あらすじ
推理作家のオリヴァ夫人を迎えたハロウィーン・パーティで、少女が殺人の現場を目撃したことがあると言いだした。パーティの後、その少女はリンゴ食い競争用のバケツに首を突っこんで死んでいるのが発見された。童話的な世界で起こったおぞましい殺人の謎を追い、ポアロは推理を展開する。
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リンゴ食い競争や他のハロウィンゲームがどんな遊びなのかわからず、いちいち調べながら読んだ。クリスマスもそうだけど、イギリスは行事を全力で楽しむんだなあ。あまりそういうイメージがないので、行事ものを読むとまた趣深い。
オオカミ少年のごとく本当のことを言ってたのに信じてもらえなかったのかなと思わせておいて、ほんとにウソでした。は予想外。
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ハロウィンに合わせて。
仮装ではないパーティのハロウィン、イギリス式の楽しみ方が見えて楽しい。今日本で行われているのはアメリカ式なのだろう。解説に、そのようなアメリカ式のハロウィンパーティが定着していないと書いてあり、いつの出版かと思ったら、2003年だった。20年前にはまだハロウィンは流行っていなかったということもわかり、なお面白い。
ポワロ(ここでの表記はポアロ)が好きなので、その風貌だけで楽しめる。
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1人の少女が殺される。ハロウィン・パーティ中に水槽に頭をズボット入れていた。さらに1人殺される。クリスティがまき散らした伏線の山、山、山。途中からあまりにも情報量が多く腹痛と下痢。過去の4つの事件?関係するもんか!そんなもん!でも、犯人予想をしないといけない。事前に弱音を吐きながらも予想。ただ1人やばい奴がいる!この1人だけを追っていくしかない。徐々に明らかになる真相。野球でいう9回で一気の種明かし!クリスティが待ち散らしたものがいつの間にか回収されている。さて皆さん、私の犯人予想どうだったでしょうか?⑤
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ジョイスの発言は親友の話をパクったもので、このいけ好かない女が犯人なんだろうな、という直感までは当たっていた。ただ、そのせいで犯人がもう一人いることには全く気付けなかった。過去に起きた幾つかの事件にもこの犯人が関わっていて、一挙に解決してしまうポアロの名推理/クリスティーのアイディアは本当に見事だと、感心せざるを得なかった。犯人のそれほどまでの欲深さは恐ろしくもなるけれど、狂うほどの情熱というのは恐ろしいからこそ凄みがあるものとも思っているので、そこまで含めて感服の気持ちがある。面白かった。
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ミステリーというとトリックや犯人探しのための本と思いがちだが、これは文学だったのだとわからせてくれる本。
冒頭の、ハロウィンパーティーの準備中の良くも悪くもぼんやりとした、穏やかではあるがつまらなくもある時間をそのまま描いている描写はアガサクリスティーの文才が如実に現れていた。
また、ポアロの友人である探偵小説家のオリヴァのキャラクターが愉快なのはもちろん、オリヴァの友人の娘であるミランダが非常に愛らしく、それだけに終盤の展開には焦燥感があって充実していた。
文学であり、小説であって、トリックや犯人にも気を配られた素敵なミステリー小説だ。
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結論だけ書くと「やっぱりクリスティーは巧かった」これに尽きると思います。
解説によるとクリスティー晩年の作品ということで、確かに派手なトリックや展開もなく、ポアロがひたすらに関係者の証言を集めていく、という地味な展開が続きます。
ただ地味な証言集めが続く一方で、幻想的というか、ポアロが美しい庭園に足を踏み入れる場面があり、そこがなかなか面白かった。その庭で出会う女の子は、キャラが濃くてこの作品でしか見られないのが、もったいないくらいです。
さて、なぜ自分がこの作品で巧さを感じたかというと、遺言状をめぐる展開もそうなのですが、犯人の動機の描き方が、なによりも巧い!
