【感想・ネタバレ】検察側の証人のレビュー

あらすじ

街で知り合い親しくなった金持ちのオールドミスと青年レナード。ある夜そのオールドミスが撲殺された。状況証拠は容疑者の青年に明らかに不利。金が目当てだとすれば動機も充分。しかも、彼を救えるはずの妻がなんと夫の犯行を裏付ける証言を……展開の見事さと驚愕の結末。裁判劇の代表作。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

ビリーワイルダーの「情婦」を観て衝撃を受け、
さらに原作がアガサクリスティーだというので読んでみたいと思っていました。
買ってからこれが戯曲版だと知りましたので、短編の方もぜひ読みたいです。

内容についてはとにかく面白かったです。
割とそのまま映画化したんだなと思うと同時に、いかにアガサクリスティーの原作の力がすごいのかがわかりました。

あとなぜか脳内では劇団四季の発声法で再生されました笑

1
2025年09月07日

Posted by ブクログ

ネタバレ

 すごいストーリーを見てしまった。面白い。
 どんでん返しをどんでん返しされて驚きの連続だった。最後の菅野さんのコメント「一転、二転、三転の逆転劇」まさしく、読み終わった時のドキドキが凄い。幕引きの台詞まで綺麗で、それでこのタイトルなのかと納得した。

0
2024年07月20日

Posted by ブクログ

【戯曲】
これ以上ないくらい完璧なストーリー。
自分が1番好きなタイプのど真ん中だった。

小説ではなくて戯曲なので、余計な部分が削ぎ落とされていてたったの220ページしかない。

1幕ごとに幕が下りてセットも変わるので、読んでいても実際に演劇を観ているような感覚になる。
自分も陪審員になったような感じで、誰が嘘を付いているのかジャッジしながら読んだ。
まぁ、見事に気持ちよく騙された。
没入感が高いし、展開が完璧で上手い!!

この作品はビリーワイルダーの映画『情婦』の原作になっている。

戯曲なので攻略本で★5になってなかったらチャレンジしてなかったので、攻略本は本当にありがたい。他の戯曲作品も楽しみになった。

あらすじ
純朴な青年レナードは、金持ちの未亡人を撲殺した容疑で逮捕された。レナードの妻は明らかにレナードに敵意を持っており…
★10

0
2024年06月30日

Posted by ブクログ

アガサの戯曲は初めてだったけど、どんどん話にのめり込んで臨場感があった。
結末も2回3回どんでん返しで、そうきたか!って感じで面白かった。

0
2024年05月22日

Posted by ブクログ

ネタバレ

クリスティの戯曲は初めて。
事件自体は本当にシンプル。最後の最後まで、アイデンティティの偽装に気づかなかった。

0
2024年05月18日

Posted by ブクログ

 クリスティの戯曲は中々手を出せずにいたがほとんど作品を読み尽くしてしまい、いよいよ戯曲を読むに至る。
 今作「検察側の証人」は法廷ミステリーになる訳だが、1953年から全く色褪せる事なくあまりにも面白い作品で衝撃的だ。小説よりも短いため読みやすく、戯曲でも傑作と言われる様に起承転結が丁寧で完成度が高い。更にはクリスティ得意のどんでん返しと読者(観劇者)を騙す為のトリックが見事に作用している。

 若いハンサムなレナード・ボウルは中年のフレンチという女性をとある事故から救った事により親しくなる。ある日、フレンチ婦人が自宅で殺害されており、レナードに疑いがかかってしまう。レナードの潔白を証明できるのは妻であるローマインの証言のみ。一方でフレンチ婦人はレナードに多額の財産を残しており、明らかに彼の不利になる材料が出揃っている。レナードは有罪か無罪か。弁護士のロバーツ卿はどの様に立ち向かうのか。そして結末は如何様になるのか。

 この作品は法廷ミステリーというよりもサスペンスミステリといった方がイメージが湧きやすい作品で、間違い無く小説でも面白い作品だったであろう。間違いなくストーリーテリングは現在でも通用するし、ここまでの強烈な結末は久しく記憶にないと言える。
 単純にロバーツ卿とマイアーズ検事の法廷対決かと思いきや、別の時間軸が設定されており予想外の進行で結末まで進んでいく。
 今から70年以上前の作品の為、法廷の仕組み等現代では読み取れない部分もあるが、本筋に流れる「人間関係」については全く変わる事はない。一方でレナードとローマイン夫婦の関係性を今作を通じて体験していく事となり、人を信頼したり愛したりする事の脆さや危うさ、恐ろしさには共感してしまうのではないだろうか。

 最後、この様な結末かと口を開けたまま呆然としてしまった。それぞれの物語には相応しい結末が必ずあるのだが、今作は正しく納得のいく道筋でありこういう結末を描けてしまうクリスティに脱帽した一冊だ。

