アガサ・クリスティーのレビュー一覧

  • ナイルに死す〔新訳版〕

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    個人的ポアロシリーズ最高傑作です!

    人物が多く、関係も複雑でページ数も多い、と慣れないと読むのに苦労するかもしれませんね。
    物語はナイル川を遡る豪華客船で悲劇が...と言うもので舞台はエジプトになるのですが、物語が緩やかで、エジプトの描写で旅行している気分になりワクワクします。
    ミステリにおいても、様々な事件に様々な証言。嘘をついているのは誰だ?矛盾しているのは誰だ?と読み進めていてとても楽しいです。(意外と犯人とか動機は自然とわかるかも?)
    ヒューマンドラマとしても完成度が高く、1本の壮大な映画を見終えたような満足感がありました(映画化されてますが)。

    物語のバランスに優れた傑作なので、

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    2024年11月30日
  • 火曜クラブ

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    ミス・マープルの初歩のような短編集でした。
    短編集なので日常の謎が多いのかと思ったらほとんどが殺人絡みで事件も推理も本格的でした。これを短編でどんどん出しちゃうとは本当にアガサ・クリスティーは引き出しが多いんだなあ。

    「迷宮入り殺人事件。」作家のレイモンド・ウェストは最近この言葉が気に入っている。ここはイギリスの田舎町セント・ヘアリ・ミードの老婦人ミス・マープルの居間。レイモンドはミス・マープルの甥で、古風で家庭的で居心地の良い叔母さんの家で集まりを開いたのだ。その場に元スコットランドヤードの警視総監、ヘンリー・クリザリング卿(サー・ヘンリー)がいたこともあり、参加者たちが自分が遭遇して解決

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    2024年11月22日
  • スタイルズ荘の怪事件

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    ポアロ1作目と思えない完成度
    難解なパズルのようにピースの繋げ方で間違った解釈が出来てしまう、それでキャラクター達がミスリードしてゆく…そんな物語
    物語が二転三転して驚かされる面白さもあるし、着々とポアロが撒く種が芽吹いていくのを見るのも楽しい

    推理と人間ドラマのバランスが絶妙な作品でした!
    ポアロ大好き!

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    2024年11月21日
  • 五匹の子豚

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    ネタバレ

    1943年原書 桑原千恵子訳
    五匹の豚はマザーグースの数え歌

    ・ポアロ →探偵
    ・カーラ.ルマルション→21歳の美しい女性
               目がキラキラしている
     カーラ母がカーラ父を殺して
     叔父夫婦に引き取られ
     何不自由なく成長
    ・アミアス.クレイル→カーラ父 画家 芸術家
    ・カロリン.クレイル→カーラ母 
     
    カーラが21歳の時
    父母の遺産と母の手紙を受け取る
    カーラがポアロに
    父母の事件の調査を依頼
     (母の手紙には自分は無実だと..)

    ・ジョン.ラタリー→カーラの婚約者

     ・モンタギュー.ディブリーチ卿
     ・クエンティン.フォック
    ・ジョージ.メイヒュー
     ・ケ

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    2024年11月28日
  • ナイルに死す〔新訳版〕

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    ネタバレ

    船上でのクローズドサークルの中、愛憎を絡ませた人間模様と複数のミスリーディングを交えながら、ミステリーとしての完成度を高めた作品であり、面白かった。休暇中であってもポワロの賞賛欲は健在。

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    2024年11月17日
  • 復讐の女神

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    ネタバレ

    今回マープルにバスツアーの依頼が!依頼人は富豪(故人)ラフィール氏(カリブ海の秘密に出てきたおじいちゃん)。マープルに何をしてほしいのかが全く解らない。バスツアー中に出てくる、ワンステッド教授、テンプル(元校長)、3姉妹、怪しい2人。バスツアー中に色んなヒントが。。。ラフィールの息子が女殺しで逮捕されている。もう1人の女性が行方不明。さらに事件が!テンプルが登山中に落石で瀕死の状態。マープルに遺言(女殺しの理由は愛だ!)を残す。犯人は外れたが、今回もドキドキの展開でした。マープルシリーズあと1冊で制覇だ!

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    2024年11月17日
  • 死との約束

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    「いいかい、彼女を殺してしまわなければいけないんだよ」
    こんな会話を盗み聞きしてしまうポアロ。休暇のエルサレム旅行中にだっていうのにさすがに名探偵!事件から寄って来ちゃう!

    しかし物語の中盤までポアロの出番はない。話はこの会話の主であるレイモンド・ボイントンと、キャロル・ボイントン兄妹へと移る。
    兄妹が殺そうと決意したのは、自分たちの継母(父の後妻)であるボイントン老夫人。彼女はボイントン氏の死後、家族の上に君臨し、心理的に抑えつけ、絶対に逆らえないと精神に叩き込んでいた。ボイントン一家はこんな感じ。
    ・ボイントン老夫人:昔は刑務所の女看守だった。そりゃーコワい。根っからのサディスト、独裁者

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    2024年11月04日
  • 葬儀を終えて

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    「だって、リチャードは殺されたんでしょう?」
    アバネシー家の当主、リチャードが病死した。彼の葬儀の後、遺言公開の座上で末の妹、コーラが口にしたのはとんでもない言葉だった。
    ポアロシリーズ25作目

    上手い……上手すぎるんだよ、クリスティは(笑)
    最初から最後まで、とてもクリスティらしいお話。お金持ち一族の主人が死んで、財産分与で揉めるヤツ。
    それぞれのキャラがやっぱり上手い。やなヤツあり、カッコいい女性アリ、怪しい人あり。
    問題発言をした末妹のコーラの造形がまた良い。