動機としてはかなり特殊なのですが、しっかりと小説の筋を追いかけていると、その動機もなぜか納得出来るというか、そういう風に話を展開させていたんだ、と後になって気づかされるのです。
クリスティーの有名どころは結構読んできたつもりなのですが、まだまだ伏兵というか、
有名どころに埋もれている他の作品たちの可能性を、感じさせてくれた一冊でした。
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【ポアロ】
楽しいはずのハロウィンパーティーで突如事件は起こる。
「私、殺人を見たことがあるの。」と言った少女がパーティー後にバケツに頭を突っ込んで死んでいた。
犠牲者が子供なのも珍しいけど、毒殺ばかりのアガサ作品でこんなに凄惨な殺害方法も珍しい。
「なぜ少女のジュディスが殺されなければいけなかったのか?」という動機が絶妙だった。
関係者への聞き込みによって、ジュディスがどういう子供だったのか?が浮き彫りになり、それが解決編になっていきてくる。複雑に絡まった動機に思わず上手い!と思った。
ポアロが関係者に聞き込みをする中盤は、長くて中だるみを感じたけど、読み終わった後にそれが必要だったことに気付く。
今回はかなりベタなトリックが出てくる。
でもそれがわかった所で動機が全くわからないし、他の人も怪しい。アガサ作品は、ミスリードがたくさん仕掛けられているので何かに気が付いたとしてもまたまんまと騙されてしまう。
この作品は、映画『名探偵ポアロ:ベネチアの亡霊』の原作らしい。映画は怪奇要素の入った内容にだいぶ改変されているとのこと。
そしてこちらはアガサが79歳の時に出版されていて、晩年期でもこんなに凝った作品を書いていたことに驚いた。
Audibleでアガサ。紙の本では違うアガサ。
毎日アガサでも全然飽きないどころか、読めば読むほど魅了されていく。
Audibleにて。
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映画になると聞いて読んだが、全くヴェネツィアが出てこない…?名前だけ借りた別物かもしれない。
マイケルの美男ぷりと所業の落差はすごい。ミランダが可愛いが、ほぼ元凶で驚いた。何も悪いことはしてないが。
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ハロウィーン・パーティー
ティーンエイジャーを集めたハロウィーン・パーティーと凄惨な殺人事件が対比になる作品。子供の無邪気さ、残酷さ愚かさを描き、また事件の真相がどこにあるのかを読者はポアロと一緒に辿る事になる。
ジョイスというと少女が「殺人事件を見た事がある」と発言し、その後に殺害されてしまう。ポアロが調査を重ねていく中、どうやらジョイスの本質は誰かの気を惹きたい為に嘘を付く事があり、誰かが経験した事をさも自分が体験したかの様に語る事がある。という事実がわかる。
嘘の本質が解れば今回の事件の概要が推測出来るが、僕自身は残念ながら最後まで気が付かなかった。物語の本筋を少し道をずらして読者を驚かす手法はクリスティの専売だが、今回は流石に気がつかなければならない(笑)(ミランダがジョイスに言ったことを、ミランダがパーティーに参加していない機会に然も自分が経験したかの様に語り、実際に作中でミランダの優先順位が高い理由がここにあった。)
現在発生した殺人事件を起点に過去の4つ事件に遡る。舞台の地にスペンスが引退して住んでいる事を思い出し彼を訪ねる。ポアロは仲間にスペンスと彼の妹を巻き込み(当然、オリヴァ夫人は参加している)、過去の疑わしい事件、未解決事件を紐解いていく。そして、全く関係ない様に思われていたいくつかの事件が関連性を持っている事がわかり、事件は二転三転する。
フィクションであるが、子供が殺害され、第二の殺人も子供(更に・・・)という事もあり、余り気持ちいい作品ではない。特に彼女達の母親と姉には同情してしまう。
作中、神秘的な庭園と芸術家(造園師)が登場し、事件とのコントラストが巧みだ。ミランダが芸術家のマイケルと打ち解ける背景があるのだが少し情報を盛り込み過ぎと思う。この辺りはシンプルでも良かったと感じる。犯人の意外性という手でも、確かに意外ではあるが納得できてしまう範囲内だ。クリスティは衝撃的な結末をつける作品が沢山あるが今回は物語の本質に導かれるまま、真相究明、結末に至っている。
今作はクリスティの晩年の作品という事で、ポアロシリーズではこの次が「象は忘れない」で最後が「カーテン」になるとの事だ。余り年代は気にしなかったが、意外に「象は忘れない」が実質シリーズ最後だという事は感慨深い(僕は結構早い時期にこの作品を読んだ)今作でも過去作品の回想が幾つか挟まっており、直近で読んだ作品の"その後"を知る事が出来て楽しい。(メドウバンク校が復活の兆しがある事が嬉しく思う)
とにかく楽しむべき部分と邪悪な部分がバランスよく描かれている作品だ。少し情報量が多い事と、似通った名前が多い事(これはイギリス人でないから仕方がないだろうが)が読みづらさになってしまったが、それでも満足できるミステリーだ。
