あらすじ
名士アクロイドが刺殺されているのが発見された。シェパード医師は警察の調査を克明に記録しようとしたが、事件は迷宮入りの様相を呈しはじめた。しかし、村に住む風変わりな男が名探偵ポアロであることが判明し、局面は新たな展開を見せる。ミステリ界に大きな波紋を投じた名作。
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Posted by ブクログ
犯人の手記という形をとることで、ラストにこれまで読んできた無味乾燥で冷めた文章が、殺人者の冷酷な目線という印象にガラリと変わり、アクロイド殺しという作品自体が、シェパードの人格の結晶になる。ゾッとする裏切り。それでいてキャロラインとシェパード姉弟の切なさまで感じさせる。
何度読んでも面白い
Posted by ブクログ
アガサ・クリスティの作品の中でも傑作と名高い一作
あまりに有名なのでストーリーやトリックはネタバレした状態で読んだ
1920年に「スタイルズ荘の怪事件」でデビューした作者は
1926年に出版された今作で英国ミステリ作家としての地位を確たるものにした
2026年は今作が出版されてから100年の節目に当たる
100年経っても全く色褪せない
当時から肯定派と否定派をはじめ大論争を巻き起こしているのも当然である
我らが愛するアーサー・ヘイスティングズ大尉は今作では登場しない
代わりにジェイムズ・シェパード医師が登場し彼の書いた手記という体裁で今作は進む
そして作中でもそれは明記されポアロも作中で読んでいる描写がある
つまり謎を解くピースはポアロ同様に読者も与えられているのだ
それでもポアロが謎を解き、犯人とトリックが明らかになると思わず「やられた!」と唸るしかない
まさに脱帽である
Posted by ブクログ
細かく散りばめられていた様々な描写が真相に繋がる終盤の謎解きが気持ちいい
犯人には驚いた のほほんとした気分で読んでいた姉弟の描写が最後にはとても切なく思い出される こんな気持ちにさせられるとは
面白かったです
Posted by ブクログ
噂に違わぬど傑作。
ミステリ作品の技法として、当時の読者からすると、かなり先進的、なんなら反則スレスレぐらいに感じたんだろうなと思う。しかし、そのグレーなラインこそが当時の読者を魅了し、よりクリスティー作品に引き込んでいったんだと考えられる。
そんな擦られまくった技法の作品を今読んでも面白いと感じれるのは、やはり、「ポアロの魅力」と「圧倒的構成力」だと感じた。
過去に数作『ポアロ』シリーズを読んだが、最初の頃は「理屈っぽいウザいオジサン」的な印象が強かったが、このシリーズを読めば読むほどポアロの理屈っぽさが論理的な推理を生み出し、その度に脳に強い刺激を受けていることに気付いた。今作も終盤の推理パートは、パズルが完成に少しずつ近づいていくかのような気持ちよさがある。
また、中盤にポアロが主要な登場人物に「あなた達には、それぞれ秘密があり、意図的に隠している」という旨を伝えるシーンがある。ここから謎解きにアクセルが掛かるとともに、物語的にも重要なシーンなのが、見事だなと感じた。
Wikipediaで調べるとクリスティーの生涯作6作目であり、『ポアロ』シリーズとしては2作目らしい。
この飛び道具を6作目に持ってくるのも、ポアロが隠居するためにカボチャ農家になるという設定も、「なんちゅうタイミングで書いてんねん」となった。
Posted by ブクログ
この作品が公開された当時、ヴァン・ダインを中心に物議を醸し、賛否両論が巻き起こったほど、禁忌手ともされる手法での叙述トリックが使用されている有名な作品。小学生の頃読んだような気がするが、完全に内容を忘れたので、新鮮な気持ちで読むことが出来た。
登場人物は多く、関係性も複雑に絡み合っている。特に謎が解きあかされると、更に込み入った関係があることが分かり、終盤の謎解きの爽快感が凄まじく本当に面白いと感じた。
ポアロシリーズのどれにも当てはまると思うが、イギリス(およびヨーロッパ周辺)を舞台とする、瀟洒で紳士的で、たまに高飛車な雰囲気というものを、古典作品の中で味わうのは楽しい。
クリスティー文庫は、装丁も洗練されており、上質な印象を受けるのでつい手元に置いておきたくなる。これから他シリーズもどんどん手に取りたい。
Posted by ブクログ
面白かったー!
