アガサ・クリスティーのレビュー一覧

  • 牧師館の殺人

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    「ミス・マープル」シリーズ。セント・メアリ・ミード村のヴィカレージ(牧師館)にて、村一番の嫌われ者の老人が殺害された。噂話や詮索が大好きな住民たちが興奮するなか、犯人と思しき人物が自首し事件解決と思われたが……という筋書き。
    過去に起こった村内での出来事に当て嵌めて推理する彼女の方法にはまだ慣れないが、シリーズとして今後も楽しめそう。

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    2023年02月15日
  • おしどり探偵

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    クリスティー読み直しはまたまた変化球かよ!というね
    この前、次あたりは王道『オリエント急行』あたりをなんて言ってたのにね!

    それにしても面白かったです
    普段から評価ゆるゆるの私も短編集となると評価が低くなりがち、でもこのトミーとタペンスのおしどり探偵の短編集はどれもこれも面白くての高評価

    クリスティー作品のレビューで何度も触れてますが、クリスティーの最大の魅力は登場人物たちの軽妙なやりとりにあると思うんですね
    そしてその最大の武器を活かすためには、クリスティーの生み出す名探偵たちにはどうしても「話し相手」が必要になってくるんです
    ただそれが助手であったり支援者であったりだと、どうしても主従の関係になってしまうことが多いんです
    だから探偵がちょっとしたユーモアを交えて会話しても皮肉のように受け取られてしまうことも多いんです

    ところがクリスティーが生み出したトミーとタペンス夫妻の素人探偵が他と決定的に違う対等な関係性をもっているんです
    対等な二人が織りなす会話は皮肉そのものであっても、ユーモラスでほほえましいものになるんです

    二人が楽しい会話を繰り広げながら事件を解決していくパロディはクリスティーの読書家の一面も感じさせてくれます

    トミーとタペンスの活躍もっと読みたくなってきてしまった
    『オリエント急行』はまた後回しやなw

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    2023年02月15日
  • 忘られぬ死

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    全然犯人わからんかったな…と、読み終わって呆然とするような事件だった。クリスティーは絶妙に嫌味な人物と、こいつが怪しいのかもしれない…という不穏な空気を描くのがめちゃくちゃ上手いので、毎回きっちりと踊らされてしまう。悔しい、けど、その手腕があまりにも見事なので腹も立てられない。今回は特に、殺害方法すらもまったく予想がつかなかったのに、無事に解き明かされ犯人が暴かれた後、判明した動機で更にまた一回驚かされたので、本当に唖然とするしかない一作だった。

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    2022年12月05日
  • 邪悪の家

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    真相、犯人の動悸、そしてタイトルの意味まで含めて全て最悪で、だから面白かった! 『邪悪』の意味を痛感し、それが逆に清々しいほどだった。ポアロは騙されなかったけれど私は綺麗に騙されたので、敬意も込めて気に入りの一冊に入れようと思う。

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    2022年10月30日
  • ねじれた家

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    きっと犯人はソフィアだろうという偏見を抱きながら読んでいたので、真相が判明して大分呆然としてしまった。登場人物はどいつもこいつも癇に障るタイプではあったけれど、だからといって『ねじれた家』に住んでいたせいでねじれた人間になり、こんな惨事が起きたのだ、と考えるのはさすがに可哀想に思えて困った。そうやってひどい動揺を与えてくるところまで含めて、なかなか恐い話だったと思う。

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    2022年10月30日
  • 教会で死んだ男

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    短編なので事件発生から解決まで随分とスピーディーではあるけれど、長編に負けないくらいの満足感があるのが流石クリスティーと思う。人々の情に弱いので『クラブのキング』『マーケット・ベイジングの怪事件』辺りがお気に入りで、『二重の手がかり』『呪われた相続人』の容赦の無さが最後まで面白かった。

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    2022年10月17日
  • ハロウィーン・パーティ

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    ジョイスの発言は親友の話をパクったもので、このいけ好かない女が犯人なんだろうな、という直感までは当たっていた。ただ、そのせいで犯人がもう一人いることには全く気付けなかった。過去に起きた幾つかの事件にもこの犯人が関わっていて、一挙に解決してしまうポアロの名推理/クリスティーのアイディアは本当に見事だと、感心せざるを得なかった。犯人のそれほどまでの欲深さは恐ろしくもなるけれど、狂うほどの情熱というのは恐ろしいからこそ凄みがあるものとも思っているので、そこまで含めて感服の気持ちがある。面白かった。

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    2022年10月17日
  • 青列車の秘密

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    ネタバレ

    セントメアリミード
    ブルートレイン
    わたしたちの探偵小説
    ルビー(火の心臓)
    シガレットケース
    傷付けられた顔
    侯爵(ル・マルキ)

    侯爵周り複雑でいろいろ勘違いした

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    2022年10月11日
  • ポアロ登場

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    初めて、このシリーズの短編集を読んだが率直に面白かった。

    特に「謎の遺言書」が好きな話でした。
    依頼人の女性の唯一の親族である男性が本当に書いた遺言書を探す話で、遺言書をポアロに依頼した事について賛否が別れそうですが、個人的にはアリなのかと思いました。

