アガサ・クリスティーのレビュー一覧

  • オリエント急行の殺人

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    とんでもない名作。
    真相については、そういうミステリーがあるよとどこかで聞いたことがあったために途中で気づいたけど、犯人判明を超えるカタルシス。少し涙ぐんだ。

    エルキュール・ポアロのシリーズは初めて読んだ。完全無欠の探偵じゃなく、たまに狼狽してるのが新鮮。
    全体の75%くらい進んでもまだ事実の整理でしかなく、ここからどうなるの?と思いながら読んでたら、見事な締め方だった。

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    2026年08月14日
  • スタイルズ荘の怪事件

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    アガサ・クリスティのデビュー作であり、エルキュール・ポアロ誕生の作品。
    病床で読む本が無くなった。と母に訴えると
    「それなら、自分で書いてみたら」と言われたという。
    その後、病院の薬局で働き、悪や犯罪、人間の本性に関心があったことから、最初に書いたミステリィ作品が本書となる。
    書いてみたら?と言われ、書いてみた作品とは思えないほど洗練されたトリックや謎解き。100年前の作品が現代でも色褪せないのは素晴らしい。

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    2026年08月14日
  • そして誰もいなくなった〔改訳新版〕

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    十角館の殺人やある閉ざされた雪の山荘でを先に読んでいて、こちらを読まない訳にはいかないと読み始めた。
    何故かは分からないが、綺麗な事件だったと読み終わったときに思った。ミステリー面白いって思わせてくれる1冊でした。

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    2026年08月13日
  • 終りなき夜に生れつく

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    ネタバレ

    おお、そうくるんだ、と思った
    読み終わったすぐ後に超面白かった!となったわけではないのに、時間が経っても、どこかぼんやりと思い返してしまう作品だなと
    欲望は人の業だし、人は得てして自分の本当の感情に無自覚なところもある
    私もまた終りなき夜に生まれついているな、と自覚する節があった

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    2026年08月12日
  • ホロー荘の殺人

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    ネタバレ

    【再読】
    ヘンリーとルーシーのアンカテル夫妻のホロー荘に招かれた面々。平凡な妻と平凡な暮らしに倦むジョン、ジョンに従順で生きづらさを抱えたガーダ、芸術家として理想の美を求め続けるヘンリエッタ、ヘンリエッタを想う地味なエドワード、他人を見下すデイヴィッド、掴みどころのない妖精のようなルーシー、遠い昔を懐かしみながら日々の労働に神経を擦り減らせるミッジ。
    ジョンは、この度の訪問を通してヘンリエッタへの抑えていた思いに気がつく。そんな中で、ジョンの昔の恋人ヴェロニカが現れるなど、波乱の予感が。そしてついに事件が起こる。ジョンが何者かにプールで射殺されたのだ。現場にはリボルバーを手にした妻ガーダの姿があった。
    パーティに招待されていたポアロはちょうどその場に居合わせ、捜査を開始する。ガーダはジョンに抑圧されており、さらにジョンはヴェロニカやヘンリエッタらの女性とも関係をもっていた。そのため事件は単純なものと思われたが、ガーダが手にしていたリボルバーはジョンを殺したものではなかったため捜査は混迷をきわめる。
    最終的にポアロは、犯人としてガーダの名を告げる。ガーダは拳銃を二挺用意し、ジョンを殺したのではない方の銃を手に持っていた。最初は疑われても、後に銃を調べれば凶器でないとわかることを知っていたからだ。現場でそのことを即座に見抜いたヘンリエッタはわざとガーダから銃を取り上げてプールに落とし、指紋を消して捜査を撹乱させた。さらに、ガーダが使った本物の凶器の銃を巧妙に隠したのだった。ヘンリエッタの行動は、死に際に告げられたジョンの言葉が、自分にガーダを護るよう頼むものだと考えたからだった。

    ポアロの目の前で起きた、まるで芝居のような殺人。そこに至るまでに綿密に織りなされる人間ドラマ。登場人物の個性と魅力、物語の完成度はシリーズ屈指。
    人から馬鹿にされ、生きづらさをを抱えていたガーダ。しかし彼女は愚か者ではなかった。そこがまた哀しい。そして頭の回転の早いヘンリエッタが捜査を撹乱したことにより、ポアロたちは翻弄されることになったのだった。「演出された殺人」というポアロの直感が最後まで鍵となる。

    ●見どころ
     ・訪問早々の殺人事件を趣味の悪い芝居だと勘違いするポアロ
     ・ミッジの店に潜入し、女性の労働の過酷さを目の当たりにするエドワード。
     ・愛さえあれば、ゴキブリすらも愛おしい
    ●名言
     「あら、エドワード、ごきぶりが出てきて、あたしたちを見ているわ。かわいいごきぶりじゃない? あたし、こんなにごきぶりが好きになれるなんて思ってもみなかったわ!」

