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Posted by ブクログ
ホームズを一切読んだことがないというのが長年の読書におけるコンプレックスだった。一年程前からBBCのドラマ「SHERLOCK」にハマり、そこからこの長年のコンプレックスの解消へと、やっと気持ちが向かった。順を追って読むよりも兎に角原作がどのようなものか知りたかったので本作にした。読後の感想はやはり面白いと言わざるを得ない。翻訳物への苦手意識があったが、本作はたまに元の英文が透けて見えつつ、それでも読める日本語できちんと書かれていた。全体的に舞台となる土地の暗さ、陰惨さが書かれ、思わず後ろを振り返りたくなるような雰囲気。そう考えると少しホラーなのかもしれない。
Posted by ブクログ
ホームズの長編3作目。
今作はロンドンから離れ、ムーアと呼ばれる荒涼とした湿地が主な舞台。名家バスカヴィルの当主チャールズ・バスカヴィルが自らの屋敷近くで謎の死を遂げる。その死体のそばには巨大な犬の足跡。当主の主治医として屋敷に通っていた医師のモーティマーがホームズに調査を依頼。相続人であるチャールズの甥ヘンリー・バスカヴィルと共にロンドンのホームズのもとに訪れたモーティマーは、バスカヴィル家にまつわる奇々怪々な呪いの物語を語る……。
今作は大都会ロンドンではなく自然溢れれる田舎町がメインとなり新鮮。とある事情でホームズは最後の最後まであまり登場しないが、そのぶんワトソン君が自らの足を使っていろいろ頑張ってくれる。非科学的な怪奇伝説も入ってきて、ホームズ譚のなかでは異質な感じもするが、これがまたゾクゾクする。もちろん作中には気になる謎が散りばめられているが、謎解きの妙というよりは、作品の雰囲気に浸って楽しく読めた。
Posted by ブクログ
「ホームズ」シリーズは長編が4作あるらしいのですが、そのうちのひとつ『バスカヴィル家の犬』を読みました。
とても有名な作品で、探偵小説の最高傑作と呼ぶ人も多いとか。
先日読み終えた『回想のシャーロック・ホームズ』同様、少年時代に読んだことがある気がするのですが、、、
ほとんど記憶にないので、初めて読む感覚で楽しめました。
発表順では、「モリアーティ教授」との死闘を描いた『最後の事件』後、8年ぶりに発表された作品だったらしいですね。
でも、発表当時、1893年の『最後の事件』で「ホームズ」はライヘンバッハの滝で転落死していたことになっていたので、『最後の事件』より前の1889年の事件という設定になっています。
≪年代についての補足≫
「モーティマー」が「ホームズ」の部屋に置き忘れたステッキに"1884"と年号が刻まれており、それを"5年前"といっていることから、事件が起こったのは"1889年"と考えるのが自然。
しかし"1889年"はワトスンが結婚生活に入っており、ホームズと同居していないため、矛盾あり。
ということで、研究者によってこの事件の発生年はまちまちであり、1886年から1900年まで諸説あり。
まぁ、正確な年代は物語には関係ないので、全然気にしていないんですけどね。
さて、物語ですが、、、
ダートムア地方の陰鬱な荒野や馬を飲み込む大泥沼、陰気なバスカヴィル館、呪われた伝説の火を吐く魔犬等々… を想像しながら、楽しく読むことができました。
「ホームズ」が現地に行けなかったので(実際は隠れて現地入りしているのですが… )、「ワトスン」が不安を抱えながらも活躍しているのが特徴的ですね。
伝奇的な要素を含んだミステリーとして楽しめましたが、、、
荒野で見かけた謎の人影が「ホームズ」だったり(「ワトスン」なら気付くんじゃない!?)、ご先祖の肖像画が「ステイプルトン」そっくりだったり(「ワトスン」は気付かなかったの!?)するトリックはイマイチでしたね。
物語の舞台となるダートムア地方の荒野って、どれほど陰鬱な場所なんだろう… と思ってネットで調べたら、いかにもイギリスらしい風景が残っている場所でした。
写真を見た感じでは、あまり陰鬱… って感じじゃないですねぇ。
行ってみたくなりました。
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