アガサ・クリスティーのレビュー一覧

  • 象は忘れない

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    - 諦めるのが非常に賢明だろうとは思いますな。しかし、人にはこれ以上賢明にならなくてもいいと思うときがあるものです。
    - 問題なのは今であり、現在なのです。

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    2025年08月24日
  • オリエント急行の殺人

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    ネタバレ

    うぉーーーーー面白かった!!
    そんなことある?でもむしろあるのではと思わせる納得の筆致。さすがクリスティ…

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    2025年08月20日
  • ビッグ4

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    国際犯罪組織、ビッグ4とポアロの対決です。
    アクションシーンも登場します。
    ポアロの双子の兄弟とみなされる人物が登場しますが、本当に実在するのか怪しげです。

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    2025年08月14日
  • 邪悪の家

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    わー!面白かった(⁠*⁠´⁠∀`⁠*⁠)
    ちょっと甘めですが久々の星5つです。これは好きだなぁ。
    クリスティー文庫の6冊目とだいぶ初期の作品なのですが、ドラマ版を先に観たので後回しにしていました。結末知ってるから読まなくても……と思っていたけれど、いやぁ読んでよかった。

    ヘイスティングズと訪れた保養地のホテルで、”最近3回も命を狙われた美女”ニックと出会ったポアロさん。
    彼女の話を聞き身辺に気をつけるよう警告するのですが、ついに悲劇が……といったストーリー。
    ニックがなぜ命を狙われるのか?動機は金か、痴情のもつれか?
    丁寧に捜査を進めるものの、あちらを立てればこちらが立たずで行き詰まる推理。

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    2025年08月11日
  • オリエント急行の殺人

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    全く予想することが出来なかった結末に驚きました。「そして誰もいなくなった」と同じくらい面白かったです。

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    2025年08月10日
  • オリエント急行の殺人

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    ネタバレ

    最初は、誰が犯人なんだろ?っとワクワクしながら読みました。そしたらまさかの展開!でもう奇想天外でした。この本には図などかいてあるので、自分も推理できます!とっっっっっっっっても面白い本なのでぜひぜひ読んでみてはいかがでしょう?

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    2025年08月04日
  • 五匹の子豚

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    16年前の殺人事件の真相に迫ろうとするポワロ。もちろん証拠品が新たに出るはずもなく、関係者の証言も記憶があやふやだったりして難しいのだが、この小説での一番の見所は、人によって見方が違うために人物の善し悪しがわかれたり、思い込みが出てきてしまう点である。

    関係者の証言は確かに興味深い。事件当時、その話をしなかった理由は、重要だとは思わなかったからだったり、個人的な印象だけだったり、あとから思い出したり様々だ。そして犯人以外は誰も嘘をついていない。

    有罪判決を受けて獄中死したキャサリン。亡くなる前に、実は無実だったという手紙を娘に残した以外には無実を訴え続けたりはしなかった。
    キャサリンは本当

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    2025年08月04日
  • 書斎の死体

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    書斎に死体があるという、ミステリーではよくある設定。狭い人間関係の中で、一見、単純に見える設定が、実はとても奥深いという、ミス・マープルものの面白さ。今回も堪能させてもらいました。

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    2025年08月04日
  • そして誰もいなくなった

    匿名

    ネタバレ 購入済み

    て、天才すぎません!?唸ってしまう程によく出来た作品で、まるで自分自身がこの孤島に閉じ込められているような、正体不明の殺人犯が今にも現れそうな…そんな恐ろしい気分にさせられます。推理小説が好きなら是非とも読んでみて欲しいアガサ・クリスティーの傑作です。

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    2025年07月31日
  • オリエント急行の殺人

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     閉ざされた豪華列車という舞台設定だけでわくわくするし、その中で起こる殺人事件はまさに「古典的ミステリ」の醍醐味を凝縮している。
     そして最後に明かされる真相は、理屈の上でも感情の上でも強烈な衝撃を与える。正義とは何か、という問いが読後にずっと残るし、この結末だからこそ世界的に愛され続けるのだと納得できる。

    ●展開
     名探偵ポアロが一人一人を丁寧に尋問していく過程は緊張感が途切れない。各人の証言やアリバイが絡み合い、すべての乗客にアリバイがある中、どの人が犯人なの、か誰もが怪しく、しかし誰もが犯人ではないように見える中で、真相を追い求めるドキドキ感が続いていく。
     真相に近づくたびに少しずつ

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    2025年07月31日
  • 牧師館の殺人

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    ミス・マープルの長編初登場作品。狭い村、狭い人間関係という舞台の中で、よくこんなに複雑なミステリーを作れるものだと感心。最後はアッと驚かされました。