0
2024年05月10日

Posted by ブクログ

ネタバレ

姉に結末が大どんでん返しで本当に面白かったと言われて読んだので、最後覆されるのはわかってても、最後に驚きの展開でええ?!と声が出てしまった。とても面白かった。アガサクリスティのミステリーは数年前に読んで理解できずにいたので、読むのを迷ったが、読んでよかった!他の本も挑戦したいと思う。

0
2022年02月14日

購入済み

検察側の証人

最後まで読めない展開で凄く面白かった。

0
2021年09月28日

Posted by ブクログ

初めて戯曲を読み、普通の小説とは少し違った感覚を覚え、とても楽しむ事ができた。ページ数が少ないので、あっという間に読破してしまうかと思っていたが、セリフや動作を一つ一つ思い描きながら読んでいると、ゆっくり楽しめた上に、ストーリー展開が絶妙な速さで、存分に堪能出来たと思う。

0
2021年07月04日

Posted by ブクログ

ゾッとして微笑ましくなる、恋愛ミステリ

【読みやすさ】10
【衝撃】9
【推し度】8
【引き込まれ度】10
【イヤミス】10

0
2021年09月02日

Posted by ブクログ

戯曲。
一気読みできる短さなのにこんなに満足感があるとは。台詞も余計な事は書かれていなくて洗練されている。
最後の最後まで気が抜けない。衝撃のドンデン返し。

0
2021年03月10日

Posted by ブクログ

ネタバレ

素晴らしい。
クリスティーの戯曲は初めて読んだけれどこれをマレーネ・ディートリッヒで観たい!

ローマイン、ドイツ人の設定でイギリス人とこちらから見たら欧米人で変わりは無いのだけれど、コレをこうこだわりを見せた法廷モノはその結末をも予測させずに読者は放り投げられてそれでも感嘆の声をあげてしまう。
ラボー!

0
2019年12月26日

Posted by ブクログ

このトリックは絶対忘れないだろう、というミステリは今まで読んできた中で何冊かあるけど、これはその一冊。とにかく驚いた。初読の驚きをもう味わえないのが本当に残念…。何十年かしたら忘れてくれているかも?

0
2019年11月30日

Posted by ブクログ

ネタバレ

クリスティーの小説はとても読みやすい。そしてその読みやすい話のさりげないところに伏線や手掛かりを隠し、読者を煙に巻いてくるのにクリスティーらしさがある。その手法は小説だけでなく戯曲であるこの作品でも遺憾なく発揮されている。

小説ではセリフだけでなく地の文の中に重要な情報を隠すことができるが、演劇として上演されることが前提である戯曲では地の文には小説ほどには頼ることができない。使えるのはセリフやト書きとして登場人物の行動の中に忍ばせる方法だ。他にも舞台装置になにかを仕込むという手も考えられるが、あくまでプロットと登場人物で勝負して、高いレベルで読者をだますことのできる仕上がりになっているところにこの作品の凄さがあると思う。このあたりは流石のストーリーテラーぶりだと改めて感心させられた。

クリスティーの戯曲では、他にも『ねずみとり』や『蜘蛛の巣』などが未読なので、折を見て読んでいきたい。

1
2020年09月17日

Posted by ブクログ

アガサクリスティは毎回騙されるので今回は騙されないぞ…と思いつつ読んだらやはり騙された。騙されるの楽しい。
結末は正直スカッとしていい。どうせ有罪になるならやってしまおう

0
2025年10月13日

Posted by ブクログ

ネタバレ

オールドミスとレナードは親しい関係となっていくが、ある日、オールドミスが何者かによって殺害されてしまい、それで犯人はレナードだと疑われる。彼の妻ローマインは彼に不利な証言を言い続けるが、彼女の証言が嘘だと指摘される。このように、本作は法廷を舞台としたものだが、最後の最後で衝撃な展開がなされる。

0
2025年07月13日

Posted by ブクログ

1933年発表の短編集『死の猟犬』に収録された短編を戯曲化した作品。短編よりもキャラクター一人ひとりの個性が際立っており、読み応えがある。また戯曲オリジナルの脚色もスリリングで"演出家"クリスティの手腕も堪能できる傑作中編ミステリ。

0
2024年07月09日

Posted by ブクログ

森絵都さんの短編「ラストシーン」で登場する作品。本作品へのオマージュと思われるタイトルの話はいくつか読んだことがある筈だが、本家本元の本作品は文句無しに面白い。
話が3回反転するうち二回転目が一番鮮やかで、そこで終わっても良いところ、もう一回ひっくり返してみせる、というのがさすが女王クリスティ。

0
2024年01月02日

Posted by ブクログ

まず一言。めちゃくちゃ読みやすい。それでいてストーリーが秀逸。どんでん返しあり。短い文量でかなりの満足感が得られた。

0
2022年07月11日

Posted by ブクログ

ネタバレ

うまいどんでん返しって途中までがあんまりでも読み終えた時の物語全体に対しての満足度を変える力があるからなかなか凄い。二転三転するラストの展開は面白いが、戯曲形式もあって人物に同一化して感情移入する楽しみはやや少ないように感じた。ゆえに、被告人の終盤までの演技がかった善人さから変貌する恐ろしさなどを感じるパンチには欠けるような気がした。

0
2022年03月09日

Posted by ブクログ

驚愕の結末…という事で、犯人を想像しながら読んだら「なるほど」と。さすがミステリーの女王と唸りました。惜しむらくは、本を読む前に舞台が見たかった!