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推理作家のオリヴァ夫人を迎えたハロウィーン・パーティで、少女が突然、殺人の現場を目撃したことがあると言いだした。パーティの後、その少女はリンゴ食い競争用のバケツに首を突っこんで死んでいるのが発見された!童話的な世界で起こったおぞましい殺人の謎を追い、現実から過去へと遡るポアロの推理とは。
映画化されるというのでこれは予習せねば!と読みました。新訳版が出ていたのに気づかなかった。小さな子供が犠牲になるのは悲しいんだけど、ある意味自業自得な面もあって余計にぐさっとくる。嘘つきや脅しは良くないですね。犯人は種明かしまで全然分からなかった。読み返すと伏線があってクリスティのすごさに毎回感動する。昔の事件と今の事件がつながるって面白い構造で、最近増えてますけど当時は少なかったんじゃないかな。
ちなみに映画はあまりに違い過ぎて原作とは完全に別物と思った方がよいです。。。ホラーっぽいし舞台も登場人物も違いました。
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ハロウィン・パーティの最中、少女が殺されるところから物語が始まる。その殺人の調査を探偵作家のオリヴァがポアロに依頼する。そしてその村の人々や過去の事件を探って真実を明らかにしていく。読み終わって、なるほのあれが伏線だったのかと楽しめた。
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今週末、「名探偵ポアロ ベネチアの亡霊」が上映されるそうなので原作を再読。犯人、覚えていなかった。わざわざ買い直したけど翻訳者は同じだったのがちょっと残念。ところどころ口調がポワロらしくなかったので、しっくりこなかった。クリスティ晩年の作品で、理屈っぽい描写が多いのは仕方ないにしても、登場人物すべてを生かしきれなかったような気もする。割と地味な作品なのに、なぜ映画化しようと思ったのか。それもイギリスの片田舎から舞台をベネチアに変えて。楽しみなようでもあり、不安でもあり。
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ハロウィンパーティdw殺された少女
殺人を見たことある と言ったのがきっかけで殺されてしまう
数年前の資料をも辿った結果、犯人が明らかになる
犯人誰!?と思いながら読み進めていくのが楽しかった
死人は若い女の子と男の子の2人
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先に『像は忘れない』を読んでしまっていたのは後悔。めっちゃネタバレしてた。
庭園の情景を描いたシーンはなかなか良くて、クリスティが庭園に興味を持っていたことを解説で知り納得。
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庭園モチーフや、人々の会話から垣間見られる世相が「復讐の女神」と近く、作品としてはマープル物の方が好きながら、こちらもひんやりとした雰囲気に趣がある。タイトルに季節感があるとその時期に手に取りやすい。
子供(それも姉弟)の連続殺人、さらに誤解による口封じとなると普通ならいたたまれない悲しい話のはずが、クリスティの語り口は乾ききって憐憫がなく、登場する大人たちもおしなべて子供たちを突き放して見ている。この時期の彼女の若い世代への嫌気みたいなものが出ているようだが、最後に活躍する若者2人組には意表をつかれた。そして犯人達は子供に輪をかけて無分別で短絡的なのに悪知恵が働くところが怖い。
「マギンティ夫人は死んだ」でいい人だなと感心したスペンス警視が隠居先で前の事件についてポワロと話すのも楽しかった。同居する妹がどことなくアクロイド殺しの語り手の姉を彷仏とさせる。
アリアドニは毛糸玉で迷宮からの出口を導く由来からミステリ作家の名前としてうまいことつけたことよ、と思っていたので途中登場人物達の名前に関する会話が出てきたのが個人的にツボだった。ミランダもまさにこの少女のイメージが湧きやすいし、もちろんエルキュールも、彼のキャラクターにふさわしい大げさな感じと身体的イメージのギャップの面白さ+彼の場合はもっぱら頭脳の活躍だがやはり英雄、と言う点でぴったり。
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犯人(のうちの一人)はすぐに見当がついた。というか…この人シロならびっくりだわってレベルでモロに犯人だった。犯人の周りで短期間に人が死に過ぎているし、一連の事件で結局誰が得をしたか考えたら、ねぇ。よく今まで地元警察に疑われなかったな。
犯人は分かりやすいけど、この作品は結構好きだ。読みやすいし、オリヴァ夫人が好人物だからかな。イギリスの庭園やハロウィーンの雰囲気も好き。
