【感想・ネタバレ】邪悪の家のレビュー

あらすじ

名探偵ポアロは保養地のホテルで、若き美女ニックと出会った。近くに建つエンド・ハウスの所有者である彼女は、最近三回も命の危険にさらされたとポアロに語る。まさにその会話の最中、一発の銃弾が……ニックを守るべく屋敷に赴いたポアロだが、五里霧中のまま、ついにある夜惨劇は起きてしまった!

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Posted by ブクログ

この本も、ドラマ(スーシェ版)も観ました。面白かった。
ポワロが騙されるのなら、読者はどうしようもないね。あんな美人ならしょうがないな。

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2025年10月14日

Posted by ブクログ

わー!面白かった(⁠*⁠´⁠∀`⁠*⁠)
ちょっと甘めですが久々の星5つです。これは好きだなぁ。
クリスティー文庫の6冊目とだいぶ初期の作品なのですが、ドラマ版を先に観たので後回しにしていました。結末知ってるから読まなくても……と思っていたけれど、いやぁ読んでよかった。

ヘイスティングズと訪れた保養地のホテルで、”最近3回も命を狙われた美女”ニックと出会ったポアロさん。
彼女の話を聞き身辺に気をつけるよう警告するのですが、ついに悲劇が……といったストーリー。
ニックがなぜ命を狙われるのか?動機は金か、痴情のもつれか?
丁寧に捜査を進めるものの、あちらを立てればこちらが立たずで行き詰まる推理。ポアロさんもやはりお年なのか……と諦めかけたところへ怒涛の幕引きです。
ドラマ版がかなり印象的だったので珍しく犯人を覚えていたのですが、それでも引き込まれました……!
ミス・レモンの降霊会が始まった時は大いに困惑したのですが、原作もこの展開だったのですね。笑

怪しげな容疑者たち、意外な犯人とその動機という謎解きの面白さもさることながら、ヘイスティングズ&ジャップ警部が出てくるとやっぱり嬉しくなっちゃいます(⁠^⁠^⁠)
もう何度目かの引退後のポアロさんが事件を前に生き生きしてくる姿も良いし、
「……普通の人間に無理なことを可能にしなければ、エルキュール・ポアロである意味がないじゃないか」(p252)
などなどポアロ節炸裂なところも最高!
”狂信的な犯人”まで出てきて、もう好きな要素詰まりまくりな1冊でした〜!

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2025年08月11日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ニックと知り合い、彼女は顔の周りに蜂が飛んだというがポアロは弾丸や帽子の穴を発見。このところ3回くらい命拾いしたという話もあり、ニックは何者かに命を狙われているのではないかとポアロは思い、調査することに。

ニックのキャラクターが明るいのと、ニックを中心に人間関係が説明されていくのもあって話が分かりやすかったものあり、全体的に飽きることはなかった。
p280辺りで死の偽装をするところから盛り上がってきて面白かった。終盤のは怒涛の推理で、それぞれの人物の思惑・裏の顔が判明。腕時計は、ポアロはそうゆうタイプなのかと少し意外だった。
クロフト氏もポアロが言うように典型的なオーストラリア人の仲睦まじい夫婦すぎるとどこか疑いを持っており、確かに何かありそうだなとは思いながらも、夫妻の話を聞いている間はほっこりとしながらも面白い雑談で好きだった。

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2025年07月19日

Posted by ブクログ

ネタバレ

全員話が噛み合わなくて疑わしいのは、命を狙われているはずのニックが嘘ばかりついていたから。
全員怪しんだのに、予想外の犯人でめちゃくちゃ面白かった。
ニックとマギーの本名が両方マグダラなのが、日本語話者からするとわかりにくいが、英語圏だとしっくりくるのだろうか。

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2025年02月19日

Posted by ブクログ

 邪悪の家は僕が初めて読んだクリスティ作品で思い出のある小説だ(読んだのはエンドハウスの怪事件、他社の翻訳だが)。物語の構成が単純でわかりやすく、フーダニットの面白さ、どんでん返しの魅力が詰まった作品であり、僕は最初にこの作品を読んだからこそクリスティの虜になり心酔していった経緯になる。また、エルキュール・ポアロを知るには最適な作品だと思うし、この作品はそれ程に彼の人間性が詰まった物語だと思う。

