アガサ・クリスティーのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
わー!面白かった(*´∀`*)
ちょっと甘めですが久々の星5つです。これは好きだなぁ。
クリスティー文庫の6冊目とだいぶ初期の作品なのですが、ドラマ版を先に観たので後回しにしていました。結末知ってるから読まなくても……と思っていたけれど、いやぁ読んでよかった。
ヘイスティングズと訪れた保養地のホテルで、”最近3回も命を狙われた美女”ニックと出会ったポアロさん。
彼女の話を聞き身辺に気をつけるよう警告するのですが、ついに悲劇が……といったストーリー。
ニックがなぜ命を狙われるのか?動機は金か、痴情のもつれか?
丁寧に捜査を進めるものの、あちらを立てればこちらが立たずで行き詰まる推理。 -
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Posted by ブクログ
16年前の殺人事件の真相に迫ろうとするポワロ。もちろん証拠品が新たに出るはずもなく、関係者の証言も記憶があやふやだったりして難しいのだが、この小説での一番の見所は、人によって見方が違うために人物の善し悪しがわかれたり、思い込みが出てきてしまう点である。
関係者の証言は確かに興味深い。事件当時、その話をしなかった理由は、重要だとは思わなかったからだったり、個人的な印象だけだったり、あとから思い出したり様々だ。そして犯人以外は誰も嘘をついていない。
有罪判決を受けて獄中死したキャサリン。亡くなる前に、実は無実だったという手紙を娘に残した以外には無実を訴え続けたりはしなかった。
キャサリンは本当 -
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Posted by ブクログ
閉ざされた豪華列車という舞台設定だけでわくわくするし、その中で起こる殺人事件はまさに「古典的ミステリ」の醍醐味を凝縮している。
そして最後に明かされる真相は、理屈の上でも感情の上でも強烈な衝撃を与える。正義とは何か、という問いが読後にずっと残るし、この結末だからこそ世界的に愛され続けるのだと納得できる。
●展開
名探偵ポアロが一人一人を丁寧に尋問していく過程は緊張感が途切れない。各人の証言やアリバイが絡み合い、すべての乗客にアリバイがある中、どの人が犯人なの、か誰もが怪しく、しかし誰もが犯人ではないように見える中で、真相を追い求めるドキドキ感が続いていく。
真相に近づくたびに少しずつ -
Posted by ブクログ
ポアロシリーズを読んだのは、今回で4作品目だけど、これまでの作品にみられたような限られた集団内での事件とは異なり、今回は犯行が広範囲に及び、無差別連続殺人事件の犯人と対峙する展開なので、これまでとは雰囲気が違うような。
基本的に、お馴染みヘイスティングズ視点で進行。相変わらず、愛嬌たっぷりのお茶目さんw
ポアロへABCと名乗る謎の人物から殺人予告の挑戦状が送られる。その予告通り、Aから始まる地名の町で、Aの頭文字の第一被害者が発見される。そして、B、Cと第二、第三の事件が発生する。いわゆるミッシングリンクと言われるミステリの先駆け的な作品で、次々と起こる事件の疾走感とともにグイグイと読み進め -
Posted by ブクログ
クリスティのデビュー作ということである程度の粗削りな部分は覚悟していたが、読み始めてみると驚いたことに全くそれがない。
クリスティ作品らしいなあという要素は既に完成された状態で組み込まれているのがすごい。
主人公のヘイスティングズは美人がいるとすぐ惚れたり、その美人に相手がいると分かると途端に機嫌が悪くなったり、ポアロとのやり取りの中でもすぐ調子に乗ったり機嫌が悪くなったり、要するにいい人過ぎない等身大の人物なのが面白い。
クリスティはなんでこんなに男性の気持ちを理解し表現できるのか。
ポアロはポアロで嫌われてもおかしくないような言動をさせつつ、謎が解けた喜びで庭を走り回るようなかわいい側面を -
Posted by ブクログ
ネタバレニックと知り合い、彼女は顔の周りに蜂が飛んだというがポアロは弾丸や帽子の穴を発見。このところ3回くらい命拾いしたという話もあり、ニックは何者かに命を狙われているのではないかとポアロは思い、調査することに。
ニックのキャラクターが明るいのと、ニックを中心に人間関係が説明されていくのもあって話が分かりやすかったものあり、全体的に飽きることはなかった。
p280辺りで死の偽装をするところから盛り上がってきて面白かった。終盤のは怒涛の推理で、それぞれの人物の思惑・裏の顔が判明。腕時計は、ポアロはそうゆうタイプなのかと少し意外だった。
クロフト氏もポアロが言うように典型的なオーストラリア人の仲睦まじい -
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