【感想・ネタバレ】牧師館の殺人のレビュー

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2024年03月16日

どこかで聞いたことがあるトリックではあったけれど、それはむしろ逆で、この作品からありとあらゆるミステリーにオマージュされていったのだなと感じた。
疑いの晴れた人間は確かに誰も疑わない、その心理をついてトリックに用いたのはさすがアガサクリスティだなと思わせられるし、いい意味での裏切りが好きなので、謎の...続きを読む婦人が被害者の一人娘の母親というオチに「あ、そういうことか〜」と思わせられた。古典的じゃなくてここから始まっていったんだと思いながら読むと本当に感慨深いし、こんな奇抜な筋書きを次々思いつくアガサクリスティは本当にすごいと思う。

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Posted by ブクログ 2024年02月27日

初めてのアガサ・クリスティー作品でしたが、これほど有名で永く愛されている理由が一冊でわかる事に、まず感動しました!

小さな村で起こった殺人事件をベースに村社会あるあるや人々の特徴などが、現代とあまり変わらない様子なので読んでいて古さを感じませんでした!
警察以外の推理好きが紐解いていく様は名探偵コ...続きを読むナンを連想してしまい、余計読みやすかったです!

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2023年10月14日

あーあ、面白いミステリが読みたいなーーと思って助けてクリスティー!と読んだら…最&高!笑
もー面白すぎる!これだよこれなんだよ〜〜!大満足。
犯人わかった時本を取り落とすかと思った。
この鮮やかな謎解きを待ってた。
変にグロくもなく特殊な設定とか余計なものナシ、静かな村で起きたひとつの殺人を...続きを読む追うだけでノンストップで読み切らせる物語の上手さにひれ伏しちゃう。余計なものがないんだよねー!

登場人物も多いから、読みながら推理するのも楽しいし、暇を持て余した老嬢(この単語すごい)たちの無益なおしゃべりも退屈すぎて笑える。

さすがに時代が違いすぎて、物語の中で当たり前に過ぎてくこまかな描写がわかんないことも多いけど、100年近く前に書かれたとは信じられない。

次はアクロイド殺し読むの楽しみだなー。

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Posted by ブクログ 2023年09月27日

 愛すべきミス・マープルシリーズの長編一作目に当たる訳だが、マープルのお披露目には最適な作品である。
 マープルシリーズは短編からスタートしており、後々「火曜クラブ」が発売されるが、本当の意味でマープルの驚異的な推理力を知らしめられるのは「火曜クラブ」であり、長編としての面白さ、彼女がどの様な人物で...続きを読むあるかを読み解くのであれば、今作「牧師館の殺人」が最適である。
 田舎の村、セント・メアリー・ミードで起きた殺人事件。長閑な場所で、十五年以上殺人等が起きていないこの土地で、一人の老紳士が牧師の家の書斎で頭を撃ち抜かれて殺害されている。若い画家が殺害を自供し、事件は解決されたかと思いきや、様々なトラブルが発生していきセント・メアリー・ミードは大騒ぎだ(まさしく文字通り大騒ぎだ。設定はありきたりなのだが、時代背景の違いが強く、警察が横柄だったり(なんてひどい捜査だ!!)婦人たちが煩わしかったり(なんて恐ろしい土地か!!)とにかく田舎の長閑さと比較して人間の内面、人間的な部分が存分に表現されている作品だ(田舎の人間であれば今作の様な人間的な煩わしさを現代でも経験した事があるだろう)
「ミス・マープルは常に正しい。」ある意味で住人達の中に彼女の全てを見透かしている様な態度について恐ろしさを感じているのは驚きだった。優しいオールドミス(オールドミスには皮肉もある様で優しい訳がないのだが(笑))のイメージがあったのだが、数作品読み進めると彼女の内面の強さや正義感優しさ等のバランスがわかる様になる。
 今作では犯人はとても意外であり、僕自身は再読のため、とある人物が犯人だったなぁと読んでいたら記憶が間違っており。ある意味で新鮮に衝撃を受けた訳だが、同じ様な構造の作品はクリスティの他作でも見受けられ、しかし良い意味で繰り返されており、クリスティがそれぞれの探偵やノンシリーズで上手に構成を当てはめてパズルの様にマネジメントしている事を尊敬している。それでいてストーリーは面白いし、トリックは新鮮、ドンデン返しもある為満足のいく作品だ。
 ある意味で読みやすく王道のミステリーといっても良いだろう。まず何を読むかを相談されればおすすめの一冊に今作が該当するだろう。
 セント・メアリー・ミードはこれ程恐ろしいむらだったのかと。衝撃的だったが、この様な環境かにおいて幼少からきたえられたマープルは必然的に人間性を観察するやり方を学んたのだろう。
 

