アガサ・クリスティーのレビュー一覧

  • 春にして君を離れ

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    ネタバレ

    ミステリーではないアガサクリスティー

    一人の女性ジョーンが妻として母として人一倍の自信と誇りを持って生きてきた。
    ただ実際は周りが何も見えていなかった
    怖いことだと思う。自分に置き換えたらどうだろう。それに気づいた時180度変えた考え方ができるだろうか。それまでの人生を否定できるだろうか。

    多角的な視野で見ることは難しい。自信があることは素晴らしい。
    ロドニーはなんて大きい人なんだろう。ただ妻に心のうちも打ち明けられない人生は哀しいとしか言えない

    子どもたちは離れていきそれぞれ新たな人生を歩み始める。今でいうところの毒親を離れてやっと自分基準の幸せを求めて。

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    2026年02月18日
  • 三幕の殺人

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    ネタバレ

    ポアロ晩年の作品。
    いやー面白かった! ポアロは最初の方、ほとんど出て来なかったけど。チャールズのその後が気になる。エッグは幸せになれ。きっとオリバー青年と岩の上に幸福を築くと信じている。

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    2026年02月16日
  • 動く指

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    マープルシリーズ第三弾。
    負傷した体を癒すために田舎に越してきた、裕福な若い男性の語りで物語がスタート。
    だが、読めども読めどもマープル登場せず。
    ただマープルの登場を心待ちにはしてたけど、事件で田舎が揺れ動き、人々が疑心暗鬼に陥っていく様子と、その一方で成り行きが気になるロマンスの進行がいい塩梅で描かれていて面白かった!
    (『あしながおじさん』のような展開もあって、そこは本当にキラキラしてるのだけど、ずっと女の子のことを犬に喩えて可愛がってるから、途中まで本当にロマンスなのか半信半疑だった。
    犬に喩えるたびに「失礼www」と笑ってしまった。)
    どの登場人物も怪しく思えてきて、誰が犯人でもあり

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    2026年02月15日
  • 書斎の死体

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    マープルシリーズ第二弾。
    前作からの登場人物がシーンはわずかだけど再登場していて、馴染みのある人物たちのその後を見れるのが面白い。
    前作より噂話に花を咲かせる老婦人たちが生き生きしてる気がして、広まるごとにめっちゃ尾ひれ付くところとか、よりあるあるな感じでニヤニヤしちゃった。
    何者でもない小さな村の老婦人が探偵だからか、随所にユーモア感じる描写があって、それが庶民的な感じで親しみやすい。
    事件の内容は、マープルの視点の鋭さが遺憾無く発揮されてて、前作より活躍が顕著になっていて面白かった!
    ドラマシリーズ(ヒクソン版)がこの話からスタートしてるのが納得。

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    2026年02月13日
  • ABC殺人事件

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    ネタバレ

    外国の本の翻訳されている本は、ミステリーであってもどきどきはするが、フィクション味が強く(現実味が薄く)、夜寝る前も読むことができる。
    結構な大どんでん返しで、めちゃくちゃ面白かった。
    途中誰がどのセリフを話してるのかよくわからない箇所があったが、その読みづらさも含めてよかった。

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    2026年02月11日
  • 牧師館の殺人

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    ジョーン・ヒクソン版のドラマは観たことがあったのだけど、あまり内容を覚えてなかったので、普通に新鮮な気持ちで読み始めた。
    ドラマは語り手というものがないから、小説だとけっこう印象が違ってて、マープルの出番が思ってたより少ないなと思った。
    しかも、初めて言及されるシーンではあまり良い印象として語られてなくて、ドラマもキャラクターも全く知らずに読んだら、マープルの印象ってだいぶ違ってたかも。
    ただ、語り手が牧師さんでわりとフラットな見方で物語が進むから、びっくりしたのは最初だけだった。
    ドラマは演出によるミスリードで、より誰が犯人であってもおかしくない感じが強いけれど、小説も絞れはすれど確信は持て

