アガサ・クリスティーのレビュー一覧

  • 春にして君を離れ

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    翻訳文はちょっと読みづらい。。と思ったけど、ぐんぐん引き込まれて、今年いちばん面白かった。。。

    自分のことを人がどう思ってるか、見たくないことをわからないふりして生き続けて、自分が見たいようにしか世界を見ず、その型に当てはめるためにまわりが苦しくなって。

    面白かったなあ。

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    2025年11月20日
  • 五匹の子豚

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    現時点でポアロ作品の中で一番好きです。

    容疑者たちの一人一人がすごく丁寧に描写されていて、人間ドラマとして面白い。被害者も自業自得でしょとしか言いようがない人だし、癖のある容疑者ばかりで自分勝手な話を聞きながらの推理がすごい。雑音を取捨選択する力が名探偵たる所以ですよね。

    私は今回本気で推理しながら読んでいてノートに予想を書きながら読みましたが、予想を上回る面白さ、美しさでした。

    ミステリーというより、文学として好き。

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    2025年11月13日
  • そして誰もいなくなった

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    ネタバレ

     ストーリーも描写もすごく良かった。まさかの、中盤で死んだはずの判事が犯人だったという意外性、10人それぞれの童謡に沿った死に方も、残酷なようで美しい殺人ミステリーだった。私がミステリーを読む際にしばしば感じてしまう、犯人目線の描写も読み返して矛盾が一切なく、すっきり読み終えられた。

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    2025年11月13日
  • オリエント急行の殺人

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    ネタバレ

    素晴らしい謎と解。間違いない名作。
    全員で間違ったポアロの案を支持するという、驚きと感動のラストがとても良かった。すっきりしました。

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    2025年11月09日
  • 春にして君を離れ

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    ネタバレ

    訳がやや古いせいか、単純にものを知らないということもあるが読めない漢字、意味のわからない熟語がちょこちょこある。
    ストーリーとしては何ということは無いが、有り余る時間の中で自分自身を嫌でも省み、少しずつ真実に迫られる描写がページを進ませる。
    沙漠の中でのある種のカタルシスから、本編ラストの描写までの揺れ動きも良い。現代なら、最後の一行は書かずにエピローグも割愛する作家もいそう。そこを書き切っているのも、切なくて好き。

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    2025年11月08日
  • そして誰もいなくなった

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    構成に無駄がなくてサクサクと読み進められる。
    犯人の正体には驚いたが、序盤から些細な違和感が散りばめられているので、あとから振り返ると納得感があり良かった。
    かなり昔の作品なので、たまに現代なら問題になるであろうジェンダー観や差別意識が描写されていたが、そういった面も含めた人間の心の闇を堪能することができた。時代のズレがむしろプラスに働いている。
    不朽の名作。

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    2025年11月03日
  • そして誰もいなくなった

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    15年前に読んでから久々に本書を手に取った。やはり面白い!
    この本の素晴らしいところは「最後にきちんと犯人の種明かしが明言されている」ところだと思う。
    犯行の時刻などが明確ではないからこそ、無理がない犯行だと感じることができる。10人も人間が絡んでいると怪しい動きをしていたら矛盾も生まれて来そうだと感じるがそれが本書にはない。
    ミステリー作品は小説漫画ゲーム映画と色々味わって来たが1番無理がなくそつがない作品はどれだけ歳を重ねても「そして誰もいなくなった」だと思う。

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    2025年11月03日
  • 終りなき夜に生れつく

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    凄い凄いと聞いていたのである程度展開が裏切られることとか、色々想像しながら読んでいて、その想像が全く外れていたわけでもなかったのに、やっぱりラストというか展開には衝撃を受けた
    多分もう一回初めから読めばまた露骨に伏線が見えてくるんだろう 結末含めて良かった

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    2025年11月02日
  • そして誰もいなくなった

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    不朽の名作だけある。昔は今より交通手段とか通信機器とかの技術が発達していないこともあって無理矢理断たなければいけないものが少なくて設定もスムーズに入ってくる
    ただ冒頭の紹介は普通にネタバレなので最後に読みましょう…

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    2025年11月02日
  • アクロイド殺し

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    ネタバレ

    クリスティ作品はランダムに読んでるので、「これ読んでたかなあ、覚えがないなぁ」と思いながら読んだ。途中から、「全くトリックとか分からんけど犯人この人じゃね」という気がしていた。正解だった。記録を見返すと、児童向け翻訳で読んだことがあるものだった笑
    ポワロさん、キャロラインには好感を抱いていたんだろうな。ラルフ・ペイトンとフローラは似た者同士だから、やっぱりその2人が結婚しなくてよかったと思う。しっかり者のアーシュラとブラント少佐に上手く支えらないと何処かで道を踏み外すんじゃないかなw