現代ではよくある読者を罠にかける形式だけど、長編の大衆向け推理小説で初めてやったのがクリスティで、当時大炎上レベルで賛否両論だったとのこと。
現在の読書家たちにとってはこの形式は共通知識になっているから、驚きはないかもしれないけど、驚きがなく読めるということが“ミステリ史の進化を体感している”ということなんだよね。
ミステリ好きとして履修してよかった!!
Posted by ブクログ
ロンドン郊外の街で起きた資産家の殺人事件の話
犯人は、語り手の医師。
医師の自筆の記録という体の小説のため、巧妙に犯人の行動が見えにくくなっている。(しかし、よく読むとちゃんと医師が犯人だと分かる文章があるのは見事)
読みながらひっかかった部分が伏線だったので、気付けたことが少し嬉しかった。
イギリス人らしい皮肉まみれで楽しい。
作中で麻雀をする場面があり、イギリスの田舎にも麻雀が普及しているのは意外だった。
Posted by ブクログ
古典ミステリーだと思い侮っていましたが、めちゃくちゃ面白かったです!
語り部が犯人という設定自体は今でこそありがちかもしれませんが、100年も前だとかなりセンセーショナルだったのではないでしょうか。
最後、ポアロが自殺教唆的な発言をしていたのには驚きました。まだポアロシリーズは2作目ですがポアロってそんなキャラ、、?
Posted by ブクログ
とても有名な作品ですね。今更ながら読んでみました。なるほど、このトリックはどの時代でも通用しそうだなと思いました。読んでいく中でなんとなく犯人は分かりますが、ポアロが犯人をどのタイミングで指名するのか楽しみで読み進め、最後のポアロの提案で一番驚きました。
Posted by ブクログ
ある村に越してきた名探偵ポワロが、その村の名士の殺人事件に挑むという、いわば典型的探偵小説。
この作品の肝とも言える構成については、ポーの前例があったものの、それを長編として完全構築したクリスティーの中でも有名な作品。
果たしてこの作品はフェアかアンフェアか、当時は物議を醸したらしいが、それだけ沸騰するのもこの作品の衝撃度のせいではないだろうか。
僕も中学生の時、海外の人の名前が覚えられないから紙に書き出したのを見ながら読み終えた時、してやられてしまった。
フェアかアンフェアか。
正直、そんなことどうでもいいくらい面白い。
あれから幾年もたった今読み直してみると、当時の衝撃は当然ないが、きちんと材料を並べて、伏線をはっているところはフェア以外の何物でもない。
再読してそれを確認しながら読むのもまた一興。
これは正しく、古き良き推理小説の最高峰。
ああ、これを初めて読む人がうらやましい。
読んで損無し
面白いです。良くできてます。
好みは分かれるかもしれませんが、
好みに合わなくても読んで損はないと思います。
読んだ直後は、損したと思うかもしれないけど。
私はまんまと引っ掛かったので、
二回読みましたが、
二回目も答え合わせとして楽しめました。
皆さん書いてますが、犯人が誰か知っていても楽しめます
疲れている時、ミステリー読みたいけど残酷なのは嫌だと思う時に繰り返し読んでます
ホント、クリスティは凄いです
Posted by 読むコレ
日曜夕方、独居中年の部屋から「ブラぁボォ!」との叫びと共にまばらな拍手が聞こえたとしても怯えることはありません、お隣さん。
恐らく彼はアクロイド殺しを読了しただけなのだと思います。
そんな侘しい話はさて置き、オリエントでは味わえなかった氏の真価を見た気がしました。
これは面白かった!