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    2026年08月07日
  • ポアロのクリスマス〔新訳版〕

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    ネタバレ

    以下、個人的な推理。

    ぐへぇえええ! やられた。明らかに怪しいのに。こういうパターンがいちばん悔しい。
    推理としては、まず血と音が偽装であることは想像できる。そうだとするとどういうことか、というと被害者シメオン・リーこそが仕掛け人だったということ。

    家族に対して何らかの動揺を誘うことが目的であったと考えられる。
    しかしシメオンはリウマチ患っている老人なのであそこまでの破壊工作はできなかったんではという気がするので、おそらく協力者がいた。あらかじめその協力者に頼んで部屋をいいかんじに(静かに)壊してもらって、事件時には叫んで簡単に壊して血を撒き散らして死んだふり。
    で発見されたあとは最後に残った者=協力者が静かに殺した。ピラルクが傷を見たと言っているがこれは庇っているだけ。家族の誰かが犯人。

    で、この時点では動物の血とは考えず(この時代にクエン酸系の工作ができると思っていなかった)、インク系と予想。であればインク関係。四男が芸術家なのでこいつだな。母親の動機もあるし、アリバイはまぁなんとかなるんちゃうかな。蓄音機とか。と予想。

    いやーやられた。完全にゴムのところ怪しかったのにスルーしてしまった。うまいよクリスティ。上から目線。

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    2026年08月05日
  • ABC殺人事件

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    後の数々のミステリーの名作が本作の影響を受けているのがよくわかる。特にサイコミステリーにおいてその原型のような作品。約90年前にこれだけエンタメ性の高い作品を書いた事が驚き。ヘイスティングスの手記の間に他の人物の章を挟んで読者の興味を惹きつける構成が良い。

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    2026年08月03日
  • アクロイド殺し

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    ミステリーでドラマティックでエンタメ。特に、推理のシーンに関しては、舞台を整えて、雰囲気を作って……と、ミステリードラマのような……映像的な盛り上がりがある。容疑者たちに緊張が走る、その空気を感じるようだ。
    言葉遣いに「ん?」という違和感はあったが、たぶんそもそもの原稿が読みやすくて面白いのだろう、読み切らされてしまった(笑)
    ああ、そして、ポアロが好きになってしまった。この小柄なベルギー人はキャラクターがしっかり立っていて、人をよく見ており、ちょっとお茶目だ。そして、何を考えているかは道中全然教えてくれないが、時に人を後押しし、口を閉じるべき時を知っている。
    彼を信頼する一方で、私は犯人である人物を信用出来ず、ずっと疑っていた。そもそも犯行が可能だし、いい人なんだけど好きになれなくて。……だが、途中から「ふんふん、それで?」と物語を追うのが楽しくなったり視点を誘導されたりで、結局はクリスティーの手の平の上……(笑) ラストの一文には、探偵ものの犯人の切実な、ちょっと皮肉げな気持ちがこもっていると思う。

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    2026年08月01日
  • 鏡は横にひび割れて

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    ホワイダニットミステリー。ミスマープルはいつもハッとするほど人間模様が面白い。まさに「ときほぐし」を見ているようで、こんな複雑に絡み合って犯罪の動機もわからず、有象無象に見える中で、最後に行き着く先の真相は、パズルのピースがハマったよう、といえる。ラストシーンの、ランスロットに例えられた愛の深いぶおとこと、シャロット姫のように眠るマリーナ・グレッグ。ミスマープルはまるで良き魔法使いのよう。

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    2026年08月01日
  • 七つの時計

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    アガサクリスティ大好き!
    毎回必ず騙されます(笑)
    今回も、うそーん!な感じで面白かったです!
    アガサクリスティほぼほぼ全部読んだつもりだったのですが、まだ読んだことないのが発見できて嬉しい!
    たまたま丸善で発見!
    これを機にアガサの他の作品見直してみたら…
    …
    内容びっくりするくらい覚えてないのが多数…
    …
    もう一回読み直すとしましょうか!それも楽しみが増えて嬉しいかも?!


    記憶力!!!(爆)

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    2026年07月30日
  • ナイルに死す〔新訳版〕

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    ポアロものでは、やはり旅をテーマにしたミステリーが面白い。なかでもこの作品は異国情緒もたっぷりで楽しい。複雑に絡み合った案件をポアロが論理的に見事に解きほぐしていくプロセスが圧巻。でも、アガサ・クリスティーものを読み込んできたおかげか、いやたまたまか、今回はかなり初めの段階でピンときた。

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    2026年07月27日
  • アクロイド殺し

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    推理小説が好きでした。この作品を読んでから、良くも悪くも数年間本を読めなくなりました。
    今年で発表から100年なんですね。
    ぜひ一人でも多くの方に、イギリスのおばちゃんが100年前に書いた本で、めちゃくちゃに引っ掻き回される体験をして欲しいです!