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    2026年02月11日
  • アクロイド殺し

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    この作品が公開された当時、ヴァン・ダインを中心に物議を醸し、賛否両論が巻き起こったほど、禁忌手ともされる手法での叙述トリックが使用されている有名な作品。小学生の頃読んだような気がするが、完全に内容を忘れたので、新鮮な気持ちで読むことが出来た。
    登場人物は多く、関係性も複雑に絡み合っている。特に謎が解きあかされると、更に込み入った関係があることが分かり、終盤の謎解きの爽快感が凄まじく本当に面白いと感じた。
    ポアロシリーズのどれにも当てはまると思うが、イギリス(およびヨーロッパ周辺)を舞台とする、瀟洒で紳士的で、たまに高飛車な雰囲気というものを、古典作品の中で味わうのは楽しい。
    クリスティー文庫は

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    2026年02月11日
  • ゴルフ場殺人事件

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    ヘイスティングスがミスリード役なのか、とにかく酷い
    恋は盲目だからかトンチンカンな推理を連発し明後日の方向に暴走しまくっている
    冷静な読者なら騙されない
    そのぶんポアロの冷静ぶりと推理が極まっている

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    2026年02月10日
  • アクロイド殺し

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    面白かったー!
    現代ではよくある読者を罠にかける形式だけど、長編の大衆向け推理小説で初めてやったのがクリスティで、当時大炎上レベルで賛否両論だったとのこと。
    現在の読書家たちにとってはこの形式は共通知識になっているから、驚きはないかもしれないけど、驚きがなく読めるということが“ミステリ史の進化を体感している”ということなんだよね。
    ミステリ好きとして履修してよかった!!

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    2026年02月10日
  • 春にして君を離れ

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    ネタバレ

    久しぶりに一気読み(2日には分かれたけど)した本。

    子育てしている身としてはジョーンを見ているとヒヤヒヤしてしまう。表面的に理解した気にならず、相手に向き合って理解し合える親子関係、夫婦関係を築きたいとら思った。

    最後、ロドニーが「ジョーンはこれからもひとりぼっち。それを君が気づきませんように」みたいな言葉が恐ろしい。ロドニーも向き合いなよと思ってしまうが、仕事を反対されたときから心が折れてしまったのかな。

    知らぬ間に愛想を尽かされることがないよう、ジョーンを反面教師にしたい、、、、

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    2026年02月09日
  • カーテン

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    仕掛けが何重にも施されているにもかかわらず、矛盾のないストーリー展開が続くのは見事です。
    さすがクリスティ。
    最初にポアロの物語が始まったところでポアロの物語が幕を閉じます。
    改めてポアロものを読んでみたくなる一冊です。

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    2026年02月09日
  • 雲をつかむ死〔新訳版〕

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    ネタバレ

    やはりクリスティ作品は面白い。本作、小学生の時に子供向けシリーズで読んだ時はそこまで好きじゃなかったんだけど、フルで読むと最高!
    クリスティの叙述トリックミステリーではないのに叙述トリック的な本格ミステリーは読み応えがある。
    ジェーンは幸せになって欲しいですね!

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    2026年02月08日
  • ゴルフ場殺人事件

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    ポアロシリーズ第二作。
    前作に比べると倫理観の危うさはかなり落ち着いたものの、ヘイスティングズの暴走ぶりは増してた(笑)
    今回は最終的にそこに救われる展開があったから、前作より受け入れやすかった。
    反してポアロはやはり常に冷静沈着、暴走するヘイスティングズにも寛容だが、救いようのない本物の悪は断固として許さないという強い正義感を示していて、カッコよかった!
    ストーリーは最後の最後まで結末がわからない。
    けれど最終的に大団円で終わり、という前作に引き続きスッキリした読後感でした。
    だからこそポアロワールドをもっと楽しみたくて続きに手を伸ばすのを止められない〜

