アガサ・クリスティーのレビュー一覧

  • ゴルフ場殺人事件

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    ネタバレ

    『ゴルフ場殺人事件』は、物語の中盤で一度事件が解決したように見える瞬間があるのが特徴的だった。
    犯人らしき人物が浮かび、動機もそれらしく説明され、一度納得してしまう。

    最終的に真相が明かされると、途中で提示された仮の解決がいかに巧妙な煙幕だったかが分かり、「最初に納得してしまった自分も見事に誘導されていたな」と感じる読後感が残った。

    『ゴルフ場殺人事件』は、一度解決したように見せてから本当の真相へ導く二段構えの構造が魅力の作品だと思った。

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    2026年09月05日
  • そして誰もいなくなった〔改訳新版〕

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    ネタバレ

    ハードル上がり切ってるのに余裕で超えられた。
    今日私にとっても面白いのが凄いし、旅のお供に最高じゃない?

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    2026年09月03日
  • 動く指

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    びっくりするくらいミス・マープルが出てこないんだけど、今までのマープルシリーズの中で1番好き。
    あしながおじさん的な展開にきゃー♡となりました!

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    2026年09月03日
  • ポケットにライ麦を〔新訳版〕

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    社長の急死と、遺体のポケットから見つかった奇妙なライ麦から始まる物語は、最初から「何かがおかしい」という空気が張り詰めていて、一気に引き込まれた。マザー・グースの童謡をモチーフにした見立て殺人が、ただの趣向ではなく物語全体を不気味に支配しているのが巧み。
    ミス・マープルの登場も印象的で、事件に個人的なつながりがあることで、彼女の正義感や優しさが強く感じられた。登場人物たちの欲望や人間関係の複雑さもリアルで、単なるトリック勝負ではなく「人間の業」を描いたミステリとして味わい深い。
    真相は意外性と納得感のバランスがよく、読み終わった後も余韻が残る、さすがアガサクリスティと唸る一冊だった。

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    2026年08月31日
  • 五匹の子豚

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    初めて読んだアガサ・クリスティー、
    とにかくオシャレ(*^^*)
    レトロな風景も、上品な登場人物たちもオシャレだった~!
    終わり方もオシャレ(*^^*)

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    2026年08月30日
  • アクロイド殺し

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    結末に賛否があるとのことでずっと読みたかったこちら。核心に近づくにつれて「おいおい…?」となり、ラストのポアロの推理に「それアリ!?」となって、解説を読んで「…じゃアリかー」となりました。
    ミステリー好きにはピンとくるのでしょうね。私はそこを全く考えていなかったのでやられた!の一言。確認しながら読み返してしまった。
    この方法をよく思いついたなぁ。コレ、ネタバレを踏む前に読めてよかったです。
    冒頭でカボチャをブン投げてた隣人(ラストの一文がまた効いてる!)から、語り手であるシェパード先生のお姉ちゃん・キャロラインのウザチャーミングさなど、登場人物のキャラクターも楽しんで読みました。

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    2026年08月30日
  • ABC殺人事件

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    実現性はさておき、ポアロが敗北寸前まで追い込まれるのだから、読者はまんまと犯人、いや、クリスティの術中にはまってしまう。解説でも言われているように、極上のミッシングリンクを体験できる至極の物語でした。それにしても、今作も登場人物がみな魅力的で時代も国も飛び越えてその世界観に没入することができる、クリスティの魅力が詰まった名作ですね。

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    2026年08月27日
  • 葬儀を終えて〔新訳版〕

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    いやー面白かった。不用意なひと言でさっと不穏になるドラマチックさと意外な犯人。audibleにて。執事に昔のコーラのことを聞いていた辺りでようやく真相に気づいた。ミス・マープルものにも似たような犯行があったな。種明かしを聞いてみれば今ちょっとタイムリーな犯行動機。こういう人の心理を書かせると本当にうまいなあ。

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    2026年08月26日
  • そして誰もいなくなった〔改訳新版〕

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    はるか昔に読んだ記憶があったけど、ほぼ、内容覚えておらず。やっぱりこの作品名のインパクトに惹かれ、さらに読みやすく翻訳されたとのことで、読みました。いやー面白かった…!
    場面展開が細やかで、キャラクターそれぞれの個性が際立ってて、飽きずにどんどん読めてしまった。次は誰の番か…みんながどんどん疑心暗鬼になっていく様子はこちらもゾクゾクした。
    アガサ・クリスティも面白いなぁ。
    長いけどポワロシリーズに手を出そうか悩んでしまう。

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    2026年08月26日
  • ポアロ登場

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    ネタバレ

    「〈西洋の星〉盗難事件」
    二つとないような物は文字通り二つとない・・・なるほど
    ドラマではヘイスティングスが原作よりもおバカに描かれているんだけど、これは視聴者のレベルに合わせてるってことだろうか