 ポアロは探偵業を引退し、保養地のホテルにヘイスティングスと滞在している。彼の元には引退後も各国の主要な人物から探偵の依頼が届くがどこ吹く風、全く取り合わない。そんな中、ニックという若い女性と知り合い、彼女が三度も命の危険があった事をポアロに話す。そしてその話の最中にも、彼女は命を狙われる。ニックは気づかないが、ポアロは彼女の危険に気づき、彼女の住むエンドハウスを訪れる。

 上記したようにポアロらしさがあふれた作品で、各国主要人物の依頼は受けないが一人の女性の危機には労を惜しまない(今回はそれが裏目に出る訳だが)。ヘイスティングスは相変わらずでストーリーを通じて読者の目線を誘導する役割を与えられている。
 ポアロが推理の際にAからJまでで可能性を整理し、我々も犯人が誰であるかの推理をこの中から考えられる様に進むが、中々道筋が掴めない。一つの殺人をきっかけにどうしても噛み合わない問題点や、物語が進むと有名な冒険家の死や毒入りチョコレート、消えた遺言書、凶器のピストル、謎の人物、隠し部屋等様々な疑問が噴出していく。(クリスティの上手なところでこれだけの要素がありながら物語はシンプルに整理されている)
 最後は堂々の大団円になり全ての要素が集約される。僕は初見の際は犯人の意外性に驚き、ミステリーとはこうだと基準になった作品であり、今回再読に至っては犯人を知っているからこそ、この物語の根幹の面白さを味わえたし、ポアロの道化役も楽しめる事ができた。
 ポアロは終盤に「なんて事だ!!」と騒ぎたてて事件を解決する訳だが、ある意味でポアロの気づきが大きい作品程、後半から終盤にかけてのどんでん返しが起きやすくなったいる。従って彼が騒ぎ出す作品は何かしらの裏切りがあると期待してしまう。今作も例に漏れず驚きがあるが、正しくクリスティがポアロさえ騙そうとしているかの様な作品だった。読みやすくわかりやすい作品だが余りにも悪い奴が多いので(笑)もう少し要素が少ない方がミステリとしてはスッキリする様に思うが、違和感がある訳ではない。

 非常に懐かしく楽しい時間だった。そろそろポアロシリーズを読み終えてしまいそうなので味わいながら楽しんでいこう。

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2024年02月14日

Posted by ブクログ

真相、犯人の動悸、そしてタイトルの意味まで含めて全て最悪で、だから面白かった! 『邪悪』の意味を痛感し、それが逆に清々しいほどだった。ポアロは騙されなかったけれど私は綺麗に騙されたので、敬意も込めて気に入りの一冊に入れようと思う。

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2022年10月30日

Posted by ブクログ

まさかまさかのどんでん返し!
今回のが一番推理を外してしまった!
かすりさえしなかったです笑

ポアロも何度も行き詰まっていて、かなりハラハラした。
もう一度読み返して、あれもこれも嘘なのかと思うとゾッとします!

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2021年07月16日

A

購入済み

面白かった

読んで損はないと思います。
途中までは今一パッとしないなと思いながら読んでいましたが
最後の最後で、なるほどなと。
私の目は節穴です。

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2021年03月12日

Posted by ブクログ

とても面白かった!!

登場人物がどんどん怪しい動きをしていくから最後の最後までわけわかんなかったけど、ラストの華麗な謎解きでいっきにすっきり。

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2018年04月14日

Posted by ブクログ

殺人事件が起こる大分前から物語がスタートし、事件の発生を防ごうと奔走するポアロ。

若い女性に翻弄されている感のあるポアロが微笑ましい。

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2015年02月18日

Posted by ブクログ

ネタバレ

名探偵ポアロシリーズ 長編6作目

今回はヘイスティングスも参加
邪悪な雰囲気を醸し出している屋敷を舞台にした物語。
屋敷を中心として次々と事件が起こっていくため、終始ハラハラしながら楽しく読み進めることができた。

登場人物の発言に翻弄され失敗を犯してしまった前半では、普段は見られないポアロの後悔を見られて新鮮だった。同じく前半では、探偵はまず被害者となりうる人間を守らなければならず、犯人を突き止めることが目的ではないという、ポアロの私立探偵としての矜持を知ることができて良かった。
打って変わって次々と謎を解決していく後半では、落ち込んでいたポアロの精神も復活し、彼の自尊心が作り上げた壮大な芝居による最後の場面は圧巻で、確かにそのパターンは考えてなかった!と思わず口に出してしまうほどだった。
全体的な中だるみもなく面白く読めました。

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2025年08月28日

Posted by ブクログ

結局今回も最後やられた…!
証拠となる部分はこじつけを感じるかもしれない。その国の常識や知識があればすんなり納得する部分もあるかもしれない。

でもなあ…気づけるようなヒントは散りばめられていたから文句言えないんだよなあー


あと、表紙はこんなイラストver.でない(旧版?写真チックな方が好きなので不服)。
あと、解説つまらなかったけど元ネタあったら楽しめる系?