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Posted by ブクログ 2023年02月15日

「ミス・マープル」シリーズ。セント・メアリ・ミード村のヴィカレージ(牧師館)にて、村一番の嫌われ者の老人が殺害された。噂話や詮索が大好きな住民たちが興奮するなか、犯人と思しき人物が自首し事件解決と思われたが……という筋書き。
過去に起こった村内での出来事に当て嵌めて推理する彼女の方法にはまだ慣れな...続きを読むいが、シリーズとして今後も楽しめそう。

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Posted by ブクログ 2018年10月25日

てっきり作家の甥視点で話が進むと思っていたけど、最後までずっと牧師さん視点だったから新鮮だった。牧師さんとても好印象なんだけど、この後のシリーズはまた視点が変わるのかなあ。

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Posted by ブクログ 2016年04月16日

なんだかミス・マープル脇役なのかな?
あれれ?って思いましたw
けれどそれがいいですよね!
最後に全部持っていく感じ!!
そんなこと知ってた!的な!
ミス・マープル村人から少し不気味に思われててなんか笑いました。
まあでもあんなになんでも分かる人いたらきみわるいよねぇー。

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Posted by ブクログ 2013年10月27日

殺人だけど、登場人物が魅力的で、暖かかった。
ミス・マープルは意外と普通のおばあさんでびっくり。
あとは、グリゼルダが魅力的。

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Posted by ブクログ 2024年01月02日

嫌われ者の老大佐が静かな田舎町の牧師館で殺されるところから始まるミス・マープル初登場の作品。
物語は牧師館の主であるクレメント牧師視点で語られ、村のあらゆる人物たちの人間性と置かれた状況から「だれが大佐を殺したのか」を推理していく。
結局犯人はローレンス青年と大佐の妻アンであったが、最初に自首した二...続きを読む人が実は真犯人であったというのはよくありそうでなさそうな展開だ。犯人が偽の自首をすることで完璧なアリバイを確保し二度と疑われることがないよう好印象に振る舞うのは、実は現実によくあることで、珍しいのは彼らが殺人犯とその恋人であった点だ。
レティスは母と海外で静かに暮らすが、デニスはやはり船乗りになるのだろうか。そして気になるのはグリゼルダが宣言通り良妻賢母となるのか否か。きっと彼女は誰もが慕う牧師様の美しく慈愛に満ちた妻となるのだろう。

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Posted by ブクログ 2023年04月18日

ミス・マープル最初の長編。面白かった! 翻訳も読みやすくて一気読みした。
趣味は人間性の観察というミス・マープル。ただのゴシップ好きお婆さんではなく、人間性を観察して類型に分けて分析するという本格派。プロファイリングか、とツッコミたくなる。意外とユーモアもあっていいキャラだ。ラストが良かった。

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Posted by ブクログ 2023年02月28日

セント・メアリ・ミード村の牧師館で、嫌われ者のプロザロー大佐が銃殺される。すぐに画家のレディングが自首するが、プロザローの妻アンも自分が殺したと言いだす。二人は不倫関係にあり、相手を犯人と思い込んでお互いをかばおうとしたのだった。二人が容疑から外れると、捜査はふりだしに戻ってしまう。だが牧師館の裏手...続きを読むに住むミス・マープルは、どんな些細な違和感も見逃さない。マープル長編第一作。