    「マースドン荘の悲劇」
    ドラマではよりホラー仕立て
    けっこうひどい事件だよな

    「安アパート事件」
    原作ではわりとアッサリな(アッサリ過ぎてよく分からなかった笑)ところ、ドラマではいろいろ肉付けされてて楽しかった

    「狩人荘の怪事件」
    ドラマでは登場人物も増えて、無理じゃん?感があるんだけど、でも視覚的に分かるのは楽しい

    「百万ドル債権盗難事件」
    そろそろクリスティーにも慣れてきて?さてはこうだなと分かってきた
    ドラマだとポアロさん達も乗船するのでとても楽しい

    「エジプト墳墓の謎」
    殺害方法がひどい
    ただこれもドラマはとても楽しい

    「グランド・メトロポリタンの宝石盗難事件」
    これもドラマはいろいろ肉付けされて楽しい
    ただ映像で見ちゃうとちょっと無理があるな感は否めない

    「首相誘拐事件」
    これぞポアロの面目躍如という感じ
    これはドラマよりも断然情報量の少ない原作が面白い

    「ミスタ・ダウンハイムの失踪」
    なんだかホームズにも似た話があったぞという
    こっちの方が悪質だけども

    「イタリア貴族殺害事件」
    なるほどこれは思いつかなかった!
    ドラマではなんでそんな悲しい設定にしたんだ・・・と思いきや、ミス・レモン強くてよかった笑
    てか、ミス・レモンはドラマのオリジナル人物なのね?とても良い

    「謎の遺言」
    原作は純粋に謎解きっぽいのに、ドラマでは事件になってもうた
    さすがに炙り出しはないわーてなったんかな笑

    「ヴェールをかけた女」
    これもどこかで聞いたような話だけど、さらに一捻りというのがクリスティー流なのか

    「消えた廃坑」
    ポアロさんがヘイスティングス以外の相棒と冒険!てとこが面白い話と思いきや
    阿片窟ってこれまたアレだな
    ドラマだと犯人変わってもうてるやん!それはそれで面白かったけど
    しかしイギリスのドラマ、チャイナタウンの怪しい中国人好き過ぎだな

    「チョコレートの箱」
    哀しい事件
    ドラマではなにやら表彰されるジャップ警部とベルギーへ
    ポアロさんのベルギー警察時代が見えて楽しい
    ちゃんと若く見えるビジュアルがすごい
    原作での最後はこれまたホームズのやつ・・・てなるけど、ドラマでは過去の友人たちとの再会がとても良い

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    2026年09月18日
  • ゼロ時間へ

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    ネタバレ

    ホロー荘の殺人の次に読んだので、また事件が起きるまでなげーな……と思いながら読んでいましたが、ラスト50ページで評価が逆転しました。
    これまで読んだクリスティ作品の中でも上位にくる面白さでした。

    マクワーターの証言の秘密にやられましたね。オチも大好きです

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    2026年08月23日
  • 邪悪の家

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    ネタバレ

    アガサ・クリスティー『邪悪の家』は、休暇中のポアロが「何度も命を狙われた」という女性ニック・バックレイと出会うところから始まる。狙撃、事故、毒入りチョコレートと危険が重なり、彼女を取り巻く友人や親族が次々に疑われていく。

    最大の魅力は、被害者だと信じていたニックこそが犯人だったという反転。従姉妹マギーとの身代わりや、自作自演の襲撃、遺産を狙った動機が一つにつながる展開には驚かされた。「命を狙われている人」の証言を自然に信じ込んでしまう読者の心理を、鮮やかに利用した作品。派手な仕掛けよりも、人物の思い込みと動機で見せるポアロ作品だった。

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    2026年08月20日
  • そして誰もいなくなった〔改訳新版〕

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    おもしろかった!!改訳版だからか読みやすくて一気に読んでしまいました。なるほどなあ〜〜!!!
    答え合わせとしてもう一度読み返したくなりました!

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    2026年08月20日
  • 葬儀を終えて〔新訳版〕

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    葬儀を終えてー謎めいたタイトル
    多くの遺産を残した当主の末妹コーラの「だって彼は殺されたんでしょ」この発言から一気に不穏な空気に支配され物語は加速していく。翌日にそのコーラも殺されることとなり、ポアロが事件解決に挑む。
    たくみに散りばめられた伏線と思われる違和感に読み手は翻弄されポアロがつかんだ真実には到底辿り着けない。終盤のミステリアスでスリリングな展開は、これまで味わったことのない極上のミステリー体験だった。ポアロシリーズの中でも至極の作品だと思う。

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    2026年08月20日
  • アクロイド殺し

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    ネタバレ

    ポワロシリーズ三作目(?)にしてこれ!
    三作目にして引退してるところもちょっと面白い
    和訳タイトルが秀逸

    ドラマではやはり本のようにはいかないけれど、アクロイド邸が凝ってたり、最後の対決シーンがじっくり描かれていてドラマならではの面白さがあった

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    2026年08月24日
  • ゴルフ場殺人事件