事件の本筋とは関係ないが、偽造経験がある青年が法曹業界で働けるということに少し驚き。前科者の更生の機会を全否定したいわけじゃないけど、私なら彼を雇うような法律事務所に仕事を頼みたくないな。
作中でポワロが、容疑者の家庭環境や年齢を理由とした情状酌量より正義の裁きを優先させるべきだ、というような趣旨の発言をしている。こういった議論はクリスティの時代からあったんだね。
それにしても、実の姉が殺されたのに犯人逮捕より脅迫を優先したレオポルドくん、恐ろしい子供だなと思った。
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オリヴァ夫人が船旅で知り合った友人に誘われて参加したハロウィーンパーティで事件が起こる。夫人はポアロに解決を依頼するが……ポアロシリーズ31作目。
ようやくこの季節に読めた!それだけで満足。
後期クリスティー 作品らしい、動きが少なく作中人物たちの年月を感じる。
ただ、翻訳が古い。女性がたくさん出てくるんだけど、だいたいの女性の語尾が「ですわ」でちょっと読むのがしんどい。
毎年この時期には本屋さんで面陳されていることやし新訳版が出たらいいのになぁ、と思ったり。
事件は過去から掘り返すスタイルで、こちらは後期ポアロシリーズだとあるあるなんだけど、少し間延びした感じが否めない。
謎解きはさすがクリスティ。
作中でカボチャモチーフが全く出てこなくて、ひたすらリンゴなのはなんでなのかと調べたら(オリヴァ夫人がリンゴ齧ってたり)カボチャはアメリカ中心のハロウィンで、アイルランドをはじめヨーロッパはではリンゴを使ったゲームなどが主流だとか。
そういえば昔何かで調べたとき、ジャックオーランタンはヨーロッパではカボチャじゃなくてカブだったとかあったような……。
こういう発見があるのは楽しい。季節に絡めた物語を読む楽しみ感ある。
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ポアロもの。
ハロウィーンのこの時期に読みたいと狙ってチョイスしました。
ハロウィーン・パーティーの最中に、参加していた少女がゲーム用のリンゴを入れていたバケツに首を突っ込んで溺死しているのが発見されます。
死亡した少女・ジョイスは、パーティーの準備の時に「以前に殺人現場を目撃したことがある」と言い張っていました。
件のパーティーに参加していたオリヴァ夫人は、ポアロに真相解明を依頼しますが・・・。
そういえば、先日公開された映画『名探偵ポアロ:ベネチアの亡霊』の元ネタがこの作品とのことですが、ベネチアのベの字も出てこなかったのですけど・・(^-^;?
映画は見ていないのですが、一体どのあたりを原作から拾ったのか、却って気になりますね。
閑話休題。
殺されたジョイスの発言を吟味する為、情報を集めたところ、この地域で起こった過去の犯罪や遺産相続をめぐるトラブルが浮かび上がってきます。
そして、ポアロの住民への地道なヒアリングによって複雑な人間模様が炙りだされる中、第二の殺人が起こったり遺言補足書の件で新たな事実が判明したりと、なかなか入り組んでくる展開に。
“一体どう収集つけるのかな・・”と、思っていたのですが、そこは我らが“灰色の脳細胞”・ポアロ。
点と点を見事に結びつけて真相解明していく様は、毎度のことながら感心してしまいますね!
犯人の意外さと、その元凶ともいえる人物の狂気に戦慄です。
そして、“もう一押し”という感じでぶっこんできた、ある少女の出生の件も驚かされましたし、その伏線的な場面を読み返すと本人達に自覚は無いとはいえ、ちょっと鳥肌でした。
因みに、本書の解説でハロウィーンのドンチャン騒ぎは“幸いにもこれだけは日本には定着しなかった”とあるのですが、多分これ約20年程前に書かれていますよね・・。
残念ながら、令和の現在、定着どころか“渋ハロ”みたいに社会問題にもなっておりますよ~・・と、遠い目になった私なのでした。
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ポアロシリーズ31作め。
映画が公開されたということで、鑑賞前に原作に触れることにした。やっぱり視覚からの情報はインパクトがありすぎるから、映画観てからの読書という順番がよい。
個人的には星2.5に近い。過去の話が長すぎた…。パーティーの夜に起こった事件の解決のために過去の事件を解かないといけないのはわかるけども…。途中から執念で読んだ感じ。ラスト数ページで伏線が一気に回収されていくのでそこが救いだった。
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ボーっ寝かしつけのときに聞いてたけどそこまで物語に入り込めず、ワクワクするわけでもないけどどんどん死んでいって、なぜかよくわからない人物が犯人という感じ。寝かしつけしつつ寝てた部分煮なにかあったのだろうか?(笑)
やっぱりミステリーは本で読まないと、登場人物が多い分把握できないかも。
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オリヴァ夫人登場!
