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セン・メアリ・ミードに住んでいるおばあさんのミス・マープル。このおばあさんが、事件の現場を見ずに、人が話をするのを聞いて事件を解決する。13の事件について見事な推理というか、あたかも見てきたかのように真相を暴いていく。彼女の手腕は見事としか言いようがなく、謎が解けた時にはものすごい爽快感がある。靄に包まれていた状態から、一気に青空の高原に連れていかれたかのようだ。ミステリーが好きなら必読である。すごく楽しめるから。
何が一番面白いのか議論するのも野暮である。どれも意外な結末があるし、ミス・マープルや登場人物のストーリーテリングにも引き込まれる。訳文も読みやすい。読んで良かったと心から思う。
ところで、火曜クラブとは少し上流階級の人が火曜日に集まって、自分が知っている(当事者でもある)事件について話、聞き手が犯人を推理する会である。6人の会であるが、それで13件(実際には12件だが)の事件について話をされるということは、どれだけこの人たちは身近に殺人事件があるのだろうかと。名探偵コナンもびっくりの事件遭遇率ではなかろうか。
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マープルさんが出てくる2作目の作品らしい。
マープルさんの推理力に
周りの人たちがびっくりする様子がとても面白い!
この人バカにすんなよ!?
すげーんだぞ!って思いながら読んでたらやっぱり最後には凄さを見せつけてくれるのでなんか
ほれみろって思いました。
最後の話が一番面白かったです!
個人的には。カブの話が最後にあー!!
ってなるっていう!!
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ミス・マープルが短編で13の事件をサクサク解決していく。「青いゼラニウム」と「四人の容疑者」は流石にちょっと無理があるのでは、という気がする。「動機対機会」と「クリスマスの悲劇」は好き。ミセス・バントリーはお話しするのが苦手と言いつつも一瞬で仮名を考えてるのがすごい。
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短編のいいところとして、すぐにトリックが種明かしされるところ。この本ではマープルが、鮮やかに解決する姿が何度も出てきて爽快感がある。
前書きにもあったように、動き回らないマープルは短編に合っているのかもしれない。
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クリスティの短編集。連作。マープルが初めて推理を披露した作品。安楽椅子探偵の中でも有名なミス・マープル。クリスティ自身がとても好きなキャラクターらしいが、愛情を感じる。
この作品ではマープルの家に集まった様々なジャンルの人々(作家、画家、弁護士、元刑事、牧師)が、それぞれ持ち寄った過去に起きた未解決 事件(現在は解決している)を出題し、謎解きしていくミステリー。結成日が火曜日なので火曜クラブだ。
火曜クラブ
とある屋敷で起きた殺人事件の話。最初は食中毒と思われたが、殺人の噂がたち、改めて調べた所、死体から毒物が発見される。
とても短い解説でそれぞれ考えうる可能性を上げていくが、最後マープルが自身の身近に起きた事例をベースに見事に回答に辿り着く。
ダイエットの言葉と粉砂糖に紛れていたヒ素。マープルの推理が鮮やかだ。
アスタルテの祠
衆人環視のなか、数メートル先にいる人間を刺殺し凶器を隠す。そんなトリックだが、整理すればマープルが推理した方法しか考えられない。月の女神の神秘など仮装しながらパーティの最中ということや現場の得体の知れない神秘性等も要素にあるが、冷静であれば真相に辿り着く。
金塊事件
レイモンドに対するマープルはいつでも慈愛に満ちている。今回もとても優しく、教えを説く様に真相をかたる。いわば金塊事件は彼の友人の自作自演であり、実際の金塊わ運びこんだのは逮捕された人物では無い。タイヤ痕は当時大きな証拠だったのだろうが、タイヤの取り替えという大体なトリックを使っている。
というか、ここまでの会合で全員がマープルの能力に驚嘆しても良いと思うが(笑)
歩道の血痕
水着についていた血痕が地面に滴り落ちる状態を遠くから発見できるだろうか(笑)とどうしても疑いたくなるが。今回もマープルの思考、推理は見事であり、あっという間に真相を看破してみせた。レイモンドの驚きは当然だが、村であっても様々な人間の一部を長い人生では経験することがあり、まさにマープルは人間の教訓のようだ。
動機対機会
遺言状と消えるインクの万年筆。クリスティの話には降霊術の話がよく出てくるが、当時は重要な娯楽の一つだったのだろう。更に人の死が現代よりもより身近にある環境下において、この物語の主人の様な対応と、降霊術師の様なペテン師が生まれる事は理解ができる。結末は楽しいし、こんな昔にも消えるインクがあった事は驚きだ。