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    2022年10月08日
  • スリーピング・マーダー

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    既視感の中の事件を追う、時間が経っているからこその展開で面白かった。ミス・マープル、行動力があって素敵。

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    2022年09月19日
  • 動く指

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    マープル談「頭のいい子は、低脳と紙一重ですからね」の一言が印象的。
    みにくいアヒルの子ストーリーが前面にでた作品なので、優秀かつ多感で悩みが多い思春期の方にオススメします。
    解説によれば「クリスティー自身、一九七二年に日本のファンの質問に答えた自薦十作品の中に、最後にこれをあげている」とのこと。

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    2022年09月17日
  • ポアロのクリスマス

    購入済み

    クリスティーらしいです

    クリスティーの小説の好きなところはトリックどうのよりも被害者と犯行を疑われる人たちの性格やその行動理由に焦点が当たるところですね。人間同士の問題というか、ドロドロして生々しいけれど納得するリアリティーがある感じです。今回もその部分が遺憾なく発揮されていて面白かったです。

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    2022年08月28日
  • 葬儀を終えて

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    みなさんがちょくちょく感想あげていた憧れのクリスティーを遂に読む。

    上流階級の優雅なお喋りと、ポアロの余裕綽々なゆったりとした推理が心地よく、実は夏風邪でしばらく寝込んでいたんですが、格好のお布団の友になった。
    最近流行りの特殊設定ミステリも刺激的で面白いけど、古き良き名作ミステリも、やっぱりすごくいい。
    他の物語も読んでみたい。

    しかし、この結構大胆なトリック、荒々しい犯罪、体を張った隠蔽工作を、意外なあの人が澄まして実行してる様子を想像するとゾッとする。

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    2022年08月27日
  • ヘラクレスの冒険

    購入済み

    オチが秀逸

    ヘラクレスの冒険にちなんだ数々の難事件がどれもそうくるかっていうオチばかりで面白かったです。最終話の最後のミスレモンに爆笑です。あと犬のおばちゃんの活躍が結構好き。思わぬ人に思わぬ才能があるのいいですね。

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    2022年08月26日
  • ねじれた家

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    「アガサ・クリスティー読み直しキャンペーン」の第4弾です

    お久しぶりになってしまいました
    この後も「ディック・フランシス感謝祭」とか「江戸川乱歩ワールドツアー」とか「ヤマザキ春のパンまつり」とかいろいろ控えてるんですが
    読みたい本が次から次へと出てくるんでどうしても再読は後回しになりがちです
    でもやっぱり読み直して良かったなぁと思わせるクリスティーの名作中の名作『ねじれた家』です

    この作品はクリスティーの晩年の名作なんですが、クリスティーらしいどことなくユーモアのある軽快な会話の妙で物語が進みつつ、全く新しいミステリーの形になっていて、まだ新しいアイディアが出てくるのか!という驚き
    誰もがわかる安心安定なクリスティー節と初めての世界観の提示という完全に矛盾することをサラッとやってのけてるところはもう驚天動地です
    さすがミステリーの女王!

    次あたりはさすがにクリスティー王道のオリエント急行あたりを読みたいけどいつになるやらw

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    2022年06月16日
  • 愛国殺人

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    ネタバレ

    ポアロ行きつけの歯医者モーリィ氏がピストル自殺を遂げた。しかし、ポアロが最後に見たモーリィ氏はそのような素振りはなかった。自殺説を疑うポアロはジャップ刑事と共に捜査に乗り出す。英国が大戦中であり、タイトルから右翼、左翼の話し?と思い犯人予想。夫婦共犯説を立てた。怪しい歯科医、超金持ちの銀行マン、さらに彼らにぶら下がる家族や恋人。どうもモーリィ氏への殺人を行う時間的余裕がない。ホワイ、フー、ハウダニット!!分からん!最後の謎解きで、オーマイガー!そんなことになっていたとは。⑤  
    「汝エホバの言を棄たるによりエホバもまた汝をすてて王たらざらしめたまふ」
    人間は人間であり上も下もない!ということ。

    誤字発見!P344 仮設→仮説

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    2022年06月27日
  • スリーピング・マーダー

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    解説(奥田睦氏)が共感、言い得て妙。“冬休みの午後、炬燵に入り、緑茶をすすり、マクビティの胚芽チョコレートビスケットを食べながら、クリスティーを読み耽る楽しみ”、そして“幸福な読書の象徴”…

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    2022年05月28日
  • ヒッコリー・ロードの殺人

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    ネタバレ

    人といい、事件に関連する(?)物といい、とにかくゴチャゴチャいっぱい出てきて。
    そこがすごく面白かった(^^ゞ
    クリスティーの晩年の小説らしいけど、その頃になると、いかに目先の変わった話を書くか?みたいに書いたのかもなぁーなんて考えるのも楽しい。