子どもたちのために企画されたハロウィーン・パーティーの準備中に「あたし、前に人殺しを見たことがあるのよ」と言い出した少女が、パーティーの最中に殺される。
それもりんご食い競争で使われたバケツに頭を突っ込まれての溺死!
りんご好きのオリヴァ夫人、ミステリ作家のオリヴァ夫人、自分の関心を引くためにジョイスはそんなことを言い出したのに違いない……
旧知のポアロに助けを求め、物語が始まる。
この出だしがもう素晴らしい。
オリヴァ夫人といえばちょっとおかしな、ものすごく個性的な中年女性というイメージだけど、それだけではないんだよね、と改めておもった。『象は忘れない』のオリヴァ夫人とかに表れる、繊細な面が好き。
ミステリ的にはそこまでの見せ場はないんだけど、やっぱりオリヴァ夫人が好きだー
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やはりポアロには敵いませんでした。
誰が犯人でどうやって事件を進めていったのか、動機はなんなのか。
自分なりに考えを持ちながら読み進めていったのですが、ポアロに種明かしをされるまで、犯人にたどり着くことはできませんでした。脱帽です。
ミステリー小説は多くあるが、"実は時系列が違いました"、"実は女性でした"など"実は○○でした~"という終わり方が多いように思う。
でも、この一冊は本当にポアロと一緒に事件を追っていくことができ、事件を解く鍵も平等に与えられていく。それがとても面白く、読むことに没頭してしまった。
こういうのを正統派ミステリーというのだろうか。
名探偵になってみたい方は、是非挑戦してもらいたい
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ポアロ
ポアロシリーズの最期に近い作品だか、ちょうどハロウィンがちかいので先に読んだ。
殺されたのが子供とあって、なんとなく読みすすめるのに苦労した。
登場人物のミランダという少女が魅力的だった。その少女を評する母親のコメントがインパクトあった。
「ええ、あの子もいまはきれいだと、わたくしも思いますわ。でも、大人になったとき、どんなふうになるかわかりませんわ。よけいな脂肪がついて、ときどき肥った豚みたいになりますものね。でも、いまは--森の妖精みたいですわ」(p202)
森の妖精みたいな少女のことをそんなふうに言わなくても良いのに!謙遜なのか何かしら。
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クリスティ好きの友人と話していて、そういえば、冒頭の謝辞に、ウッドハウスの名前を挙げたものがあったよなあ、と思い出し、そこからこの本がそれだったことを調べた。
謝辞は覚えていたものの、肝心のこの本を読んだかは自信がなかった。
前半は覚えていたものの、ほとんど覚えていなかった。
おそらく以前は、登場人物が多いので途中で飽きてやめてしまったのだろう。
今回はようやく最後まで読んだ。
あまりトリックというものはなく、大した評価はなさそうな話。
アリアドネがけっこう好きなので、彼女が出ると嬉しい。
リンゴばっかり食べていた描写もあって楽しい。本書もリンゴ絡み。
あやしい奴はすぐわかるし、やっぱりなーというかんじですが、いくつか消化不良。
・村のほかの不審死はなんだったの?女教師とかは関係ない??ただのにぎやかし?
・事件直前、アリアドネが部屋に入ろうとしたとき、カップルがイチャイチャしていて邪魔だった、というシーン。別に重要な話じゃなかったんかい
・ミランダとの父娘関係の話はすごく蛇足だと思う…。なんだこの急に横溝正史になった感。
いろいろ不思議だった。
村のなかに数年のあいだに不審死がけっこうある、ってそこが怖いんだけど。
Posted by ブクログ
ハロウィーン・パーティーで「殺人を目撃したことがある」と言った少女が、その後殺された。変質者の仕業と思われたが、その場にいたオリヴァ夫人に過去の殺人が動機ではないかと相談されたポアロが捜査に乗り出すことに‥
久々に再読。内容や犯人はすっかり忘れていた。
序盤はインパクトがあるが、その後の捜査は地味で盛り上がりに欠ける。犯人像は大変ユニーク。どんな環境でもオシャレ心を忘れずエナメル靴で頑張るポアロが微笑ましい。
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英語版を。英語なので、何を言っているのかわからない・・・。以前殺人を見たことがあると漏らした少女がハロウィーンパーティ中に殺され、そこに居合わせた作家がポワロに依頼して、過去の出来事も含め、街の面々にあたっていくようです。途中ハンサムな庭師や、妖精のような少女に会ってるはず。ふう、ぼんやりしたストーリーしかわからないので。
なんだか、この間よんだハウルよりも、こちらの方が読みやすい気が。
日本語版→ポワロの後期って初めて読んだかも。あ、戦後なんだ、と。