事で驚いた。もっと幾つかの作品があった様に思うが、意外にもたったの1ダースなのだ。ポアロもクリスティ財団公認で続編が発表されているが、マープルの世界観を再現できる人材があれば是非書いてみてほしいし、読み続けたいシリーズだ。
     今作、「予告殺人」はクリスティの作品の中でも好きな作品の一つだ。犯人の意外性は勿論の事、殺人を偽装する為のトリックの秀逸さ、真犯人の人生の悲しみと救い、そして今作に蔓延っているなんとも言えないドライな雰囲気。田舎で生活している登場人物達とのコントラストがとてもはっきりとしており、最後、全員で団欒の様に結末を話共有している恐ろしさは田舎特有のものだ(想像して欲しいが、三人も殺害された事件の当事者達が集まり、警察もふまえ、この時はこうだったと楽しそうに語らう様は異様な筈だが時代背景やミステリー特有のものとして誰も不思議に思わない)
    残念な事に作中でマープルが死ぬ訳がない為、彼女が失踪した部分についてはスリリングな展開ではなかったが、殺害された人物たちが第二、第三と不用意に何かを漏らしそして殺害されるのはある意味クリスティのお約束なので、受け入れてしまった。ただし、犯人からすれば証拠が増えたり自身に不利になる事は多いはずで、さらに第三の殺人についてはなんとか言い逃れできる道もあるかも知れない為、犯人も不用意だったと想像している。
     新聞の広告欄に殺人をお知らせしますとアナウンスがあり、という形で冒頭はスタートしていくが、本当にクリスティのミステリーは序盤に奇想天外に見える様な状況や環境を当ててくる事が多い(それでいて結局は単純な状況だ。)
     今作の犯人については余り犯人であって欲しくない人物だったが、巧妙に疑惑の人物を配置し、後々に登場させ、読者を混乱させた。人物の入れ替わりはクリスティ作品では当然の作用であり、驚きも無く、今作も一部人物の真相が隠されているが、一部の偽装については中盤である程度予測はできてしまった。
     僕自身の評価が高い点は序盤に述べたが、何より読みやすい事が一番だろう。古典ミステリー、しかも海外ものでは人物名、地名、設定や環境について読み慣れない部分や共感できない、そもそもわからない部分も多いが、今作はとてもすらすら読めた作品だ。

    0
    2023年08月11日
  • 娘は娘

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    依存と書いてあったが、共依存というものなのだろうか。
    麻薬依存を断つことができたところで、母親への依存も断ち切れた。
    母娘の依存を断ち切る過程がさらっと書かれているのが、物足りなく感じた。

    再読したい。

    春にして君を離れが気に入ったので、こちらも読んでみた。
    今回は意外にハッピーエンド。
    という事は、春にしてもハッピーエンドなのかもしれない。
    NHKBS番組の作家達の感想を見てからだったので、人は簡単に変われないと勝手に私がラストを決めつけてしまっていたのかも。

    殺人はおきなくても、普通にその辺にいる人達だけで充分怖い。

    0
    2023年08月09日
  • 象は忘れない

    Posted by ブクログ

    とある婦人の奇妙な質問から幕を開く本作、作中で描かれる殺人はその質問対象となる1件だけというのに退屈させないのは著者の卓越した構成能力故だろうね


    昔に仲睦まじい夫婦が自殺した。果たして先に銃の引き金を引いたのは父か母かどちらだったのか
    そんな取り留めのない疑問が多くの興味を掻き立て、過去への探求を始めさせるのだから面白い

    十年以上前に終わってしまった事件。センセーショナルであっても迷宮入りではないから現代でもその事件を探り続ける者は居ない
    ならヒントを探る聞き込みは出来ないかと思いきや、意外や意外に覚えている者が居る。勿論、断片的だったり間違っていたり思い込みが多分を締めていたりと事実全てを覚えている者は居ないのだけど、それぞれがそれぞれの尺度で何かしらを覚えている
    そういった好奇心が凝り固まった噂を集める事で過去へ迫っていくわけだ

    思えば探偵役となるオリヴァやポアロだって捜査を始めた理由は好奇心に似た感情
    でも、事件の影を引きずる若いカップルが前面に出てくるに従って、二人の行動理由も変わってくる
    だからこそ、次第に見えてくる事件の光明はその新しい行動理由にリンクしているし、最終的に到達する事件の真相もその類である事に納得できる

    そうして積み上げられた諸々が美しく描かれるクライマックスで真相が明かされた際には思わずうるっと来てしまったよ……

    0
    2023年07月19日
  • 招かれざる客

    Posted by ブクログ

    小学生の時に読んで、そして誰もいなくなったよりも最初にアガサクリスティにハマった本。
    舞台上で繰り広げられる独特な世界観に引き込まれて、小学生だった私は、なんだこの本は!とそこから何度も読み返した。

    0
    2023年07月16日
  • ハロウィーン・パーティ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    1人の少女が殺される。ハロウィン・パーティ中に水槽に頭をズボット入れていた。さらに1人殺される。クリスティがまき散らした伏線の山、山、山。途中からあまりにも情報量が多く腹痛と下痢。過去の4つの事件?関係するもんか!そんなもん!でも、犯人予想をしないといけない。事前に弱音を吐きながらも予想。ただ1人やばい奴がいる!この1人だけを追っていくしかない。徐々に明らかになる真相。野球でいう9回で一気の種明かし!クリスティが待ち散らしたものがいつの間にか回収されている。さて皆さん、私の犯人予想どうだったでしょうか?⑤

