アガサ・クリスティーのレビュー一覧

  • 終りなき夜に生れつく

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    恐れ入った。最後までジャンル未分類のまま作品が進む。何を読んでいるのかよくわからない。ただし先が気になる、面白い。

    私のごくごく個人的な心情として「推理小説・ミステリー・サスペンスは読まない」というのがある。何故ならそういった類のものは「物語が始まる前から人が死ぬことが知らされてるようなもん」だから。展開上人が死ぬのは良い(よくない)としても、死が織り込み済みだと面白くないと思ってしまうから。だから、今回は前情報なしにクリスティの二冊目に手を出した。『春にして君を離れ』の感覚で。

    感情が揺さぶられるということは無かったが、冷静な感動があった。初めての感覚。

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    2024年05月17日
  • カリブ海の秘密

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    西インド諸島という場所がもたらすリゾート感、様々な個性ある登場人物というアガサ・クリスティらしい舞台設定にて、テンポよく物語が展開していく。年老いて更にズル賢く?なったミス・マープルもなかなかチャーミングで上手く物語が進行していく。

    ミス・マープルを中心に会話主体で本当にテンポが良く一気に読み進める。そしてラストも…これが74才の作品とはびっくり。キャリアとしては晩年だと思うが、自身の過去の名作にも引けを取らない作品を生み出すとは流石です。

    リゾート地で女性は美女揃いのようなので映像化にはぴったりですね。映画の方も観てみようかな。

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    2024年04月30日
  • 親指のうずき

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    ポー、横溝正史ときてクリスティーです
    なんかそういう時ってある
    どういう時かっていうとそういう時だ

    トミー&タペンスのおしどり探偵も初老と言われるお年、孫もいます
    だけんども二人(特にタペンス)はまだまだ元気
    家族的には困っちゃうおじいちゃんおばあちゃんよね
    も〜いい加減落ち着いてよ〜って言われてそう
    いや実際娘に言われてたな
    そしてだいたい面と向かって言われるのはお父さんの方
    しっかり見張っててよ!とか言われる
    いやもう無理やん
    なんで無理だってことが分かっててお父さんにばっかりそういうこと言うのか!
    「旦那さんの役目でしょ!」とか言われる
    だから無理だっての!

    今回もタペンス暴走、トミ

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    2024年04月27日
  • 茶色の服の男

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     クリスティの冒険ミステリー。主人公アンの冒険譚。当時の女性の生き方や考え方、社会的な通念をベースにしながら、主人公アンが生き生きと躍動する作品。イギリスから南アフリカへの船旅や謎の殺人事件の真相を巡る旅。

    クリスティの初期に当たる作品の様だが、沢山の作品を読んだ後でも遜色無く楽しめる作品で、正しく「冒険活劇」に相応しい作品だ。
     主人公がとても魅力的で、感情移入しやすく、スリリングなアンの行動を楽しむ事が出来る。物語は主人公であるアンの目線と、登場人物であるユースタス・ペドラーの手記という形で進行される。アンが発表する冒険譚にペドラーが手記を提供した形になる。各々、全く別の目線から今回の冒

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    2024年04月14日
  • メソポタミヤの殺人〔新訳版〕

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    ネタバレ

    時折垣間見える中東の景色や発掘現場の様子などの描写は活き活きとして、目に浮かび上がってくるようでした。
    ただ、中東の描写や発掘現場の描写が盛りだくさんというわけではないのでご注意を。
    事件が起きた場所が、発掘チームだったという程度で思っていた方が楽しめそうです。
    今作、ルイーズという美人がかき乱す人間模様が描かれた作品。
    ルイーズの人となりの把握から始まり、周りの人物がルイーズにどんな感情を持っているのか?から犯人と動機をあぶりだしていきます。
    登場人物それぞれのルイーズに対する捉え方、抱いている感情の書き分けが素晴らしくゾッとする。
    アガサ・クリスティー作品の中でライトに読めて、うまみを感じ

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    2024年04月07日
  • 満潮に乗って

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    ネタバレ

    戦後の不穏な雰囲気が濃厚な作品。
    クリスティは戦争のことを書きたくないのかなと思い込んでいたけれど、こんな作品もあったなんて知らなかった。
    各々の生活、思想だけでなく、物語を動かす三角関係さえも戦争の影響下にあるように思える。
    トリックは当時の電話交換など少しピンとこなかったので、再読したい。

    戦禍ではもてはやされ、通常の社会では受け入れられないディビットの、暗い魅力が余韻で残る。

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    2024年04月05日
  • ホロー荘の殺人

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    「ヘンリエッタ」死の間際のこの一言が、どんな意味をもつのか。
    ヘンリエッタ、ルーシー、ガータ、ジョン、、とキャラクターが鮮烈。

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    2024年04月02日
  • ナイルに死す

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    ネタバレ

    ミステリー初心者の私、まんまと騙された...笑
    そして相変わらずのポワロの解決ぶりにまたもや虜になりました。これを機にポワロシリーズ読破したいなー!

