アガサ・クリスティーのレビュー一覧

  • 牧師館の殺人

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    ネタバレ

    どこかで聞いたことがあるトリックではあったけれど、それはむしろ逆で、この作品からありとあらゆるミステリーにオマージュされていったのだなと感じた。
    疑いの晴れた人間は確かに誰も疑わない、その心理をついてトリックに用いたのはさすがアガサクリスティだなと思わせられるし、いい意味での裏切りが好きなので、謎の婦人が被害者の一人娘の母親というオチに「あ、そういうことか〜」と思わせられた。古典的じゃなくてここから始まっていったんだと思いながら読むと本当に感慨深いし、こんな奇抜な筋書きを次々思いつくアガサクリスティは本当にすごいと思う。

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    2024年03月16日
  • そして誰もいなくなった

    匿名

    購入済み

    現代まで続くミステリーの定番、その原点。クローズドサークルで起こる殺人劇はどんなに時間が経っても読者をドキドキさせてくれる。

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    2024年03月13日
  • 杉の柩

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    ネタバレ

    エリノアが状況証拠通り、実は犯人だったという結末もあるかな、(近年流行った某ミステリーを想起)という疑惑が拭えないまま一気読み。
    枝葉と思えた情報が真犯人に繋がっており、本当に見過ごせない。
    愛憎関係の機微が物語に厚みをもたらしており、「ナイルに死す」が好きな人はきっとお好みかと思います。

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    2024年03月09日
  • アクナーテン

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    アクナーテン
     どんな作品でもそうだが取りかかる順番はとても大事で、相乗効果で面白さが増す事がよくある。今作、「アクナーテン」を読む前に「ファラオの密室」(2024年)という作品を読んでいた為、世界観が踏襲され、まるで続編を読んでいるかの様な感覚になった。
     「ファラオの密室」では神官とこの時代に生きる市民や奴隷、神々を中心に物語が描かれ、「アクナーテン」ではこの時代のファラオ、王族達を中心に物語が進められる。
     今作に登場するファラオ、アクナーテン(おそらくアクエンアテンは読み方の違い)は愛と平和に憧憬する王なのだが、歴史上は余り評価されていない。彼が憧れる世界は理想郷であり、人間の悪い部分

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    2024年03月02日
  • ポケットにライ麦を〔新訳版〕

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    ネタバレ

    恐るべき連続見立て殺人…。
    犯人はきっとあの人物…と思わせておいての更なる展開に驚きました。

    しかし、卑劣な犯人であった。

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    2024年02月29日
  • 三幕の殺人

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    パーティの最中に起こった不審死。数ヶ月後、同じ状況で第二の不審死が起こる。協力して犯人探しにあたるパーティ出席者だった男女三人組。ポアロは彼らの指南役に回るが最後はやっぱり持っていく^_^

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    2024年02月28日
  • 牧師館の殺人

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    初めてのアガサ・クリスティー作品でしたが、これほど有名で永く愛されている理由が一冊でわかる事に、まず感動しました!

    小さな村で起こった殺人事件をベースに村社会あるあるや人々の特徴などが、現代とあまり変わらない様子なので読んでいて古さを感じませんでした!
    警察以外の推理好きが紐解いていく様は名探偵コナンを連想してしまい、余計読みやすかったです!

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    2024年02月27日
  • 杉の柩

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    ネタバレ

    おもしろかった
    医師がいいキャラで好き メインヒロインも好き
    確実に黒と見える状況をひっくり返す逆転劇が鮮やかだった

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    2024年02月24日
  • 予告殺人〔新訳版〕

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    ネタバレ

    マープルシリーズも4冊目。犯人は当たる訳がない!でもヒントも出してたんだ~ある朝新聞に殺人予告記事が出される!10月29日18:30にリトル・パドックスで殺人が行われる。そこの住人のレティシアは困惑する。当日、銃声が3発、記事通り若い男性が死んだ。レティシアも耳に軽症を負う。自殺なのか他殺なのか?また、リトル・パドックスに住むレティシアの幼馴染が死んでいる。さらに、犯人に近づいた近所の住人も殺される。レティシアを巡る遺産相続。動機はその遺産だろう。複雑で入り組んだ人間関係で真相は理解できたけど、難しい。⑤

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    2024年02月18日
  • 邪悪の家

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     邪悪の家は僕が初めて読んだクリスティ作品で思い出のある小説だ(読んだのはエンドハウスの怪事件、他社の翻訳だが)。物語の構成が単純でわかりやすく、フーダニットの面白さ、どんでん返しの魅力が詰まった作品であり、僕は最初にこの作品を読んだからこそクリスティの虜になり心酔していった経緯になる。また、エルキュール・ポアロを知るには最適な作品だと思うし、この作品はそれ程に彼の人間性が詰まった物語だと思う。

     ポアロは探偵業を引退し、保養地のホテルにヘイスティングスと滞在している。彼の元には引退後も各国の主要な人物から探偵の依頼が届くがどこ吹く風、全く取り合わない。そんな中、ニックという若い女性と知り合

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    2024年02月14日
  • ポケットにライ麦を〔新訳版〕