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    2025年07月30日
  • ABC殺人事件

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    ポアロシリーズを読んだのは、今回で4作品目だけど、これまでの作品にみられたような限られた集団内での事件とは異なり、今回は犯行が広範囲に及び、無差別連続殺人事件の犯人と対峙する展開なので、これまでとは雰囲気が違うような。
    基本的に、お馴染みヘイスティングズ視点で進行。相変わらず、愛嬌たっぷりのお茶目さんw

    ポアロへABCと名乗る謎の人物から殺人予告の挑戦状が送られる。その予告通り、Aから始まる地名の町で、Aの頭文字の第一被害者が発見される。そして、B、Cと第二、第三の事件が発生する。いわゆるミッシングリンクと言われるミステリの先駆け的な作品で、次々と起こる事件の疾走感とともにグイグイと読み進め

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    2025年07月30日
  • スタイルズ荘の怪事件

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    クリスティのデビュー作ということである程度の粗削りな部分は覚悟していたが、読み始めてみると驚いたことに全くそれがない。
    クリスティ作品らしいなあという要素は既に完成された状態で組み込まれているのがすごい。
    主人公のヘイスティングズは美人がいるとすぐ惚れたり、その美人に相手がいると分かると途端に機嫌が悪くなったり、ポアロとのやり取りの中でもすぐ調子に乗ったり機嫌が悪くなったり、要するにいい人過ぎない等身大の人物なのが面白い。
    クリスティはなんでこんなに男性の気持ちを理解し表現できるのか。
    ポアロはポアロで嫌われてもおかしくないような言動をさせつつ、謎が解けた喜びで庭を走り回るようなかわいい側面を

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    2025年07月27日
  • 邪悪の家

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    ネタバレ

    ニックと知り合い、彼女は顔の周りに蜂が飛んだというがポアロは弾丸や帽子の穴を発見。このところ3回くらい命拾いしたという話もあり、ニックは何者かに命を狙われているのではないかとポアロは思い、調査することに。

    ニックのキャラクターが明るいのと、ニックを中心に人間関係が説明されていくのもあって話が分かりやすかったものあり、全体的に飽きることはなかった。
    p280辺りで死の偽装をするところから盛り上がってきて面白かった。終盤のは怒涛の推理で、それぞれの人物の思惑・裏の顔が判明。腕時計は、ポアロはそうゆうタイプなのかと少し意外だった。
    クロフト氏もポアロが言うように典型的なオーストラリア人の仲睦まじい

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    2025年07月19日
  • パディントン発4時50分

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    ミス・マープルものの傑作。以前、NHKで放映されたアニメを見た記憶はあるのだが、冒頭の殺人シーン以外はすっかり忘れてしまっていた。ミス・マープルと家政婦さんの活躍にページを捲る手が止まらない。

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    2025年07月18日
  • 白昼の悪魔

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    王道のミステリーで、最高のポアロ作品でした。これぞ名探偵の活躍するミステリー作品、アガサ・クリスティーの作品集の中でも上位に入りそうです。邦題タイトルが地味だからでしょうか、あまり有名な作品ではなさそうですが。
    小さな孤島の避暑地で起こる殺人事件。全体にカラッとしていて作品のカラーも好みでした。
    ベタな展開で話が進みますが、これを読みたかったんです!

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    2025年07月17日
  • オリエント急行の殺人

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    ミステリーの知識があればあるほど、謎解きの経験があればあるほど結末に騙される。
    1934年にこんなにも内容の複雑で濃いミステリーがあるなんて幸せだっただろうなぁ。
    薄い見た目ではないけれど数時間で読み終えてしまった、ポアロさんの最後の言葉がとっても素敵で好きです。
    自分のミステリーの偏見を崩された作品、読んでよかった。
    翻訳前の物も読んでみます。

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    2025年07月02日
  • 鏡は横にひび割れて

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    若いころはポアロが好きだったけど、自分がこの年齢になって、ミス・マープルの魅力がよくわかるようになった気がする。チャーミングな名探偵。これは名作ですね。

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    2025年06月30日
  • 白昼の悪魔〔新訳版〕

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    ポアロシリーズの一冊で「クリスティ中期の傑作」と言われる作品の49年ぶりの完全新訳。旧訳で読んだことがあったが、久々に再読してもやっぱり面白い。もつれた糸のようだった謎が解けていく場面はやはり醍醐味。

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    2025年06月18日
  • そして誰もいなくなった

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    ネタバレ

    絶海の孤島、減っていく兵隊さんの人形、各々を蝕む過去の死の記憶...といったシチュエーションの設計がよくて、細かい「いやちょっと待ってよ」を押し流す美しさがあった。この事件が、綻びがなく探偵に暴かれもしない解明不能の完全な犯罪事件として成立していることも、美しさに大いに寄与している、のに、やっぱり解説したくなっちゃって書簡を海に流す犯人のキャラもすごくいいというか、こういう犯行をやる人としての動機面も含めてとてもしっくりきた。

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    2025年12月08日