アガサ・クリスティーのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
クリスティー読み直しはまたまた変化球かよ!というね
この前、次あたりは王道『オリエント急行』あたりをなんて言ってたのにね!
それにしても面白かったです
普段から評価ゆるゆるの私も短編集となると評価が低くなりがち、でもこのトミーとタペンスのおしどり探偵の短編集はどれもこれも面白くての高評価
クリスティー作品のレビューで何度も触れてますが、クリスティーの最大の魅力は登場人物たちの軽妙なやりとりにあると思うんですね
そしてその最大の武器を活かすためには、クリスティーの生み出す名探偵たちにはどうしても「話し相手」が必要になってくるんです
ただそれが助手であったり支援者であったりだと、どうしても主従の関係になってしまうことが多いんです
だから探偵がちょっとしたユーモアを交えて会話しても皮肉のように受け取られてしまうことも多いんです
ところがクリスティーが生み出したトミーとタペンス夫妻の素人探偵が他と決定的に違う対等な関係性をもっているんです
対等な二人が織りなす会話は皮肉そのものであっても、ユーモラスでほほえましいものになるんです
二人が楽しい会話を繰り広げながら事件を解決していくパロディはクリスティーの読書家の一面も感じさせてくれます
トミーとタペンスの活躍もっと読みたくなってきてしまった
『オリエント急行』はまた後回しやなw -
購入済み
クリスティーらしいです
クリスティーの小説の好きなところはトリックどうのよりも被害者と犯行を疑われる人たちの性格やその行動理由に焦点が当たるところですね。人間同士の問題というか、ドロドロして生々しいけれど納得するリアリティーがある感じです。今回もその部分が遺憾なく発揮されていて面白かったです。
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購入済み
オチが秀逸
ヘラクレスの冒険にちなんだ数々の難事件がどれもそうくるかっていうオチばかりで面白かったです。最終話の最後のミスレモンに爆笑です。あと犬のおばちゃんの活躍が結構好き。思わぬ人に思わぬ才能があるのいいですね。
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Posted by ブクログ
「アガサ・クリスティー読み直しキャンペーン」の第4弾です
お久しぶりになってしまいました
この後も「ディック・フランシス感謝祭」とか「江戸川乱歩ワールドツアー」とか「ヤマザキ春のパンまつり」とかいろいろ控えてるんですが
読みたい本が次から次へと出てくるんでどうしても再読は後回しになりがちです
でもやっぱり読み直して良かったなぁと思わせるクリスティーの名作中の名作『ねじれた家』です
この作品はクリスティーの晩年の名作なんですが、クリスティーらしいどことなくユーモアのある軽快な会話の妙で物語が進みつつ、全く新しいミステリーの形になっていて、まだ新しいアイディアが出てくるのか!という驚き
誰もがわかる安心安定なクリスティー節と初めての世界観の提示という完全に矛盾することをサラッとやってのけてるところはもう驚天動地です
さすがミステリーの女王!
次あたりはさすがにクリスティー王道のオリエント急行あたりを読みたいけどいつになるやらw -
Posted by ブクログ
ネタバレポアロ行きつけの歯医者モーリィ氏がピストル自殺を遂げた。しかし、ポアロが最後に見たモーリィ氏はそのような素振りはなかった。自殺説を疑うポアロはジャップ刑事と共に捜査に乗り出す。英国が大戦中であり、タイトルから右翼、左翼の話し?と思い犯人予想。夫婦共犯説を立てた。怪しい歯科医、超金持ちの銀行マン、さらに彼らにぶら下がる家族や恋人。どうもモーリィ氏への殺人を行う時間的余裕がない。ホワイ、フー、ハウダニット!!分からん!最後の謎解きで、オーマイガー!そんなことになっていたとは。⑤
「汝エホバの言を棄たるによりエホバもまた汝をすてて王たらざらしめたまふ」
人間は人間であり上も下もない!ということ。
誤字発見!P344 仮設→仮説 -
Posted by ブクログ
ネタバレ人といい、事件に関連する(?)物といい、とにかくゴチャゴチャいっぱい出てきて。
そこがすごく面白かった(^^ゞ
クリスティーの晩年の小説らしいけど、その頃になると、いかに目先の変わった話を書くか?みたいに書いたのかもなぁーなんて考えるのも楽しい。