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    2024年03月19日
  • 牧師館の殺人

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    ネタバレ

    どこかで聞いたことがあるトリックではあったけれど、それはむしろ逆で、この作品からありとあらゆるミステリーにオマージュされていったのだなと感じた。
    疑いの晴れた人間は確かに誰も疑わない、その心理をついてトリックに用いたのはさすがアガサクリスティだなと思わせられるし、いい意味での裏切りが好きなので、謎の婦人が被害者の一人娘の母親というオチに「あ、そういうことか〜」と思わせられた。古典的じゃなくてここから始まっていったんだと思いながら読むと本当に感慨深いし、こんな奇抜な筋書きを次々思いつくアガサクリスティは本当にすごいと思う。

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    2024年03月16日
  • そして誰もいなくなった

    匿名

    購入済み

    現代まで続くミステリーの定番、その原点。クローズドサークルで起こる殺人劇はどんなに時間が経っても読者をドキドキさせてくれる。

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    2024年03月13日
  • 杉の柩

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    ネタバレ

    エリノアが状況証拠通り、実は犯人だったという結末もあるかな、(近年流行った某ミステリーを想起)という疑惑が拭えないまま一気読み。
    枝葉と思えた情報が真犯人に繋がっており、本当に見過ごせない。
    愛憎関係の機微が物語に厚みをもたらしており、「ナイルに死す」が好きな人はきっとお好みかと思います。

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    2024年03月09日
  • アクナーテン

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    アクナーテン
     どんな作品でもそうだが取りかかる順番はとても大事で、相乗効果で面白さが増す事がよくある。今作、「アクナーテン」を読む前に「ファラオの密室」(2024年)という作品を読んでいた為、世界観が踏襲され、まるで続編を読んでいるかの様な感覚になった。
     「ファラオの密室」では神官とこの時代に生きる市民や奴隷、神々を中心に物語が描かれ、「アクナーテン」ではこの時代のファラオ、王族達を中心に物語が進められる。
     今作に登場するファラオ、アクナーテン(おそらくアクエンアテンは読み方の違い)は愛と平和に憧憬する王なのだが、歴史上は余り評価されていない。彼が憧れる世界は理想郷であり、人間の悪い部分

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    2024年03月02日
  • ポケットにライ麦を〔新訳版〕

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    ネタバレ

    恐るべき連続見立て殺人…。
    犯人はきっとあの人物…と思わせておいての更なる展開に驚きました。

    しかし、卑劣な犯人であった。

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    2024年02月29日
  • 三幕の殺人

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    パーティの最中に起こった不審死。数ヶ月後、同じ状況で第二の不審死が起こる。協力して犯人探しにあたるパーティ出席者だった男女三人組。ポアロは彼らの指南役に回るが最後はやっぱり持っていく^_^

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    2024年02月28日
  • 牧師館の殺人

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    初めてのアガサ・クリスティー作品でしたが、これほど有名で永く愛されている理由が一冊でわかる事に、まず感動しました!

    小さな村で起こった殺人事件をベースに村社会あるあるや人々の特徴などが、現代とあまり変わらない様子なので読んでいて古さを感じませんでした!
    警察以外の推理好きが紐解いていく様は名探偵コナンを連想してしまい、余計読みやすかったです!

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    2024年02月27日
  • 杉の柩

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    ネタバレ

    おもしろかった
    医師がいいキャラで好き メインヒロインも好き
    確実に黒と見える状況をひっくり返す逆転劇が鮮やかだった

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    2024年02月24日
  • 予告殺人〔新訳版〕

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    ネタバレ

    マープルシリーズも4冊目。犯人は当たる訳がない!でもヒントも出してたんだ~ある朝新聞に殺人予告記事が出される!10月29日18:30にリトル・パドックスで殺人が行われる。そこの住人のレティシアは困惑する。当日、銃声が3発、記事通り若い男性が死んだ。レティシアも耳に軽症を負う。自殺なのか他殺なのか?また、リトル・パドックスに住むレティシアの幼馴染が死んでいる。さらに、犯人に近づいた近所の住人も殺される。レティシアを巡る遺産相続。動機はその遺産だろう。複雑で入り組んだ人間関係で真相は理解できたけど、難しい。⑤

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    2024年02月18日
  • 邪悪の家

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     邪悪の家は僕が初めて読んだクリスティ作品で思い出のある小説だ(読んだのはエンドハウスの怪事件、他社の翻訳だが)。物語の構成が単純でわかりやすく、フーダニットの面白さ、どんでん返しの魅力が詰まった作品であり、僕は最初にこの作品を読んだからこそクリスティの虜になり心酔していった経緯になる。また、エルキュール・ポアロを知るには最適な作品だと思うし、この作品はそれ程に彼の人間性が詰まった物語だと思う。

     ポアロは探偵業を引退し、保養地のホテルにヘイスティングスと滞在している。彼の元には引退後も各国の主要な人物から探偵の依頼が届くがどこ吹く風、全く取り合わない。そんな中、ニックという若い女性と知り合

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    2024年02月14日
  • ポケットにライ麦を〔新訳版〕

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    会社社長が毒殺され、続けざまに社長の夫人と小間使いの女性が殺される。
    捜査にあたるのはニール警部。そして犠牲者のひとりと接点のあるミス・マープルが事件解決のために社長の屋敷を訪れた。屋敷の人々は皆一癖も二癖もある人物達。マザーグースの童話になぞらえた殺人や過去の遺恨、莫大な遺産など、様々な思惑と秘密がひしめく屋敷の中で、ミス・マープルとニール警部はそれぞれの視点から事件を追い、ついに冷酷無比な犯人を突き止める。

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    2024年02月12日
  • 杉の柩

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    “冷静沈着で、常に溺れない人物”
    他人から見たらそう見えても、その人の心のうちはその人しかわからない。
    特に“苦しさ”は……
    人からどう見られているか、そういう人ほどよく感じてしまい、その人たちの期待を裏切らないようにしてしまう、この物語の中心となる人物。
    その人の、心の声が聞こえてくるような小説……。

    ひょっとしたらポアロ作品の中で一番かもしれない(まだ未読があるけど)。

    裁判の場面、事件発生時の描写、ポアロによる主要人物への聞き取り、最後の謎解き、謎解きの後の情のあり方。

    すべてにおいて満足。

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    2024年02月11日