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    ネタバレ

    『ゴルフ場殺人事件』は、死体の服装、狂った時計、偽の証言、遺産をめぐる思惑が幾重にも重なる、かなり複雑で読み応えのある一作だった。

    ルノール氏殺害事件は、途中で「これで解決した」と思わせる真相が何度も提示される。しかしそのたびに、無実の人物が罪を被っていたことが判明し、事件の輪郭がさらに反転していく。ルノール氏は息子の服を着ていたという仕掛けから、ルノール夫妻の再出発の計画、ベラによる刺殺、そしてマルト嬢こそがルノール氏を殺害した真犯人だったという結末まで、最後まで油断できない。

    特に面白いのは、物的証拠を重視するジロー刑事と、「小さな違和感」から人の心理と計画を読むポアロの対決。ジローも有能なのに、ポアロは真犯人が初登場した際のほんの一瞬の描写から疑いを抱いていたという。この圧倒的な余裕と、複雑な事件を最後に鮮やかに整理してみせるところが、いかにもポアロらしくて楽しい。ヘイスティングと「シンデレラ」ことダルシーの恋も、重い事件の後味を少し明るくしてくれる。

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    2026年08月19日
  • 五匹の子豚

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    ネタバレ

    「次はアガサ・クリスティを読みたい。どれにしよう」とお薦めを調べていたところに、とある方の「これが未読の者は今すぐ本屋へ走るべし。このレビューを読む時間さえもったいない」の一文に動かされたのがきっかけ。

    とある方、ありがとう。
    貴方が仰る通り、名作中の超名作でした。

    ミステリー小説を読むたびにおこる「先入観を操られる事態」に、今回もまんまと陥りました。
    精巧に組まれた動線・目線の数々でした。

    物語の締めもとても気持ちの良いものでした。
    理想的な落としどころだったと思います。

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    2026年08月19日
  • ABC殺人事件

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    シリーズの順番を考えずに読んでいるが、特に問題なし。文章は固くなく、やり取りもちょこちょこ微笑ましい場面があり、とても読みやすい。次々に事件が起こるので飽きが来ないし、章も短い。なんといっても、後味がとてもスッキリして爽やか!
    あと、全部読んでみて思うのは、とてもちゃんとした推理小説だということ。手がかりは初めから順に差し出され、私たちは星座を探すように、点と点を繋いでいけばいい。分からなくてもポアロがいるから大丈夫。

    トリッキーでも、バカスカホームランを打つ派手なタイプでもなく、計算も練習量も見え、犠打も盗塁も守備も「ああ、上手いな」と思わせるような、少し小柄で多才な選手を想像させる小説。最近のミステリーに慣れた人からすれば刺激が足りないかもしれないが、この文章と人物描写、物語の巧みさはやはり凄いなあと思う。

    たくさん人物が出てくるが、名前はうろ覚えのまま読み進めた。性格やバックボーンがハッキリしているので、性格が分からないと名前を覚えられない私としては非常に有難い。人を覚えるのが苦手な人でも、ポアロがかなり短く、正確に、人柄や関係性をまとめてくれている箇所があるので気楽に読める……かも。

    読んでいて、ポアロは、何も知らない、何の手がかりもない、ということをきちんと話す人だから、信頼が置けるんだなあ……と思った。合理的なだけかもしれないけど、それぞれの事件に濡れ衣をかけられた容疑者がいないことを「喜ばしい」と表現してるのも優しい。それに、どんな人にも論理的な思考があると考え、その人の思考を辿ろうとするポアロは、変人ではあるのだろうが、誰に対しても公平だ。
    後日談も素敵だしね。

    お気に入りのポイントといえば、序盤のジャップ警部とポアロとヘイスティングズのやり取りは、なんともいえず微笑ましい。とりなそうとして話を蒸し返してヘイスティングズの地雷踏んじゃって慌てて宥めたり、うきうきで他人の恋のキューピッドやったりと、この、髭を大事にしてる小柄なおじさん、もしかして可愛いのでは……?

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    2026年08月18日
  • もの言えぬ証人

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    ポアロのもとに老婦人から依頼状が届くが、すでに彼女は2ヶ月前に亡くなっていて…という奇妙な出来事から始まります。

    ポアロシリーズの中でも、愛犬家にはたまらない一冊。作中にはクリスティー自身も犬を可愛がっていたんだろうなと思える表現が多く、献辞からも愛犬への深い愛情を感じました。
    作中に登場する犬・ボブの気持ちを代弁する場面にはほっこりしつつ、事件の推理はなかなか真相に気付けない!全員が怪しい!すっかりクリスティーの術中にハマっていました。途中、登場人物一覧を見返す人が多いはず。

    そしてタイトルの"もの言えぬ証人"とは誰のことなのか、読み終えてから「そういうこと!?」と衝撃。人間の心理や、無意識を巧みに利用するクリスティーの凄さを改めて思い知らされる一冊です。

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    2026年08月16日
  • アクロイド殺し

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    なるほど。「全編手記」ね。

    当時は賛否あったらしいが、この時代に発表されたら「お見事!」となりそう。

    名ミステリーは再読したくなる。

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    2026年08月15日