0
2022年01月06日

Posted by ブクログ

ラストにひっくり返りまくるミステリ。
傑作です。
戯曲テイスト、はじめて読んだけど、すっと読めたよかったです。

0
2021年11月11日

Posted by ブクログ

ネタバレ

大金持ちの老婦人が殺された。状況証拠はレナード青年に不利なものばかり。無実を訴える彼に対して、アリバイを証明できるはずの妻ローマインが、それを覆す証言をした。弁護をするメイヒューは困り果て——。

小説版より、もう一捻りしたのが効いている。これは劇で見たい。裏切りの裏切りに次ぐドラマティックな展開。特にラストのどんでん返しが快感。

0
2021年07月22日

Posted by ブクログ

元は短編だったのを戯曲へと書き直した作品。短い話だが密度は濃い。やはりクリスティーのサプライズの仕掛け方は見事。なかなか楽しめた。

0
2021年04月11日

Posted by ブクログ

ネタバレ

映画「情婦」を観た後で原作を読む。やっぱ法廷のシーンは映像の方が迫力がある。それだけビリー・ワイルダーが原作に忠実に作ったってことか。


2022.05.08
久しぶりの再読。
やっぱり最後のどんでん返しは、わかっていてもハラハラドキドキ。面白かったー!

0
2013年11月26日

Posted by ブクログ

ネタバレ

読んでる途中に話の大枠を思い出しちゃった。法廷ミステリーとして想定内のどんでん返しに納まっている感もあるが、コンパクトに纏まっているゆえ疑念が生じる前に意表を突かれる(のではないか?)
演技力が大きく関わってくる内容だからこそ演劇で見てみたい。戯曲版だけでなく、短編小説版があるそうで、そちらも読んでみたいなと。

0
2025年11月08日

Posted by ブクログ

ネタバレ

弁護士ウィルフリッド・ロバーツ卿のところへ弁護の依頼にやってきた好青年レナード・ボウル。
彼は街で偶然知り合ってから親しくするようになった高齢女性を撲殺した容疑をかけられ困っていた。
裁判が始まり、検察のマイアーズが証人として高齢女性の家政婦や死体を解剖した医者などを呼ぶ中、レナードの妻のローマインが呼ばれ、レナードに不利な証言をしたことでレナードの立場は厳しくなっていく…。

戯曲(台本)形式で書かれていて、舞台の様子が想像しやすい。
事件自体はシンプルだし、シーンも事件現場と弁護士事務所と法廷だけしか出てこないけれど、はられた伏線が最後の方に何重にも効果を発揮して驚いた。

アガサクリスティはずっと気になっていたので、これを機に他のもの読んでみたい。

0
2024年12月22日

Posted by ブクログ

別の本で紹介されていたので、前情報なく読んでみました。戯曲であることに驚き、ストーリーにも驚き 笑
ただ、やはりエンターテイメントである一方、シェイクスピアを読んだ時の重みはあまり…
今度は小説にも挑戦します

0
2024年02月26日

Posted by ブクログ

ネタバレ

残り2P~3Pの展開が急ピッチで進んで、「凄い」と思った。得体の知れない情報を、法廷に持ち込んで良いのか!? と思ったけども、それを、吹き飛ばすインパクトだった……。

0
2022年12月18日

Posted by ブクログ

ラスト数ページがめっちゃ良かったです
ただ、戯曲形式なのでやや読みにくいかな…
戯曲で面白かったの、欲望という名の電車くらいなので戯曲形式で全てを面白くするのはミステリーの女王でもなかなか厳しいものがあるのかもしれません

0
2021年06月24日

Posted by ブクログ

ネタバレ

名作映画『情婦』を観たので原作を読む。すばらしいどんでん返しがあるすぐれた戯曲だが、主役であるはずのウィルフリッド卿の個性が目立たない。映画が傑作なのは、このあたりの登場人物をうまく脚色している監督B・ワイルダーの功績が大きい。デートリッヒをはじめ、すべての俳優たちの演技も完璧だった。それというのもすぐれた原作があったからだが。

0
2020年07月22日

「小説」ランキング