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    2025年11月01日
  • そして誰もいなくなった

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    個人的にはトリックより犯人の心情、動機の方が面白かった。この人殺される必要ないよね?って思うのが大半だったので。

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    2025年11月01日
  • ABC殺人事件

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    ネタバレ

    面白かった!
    まずお屋敷とかじゃなくイギリス国内のいろいろなところで事件が起きて駆けずり回る筋書きが、これまで読んだポワロシリーズの中では新鮮でとても面白かった。
    お屋敷や村とかだと途中でどうしても牧歌的で穏やかな雰囲気も出てきてしまい、それがクリスティの魅力のひとつとも思うが、この作品はそれがなく良い意味でずっとピリピリした緊張感を感じながら読んでいた。
    随所に挟まれるカスト氏のシーンも異常者の行動をのぞき見しているような(読んでいるときはそう思わされていた)居心地の悪さがあり、作品全体をシャープに引き締めている。
    ここらへんはなんかフィンチャーのセブンやゾディアックのようなじわじわと怖がら

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    2025年10月31日
  • 春にして君を離れ

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    ずっと主人公の気持ちに寄り添って読み続けてきたのに、後読感は最悪です。
    何日か引き摺りそう。
    とはいえ、とても素晴らしい小説でした。
    もしかしたら、同じ境遇の女性でないと、なかなか没入できないのかなとも感じました。

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    2025年10月25日
  • 春にして君を離れ

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    ネタバレ

    自分の母を見るかのようで、心がゾワゾワした。きっと私の母は、砂漠で一人になっても、自分を顧みることはしない。自分は良い母親だったと満足し、疑うことはないだろう。

    ロドニーの視点から見たジョーンが最後に描かれていた。諦めと失望と歪んだ優越感。栗本氏の解説にもあったが、結局似たもの同士なのだろう。子供達の視点から見たジョーンの姿も見てみたかった。

    ジョーンが最後にあの選択をした(というより、考えることを放棄した)のも、リアルだし納得。私はロドニーにはなれないので、衝突の上、絶縁した。この選択が良かったのかは分からないし、ずっと関わらないで居られるのかも分からないが、自分に嘘をついて生きるのだけ

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    2025年10月19日
  • 三幕の殺人

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    元俳優宅で催されたパーティで牧師が不可解な死に方をし、医師宅で催されたパーティで、主催の医師が同じ不可解な死に方をします。
    元俳優、芸術のパトロン、エッグというニックネームの若い女性が犯人探しに帆走します。
    ポアロは脇役ですが、最後には見事な推理をします。

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    2025年10月18日
  • 五匹の子豚

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    好き!傑作!

    なぜ?誰が?どうして?
    先が気なる気になる。

    最近は大掛かりなトリックより
    動機に謎がある方が断然好みになっているから
    余計にはまったのかも。

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    2025年10月15日
  • 邪悪の家

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    この本も、ドラマ(スーシェ版)も観ました。面白かった。
    ポワロが騙されるのなら、読者はどうしようもないね。あんな美人ならしょうがないな。

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    2025年10月14日
  • アクロイド殺し

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     そういえばミステリが好きと言いながら、アガサ・クリスティーの本をちゃんと読んだことなかったなーと思って、古典を読もうシリーズ。
     わかりやすくてスラスラ読めた上で、マジでラストで驚いた。このパターンはここから始まったのか。こりゃ女王だわ。
     これから著者とかクイーンとかの作品が膨大に残っているかと思うと、楽しみすぎてクラクラする。

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    2025年10月12日
  • 春にして君を離れ

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    初アガサクリスティ。長年世界で愛されるだけある。
    欺瞞に満ちたお似合いの夫婦。
    ジョーンは普通にASDで家族はカサンドラ症候群になる前に自衛しただけにすぎない。

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    2025年10月06日
  • 春にして君を離れ

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    最近色々思うことがあり、やっとこの年にして初クリスティ。もう刺さった……私も人生第一楽章の春が終わり、夏の第二楽章へ向けた間奏を走り抜ける、そのためには砂漠の地でちょっとばかりの列車の旅と思索が必要ね。

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    2025年10月04日