聖ペテロの指のあと
当時の目薬の用薬について知識は無いが、素直に読むことができた。気の狂った年寄りは厄介だ。スコットランドヤードに言ってマープルの意見を聞く様に、は正しくその様になるのだが(笑)人の人生は必ず誰かと似たり寄ったり。あなたが気づかないだけ。現代でも十分に納得してしまう。
青いゼラニウム
舞台を移し、メンバーも変わる。前警視総監が前回の会合を思い出し、マープルの特筆すべき推理力についてかたり、今回の会合にも招かれた。
とある夫妻の話。占師の言葉を信じる妻と信じない夫。壁紙の花の色が変化し、夫も疑惑を感じる中、妻が死亡する。真相についてマープルが紐解く。その後、登場人物たちが幸せになれそうでよかった。
二人の老嬢
雇い主とコンパニオン。コンパニオンが遊泳中溺死するが、近くにいた雇い主がコンパニオンを殺す理由はない(利害関係等逆転してしまう)しかし、後日雇い主は彼女が亡くなったことを悔やみ海で自殺する(死体は見つからない)コンパニオンが雇い主を殺す動機はあり、その矛盾が論点になるが、マープルが見事に看破する。二人の入れ替わりと死の偽装。当時では考えられるトリックであり、完全犯罪とまで言われている。証拠を上げる事が難しい、現代では直ぐに気づかれてしまう内容だ。
四人の容疑者
犯人が確定しないことによって不幸が訪れる。現代ミステリーでもテーマとして面白い内容だ。容疑者であれば、必然、避けられる運命にあるし、あの人がもしかしたら・・・という疑惑があってしまうと社会的に様々なものを失うのは現在でも有名人などの事例で読み解ける。トリックは英語として成り立つもので、翻訳では馴染めなかった。内容は面白い。
クリスマスの悲劇
マープルの魅力が詰まった作品。語り手がマープルで過去に経験した殺人事件をかたる。
ある程度人生経験が有れば対面した相手の良し悪しは感じ取る事が出来るが、マープルは村での経験からある夫婦の妻に危険が及んでいる事に気づく。ただし証拠もなく年寄りの戯言だと思われる可能性があり、どうしても伝え方がわからない。妻に打ち明けても夫を愛している為恐らく信じてもらえない。そんな中、実際に殺人事件が発生する。死体入れ替えの擬装。マープルをもってしても騙された真相。妻は主人を愛して死んでいった為、それだけが救い。
毒草
複数人で食べた食事の中に毒草が混入しており若い娘が死亡した事件の語り。誰が彼女を殺したのか。どうやって彼女だけ殺したのか。もしくは彼女以外を殺害するつもりだったのか。各々がそれぞれ推理を披露するが、やはりここでもマープルが芯をついた推理を披露する。
バンガロー事件
女優が語り手の謎。正体なき盗難事件の犯人とは。流石のマープルも数少ないヒントでは真相に行きつかないと思いきや、帰り際、二、三言女優に耳打ちしアドバイスを送る。マープルの優しさが現れた作品。
溺死
今作は連作であり、それぞれの職業者が未解決事件を語らうという一種のゲームだった訳だが、このやりとりがあるからこそ、最終話の「溺死」は解決に至る。元警視総監のサー・ヘンリーはマープルの推理力をリスペクトしており、今回の事件においてマープルが彼に相談した際に彼女を信じ協力をする。
若い女性が妊娠中に溺死した事件。報われぬ恋に自殺だと思われたが、他殺の可能性が浮上。妊娠させた相手の青年が怪しまれるが、ヘンリーはマープルを信じ、関係者への聞き込みを続けていく。
まるで最後の事件の為に火曜日クラブは開催されていたかの様な内容。短編十二作の関係値が無ければヘンリーもマープルも相互に協力関係は気づかれないだろうし、彼女の洞察力を披露したからこそ、今回の事件は「クリスマスの悲劇」の対比になっている様に思う。
今作は短編ではなく長編として読んでも面白い。
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短編集で1話1話集中を切らすことなく読めて読みやすかった。
若干わかりづらい言葉の言い回しもありますが、真相のオチもおもしろくてそれぞれ一気に読めちゃいます。
マープルさんの真相に辿り着く視点がおもしろい。
推理力とかではなく、人間観察力と洞察力にとても優れている人なんだなって感じました。
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素人探偵ミス・マープルの初の短編集。
人の本質を見抜くその手腕に、田舎の老人だと侮っていた周囲が呆気に取られるのが面白い。
翻訳なのか時代なのか、その言い回しが難しく、私の読解力不足ですんなりと理解できないのが悔しい。
また読み直して更に理解を深めたい作品だった。
