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Posted by ブクログ
クリスティの冒険ミステリー。主人公アンの冒険譚。当時の女性の生き方や考え方、社会的な通念をベースにしながら、主人公アンが生き生きと躍動する作品。イギリスから南アフリカへの船旅や謎の殺人事件の真相を巡る旅。
クリスティの初期に当たる作品の様だが、沢山の作品を読んだ後でも遜色無く楽しめる作品で、正しく「冒険活劇」に相応しい作品だ。
主人公がとても魅力的で、感情移入しやすく、スリリングなアンの行動を楽しむ事が出来る。物語は主人公であるアンの目線と、登場人物であるユースタス・ペドラーの手記という形で進行される。アンが発表する冒険譚にペドラーが手記を提供した形になる。各々、全く別の目線から今回の冒険を捉えている為、物語は一本道なのだが違った見方を楽しむ事ができる。
登場人物が秀一なのはいつもの事ではあるが、ミステリーの側面から見れば怪しい人たちばかり。悪の組織の親玉である「大佐」とは何者か。が話の肝になるのだが、誰もが「大佐」に見えてしまい、読者としてはアンの行動にヒヤヒヤさせられた次第だ。
アンと船旅中に出会った、魅力的なミス・ペディグルーや彼女の知り合いである諜報部員のレース。殺人事件が起きたミル・ハウスの所有者であるペドラーと彼の秘書であるバジェット。その他にも癖のある登場人物達が生き生きと物語で躍動している。
そもそもの物語は何の変哲もないアンの人生が父親の死により一変する。冒険を求めるアンであるが、プラットフォームにて男性の死を目撃し、ついでミル・ハウスでの奇妙な殺人事件に関わりがある犯人と目される「茶色の服の男」を探す旅がスタートする。被害者が持っていた一枚のメモから真相の追求が始まり、キルモーデン船での旅と登場人物達との会合が訪れる。
舞台はイギリス→船上→南アフリカと進行して行き真相では衝撃的な結末が待っている。
最後までだれること無く走り切っている冒険活劇でとても面白い作品だ。レースの人生に共感してしまい、彼が後々幸せであった事を願うばかりだ。
Posted by ブクログ
【ノンシリーズ】
2025年の1冊目は大好きなクリスティーから。
1924年クリスティ34歳。
デビューから4作目のとても若々しい作品。
お転婆のアンが国際的な犯罪に立ち向かう冒険スリラー。
はい、私の苦手な分野(^_^;)
クリスティ65冊目で好きな作品はもう読んでいるので、苦手な分野でも良いので少しでもクリスティを感じたい。
主役のアンは『秘密機関』のタペンスのよう。冒険を求めて南アフリカへ向かう船に飛び乗ってしまう。
船の中は『ナイルに死す』のような高揚感も感じられるし、列車ではドキドキのシーンもある。クリスティが描く船や列車内で起きるストーリーはやはり光ってる。
船までの前半はミステリーが強くて面白いけど、船を降りてからは苦手な冒険ものとベタな恋愛ものになるので少し辛い。
男性達の言いなりの大人しい女性ではなく、好奇心の赴くままに突き進んだり、初めてのサーフィンにも挑戦して「ここでひきさがってたまるものか」と果敢に挑戦して楽しむアンの姿はクリスティーのイメージと重なる。
解説によると、作中でアンが経験したようなことをクリスティー自身もやはり実際に体験していたようだ。
そして、アレはここで最初に使われてたんだ!というサプライズもあった。
物語には全く関係ないけど、船中で出てくる〈ビーフティー〉なるものが、牛肉のお茶!?ってどんなものなのか気になって調べた。
ティーといっても茶葉は一切使わず、牛肉を入れた水を沸騰させるだけの飲み物で、英国では古くから病院食や家庭薬などで飲まれていたとのこと。
日本のお粥みたいな感覚でビーフティーを飲むとは面白い。
2025年はクリスティー作品を何冊読めるかな。◕‿◕。
Posted by ブクログ
天涯孤独になったアンがロンドンの地下鉄で遭遇した事件をきっかけに、好奇心に駆られアフリカに行く
お転婆お嬢様系ヒロインの冒険活劇
思い立ったらすぐ行動するヒロインの性格のおかげで飽きることなくさくさく読める
けど自分と似たものを感じるからかヒロインにそこまで魅力を感じなかった…
脳の大部分は3歳頃までに完成するのに対し、私たちの行動に抑制をかける働きを持つ前頭葉は20代で完成する
だからアンのようにリスクを顧みず行動できるのはやはり若いうちだけなのだと思う。私もまた然り
でも個人的にはメリットのほうが多い気がしている
しばらくは人に迷惑をかけない範囲でやはり思うがままに生きていきたい
(今も、一人で青春18切符で東北を一周している最中に書いている。これは1週間前にふと思い立った)
ちなみに老化による機能低下は前頭葉が最も早いらしい
何を悪とするかは人によってもちろん違うわけだけど、この本のラストではアンの一言によって善と悪をはっきりさせずに終わらせているのが良かった
でも人の気持ちを弄ぶのは悪だと言い切るアンの考えには激しく同意!
✏女性は男性の備えている肉体的な力を崇拝する。その力とはすなわち、女性はかつては持っていたけれど、今は失ってしまったものだから
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