面白い!会話の上手さ、キャラクター描写の上手さ、一人称視点での情報開示の上手さが組み合わさり、そりゃこのシリーズ人気でるよなぁと納得する隙のなさ。『火曜クラブ』ではマープルがナメられてる話も多かったけど、本作の語り手・レン牧師はマープルに一目を置いている人物なので、その辺のストレスも少ない。
メインのプロザロー殺しの他に、ミステリアスな独居女性の正体、牧師館の献金着服疑惑、考古学者と秘書の関係、匿名の手紙の差出人の謎などのサブプロットがあって、どれもが閉鎖的な村のせせこましさに溢れている。けれど新しい噂話が浮上してくるたびに、マープルの意見を早く聞きたくてしかたなくなる。現実にこんなばあさんが近所にいたらすごく嫌なんだが、読者としては茶飲み友だちに加わって一緒にゴシップを語りたい、ミス・マープルはそんな気持ちを叶えてくれるシリーズだと思う。
アン、レティス、レストレンジという秘密を抱えた女性たちの奥行きあるキャラ造形や、一見軽薄な牧師の若妻グリゼルダに好感を持たせて終わるラストなど、クリスティーの女性描写の技も光る。

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Posted by ブクログ 2022年12月31日

初ミス・マープル!
ポアロは結構読んだが、マープルはなんとなく読んでなかった。
安楽椅子探偵の代表みたいに言われているが、思っていたよりも活動的な婦人だった。
冒頭の、孫であるアガサ・クリスティ社理事長の文が良かった。
「当時は、裕福でなくでも普通に誰もが使用人を雇えていました。」
階級社会のイギリ...続きを読むスが感覚でわかった感じ。
ヘイドック医師について言及しているのも再読して腑に落ちた。
語り手の牧師の妻グリゼルダが魅力的。

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購入済み

面白かった

A
2021年08月23日

気をつけて読んでるつもりなのに
どうしても見落としてしまう。
事実をありのままに見るというのは
難しいものですね。
面白かったです。

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Posted by ブクログ 2021年04月30日

マープル
ミスマープルの長篇初登場作。とても面白かった。自分はポアロよりマープルが好きだ。
本編とは全く関係ないが冒頭のクリスティの孫による「『牧師館の殺人』によせて」に印象に残る文章があったのでメモ。マープルものの時代について「当時は、裕福でなくても普通に誰もが使用人を雇えていました」と描写してい...続きを読むる。現代日本の庶民からすると、え、使用人はその誰もには含まれないの?と思ってしまい興味深かった。因みに1943年生まれのアガサ・クリスティ社の理事長。

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Posted by ブクログ 2014年11月23日

ドラマを見たことがあって、小説も読んでみたいと思って手に取ったミス・マープルシリーズ第1作。おもしろい!

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Posted by ブクログ 2014年02月23日

ミスマープルの最初の長編でクリスティーが40歳のときの作品。ミステリーでありながら多様な人間性を的確に表現し、ちょっとしたところにユーモアを入れている。推理としても面白いが、文学作品としても楽しく読める。クレメント牧師の館で、訪問していた治安判事のプロザロー大佐が拳銃で殺された。犯人は誰か?入り組ん...続きを読むだプロットを解くのは難しかった。

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Posted by ブクログ 2013年11月30日

クリスティのミスマープルの初登場作です。相変わらずストーリーの進め方がうまく読ませてくれます。不倫の話など今読んでも全然違和感ない。田舎の村で起こった事件にまだ探偵というよりかしこいうるさいおばちゃんという感じだけど最後の方はコロンボみたいに皆がこの人切れるとなっとくする。

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Posted by ブクログ 2013年01月22日

ミス•マープルものを遅ればせながら、初めて読みました。驚いたのは、読まずにイメージしていたマープルより、実際のマープルはずっとずっと人間くさい一面を持つ普通のお婆さんであるということでした。また、語り手であるクレメント牧師がとても頭が良く、分別のある思慮深い人物でとても読みやすかったです。マープルが...続きを読む住む村、セント•メアリ•ミードで起こる身近な事件。とても面白く読めました。シリーズ全部読破したいと思います。

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Posted by ブクログ 2012年10月30日

マープルデビュー作ということで舐めてた。見事に裏をかかれたというか、盲点をつかれ、犯人を当てることが出来なかった。そうきたかっ!て感じ。マープルは、予告殺人の時と比べるとちょっときつい感じだった

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Posted by ブクログ 2023年11月19日

『鏡は横にひび割れて』を読んだところ、過去作に登場したであろう人やモノがたくさん出てきたので、これは最初から読もうと決意。マープルシリーズとしては4冊目になります。
『火曜クラブ』を読んだ時に、「セント・ミアリ・ミード村、なんて恐ろしい場所……」と震えたのですが、今作でそれがよくわかりました。しかし...続きを読む、田舎の人間にはゴシップしか楽しみがないというのは万国共通なのでしょうか。うちの田舎にそっくりです。これが「人間性の問題」ということか。