いわゆる本格ファンからはしたらトリック的にも、事件の地味さから言っても、小説的にもイマイチなんだろうけど。
自分は、こういう、一見大したことに思えないんだけど、でも、日常に紛れ込んできた違和感を探っていくと事件が露わになっていく…、みたいな話が大好きだったりする(^^ゞ
ただ、そういうタイプの話だと、即物的な犯罪の犯人より、愛憎がからんだ動機で起きた犯罪みたいにした方がよかったかなぁー。
ていうか、犯人が普段見せている顔と、実際の顔で、ちょっと無理やり感があるような?w
ゆえに、「え、犯人ソイツなの?」と、(逆にw)意外に思った反面、「ちょっとストレートすぎない?」なんて思っちゃったり(^^ゞ
ま、ストレートとはいえ、微妙に複雑に絡み合ってるんだけどさ。
ていうか、犯人が言っていたことで、「それはないんじゃない?」と感じたことが、そのまま伏線(たぶん)になっていて。
「あ、そういうこと!」と笑ってしまった。
ラストは、妙にほのぼのw
そういうお決まりもクリスティーのいいところ。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ『火のないところに煙は』を読んでいて、そういえば、クリスティーにも占い師が出てくるホラーテイストな話があったよなぁー。
……と思い出して読んだんだけど。
読みだしてすぐ、「あ、占い師じゃなくて、魔女だった」って(^^ゞ
とはいえ、占い師よりは魔女の方が読者をお話に引き込む魔力が強いのか?w
なかなか面白かった。
そんな『蒼ざめた馬』、ちょっと前にやっていたドラマは見ていた。
ただ、あのドラマって、よくわからないで終わっちゃうんだよね(^^;
実はクリスティーって、ハヤカワのクリスティー文庫が出た時、初めて読んだこともあって。
だから、『蒼ざめた馬』も、その頃に読んだんだと思うんだけれど。でも、面白かったという記憶はあるものの、内容はほとんど憶えてなくて。
ドラマを「こんなホラー、ホラーした話だったかなぁー?」と思って見ていたんだけど、なぁーんだ。全然違うじゃん(^^ゞ
こっちのラストなんて、「オマエら、もう勝手にやってろ!w」と思わず噴き出しちゃったくらい、二人でラブラブで(爆)
ドラマはなんであんな風にしちゃったんだろう?というくらい、面白い。
というのも、女性の登場人物がすごくいいんだよね。
ジンジャ―はもちろん、(主人公いわく「退屈」な)ハーミアも魅力的だし。
主人公とその友だちからケチョンケチョンのポピーも、特有の可愛気がある。
また、ストーリーのところどころで絡んでくる、オリヴァや主人公の従弟のローダ、デイン・キャルスロップ夫人のキャラもいい。
ま、肝心の魔女3人は、ドラマに出てきた3人のイメージが強烈だったこともあって、ちょっと影が薄い気もしたけど(^^ゞ
とはいえ、最後にちょこっと出てくる、アイリーン・ブランドン。これが、またいいんだよなぁー。
個人的には、主人公のマークとアイリーン、二人の視点でそれぞれストーリーを進めて。最後にガッチャンコしたら、すっごくワクワク出来たんじゃないかなぁーと思った。
アイリーンの仕事である市場調査の調査員はこの話の重要な要素なわけだし。さらに言えば、この話の発端はアイリーンの同僚のディヴィス婦人なわけだ。
前半に、自らの仕事に何か不審なものを感じているアイリーンとディヴィス婦人の会話がある中、ディヴィス婦人が…という流れがあったら、もっとドキドキ出来たんじゃないだろうか?
ただ、この話って、呪いを実際に実行させる方法は?というのが何より疑問に思うところなわけで。
アイリーンとディヴィス婦人が、あくまで脇役として隠されているからこそ、呪いの実行方法は何だろう?と読者はワクワク出来るっていうのもあるのかなぁー。
ちなみに、最後の「え、そっち?」は、ちょっと強引に意外な展開をしてみせた感がなきにしもあらずなところがあったけど(^^ゞ
クリスティーって、今でも全然古びてないんだなぁーと感心……、というか。コンピューターをめぐる、主人公とヴェナブルズの会話、あれには驚いた。
「人間はいずれ機械(コンピューター)にとってかわられるということですか」
「並の人間なら、そうなるだろう。
労働資源の一部でしかない人間なら――という意味だが。
しかし、ある種の人間なら、そうはならない。
管理する人間、考える人間、つまり機械に問いかける質問を作る人間はどうしたって必要だからね」
これって、まるっきり現代のAIと人間をめぐる話と同じじゃん。
小花柄のチュニックの占い師のご託宣よりは、クリスティーの方がよっぽど当たるって?(爆)