    そして安定のポアロ。この食えないオジ様がたまらん(笑)
    オチにはしっかり驚いたし、安定感抜群なんよなぁ。女王はすごい。

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    2024年10月26日
  • 杉の柩

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    これ面白い!トリック、動機、伏線回収どれもワクワクした。楽しかった。命懸けの殺人だったね。ポアロはやっぱり天才だ。

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    2024年10月24日
  • スタイルズ荘の怪事件

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    記念すべきアガサクリスティーとポワロのデビュー作。
    ヘイスティングズの誤った推理にミスリードされそうになる。
    今読んでも面白い。それが凄い。

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    2024年10月19日
  • ゼロ時間へ

    ネタバレ 購入済み

    ゼロ時間へ

    思わぬ結末でした。え、そうなの?とおもってからのどんでん返し。
    サスペンス好きですが不穏な空気はあるものの、なかなか殺人は起こらない。まだあ、という感じだったのはしばらくで、しだいに引き込まれていきました。
    実は久しぶりの読書でした。
    舞台を観に行くので予習として。
    でも、引き込まれてしまいました。
    アガサ クリスティの他の本も読みたくなりましたし。アガサ本人お気に入り?いいもの読みました、

    #じれったい #スカッとする #ドロドロ

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    2024年10月14日
  • そして誰もいなくなった

    匿名

    購入済み

    最初は名前を覚えれるか不安でしたが、全員のキャラが魅力的で読んでいくうちに自然に覚えれました!
    ミステリー小説はあまり読まないのですが、こんなにも心が高鳴ったのは久しぶりです!
    おかげでミステリー小説に興味がでてきたので、アガサ・クリスティの他の作品も見ようと思います!

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    2024年10月08日
  • ナイルに死す〔新訳版〕

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    この作品は何回か読んで、映画も何回か観たけど毎回新鮮に楽しい。ポアロシリーズの中で一番鮮やかで景色が美しくてドラマチックで大好き。

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    2024年10月03日
  • バートラム・ホテルにて

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    ネタバレ

    マープルシリーズ10冊目?甥のレイモンドから旅行をプレゼントされたっマープル、ロンドンのバートラムホテルに滞在中。そこで牧師失踪事件が勃発、しかしマープルは牧師が失踪した日の深夜に牧師の後ろ姿を見かけていた!ロンドンでは銀行強盗など悪組織による犯罪が多発していたが、警察の捜査が難航。そこで起きた牧師の失踪事件だった。登場人物の冒険家・ベス、彼女の娘・エルヴィラ、レーサー・マリノスキーが中心に話しは進むが真相はわからない。珍しく犯人は当たったが動機などはハズレ。でも久しぶりに楽しいクリスティ作品だった。⑤

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    2024年10月20日
  • ひらいたトランプ

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    他のポアロ作品で、この事件がポアロの推理の真骨頂だって話が出てきた気がして読んだ。(小説に出てきたんじゃなくて誰かのレビューだったかも…)たしかに灰色の脳細胞大活躍!で楽しかった。今回も思い切り騙された!何度も!!
    ブリッジのルールが分からなくても楽しめる。容疑者4人とも何かしら過去があり、それが判明していくのも面白い。あとは女性として、賛成はしなくとも気持ちが分かる場面もあったり。シンプルなストーリーだけど、その分ポアロの推理が真正面から楽しめる。
    オリヴァ夫人とレイス大佐は既に知ってる登場人物だったから嬉しかったー。

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    2024年09月25日
  • 終りなき夜に生れつく

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    さまざまな人間関係を先に明らかにし、事件に至るまでの過程を一緒に追えるのは、やっぱり格別。

    あらゆるミステリーで被害者はだいたい過去の人間。でもそうじゃない。ついさっきまで生きていたのに。

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    2024年09月24日
  • 杉の柩

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    ネタバレ

    うーん面白かった!久々の星5つでございます。

    証拠的にも動機的にも黒としか思えない状況をどうひっくり返していくのか。
    あらゆるクリスティーランキングで、”派手ではないが傑作”と名高い今作を、ついに読むことができました。
    あらすじから、エリノアが(おそらく)犯人でないことは明らかなのですが、それを抜きにしても彼女のような女性はとても好みなキャラクターです。クリスティー作品に時々出てくる、知性と品があって自立した女性にめっぽう弱いんだよなぁ。
    そしてへっぽこ探偵な私は、「エリノアでないならロディしかありえないのでは?!」と早合点していたため、最後の最後に明かされる謎解きにはびっくり仰天。ポアロさ

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    2024年09月18日
  • 火曜クラブ

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    ネタバレ

    「狭い村も広い世界もさして違わない」「人間なんてみんな、似たりよったりですからね」

    たまにふと読みたくなる。人間性が、事件を解くカギ。

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    2024年09月17日
  • ポケットにライ麦を〔新訳版〕

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    アガサ・クリスティー、読み始めて10冊目。
    どれも面白く読んだが、この作品が今までで一番好みだった!

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    2024年09月16日
  • 親指のうずき

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    【トミー&タペンス】
    1968年クリスティー78歳。
    あんなに若々しかったトミー&タペンスが初老に。だけど気持ちは二人とも全然変わってない。
    このシリーズは、夫婦が仲良くてどんな時でもポジティブで明るいのが良い。読むほどに2人が大好きになる。

    家で待ってる奥さんではなくて、女性が歳を重ねても活躍し続けているのはクリスティー自身のよう。
    暴走し続けるタペンスを温かく見守るトミー。この夫婦はいくつになってもお互いをリスペクトしているのが最高。
    名脇役アルバートもかなり良い味出してる。

    今回は今までのトミタペにはなかった強烈な衝撃もあった。そしてあの一言が光ってる。
    クリスティー

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    2024年09月13日