妙に愛嬌のあるクレメント牧師の語りに和みもするものの、村の人物が多く、誰がどんな性格で何を目撃していたかを把握するのが難しくて、なかなかページが進みませんでした……。そういった点では、再読の方がもっと楽しめそうですね。

今まさにマープルシリーズを発表順に読んでいる私ですが、これから読み進めるという方には『予告殺人』からオススメしたいところ。あちらに比べると、こちらは展開がややのんびりに感じました。でも、「最初期のマープルさんはこんな感じに見られていたのか〜」といった楽しみ方ができました。

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Posted by ブクログ 2023年11月02日

作中で「人間性」の話題がよく出てくるから、登場人物全員を疑いながら読み進めていたけど、誰が犯人か見当もつかなかった。最後の謎解きでは「そこかーーーっ」と悔しい気持ちになった。

これの直前に読んだクリスティーの作品が「なぜ、エヴァンズに頼まなかったのか?」で、わたしはこっちの冒険とロマンスと謎解きが...続きを読むある方が好みかも…と、思いつつ、狭いコミュニティの中で繰り広げられる謎解きも面白く読めた。
これまで本を読んできて、少し前の時代のイギリスのイメージはぼや〜っとあったけど、今作ではよりくっきりイメージできるようになった気がする。

ミス・マープルをはじめとする牧師さんやグリゼルダなどのキャラクターがチャーミングでよかった。
村で起きた事件が題材だったので、この先のシリーズでミス・マープルはどんなふうに事件に遭遇していくんだろう?というところが単純に気になる。


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Posted by ブクログ 2023年10月15日

久しぶりにクリスティでも読むかと思ってミス・マープル・シリーズを読み返している…といいつつ、この「牧師館の殺人」は初読な気がする。学生時代、ポアロは好きだったけど、マープルはあんまり読まなかったんだよな。

謎解きの要素は謎解きの要素としてあるのだが、そんなクラッシク・ミステリーを楽しむ年でもないの...続きを読むで、イギリス田舎町の有閑婦人やメイドの、時代がかった描写が楽しい。1930年というから、ざっと100年ほど前の現代小説。

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Posted by ブクログ 2022年08月15日

ミス・マープルの長編初登場作品。クリスティによって仕掛けられた罠によって、一読者の自分もあらぬ方向に推理を進めて、見事に欺かれた。田舎での殺人。人間性の問題。クリスティの作品はありし日の時代を追体験させられる。ただ物語の終焉まで、あっちこっちに振り回されるので、中盤あたりにしんどくなる。それでも完成...続きを読む度は申し分ない。一読あれ。

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Posted by ブクログ 2022年07月09日

ミス・マープルの初読み。

平和な片田舎で起こった殺人事件。
容疑者の数が多いようで少ないけど、トリックは面白かった。

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Posted by ブクログ 2022年05月25日

★3.6
ミスマープルの第一弾として読みました。ミステリー好きを自称しているけれど、クリスティーやポーなど基本の基本を全く読んでこなかったので、今後読んでいこうと思います。
そして、そう思わせてくれる一冊でした。
マープルが全員から好まれるお婆さんかと思っていたので、いい意味で裏切られました。

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Posted by ブクログ 2021年09月18日

ミス・マープルの長編デビュー作品。まだクリスティーが若い時の作品のため、ミス・マープルのキャラのイメージが他の作品と違うというか、キャラが立っていない印象。

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Posted by ブクログ 2020年07月04日

理詰めで、確信できないことは口にせず、観察力鋭い素敵な探偵おばあさん!
普通にとても面白いので色褪せないってこういうことなんでしょうね。
あと牧師夫妻かわいい。

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Posted by ブクログ 2015年06月26日

かなり久々のクリスティ。ミスマープルシリーズははじめてだったけど、やっぱりポアロにはかなわないかな。

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Posted by ブクログ 2013年01月18日

安定の騙され感(笑)
いつも最後に、ああそうかと思わされます。
クオリティーが高水準で感嘆いたします。しかし、マープルさんは刑事コロンボと同じだよね、見ていて小憎たらしいというか、もやもやさせてくれます。

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