    いわゆる本格ファンからはしたらトリック的にも、事件の地味さから言っても、小説的にもイマイチなんだろうけど。
    自分は、こういう、一見大したことに思えないんだけど、でも、日常に紛れ込んできた違和感を探っていくと事件が露わになっていく…、みたいな話が大好きだったりする(^^ゞ
    ただ、そういうタイプの話だと、即物的な犯罪の犯人より、愛憎がからんだ動機で起きた犯罪みたいにした方がよかったかなぁー。
    ていうか、犯人が普段見せている顔と、実際の顔で、ちょっと無理やり感があるような?w
    ゆえに、「え、犯人ソイツなの?」と、(逆にw)意外に思った反面、「ちょっとストレートすぎない?」なんて思っちゃったり(^^ゞ
    ま、ストレートとはいえ、微妙に複雑に絡み合ってるんだけどさ。
    ていうか、犯人が言っていたことで、「それはないんじゃない?」と感じたことが、そのまま伏線(たぶん)になっていて。
    「あ、そういうこと!」と笑ってしまった。

    ラストは、妙にほのぼのw
    そういうお決まりもクリスティーのいいところ。

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    2022年05月26日
  • 蒼ざめた馬

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    ネタバレ

    『火のないところに煙は』を読んでいて、そういえば、クリスティーにも占い師が出てくるホラーテイストな話があったよなぁー。
    ……と思い出して読んだんだけど。
    読みだしてすぐ、「あ、占い師じゃなくて、魔女だった」って(^^ゞ
    とはいえ、占い師よりは魔女の方が読者をお話に引き込む魔力が強いのか?w
    なかなか面白かった。


    そんな『蒼ざめた馬』、ちょっと前にやっていたドラマは見ていた。
    ただ、あのドラマって、よくわからないで終わっちゃうんだよね(^^;
    実はクリスティーって、ハヤカワのクリスティー文庫が出た時、初めて読んだこともあって。
    だから、『蒼ざめた馬』も、その頃に読んだんだと思うんだけれど。でも、面白かったという記憶はあるものの、内容はほとんど憶えてなくて。
    ドラマを「こんなホラー、ホラーした話だったかなぁー?」と思って見ていたんだけど、なぁーんだ。全然違うじゃん(^^ゞ
    こっちのラストなんて、「オマエら、もう勝手にやってろ!w」と思わず噴き出しちゃったくらい、二人でラブラブで(爆)
    ドラマはなんであんな風にしちゃったんだろう?というくらい、面白い。

    というのも、女性の登場人物がすごくいいんだよね。
    ジンジャ―はもちろん、(主人公いわく「退屈」な)ハーミアも魅力的だし。
    主人公とその友だちからケチョンケチョンのポピーも、特有の可愛気がある。
    また、ストーリーのところどころで絡んでくる、オリヴァや主人公の従弟のローダ、デイン・キャルスロップ夫人のキャラもいい。
    ま、肝心の魔女3人は、ドラマに出てきた3人のイメージが強烈だったこともあって、ちょっと影が薄い気もしたけど(^^ゞ
    とはいえ、最後にちょこっと出てくる、アイリーン・ブランドン。これが、またいいんだよなぁー。
    個人的には、主人公のマークとアイリーン、二人の視点でそれぞれストーリーを進めて。最後にガッチャンコしたら、すっごくワクワク出来たんじゃないかなぁーと思った。
    アイリーンの仕事である市場調査の調査員はこの話の重要な要素なわけだし。さらに言えば、この話の発端はアイリーンの同僚のディヴィス婦人なわけだ。
    前半に、自らの仕事に何か不審なものを感じているアイリーンとディヴィス婦人の会話がある中、ディヴィス婦人が…という流れがあったら、もっとドキドキ出来たんじゃないだろうか?
    ただ、この話って、呪いを実際に実行させる方法は?というのが何より疑問に思うところなわけで。
    アイリーンとディヴィス婦人が、あくまで脇役として隠されているからこそ、呪いの実行方法は何だろう?と読者はワクワク出来るっていうのもあるのかなぁー。


    ちなみに、最後の「え、そっち?」は、ちょっと強引に意外な展開をしてみせた感がなきにしもあらずなところがあったけど(^^ゞ
    クリスティーって、今でも全然古びてないんだなぁーと感心……、というか。コンピューターをめぐる、主人公とヴェナブルズの会話、あれには驚いた。
    「人間はいずれ機械(コンピューター)にとってかわられるということですか」
    「並の人間なら、そうなるだろう。
     労働資源の一部でしかない人間なら――という意味だが。
    しかし、ある種の人間なら、そうはならない。
    管理する人間、考える人間、つまり機械に問いかける質問を作る人間はどうしたって必要だからね」
    これって、まるっきり現代のAIと人間をめぐる話と同じじゃん。
    小花柄のチュニックの占い師のご託宣よりは、クリスティーの方がよっぽど当たるって?(爆)

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    2022年05月26日
  • ブラック・コーヒー〔小説版〕

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    やっぱりミステリーものはおもしろい。
    ナイルの映画も(配信でだけど)早く観たいな。

    わたしはこの文庫本の装丁がお気に入り。
    今にも良いコーヒーの香りが漂いだしてきそう。
    わたしはコーヒーが大好きだから、コーヒーで死にたくはないけれど笑

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    2022年05月11日