アガサ・クリスティーのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
わー!面白かった(*´∀`*)
ちょっと甘めですが久々の星5つです。これは好きだなぁ。
クリスティー文庫の6冊目とだいぶ初期の作品なのですが、ドラマ版を先に観たので後回しにしていました。結末知ってるから読まなくても……と思っていたけれど、いやぁ読んでよかった。
ヘイスティングズと訪れた保養地のホテルで、”最近3回も命を狙われた美女”ニックと出会ったポアロさん。
彼女の話を聞き身辺に気をつけるよう警告するのですが、ついに悲劇が……といったストーリー。
ニックがなぜ命を狙われるのか?動機は金か、痴情のもつれか?
丁寧に捜査を進めるものの、あちらを立てればこちらが立たずで行き詰まる推理。ポアロさんもやはりお年なのか……と諦めかけたところへ怒涛の幕引きです。
ドラマ版がかなり印象的だったので珍しく犯人を覚えていたのですが、それでも引き込まれました……!
ミス・レモンの降霊会が始まった時は大いに困惑したのですが、原作もこの展開だったのですね。笑
怪しげな容疑者たち、意外な犯人とその動機という謎解きの面白さもさることながら、ヘイスティングズ&ジャップ警部が出てくるとやっぱり嬉しくなっちゃいます(^^)
もう何度目かの引退後のポアロさんが事件を前に生き生きしてくる姿も良いし、
「……普通の人間に無理なことを可能にしなければ、エルキュール・ポアロである意味がないじゃないか」(p252)
などなどポアロ節炸裂なところも最高!
”狂信的な犯人”まで出てきて、もう好きな要素詰まりまくりな1冊でした〜! -
Posted by ブクログ
16年前の殺人事件の真相に迫ろうとするポワロ。もちろん証拠品が新たに出るはずもなく、関係者の証言も記憶があやふやだったりして難しいのだが、この小説での一番の見所は、人によって見方が違うために人物の善し悪しがわかれたり、思い込みが出てきてしまう点である。
関係者の証言は確かに興味深い。事件当時、その話をしなかった理由は、重要だとは思わなかったからだったり、個人的な印象だけだったり、あとから思い出したり様々だ。そして犯人以外は誰も嘘をついていない。
有罪判決を受けて獄中死したキャサリン。亡くなる前に、実は無実だったという手紙を娘に残した以外には無実を訴え続けたりはしなかった。
キャサリンは本当はどんな人だったのか。それを考えていくことが事件の真相にたどり着くカギとなっている。
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Posted by ブクログ
ネタバレニックと知り合い、彼女は顔の周りに蜂が飛んだというがポアロは弾丸や帽子の穴を発見。このところ3回くらい命拾いしたという話もあり、ニックは何者かに命を狙われているのではないかとポアロは思い、調査することに。
ニックのキャラクターが明るいのと、ニックを中心に人間関係が説明されていくのもあって話が分かりやすかったものあり、全体的に飽きることはなかった。
p280辺りで死の偽装をするところから盛り上がってきて面白かった。終盤のは怒涛の推理で、それぞれの人物の思惑・裏の顔が判明。腕時計は、ポアロはそうゆうタイプなのかと少し意外だった。
クロフト氏もポアロが言うように典型的なオーストラリア人の仲睦まじい夫婦すぎるとどこか疑いを持っており、確かに何かありそうだなとは思いながらも、夫妻の話を聞いている間はほっこりとしながらも面白い雑談で好きだった。 -
Posted by ブクログ
30数年かけて、ちょっとずつ読み進めてきたポワロシリーズ。老眼で旧ハヤカワ文庫版が読みにくくなってきたこともあり、新版で買って読みました。
推理小説が乱造される昨今、今までにないトリックだのどんでん返しだの色々読みましたが、そのほとんどが奇をてらったトンデモ犯罪でした。
そんな中、もはや古典の感もあるアガサ・クリスティを読んで「こういうのもあるのかぁ〜」と感心することになるとは。
さすがミステリーの女王。
過去の事件を調べ歩き、人の話を聞き、手記を読む、という形式なので、淡々として大人しい感は否めませんが、それだけに最後のポワロの解決編が鮮やかに引き立ちました。
私たちにもポワロと同じヒントが与えられているので、ポワロと推理競争してみては。
カンの良い人なら割と早い段階で犯人は当てられると思います。でも、ポワロが繰り返すように、大事なのは「なぜそうしたか、その人はどんな人物なのか」というところ。そこまで見抜けるでしょうか?それに、殺人の引き金になったあの言葉…ん?って引っ掛かりは感じるけど、そこから先を当てるのは、相当難しそう。
新版ハヤカワ文庫は、旧ハヤカワ文庫に比べて訳のが良くないと耳にしていたので心配していましたが、杞憂でした。すくなくとも、この一編においては。
ポワロはもうちょっと芝居がかってても良いかなとは思うけど、今、アガサを読み始める若い人たちや子供たちに馴染む言葉でないとね。
登場人物もそんなにおらず、舞台装置も閉鎖的であちこちしないので分かりやすく、アガサの筆の凄さも体感できる、おすすめの一冊です。 -
Posted by ブクログ
mousetrapを見に行く前に原作を予習しようと思って読み始めた。
読み終わってまず初めの感想としては、短いのにめちゃくちゃ満足感がある。主な理由としては1つ、戯曲なだけあってテンポが良くキャラも立っていること。カタカナの名前を覚えるのが苦手なわたしでもすぐに登場人物を自分の世界にインプットできた。さらにもう1つ、話の構成がわかりやすく、いい意味でミステリーのテンプレをいっていること。大体流れは読めるが、不思議と肩透かしをくらった感じはない。
れっきとした殺人事件が起きているのに、いまいち舞台に緊張感がなく、終始なごやかで間の抜けた雰囲気が漂っているのもこの作品の愛すべき点。ぬるっと殺されて特に悲しまれてもいない被害者のあの方には同情。特にラストの締めくくり方が大好き。あれ?わたしが読んでたのってミステリーだよね?