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あまりハマらなかった…でも慣れてきて後半は面白かった。印象に残ったのは歩道の血痕、青いゼラニウム、バンガロー事件かな。溺死も面白かった。短編が合わないのかなと思って、次はポアロへ戻る前にマープル長編の予告殺人を読んでみます。
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ミス・マープルの短編集その1。
基本、パーティーの話の席で誰かが過去にあった話を出題し、それをマープルがサクサクと解いてゆく話。出題パートと回答パートが分かれており、読み手の立場からすると非常に読みやすい(クリスティの短編集は、個人的に読むのに時間がかかるのが多いのだが、それらよりだいぶ読みやすかった)。
回答も十分に想像出来る話になっているものが多く、出題編まで読んで一旦回答を考えた後回答編を読む形で楽しみながら読むことができた。
面白かった
怖いねぇ、マープルさん。
何もかも見透かされてるような気分になる。
なにしろ証拠もなにも関係ないんだから。
それでいて、確かにそうだよねと思わずにいられない。
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初めてのアガサクリスティー。ミスマープル登場短編集
(1932年S7)小説家の甥の発案により女流画家、女優、元警視総監、弁護士牧師、大佐夫婦が火曜日、古風なマープルの部屋で事件を語ってゆく。
大抵の人は悪人でも善人でもなく、ただとてもお馬鹿さんと一刀両断し辛辣に事件の真相を暴く恐るべし編み物好きな村の老女ミスマープルさま
映像化もたびたびされておりITVシーズン4〜6藤田弓子さん吹替版が好きでした。
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クリスティーの描く社会・人となり、というものが自分になじまない。社会階級が高い人ばかりなせいか。ミス・マープルもそう。老嬢のいやらしいところを感じる。短編である為色々なトリック・人々・舞台を楽しめた。それが短編小説のいいところ。できが最もいいのは唯一安楽椅子探偵でない「溺死」。
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ミスマープルシリーズを初めて読んだ。当時雑誌に掲載されていた13の短編を集めたもので、単行本化されたのはシリーズ2作目になるらしい。
火曜日にそれぞれが真相を知っている謎を問題形式で参加メンバーに話し、真相を明かしてもらうことからスタートした火曜クラブ。誰も真相を明かせない中、元々は参加者にもカウントされていなかったミスマープルが、自身の見聞きした村の出来事に照らし合わせて推理して行くのが面白かった。曰く、人間というものは皆似たり寄ったりなものだと。
意外な真相が明かされ驚くこともあり、シリーズの他の作品も読みたくなった。
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『火曜クラブ』
サー・ヘンリーが語る事件。夕食に海老料理を食べたジョーンズ夫妻とミス・クラーク。ジョーンズ夫人が死亡する。事件前に妻の死を願うメモを書いていたジョーンズ氏にかかる容疑。メイドのグラディスが作ったコーンスターチ。ダイエット中のミス・クラーク。料理に混入された砒素。
『アスタルテの祠』
ダートムアに屋敷を購入したリチャード・ヘイドン。知り合いを集めて行ったパーティ。仮装した参加者。謎の女を演じるダイアナ・アシュレー、山賊の仮装をしたリチャードの従兄弟エリオット。アスタルテの祠で演技すくるダイアナに近づこうとしたリチャードが倒れる。駆け寄ったエリオット。刃物で刺されていたリチャードの死。翌日同じ現場で肩を刺されたエリオット。
『金塊事件』
レイモンドが知り合ったニューマン。無敵艦隊の船が積んでいた金塊を引き上げることに夢中になるニューマン。ニューマンに招待され彼の屋敷に向かう途中に汽車で乗り合わせたバッジウォース警部に聞かされた半年前の沈没船から消えた金塊の話。ニューマンの引き上げ作業を妨害するケルヴィン。ケルヴィンが何かを海から引き上げるのを目撃し暴行されたニューマン。ケルヴィンのトラックのタイヤの跡。
『歩道の血痕』
画家のジョイス・ランプリエールが目撃した夫婦。夫が古い知り合いの女性キャロルを妻に紹介する場面。三人で海水浴に出掛ける一行。消えた妻。干されていた赤い水着。ジョイスが地元民から聞かされた歩道にあらわれる血痕の伝説。ジョイスが目撃した血痕。1年後に再び目撃したキャロルと夫の秘密。
『動機対機会』
