あらすじ
名士アクロイドが刺殺されているのが発見された。シェパード医師は警察の調査を克明に記録しようとしたが、事件は迷宮入りの様相を呈しはじめた。しかし、村に住む風変わりな男が名探偵ポアロであることが判明し、局面は新たな展開を見せる。ミステリ界に大きな波紋を投じた名作。
...続きを読む感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
Posted by ブクログ
アガサクリスティは化け物だ。
叙述トリックの始祖となった作品だが、今年で100周年。
100年、嘘だと言って欲しい。本当に固定観念というものに囚われない人だったということだろう。
全編がシェパード医師の手記であった、というのも上手い設定で、ある種の小説の中の小説だった訳だ。
最終章の『弁明』だけは収録されていないはずだ。
たいへんな古典だから、何処かでネタバレを踏む前に読めて良かった。ちょっと冗長なとこあるけどね。
Posted by ブクログ
ポワロシリーズ三作目(?)にしてこれ!
三作目にして引退してるところもちょっと面白い
和訳タイトルが秀逸
ドラマではやはり本のようにはいかないけれど、アクロイド邸が凝ってたり、最後の対決シーンがじっくり描かれていてドラマならではの面白さがあった
Posted by ブクログ
【再読】
医者のシェパードはある日、名士ロジャー・アクロイドに呼び出された。そこでアクロイドは、村に住む未亡人のフェラーズ夫人に結婚を申し込んでいたことを打ち明けた。だが同時に、アクロイドは夫人から、実は夫人が夫を毒殺したのだということを打ち明けられていた。さらに、そのことを知った何者かに夫人が恐喝されていたことも知る。
そしてフェラーズ夫人は、そのことを苦に自殺してしまった。シェパードがこの話をアクロイドから聞いていた最中、死ぬ直前に夫人がアクロイドに宛てて出した手紙が届く。そこには恐喝者の名も書かれていたが、アクロイドは頑なにその名を言わず、シェパードは渋々屋敷を去ることに。
その夜、アクロイドが何者かに殺害される。
警察は事件直後に行方をくらました義理の息子ラルフを犯人と見て、捜査を進める。しかし真実は別のところにあると睨むポアロは、全ての事件関係者が何かしらの嘘をついていることを見抜き、対話を重ねる中で一つ一つの嘘を暴いていく。
そして全ての関係者を集め、推理を披露する。
フェアかアンフェアか。大きな論争を巻き起こした作品。解説でも述べられているとおり、あくまでシェパードによる手記であることを考慮すればフェアと呼べる。つまり、終盤で手記の話が出た段階で疑わなければならないということ。
今回改めて読み直してみると、
(意図しているかは別として)早い段階からシェパードはポアロの動向を気にしている。
シェパードが書き溜めていた手記を読んだポアロが「あなた自身が果たした役割については、適度な沈黙を守っていらっしゃってますね」と述べている。
姉のキャロラインには推理を披露する集まりに来ないよう告げている。
など、シェパードが犯人であることを示している部分はいくつかある。
物語の展開としては至って平坦だが、個人的にはシリーズの中で一番好きな作品。当然のごとく語り手が犯人であるはずがないと思い込んでいると、最後の集まりのあたりから「まさか」という感覚がじわじわと這い上がってくる。シェパードがついていた本当の嘘を見抜くポアロの冷厳な眼差しに恐怖すら覚える作品。
●見どころ
・ポアロを「人間牡蠣」と呼ぶヘイスティングズ
・サザエさんのような情報通、キャロライン姉さん
・カボチャ栽培に精を出すポアロ
・麻雀をしながら情報交換する住民たち
●名言
「ただ———恋に落ちた愚か者というだけです」
Posted by ブクログ
有名すぎて犯人を知っていながら読んだんだけど、それでも面白かった。
必要な情報をうまくやつしてるなぁと。
お姉さんのキャロラインのキャラが素晴らしい
Posted by ブクログ
面白かったけど…日本語訳の影響なんか、ところどころ言い回しに少し違和感。。
映画版の『オリエント急行殺人事件』と『ナイル殺人事件』はどっちも好きだったから、『アクロイド殺し』も映画で観たいなぁ、というところだけど叙述トリックもの?だからむずいか。
翻訳小説は、物語を追うことに意識が向いちゃって、文章そのものの美しさとか表現に感動する感じは少し薄れなーーもし原文で読めて、そのニュアンスまで理解できたらもっと面白いんやろうけど。
改めて、本は母国語で書かれた作品だからこそ味わえる魅力があるんだと感じました…。
★3.8くらい!
Posted by ブクログ
馬鹿すぎてポアロの最後の会合後で犯人分かった。
分かったって言わない程直前すぎた。
普通に自殺進めてるのやばい。
最後可哀想ではあるけど、キャロラインめちゃうざい。
最悪な女すぎる。
Posted by ブクログ
事件直後にラルフに会いに行ったことを、バレるまで読者に隠していたあたりから、これは所謂信用できない語り手というやつなんだなとは思いました。でも、割と人柄を好ましく思いながら読んでいたので、結局騙されてしまいました。
悪意ある部分は読者から見えないよう隠していたということなのでしょうが、ポアロが「個性を出さないようにしているが、家庭生活の場面では覗かせることがある」と言っていたように、姉さんとの生活をなんだかんだ大切にしていたように思えました。
Posted by ブクログ
序盤における描写に違和感があり、早い段階でこの仕掛けに気づいて犯人がわかってしまった。「ここからさらにどんでん返しがあるのでは?」と勘ぐったものの、予想通りの結末だった。これまでに本作の系譜を引く国内ミステリーを読んでいたからこそ見抜けたのだと思うが、それが100年前の作品であるというのには驚かされる。
ただ、翻訳の文体がどうにも体に合わず、なかなか読み進められなかったのが惜しい。全部舞台でのセリフのようで人間味が感じられないというか…。前半こそじっくりと細かい描写を追えたものの、途中から流し読みになってしまい、きっと原作の良さを半分も味わえていない気がする。
「犯人自身による手記」という叙述トリックの形式自体は非常に面白く賛成だが、個人的には犯人が自殺してしまうオチが残念に感じられた。しかもそれをポアロが暗に促しているように見える。事件を解決するだけでなく、犯人の死まで導いてしまうような探偵のスタンスは、どうも好きになれなかった。