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    会社社長が毒殺され、続けざまに社長の夫人と小間使いの女性が殺される。
    捜査にあたるのはニール警部。そして犠牲者のひとりと接点のあるミス・マープルが事件解決のために社長の屋敷を訪れた。屋敷の人々は皆一癖も二癖もある人物達。マザーグースの童話になぞらえた殺人や過去の遺恨、莫大な遺産など、様々な思惑と秘密がひしめく屋敷の中で、ミス・マープルとニール警部はそれぞれの視点から事件を追い、ついに冷酷無比な犯人を突き止める。

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    2024年02月12日
  • 杉の柩

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    “冷静沈着で、常に溺れない人物”
    他人から見たらそう見えても、その人の心のうちはその人しかわからない。
    特に“苦しさ”は……
    人からどう見られているか、そういう人ほどよく感じてしまい、その人たちの期待を裏切らないようにしてしまう、この物語の中心となる人物。
    その人の、心の声が聞こえてくるような小説……。

    ひょっとしたらポアロ作品の中で一番かもしれない(まだ未読があるけど)。

    裁判の場面、事件発生時の描写、ポアロによる主要人物への聞き取り、最後の謎解き、謎解きの後の情のあり方。

    すべてにおいて満足。

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    2024年02月11日
  • 鏡は横にひび割れて

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    ネタバレ

    面白すぎる。動機の処理が本当に上手い。途中でもしかして…とは思ったが、この動機を明かすのはポアロよりマープルのが適しているのだろう。鏡がひび割れてしまった瞬間のマリーナの顔を見たいような見たくないような。

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    2024年02月04日
  • ポケットにライ麦を

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    ネタバレ

    クリスティ作品に女たらしのイケメンが出てきたら犯人じゃないか?と疑う癖が付きつつあるが、正に犯人だった。パットのことは本気で好きになったんだろうなと思うと同時に、グラディスへの血も涙もない所業を思い出してやるせない。最後のマープルへの手紙のシーンが好き。ただの被害者で終わらなくて良かったと思う。

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    2024年02月03日
  • 葬儀を終えて

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    ネタバレ

    なんとな〜く、家政婦の証言を信じなければアッサリ片付きそう、とは思ったが、ここまで捻られているとは思わなかった。読み返すと確かにウキウキしているシーンではコーラと呼ばれてなかった。脱帽。

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    2024年02月03日
  • パディントン発4時50分

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    ネタバレ

    おもしろすぎる。導入の展開がピカイチ。ルーシーがかなり優秀で、マープルが頼りにするのも分かる。この後ブライアンとセドリックどっちとくっ付いたのか教えてほしい。セドリックを推したいが、アレグザンダーもいるしナヨっとしてるしブライアンかな…。
    真相が分かるとなるほどシンプル。

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    2024年02月03日
  • バートラム・ホテルにて

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    ネタバレ

     反則級の真相かもしれないが、それを予想させた上で上回ってくるからこそ成立する話。序盤から何かホテルに秘密がある(従業員は悪人?)ことを匂わせておいて、その真相は従業員はおろか宿泊客、その他大勢が皆強盗団というどこのオーシャンズ11やというお話。そんなんあり!?と言いたくなるけど、結末が予想外過ぎるから面白い!!そして、ドアマン殺しの真相は、ホテルとは別に二転三転するから楽しい。全く異なる思惑が入り込み、事件を起こし、最後には黒幕の人生すら左右してしまう。一人の女の金への妄執から一つの特大の強盗団が潰れることになるなんて。
     事件の内容とは別に、何だかノスタルジーを感じさせてくれるお話。シード

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    2024年01月22日
  • 忘られぬ死

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     今作は僕がまだ読んでいなかったクリスティ作品の一つ。改めてクリスティの独創的なアイデアに衝撃を受ける事になった。
     過去作の感想でも述べているが、クリスティ作品の魅力の一つは序盤の構成力であり、その作品から目が離せなくなる様な仕掛けがとにかく秀逸だ。面白い作品の殆どは序盤から面白いし、スタートがつまらなければ最後まで読み終える事はストレスになってしまう。
     今作では、主要な登場人物それぞれが過去に起きた美しいローズマリーの死を回想し、それぞれの目線で彼女との関係ややりとりを明かしていく手法をとる。この時点でローズマリーの自殺とされた「死」が疑惑の残るものだと読者に浸透させ、彼女の夫のジョージ

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    2024年01月17日
  • 五匹の子豚

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    私はポアロ

    会社で不正事件が発覚

    毎日関係者に聴き取りを行い
    証言を突き合わせると辻褄が合わない

    誰かが嘘をついている
    でも、それは誰だ

    何が真実で何が嘘なのか
    関係者が隠そうとしている真実は何だ

    ↑というのは私の話で
    これを聞いた友人が貸してくれた本

    まさに私はこの本のポアロだった

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    2024年01月13日
  • ポアロのクリスマス〔新訳版〕

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     偏屈な老当主が館で殺害され、現場は密室だった。これだけでも「面白そう‼️」と思わせるのに充分なのに、ポアロの捜査や意外な犯人など、魅了的な要素が満載でとても面白かった。

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    2024年01月05日