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    2026年07月27日
  • ABC殺人事件

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    ネタバレ

    長年積読にしてましたが、じっくり読めて良かったです。
    木を隠すなら森の中、殺人を隠すなら殺人の中。そして小説自体のもう一つの側面。
    真相が明かされるまで、あらゆる可能性(いわゆる禁じ手も含め)を想像しながら読めるのがクリスティ作品の醍醐味だと思います。
    今回もいろんな可能性を考えながら、あと少しで真実に辿り着けなかったところも含めて満足です。

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    2026年07月26日
  • カーテン

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    ネタバレ

    ポアロ最後の事件。
    最初からポアロが年老いて病気になっていたり、ヘイスティングズも気持ちが沈んでて読んでて辛かった。

    これほど許せない犯人はいなかっただろう。
    証拠がなければ何の罪にも問われない。
    正しいのか正しくないのかこれは答えは一生分からない。

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    2026年07月26日
  • 火曜クラブ

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    ミスマープルの活躍を描いた13の短編
    マープルの甥の提案によって始まった謎解きの語り合い
    村でのできごとと重ねて思うあみものをしながら聞いている穏やかな老嬢の姿があった
    村の中で暮らしていると人間のすることは同じようなものだと思えるそう
    ミスマープルのスタイルを形作った作品です
    ジェーンヒクソン、山岡久乃吹き替えのNHK版がとても好きでした

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    2026年07月26日
  • ポケットにライ麦を〔新訳版〕

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    ネタバレ

    終わり方、めちゃくちゃせつなくて良かった。

    解説で「ミス・マープルは推理ができるただのおばあちゃんではなく、悪と戦うことに喜びを感じる正義のクライムファイターである」と言われているのがなんとなく理解できた。
    以下、個人的な推理。

    うぉおおマザーグース! まぁミスリードだろう。さすがにね。
    マッケンジー夫人が聖書からルビーの名前を消していたことから、意に反することをしたんだろうな、ということでルビー=パーシー夫人は想像がつく。

    ただパーシー夫人が犯人だと前提のミスリードとズレるのでパーシヴァルが犯人だろう……と思いきやパーシーは物理的に犯行が不可能らしい。
    じゃあランスだな、と消去法でランス。
    手法? わからんわからん! で終わり。

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    2026年08月05日
  • ホロー荘の殺人

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    殺害現場は目撃されてて犯人は一目瞭然。

    発達障害気味のホロー壮の主人の妻が好きだった。なんかもうホラー小説にいたらちょっと怖いくらいの意味分からなさを持ってる。

    最後の被害者の言葉の意味が分かった瞬間涙が出た。
    ポアロシリーズランキング上位に入るくらい好きな本になった。

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    2026年07月18日
  • ゼロ時間へ

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    邦題がかっこよすぎる。原題ももちろんよい。
    冒頭の「私ならこう書く」推理小説の欠点は、事件が起こるまでの描写ってどうしても退屈に感じてしまってなかなか集中できない…というところだと思うんだけど、しだいに不穏になる空気の作り方がうまかった。そして読み終わってみればさすがクリスティー、そこに全てが詰まっている。無駄なパートがなくてびっくりする。バトル警視のよいお父さんぷりすらちゃんと伏線だった。
    犯人については、資料として載っていた地図のせいで事件が起こってすぐ見当がついてしまったところがある。でも「遺言があると大体金目当て」と前回書いた感想は見事に外れ、ちょっと珍しい動機の犯人だった。賢くすてきなご老人たちになんてことをする。

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    2026年07月18日
  • ポケットにライ麦を

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    クリスティ18冊め、2作目のマープル
    「えっそっち?」っていうひとが犯人。
    あーびっくりした。
    ニール警部が有能で、変にイライラしなくていいのがいい。おかげで見事にミスリードされるんだけど。
    最後の被害者の手紙は哀れで切ないんだけど、サラッと描かれないのがよかった。

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    2026年07月15日
  • オリエント急行の殺人

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    イラクからヨーロッパへ向かう長距離寝台列車、オリエント急行の中で発生した殺人事件を巡るミステリー小説。
    調査するのは名探偵エルキュール・ポアロ。

    日本人からすると不思議なくらい様々な国籍の人が出てくる。いかに外国人にとって多国籍な人は身近で、日本人にとっては遠い存在なのか気づかされた。

    内容はテンポよくサクサク読むことが出来るし、最後のトリックには全く予想できなかった。
    名作といわれるだけのことはある。

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    2026年07月14日