所謂フーダニットの真骨頂。
登場人物の巧みな使い方で真相を消臭した読ませ方にも唸らせられますが、それを終盤徐々に緩めて読者に嫌な予感を植え付けていく展開では頁を捲る奴隷と化すしか道はありませんでした。
今日という記念日を覚えておこう。
Posted by ブクログ
大昔の本とは思えぬほどわ面白い
オチもいいけどその過程もいい
これが100年前なのはすごすぎる
多数の登場人物それぞれに裏があり
事件をややこしくする
それを少しずつ紐解いて散りばめた伏線を回収していく鮮やかな過程は現代ミステリーでもなかなかないよ
Posted by ブクログ
なかなか長くて読むの大変だった。やっと病み終われたー。
そして前評判とか煽り文からもしや?と思いつつその通りだった。なんだかんだ信頼できない語り手ものは読んだことないような、読んだことあっても数は少ないと思う。これがオリジンなのかぁーと感心。
ネタが分かっても作品として美しい。
こんなしっかりしたミステリがこの時代に作られてたのな、個人的にそして誰もいなくなったよりミステリ要素がしっかりしていて面白かった。ラストの締め方もなんかいいね。
Posted by ブクログ
面白かったと思う…どんでん返しの結末があると知らなければ。
やはり『どんでん返しのある小説』としてフレコまれてる小説は盛大なネタバレを事前にくらってる様なもの。
どんでん返しありきで推測を立ててしまう。そして当たってしまう…
というかこの小説でいうとそれしかないと思える様などんでん返しだった。
にしても100年も前の作品かぁ。
そう考えるとすごいですよね。
Posted by ブクログ
"例のトリック"として有名過ぎる作品。
私はネタバレを知った上で読みました。
が、以前読んだ時から細かい部分を忘れていたので動機とか時系列とか新鮮な部分が有りました。
登場人物の相関図や隠し事、時系列を整理してきちんと読み返したい。
そうすると、以外と"一発限りのあのネタ"だけじゃなくてロジカルな推理小説になっているとも思う。
Posted by ブクログ
こんなに有名な作品だけど、読むなら順番通りに読みたくてずっと手が出せずにいた。
やっと1作目から読み始めて、ここにきてこの衝撃!
犯人は途中でなんとなく分かったけど、これがずいぶん前に書かれた作品だと思うとすごい。
この展開は話題になっただろうなあ。
Posted by ブクログ
なるほどなぁ、名作と言われる所以。
昔のミステリーだからOKなんだろうし、ある意味斬新!
ミスリード要素がそこら中に撒かれているから、最後は溜息です(殆ど深読みし過ぎてミスリード)
アガサ作品3冊目ですが、いやー楽しい!
Posted by ブクログ
独特な言い回しとカタカナが多くて読書初心者の自分はかなりゆっくり読んだけどまじで最後の最後まで分からなくてこんなのありかよって思ってしまった。
もちろん良い意味で。当時も賛否両論だったらしいですね
Posted by ブクログ
越してきた隣人はきっと元理容師に違いない〜などと噂されつつ、苛立ってかぼちゃを投げつけ、シェパード医師に当たりそうになる、お茶目な隣人がポアロとは笑
この本自体が有名なのもあって、犯人については読む前から知っていた。
それでも最後の最後に種明かしされると、なるほど、手記という形なので書き手に都合のいいような言い回しがなされている箇所があっても普通なのだと、改めてもろもろ指摘されていくと面白かった。
また、話の〆も本人による反省点とこれからについてで、すっきりした終わり方だった。
中古で文庫本を購入して読んだのだが、その表紙が三谷幸喜版ドラマのプロモーションだった。
シェパード医師役は大泉洋氏で、その表紙や配役を見た上で読んだのもあって、脳内は大泉劇場だった笑
Posted by ブクログ
ミステリー好きなら多分知っているであろうトリックを恐らくは初めて効果的に使用した傑作。トリックについては藤原宰太郎というトリックバラシの鬼のような作家がいてその人の著作で先に知ってしまった。
なのであまり期待せずに読んだが、改めて読むと古臭さ(もちろん時代的な古さはあるけど)と強引さがなく抜群に読みやすいのでオチに納得がいく。未知の状態で読んだら更に楽しめたと思う。
本編と関係ないけど引退したポワロがヘイスティングの事をしみじみ語っているのが凄く良かった。
Posted by ブクログ
この小説が一人称小説ではなくシェパードの手記であることに気づけば見方が変わったかもしれない。悔しい!
マーカーを手にもう一度読みたい。
匿名
クリスティーの代表作
アガサ・クリスティーのチャレンジ精神の、一つの到達点。中心となるトリックは、一度読めば単純明快なんだけど、それを盛り上げる細工も上手くできてて、何度読んでもクライマックスはドキドキできる。
アイリッシュのファントム
ウィリアム、アイリッシュのファントム、レイディのお手本になったお話。
クリスティさんの良さ、ポアロのうまさが遺憾無く発揮されている作品。
アイリッシュの方も面白いです。お好みで。
Posted by ブクログ
読むのにかなり時間がかかってしまいましたが、とても面白かったです。
私はこの本の結末を知った状態で読みました。
しかし面白さが半減することはなく、むしろ「古畑任三郎」のようでとても楽しめました。
Posted by ブクログ
ミスリードが多くてずっと振り回された。語り手が犯人だとは思わなかったし、手記だと分かったときはかなり驚いた。キャロラインも怖いし、ラストも静かにゾワっとして面白かった。