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    2026年02月08日
  • ABC殺人事件

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    ネタバレ

    途中までは犯人の名前が出ているけど真犯人を見つける話だと思っていたのに、後半になるにつれホワイダニットの話かと思うようになっていました。ホワイダニットとして面白い話だなと考えていたら、やっぱり真犯人を見つけるって、いい意味で手のひらの上で転がされた気分。

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    2026年02月07日
  • スタイルズ荘の怪事件

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    再読。
    初期ヘイスティングスこんな人だったっけ?とびっくりした。
    当時あるあるだったんだろうけど、裕福な人や良家の人はまともっていう階級意識、綺麗な人は犯罪と無縁という女性観、正義よりも感情を優先させる倫理観…
    だからこそ、ポアロの一貫した礼節を重んじるダンディズムと冷静さが際立って楽しかった。

    シリーズどこまで読んだか忘れて初めから読み直そうと思って読んだ感想で、ヘイスティングスの印象は変わっていくこと、おそらく当時よくいた男性像を表す役割だったんだろうということは理解してる。
    凸凹コンビだからこそ楽しいというのもあるし、この後のヘイスティングスはポアロを立てる愛嬌のある友人という無難な位

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    2026年02月07日
  • バートラム・ホテルにて

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    ブラウンズホテルに行ったので、あぁあの素敵な空間はずっと昔からあったのね。という感じ。ミステリー読まないけどこれは好き。

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    2026年02月05日
  • 茶色の服の男

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    アガサ・クリスティ長編第四作
    主人公はアン・ベディングフェルド。
    雰囲気はトミー&タペンスの『秘密機関』に近い
    本格ミステリというよりは冒険小説に近い。
    物語は基本的にアンの一人称で語られる。
    アンという乙女になりきって読むべし。
    後年に通じるトリックなどの片鱗が見える。

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    2026年01月31日
  • アクロイド殺し

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    ネタバレ

    ロンドン郊外の街で起きた資産家の殺人事件の話


    犯人は、語り手の医師。
    医師の自筆の記録という体の小説のため、巧妙に犯人の行動が見えにくくなっている。(しかし、よく読むとちゃんと医師が犯人だと分かる文章があるのは見事)

    読みながらひっかかった部分が伏線だったので、気付けたことが少し嬉しかった。

    イギリス人らしい皮肉まみれで楽しい。
    作中で麻雀をする場面があり、イギリスの田舎にも麻雀が普及しているのは意外だった。

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    2026年01月30日
  • ポケットにライ麦を〔新訳版〕

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    ネタバレ

    クリスティのミス・マープルシリーズ第六弾。全部で十二作の長編があり、ようやく半分。

    実業家のレックスが毒殺される。そのポケットにはライ麦が入っていた。家族の中に犯人がいると疑い捜査を続ける警察だったが、第二の死体が発見され。。。

    解説や書評にもあるとおり、マープルの印象をガラッと変える作品。というのも、これまでの五作は安楽椅子探偵の女性代表というイメージだったが、今作では怒りを持って事件に首を突っ込んでいく姿が描かれるから。出番自体はこれまで同様そこまで多くはないが…

    事件は、いわゆる見立て殺人。トリック的にはそこまで大きくないが手堅い。何よりもラストの余韻が非常に良く、今のところマープ

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    2026年01月27日
  • ゼロ時間へ

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    ネタバレ

    久しぶりにクリスティー。舞台はイングランドの別荘ガルズポイント。裕福で支配的な未亡人トレシリアンの屋敷に、甥ネヴィル、元妻オードリー、新妻ケイが集い、意図的に不快な三角関係が作られる。本作は論理のミステリとしては脆弱で、心理劇としての誇張が目立つ。一方で、感情の力学を描く点では鋭い。バトル警部は「最も安全な位置」にいながら「他人に疑いを向ける状況」を設計した人物に辿り着くが、謎解きの核心に据えられた自己犠牲は、結果的に犯人の計画を完成させてしまう。そこに心理的必然性の過剰さを感じた。評価は分かれそう。⑤

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    2026年01月24日