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BSのマープルにはまりこの短編集を読んでみた。マープルほか小説家で甥のレイモンド、女流画家、前警視総監、牧師、弁護士の6人がマープル宅に集まり自身の知っている事件を話し、それぞれが犯人を推理するというもの。1人1話で後半はメンバーが前警視総監、大佐夫妻、女優、セント・ミード・村の医者になっている。テレビではあまり目につかないのだが、マープルはセント・ミード村に住んでいてその村の出来事にひきつけて各人の語る事件の犯人を言い当てるのである。この短編を読んだことでよけいドラマがおもしろくなった。おいそれと年をとっているわけではない、身の回りの出来事に人生の機微があり、様々な人間の悲哀をその目の奥にためこんでいる、といったところがとてもおもしろいのだ。これは自分でも年をとったせいかもしれない。
ドラマの面白さは本と違って視覚的に舞台となるイギリスの村や屋敷や調度品、そして特に女性のファッションが目の当たりに示されるところだ。これはホームズのドラマも同じだ。で特にこの短編では、発表が1932年ということなのだが、物語の設定も同時代か。マープルはいわゆる上流階級に属している。「気の利かないメイド」「私たちの社会階層」などという言葉がよく出てくる。そこで「コンパニオン」という言葉が出てきた。これはここで初めて知った。どうも女主人の話し相手らしい。で調べて見ると「レディ・コンパニオン」といって「上流または富裕な女性に雇われ、そのお相手をする生まれ育ちの良い女性のこと。」らしい。
また、遺産相続の話も出てきて、遺産を相続できる相手と結婚できるか否かが事件のカギになっていたりもする。おりしもピケティ氏が「ゴリオ爺さん」で遺産のある相手との結婚で、資産と所得の歴史的見解を述べているが、この小説でも目の当たりにしたというわけだ。ゴリオ爺さん、読んでませんが爺さんの舞台は1819年のパリだそうで、この1930年のイギリスはまだ遺産があったということですか。なにかイギリス社会、特に階層社会に興味が湧いてきました。
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ミス・マープルシリーズで一番面白かったんじゃなかろうか? と思う。
ミス・マープルシリーズの一番最初の作品であると同時に、話の時系列的にも最初の話。
短編集なので、全てにおいて短いが、しかしながら読み応えはある。
因みに、ミス・マープルは犯罪に関わった人物を、過去に自分が見知った人物に照らし合わせ、彼らの行動を読み取ることによって事件を解決に導くのだが、これは、今でいうプロファイリングじゃなかろうか、と思うところだ。
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ミス・マープルの短編集。町の奇妙な事件を話、推理を当てるゲームを始めた老若男女。年長者のマープルが、身近で起きた事件を参考にしながら謎を解く。その会が火曜から始めたことで火曜クラブと命名。短編集だから、謎解きまでの時間が早く、面白いのだが深い追求がないので寂しい。
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ミス・マープルの短篇集。部屋に数人が集まり、自分が知っている難事件を話し合う。そして、その場にいる最も謙虚でもの静かな人物が最後にズバリと真相を言い当てるというパターンは、この時代(「火曜クラブ」の発刊は1932年)には多少新規性があったのだろうか。その後、1970年代にアシモフが黒後家蜘蛛の会ですっかり定着させた感がある。訳者あとがきにもあるように一つ一つの話は長編の習作であったり翻案であったりするものも多いのだが、とりあえず「ミス・マープル登場」と言ってもよい記念碑的な一作。
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絶賛クリスティーブームの現在、初めてのミス・マープルに挑戦です。 ポワロシリーズは大好きなものの、本書はなかなか苦戦。短編ですがそのたびに人物がたくさん出てくるので覚えるのが難しく……。 ただ、メンバーが変わった後半からはぐっと読みやすくなりました。バントリー夫人がいい味出してます。 トリックが面白かったのは「動機対機会」「青いゼラニウム」、「二人の老嬢」はすっかり騙されてしまいました。 次はミス・マープルの中編や長編を読んでみたいところ。
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アガサ・クリスティー初読み!初めて読むならと教えて頂いたのがこの『火曜クラブ』。短編集なので読みやすくテンポよく読めた。編み物をしながら事件を解決するミス・マープル!当時の雰囲気を感じながら読むのが楽しくて楽しくて。
しかし読み始めは困ったことも。
名前が覚えられない!ミス◯◯だったりファーストネームだったりと、1人の人間がいろんな呼び方で出てくるので、誰が誰だか大混乱!仕方なくノートに書きながら読む。無事に解決しました^_^。 もう次に読むのも買ってある!アガサ・クリスティーの世界に入れて嬉しかった!