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2023年06月14日

Posted by ブクログ

あっと驚くようなトリックはないが、それだけに読者も自分で犯人を推理しながら読む楽しさのある、推理小説の教科書のような作品。

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2022年09月12日

Posted by ブクログ

なるほどこうきましたか、面白い。
狡猾な犯人によって探偵共々振り回されるけれど、これもミステリーの醍醐味だと思えば楽しい。
複雑に見えた事件もポアロの手に掛かることで単純化され、最後には綺麗に落着してしまう。
事件の真相を覆う複数の要素を一つ一つ剥がしていくような推理は、読んでいて本当に気持ちが良い

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2022年08月27日

Posted by ブクログ

ネタバレ

犯人はおそらくニックだろうと最初から感じることは出来たが、動機や怪しい人物の背景がわからなかった。ヘイスティングスのさりげない言葉が最後のヒントになっていた

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2022年07月09日

Posted by ブクログ

ポアロとヘイスティングズが偶然出会った女性に事件の臭いを感じ、調査していく。
事件が発生する前に、防ぐことができるのか。
ほぼ会話だけで話しが進むクリスティーモード?が楽しいです。
ポアロの灰色の脳細胞が、皆の心を読み解いき、ラストに最高の演出で犯人を披露します。

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2022年02月07日

Posted by ブクログ

終盤で明かされる謎達とその動機について読んだ時に、改めて序盤に戻って伏線の上手さに感動した。

もう一度読んでもこの感動は得られないだろうから、記憶を消して読みたい1冊。

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2021年09月25日

Posted by ブクログ

ポアロ
前は気になっていたポアロの自己評価の高さが気にならなくなってきた。まあ、今作では自責の念にかられるシーンが多かったのもあるかな。
殺人事件が起こるまではちびちび読んでいたのだが、事件が起きてからはやっぱり気になって一気に読んでしまった。最終的にものすごく大勢に裏があってビックリ。

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2021年05月27日

Posted by ブクログ

ネタバレ

その家には何か邪悪な空気があった。

ポアロが保養地で出会った美女ニックが命を狙われる。彼女を助けようとするポアロだが、惨劇は起きてしまう。代わりに殺されたマギー、命を狙われ続けるニック。犯人の目的は遺産なのか、嘘をついているのは誰なのか。

「それ以外の人物」が犯人になるのはミステリとして反則である。正確に言えば、「今まで登場していない人物、もしくはその場にほとんど関係のない端役の登場人物」が犯人になるのが反則である。謎解きの最初で今回の犯人は反則では、と思った。しかし、反則ではなかった。真犯人は、ずっと登場し続けていた、端役なんかではない、とても重要な登場人物だった。

読者がミステリの反則を考えて読むことを、クリスティーは予想していただろう。だからあえての「それ以外の人物」が犯人なのだ。ポアロが考えるために容疑者のリストを作る。そこに設けられたJの項目、外部の者Jの可能性を、ミステリをよく読む人こそ鼻で笑う。一度は引退した、年老いたポアロの描写は、ポアロの灰色の脳細胞が鈍っていることを読者に示唆する。それこそが、クリスティーの罠なのだ。

もっと鋭い読者なら、今回の犯人は以外でもないのだろう。意外な犯人パターンとしては、よくあるから。けれど私は気持ちよく騙され、驚かされた。そして納得した。心地よく騙され、驚かされ、納得できるところ。これがクリスティーの好きなところで、私とクリスティーの相性の良さを感じるところである。

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2021年05月04日

Posted by ブクログ

命を狙われているというのに、ポアロの忠告に耳を貸さず笑い飛ばすニック・バックリー。全編に漂う気だるく享楽的な雰囲気にすっかり飲み込まれてしまう。誰が?動機は?次から次へと浮かぶ謎!最後に一気に解き明かされていくさまは圧巻!
『邪悪の家』という邦題からはいつも内容が思い出せないが、読み始めたらすぐにストーリーも犯人も動機もみるみる甦った!原題はPeril at End House、エンドハウスの災難というくらいの意味かな?