    0
    2023年07月16日
  • 魔術の殺人

    Posted by ブクログ

    アガサ・クリスティの作品は、トリックもそうだが、それ以上に『人間』を鮮やかに描いている。人間が引き起こすすべての事件は、人間が人間であるが故に起こるのだ。そういうメッセージをいつも勝手に受け取っている。

    一応このアプリにはネタバレ防止の機能があるが、私は結構それを見てしまう質なので、私と同じような方が折角の楽しみを奪われないように、細かいことは書かない。

    0
    2023年05月14日
  • 蒼ざめた馬

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    なかなか面白かった「ひらいたトランプ」の登場人物が出てくると知って続けて選んだが関連性は全くないといっていいレベル。ただしこちらの方が更に気に入った。手の込んだオカルト演出の殺人組織の種明かしが主眼で、犯罪はひたすら卑近なもの、恐怖心につけこまれて騙されてはいけない、という今のご時世にも大切でありがたいメッセージ性のある良い作品と思う。

    0
    2023年04月23日
  • ポケットにライ麦を

    Posted by ブクログ

    155ページで主役のミス・マープルが登場したところで事件はほぼ解決です。新聞の報道から犯人がマザーグースの詩を引用していることを見抜くところがこの小説の一番おもしろい箇所であると思います。

    0
    2023年02月26日
  • 牧師館の殺人

    Posted by ブクログ

    「ミス・マープル」シリーズ。セント・メアリ・ミード村のヴィカレージ(牧師館)にて、村一番の嫌われ者の老人が殺害された。噂話や詮索が大好きな住民たちが興奮するなか、犯人と思しき人物が自首し事件解決と思われたが……という筋書き。
    過去に起こった村内での出来事に当て嵌めて推理する彼女の方法にはまだ慣れないが、シリーズとして今後も楽しめそう。

    0
    2023年02月15日
  • おしどり探偵

    Posted by ブクログ

    クリスティー読み直しはまたまた変化球かよ!というね
    この前、次あたりは王道『オリエント急行』あたりをなんて言ってたのにね!

    それにしても面白かったです
    普段から評価ゆるゆるの私も短編集となると評価が低くなりがち、でもこのトミーとタペンスのおしどり探偵の短編集はどれもこれも面白くての高評価

    クリスティー作品のレビューで何度も触れてますが、クリスティーの最大の魅力は登場人物たちの軽妙なやりとりにあると思うんですね
    そしてその最大の武器を活かすためには、クリスティーの生み出す名探偵たちにはどうしても「話し相手」が必要になってくるんです
    ただそれが助手であったり支援者であったりだと、どうしても主従の関係になってしまうことが多いんです
    だから探偵がちょっとしたユーモアを交えて会話しても皮肉のように受け取られてしまうことも多いんです

    ところがクリスティーが生み出したトミーとタペンス夫妻の素人探偵が他と決定的に違う対等な関係性をもっているんです
    対等な二人が織りなす会話は皮肉そのものであっても、ユーモラスでほほえましいものになるんです

    二人が楽しい会話を繰り広げながら事件を解決していくパロディはクリスティーの読書家の一面も感じさせてくれます

    トミーとタペンスの活躍もっと読みたくなってきてしまった
    『オリエント急行』はまた後回しやなw

    0
    2023年02月15日
  • 教会で死んだ男

    Posted by ブクログ

    短編なので事件発生から解決まで随分とスピーディーではあるけれど、長編に負けないくらいの満足感があるのが流石クリスティーと思う。人々の情に弱いので『クラブのキング』『マーケット・ベイジングの怪事件』辺りがお気に入りで、『二重の手がかり』『呪われた相続人』の容赦の無さが最後まで面白かった。

    0
    2022年10月17日
  • ハロウィーン・パーティ

    Posted by ブクログ

    ジョイスの発言は親友の話をパクったもので、このいけ好かない女が犯人なんだろうな、という直感までは当たっていた。ただ、そのせいで犯人がもう一人いることには全く気付けなかった。過去に起きた幾つかの事件にもこの犯人が関わっていて、一挙に解決してしまうポアロの名推理/クリスティーのアイディアは本当に見事だと、感心せざるを得なかった。犯人のそれほどまでの欲深さは恐ろしくもなるけれど、狂うほどの情熱というのは恐ろしいからこそ凄みがあるものとも思っているので、そこまで含めて感服の気持ちがある。面白かった。

    0
    2022年10月17日
  • スリーピング・マーダー

    Posted by ブクログ

    既視感の中の事件を追う、時間が経っているからこその展開で面白かった。ミス・マープル、行動力があって素敵。

    0
    2022年09月19日
  • 動く指

    Posted by ブクログ

    マープル談「頭のいい子は、低脳と紙一重ですからね」の一言が印象的。
    みにくいアヒルの子ストーリーが前面にでた作品なので、優秀かつ多感で悩みが多い思春期の方にオススメします。
    解説によれば「クリスティー自身、一九七二年に日本のファンの質問に答えた自薦十作品の中に、最後にこれをあげている」とのこと。

    0
    2022年09月17日