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13短編集。作家の伯母のもとに、前警視総監や画家、牧師や女優など様々な人々が集まり、各自が知っている事件を語り、犯人を推理する。伯母マーブルは、田舎の小さな村の人たちの例をひきつつ、その謎を解く。
今読んでも面白いです。田舎の老婦人、話を聞くだけ、村での出来事・人間性との関連性、などミステリーの中での存在もすごかったのだとわかります。
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ミスマープルは読んでおかねばなるまいということで。
それぞれのトリックはおもしろいし、ミスマープルの人柄も好感が持てる。
ミスマープルのような探偵を活躍させるために、火曜クラブなるものを設定したのもうまくできていると思う(似たようなクラブを扱った作品はいくつか思いつくが、火曜クラブがほぼ起源だったりするのだろうか?)
ただやっぱり自分は安楽椅子より捜査の方が好きかな、という気分がした。
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難事件を解きほぐす、ミス・マープルにおまかせ。
持ち込んだお話を聞いただけで、謎を解いてしまうミス・マープル。のんびりとしたおばあさんのイメージが強いが、実は鋭い目で人を観察し、小さな村の人間関係を考えの土台とし、不思議な事件の裏にある人間関係を解き明かす。時には自分の推理を元に事件を防ごうとする正義感の強い人。作品のトリック自体は、それはもう古典というべきか、あまり難しいものはない。よく推理小説を読む人なら、なんとなくわかってしまうものも。でもそれは瑕疵にならない。ありがちだけどキャラクターが揃っているし、物語はシンプルに面白く、しかしちょっと邪な気持ちでワイドショーを見ている楽しさに似ている。
印象的なキャラクターは女優のジェーン・ヘリア。頭がからっぽとされているが、彼女が語り手となる「バンガロー事件」などは、一筋縄ではいかないところを見せている。まあ、計画だけなら誰でも練ることができるから、そういうことを計画するだけでも、あまり頭がよくない、という捉え方は可能だけれど。
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久しぶりに、超久しぶりにアガサ・クリスティー。
古典推理。
ミス・マープルが凄い。
人間観察って粋を超えているよね。
一つ一つの話も面白かったし、全体的なストーリーテリングも良い。
これを機に、またアガサ読み始めてみようかな
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ミス・マープル短編集。
長編以上に彼女の存在感は控えめな感じではある。
ただ、このシリーズの肝と言うべき人間観察眼は、
この時から変わっていない。
動機自体は普通というかありきたりなのだが。
Posted by ブクログ
タイトルと表紙の写真に惹かれて購入。
買った後で、ミス・マープルシリーズだと知る。
このミス・マープル、穏やかで上品で知的。
ただの田舎町のおばあちゃんに見せかけて、見事に謎解きをしてみせる。このギャップがイイ!
動機に基づく犯人探しが女性らしい。
次はポアロを読みたいな。
Posted by ブクログ
全編ミス・マープルの短編集。
各自真相を知っている話を披露して推理しあうということになり・・・
前警視総監もいるのに見事に推理してしまうミス・マープル(@_@;)
13編すべて真相を解いたのはミス・マープルでした。
短くて読みやすいけど、それぞれの話で色んな名前が出てくるから混乱しちゃいました。
私が単にカタカナ名前を覚えるのが苦手なだけかもしれないですが・・・(~_~;)
金塊事件で甥のレイモンドが簡単に人を信じちゃう性質だと判明してちょっと笑ってしまったw