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2021年04月19日

Posted by ブクログ

クリスティーらしいラスト!バタバタと変わる犯人にワクワクしながらクライマックスを読み終えた。

冒頭からワクワクするような流れ。ヘイスティングズが久々に登場するのも良い。
若干ポアロがアワアワバタバタと動き回っている感じがするけど(落ち着きがない感じ)ストーリー的にはとても魅力的。

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2019年06月03日

Posted by ブクログ

ポアロは四度も命を狙われたエンド・ハウスの所有者ニック・バックリーの安全を守るため、犯人を見つけようとします。しかし、犯行理由が見えず、起きる前に犯罪を見つけることはポアロにとっても困難きわまりないことでした。

そして、とうとう殺人が起きてしまいます。ただ、殺されたのはニック・バックリーではなく、彼女のいとこのマギーでした。ニックと間違えられたのです。

それにより、ポアロたちの仕事は“マドモアゼル(ニック)の身の安全を確保すること(p144)”から、“殺人犯を突き止める(p144)”という単純なものになりました。ポアロは論理的に動機を考えたり、ニックの周囲にいる人たちのリストを作ったりします。読んでいて自分も状況を整理できて、助かりました。

ポアロは長い間“闇のなか(p284)”にいましたが、犯人が“賢すぎた(p346)”ことで重大な事実を発見し、真相を見抜きます。私には誰が犯人なのかわからず、ポアロの閃きはさすがだと思ったのですが、殺人が起きる前に解決してほしかったという思いもありました。

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2017年03月20日

Posted by ブクログ

2度読み。私的には結構好き。ドラマでもやってました。「エンドハウス殺人事件」ってタイトルでもでてましたよね?

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2017年02月16日

Posted by ブクログ

偶然知り合った女性が何度も殺されかけていたことを知ったポワロ。
身を守ろうと必死に働きかけるが本気にしない彼女に振り回される。
周囲には怪しい人物が数多く登場し、遂には…。

疑問点がページを進めるたびに増えてきて、小説の中のポワロと同様、展開が全く分からなくなっていった。
これだけ多くの災いや不幸が集まったのは、家に邪気があったから?

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2015年03月14日

Posted by ブクログ

ある保養地で出会った美しい女性が命を狙われていることに気が付いたポアロは、相棒のヘイスティングスと共に彼女を守るべく行動を開始する。
凶行を防ぐべく様々な手立てを考え、そして行動に移していくポアロ。
しかしある花火大会の夜、身辺を気遣うために招いたいとこの女性が凶弾に倒れる・・・。

前に読んだポアロ物は「死者のあやまち」でした。
そのレビューで、珍しく犯罪を防ごうとする展開、と書いたんですが、本著も前半は犯罪を未然に防ごうと四苦八苦する展開でした。
若く美しい女性が命を狙われ、結果的に別人が犠牲になってしまい、さらに命を狙われ続ける、という展開です。
よくあるミステリーの一つ、と言えるでしょう。
ちなみに最後の最後にどんでん返しがあります。

実は、物語も中盤がそろそろ終わる、といった辺りで、不意に犯人が判ってしまいました。
確信は持てなかったんですけど、(あれ? これって犯人はこいつなんじゃないか?)ってピンと来たんです。
自慢じゃないですが、こんなことは本当に稀です(笑)
クリスティーのミステリーは結構読んでますが、こんなことホントに数少ない経験でした(^^ゞ

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2014年04月17日

Posted by ブクログ

ポアロシリーズ6作目。

ここまできたら、クリスティーの思考回路が分かってきそうなものだけど、
やっぱり最後のどんでん返しで気持ち良く騙されてしまう(笑)

「邪悪な家」というタイトルに相応しく、
悪意、嫉妬…ドロドロとした感情が渦巻いている作品でしたね。
表向きは優雅だけど、その仮面の下は、、、

岬の先に建つエンド・ハウスの、若く美しい女主人ニック。
彼女は3度も命を狙われるが、運良く命拾いをする。
ポアロに助力を仰いだニックは、ポアロの目の前で狙撃され…

むぅ、これまた予想外の犯人でした!
確かに犯人に行きつくための要素は完全に提示されるのですが、
巧みに意識を逸らされてしまうのが、さすがクリスティーです。

愛しのヘイスティングズ君も登場してくれて、嬉しかった(笑)

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2013年06月30日

Posted by ブクログ

ネタバレ

 再読。筋をスッカリ忘れてしまったので読み直してみると……あら、不思議。だんだんと思いだしてくるものなのだ。良くあることです。
 表紙が可愛らしくなった為、前の『邪悪の家』と打って変わって、「邪悪さ」が半減(前の表紙は、まるでホラー映画の舞台の様だった)。
 これだったら、『エンド・ハウスの怪事件』の題の方が合いそうだ。
 後、この表紙の『邪悪の家』は新訳の様で、ポアロの口調は前よりもくだけたものとなっている。それに合わせて、ヘイスティングスも一人称は「俺」。

 内容は、申し分ない。実際、初めて読んだ時、おおっと度肝を抜かれてしまった(と言う割に、スッカリ忘れてしまった訳だが)。ストーリーの運びは上手い。流石、クリスティー。話の「カラクリ」も、単純ながら感心させられる。
 クリスティーの作品としては、中々名前の挙がらない(少なくとも、私の周囲では)作品だが、佳作であると思う。

 ただ一つだけ、むむっと思うのが、自分で自分の帽子に銃弾を撃ち込むという芸当。これはいけるのか?

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2013年01月16日

Posted by ブクログ

ネタバレ

すごくシンプルに読めば、真相が浮かび上がってくるという構成が面白い。いや普通に疑ってたんですよ中盤くらいまではね。でもそこから色々あって頭からポッカリ抜け落ちていたというか、勝手にその可能性を消していたというか…まあ素直な読者なんです。まあポアロもずっと見抜けなかったんで(笑) ミスリード・ミスディレクション(違いや如何に?)の巧みなクリスティーと相性良いのかもね。

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2025年09月27日

Posted by ブクログ

【ポアロ】
ポアロとヘイスティングズは、若き美女のニックと出会った。立て続けに3回も命の危険にさらされたと語るニックはなぜ狙われているのか…

ポアロとヘイスティングズが推理して、それをまとめてというシーンが多いので、推理ものが好きな人は楽しめるのではないかと思う。

私はクリスティーの描く人間ドラマの部分の心理描写が好きなので、今回はそれが少なく感じて登場人物に感情移入できず、いつものような魅力をあまり感じなかった。

今回は被害者が気の毒に思えて仕方なかったので、犯人にはきちんと罪を償ってもらいたい。

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2024年07月21日

Posted by ブクログ

名探偵ポアロは保養地のホテルで、若き美女ニックと出会った。近くに建つエンド・ハウスの所有者である彼女は、最近三回も命の危険にさらされたとポアロに語る。まさにその会話の最中、一発の銃弾が・・・ニックを守るべく屋敷に赴いたポアロだが、五里霧中のまま、ついにある夜惨劇は起きてしまった。

前作よりも結末がドラマチックで面白かった。まさかすぎる展開で、全然予想しなかったなあー。かなり苦戦したポアロでしたが、トランプをやってから最後にみんなを集めて種明かしまでは怒涛の勢いでした。結局ポアロの前で最初にニックを弾丸で撃ったのはフレディの夫でよかったってこと?人は見かけによらないということに関して、ヘイスティングスが学習しないのは笑っちゃうんだけど、でもだからこそ彼がポアロの相棒足りうるんだろうな。今回はいいところで発熱してましたがやっぱりポアロの独壇場にならずに読者の目線で場を盛り上げてくれる大切な登場人物だと思うので。しかし海外の名前の愛称って難しいなあ。

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2020年11月28日

Posted by ブクログ

昔、創元推理文庫で『エンドハウスの怪事件』というタイトルで読んだが、クリスティ文庫完全読破目指して再読。

再びヘイスティングス登場でポアロもの安定の空気感!冒頭から登場のニックの魅力と絡みながらいつも通りテンポよく楽しめる。

以前読んだとはいえ話は全く覚えていなかったが何故か途中から怪しいと思ってたらその通りの結果に。記憶の奥に残ってたのかな?そう思い出して読んでると読者の意識を誘導する記述が絶妙に散りばめられている事に気がつく。事件には直接関係のない謎など多少のノイズも含まながらも事件を中心にまっすぐ展開する流れは潔い。景色美しさや登場人物の魅力、シーンの少なさから映像化に向いてるかも。

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2018年12月14日

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