あらすじ
旧友の招きでスタイルズ荘を訪れたヘイスティングズは到着早々事件に巻き込まれた。屋敷の女主人が毒殺されたのだ。調査に乗り出すのは、ヘイスティングズの親友で、ベルギーから亡命したエルキュール・ポアロだった。不朽の名探偵の出発点となった著者の記念すべきデビュー作。
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Posted by ブクログ
外国文学を読むのが初めてだったため翻訳文特有の言い回しに苦戦しましたが、なんとか読破しました。意味ありげなセリフを残しつつ核心に触れることは何も話さないポアロに若干苛立たしさを感じましたが、最後の種明かしで全て腑に落ちました。
Posted by ブクログ
名探偵エルキュール・ポアロの小説は学生の頃結構読んだし、デビット・スーシェのドラマや、いくつかの映画も見ている。
こちらのスタイルズ荘は、ポアロと、記録者で友人でワトソン役であるアーサー・ヘイスティングズ大尉が初めて一緒に行動する物語。犯人もトリックも覚えている状態での再読となるが、それでも犯人やトリックは難しく、小説としても人間心理としてもよくできているし、なんといってもヘイスティングが色ボケしまくっていて「しっかりしろ!」と思いながら楽しく読みました・笑
まあこのころのヘイスティングズは「あなたは若いから」って言われる年齢だしなあ・笑
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大尉のアーサー・ヘイスティングズは療養のために旧友ジョン・カベンディッシュの住むスタイルズ荘にやってきた。
スタイルズ荘の女主人は、老婦人で大富豪でジョンの義母のエミリー・イングルソープ。最近20歳も年下で見るからに怪しく嫌われもんのアルフレッドと結婚したもんだから、彼女の血縁者や長年の使用人たちは穏やかではない。
他にこの屋敷に他に住んでいるのは、
ジョンの妻メアリー、
ジョンの弟ローレンス、
イングルソープ夫人が面倒を見ている娘さんのシンシア、
代表的使用人にはイングルソープ夫人に長年付き添うエブリンというコンパニオン。
エブリンは「奥様はあのアルフレッドに騙されています!」と言って夫人と喧嘩別れして出ていってしまった。
そして数日後、イングルソープ夫人がストリキニーネで毒殺される。
ヘイスティングスは、ジョン・カベンディッシュに「ちょうどこの町に私の旧友で、とても有用な警官だったベルギー人のエルキュール・ポアロが戦争で亡命してきている。彼に捜査を頼んでみてはどうでしょう」と提案する。
こうしてポアロとヘイスティングスのコンビが始まった!ジャップ警部も登場するよ!
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ポアロとヘイスティングスはポアロがベルギーで警官だった頃に知り合ったらしい。ヘイスティングスはポアロにいたく感銘を受けて「戦争が終わったら探偵になりたいなあ。自分の人当たりの良さとか観察眼には自信があるし」なんて密かな夢を持っている。しかし彼の推理力は全く当てにならないってことは、ポアロ読者はよく知られているところ・笑・笑
まあヘイスティングスの正直なところ、記憶力、それを再現して正確に伝える能力、ポアロ記録者としての文章能力はすごいんでしょう。自分が「若いシンシアにも、友達の妻のメアリーにもデレデレデレデレしちゃったよ☆ 相手も自分をにくからず思っているよね☆」なんて書ける正直さ純粋さは彼のいいところってことにしておこう・笑
事件としても、このようになった人間心理としても面白く読みました。
Posted by ブクログ
再読。
初期ヘイスティングスこんな人だったっけ?とびっくりした。
当時あるあるだったんだろうけど、裕福な人や良家の人はまともっていう階級意識、綺麗な人は犯罪と無縁という女性観、正義よりも感情を優先させる倫理観…
だからこそ、ポアロの一貫した礼節を重んじるダンディズムと冷静さが際立って楽しかった。
シリーズどこまで読んだか忘れて初めから読み直そうと思って読んだ感想で、ヘイスティングスの印象は変わっていくこと、おそらく当時よくいた男性像を表す役割だったんだろうということは理解してる。
凸凹コンビだからこそ楽しいというのもあるし、この後のヘイスティングスはポアロを立てる愛嬌のある友人という無難な位置におさまっていくから、これはこれで面白かった。
ストーリーは言わずもがなよく出来ている。
デビュー作ということで、この後の作品に比べると洗練さは少し劣るかもしれないが、巧妙に読者を翻弄する展開や、中弛み感のないテンポの良さなど大御所作家への期待を裏切らない作品。
登場人物は多いものの、舞台が限られているのでとても整理しやすく、ミステリ初心者にも強くオススメできる。
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住人がみんな怪しくて難しい事件だった。
真相は意外にもシンプルでただ2人の人物の行動によって複雑になっているだけだったのはびっくり!
ポアロシリーズはよくできているなと感じました
Posted by ブクログ
『スタイルズ荘の怪事件』
ご存知 アガサ・クリスティー デビュー作♥
先日、"海外ミステリーオタク"
ひまわりめろん師匠…が
ホロヴィッツ を 読むなら まずは
クリスティ 読んでからにして!と
本当は言いたいw だ なんて言うんです!
意地になるとかじゃなくって…
そうかもなぁ……ってね思っちゃったんです!
タイトル知ってても 読んだことない作品の
多いこと多いこと……
何から読んだらいいの?の質問に…
オタク………ひまわりめろん師匠は
『スタイルズ荘の怪事件』 を
薦めてくださいました♪
これが読んでみたら……
すこぶる おもしろい
本当に
おんもしろかったぁ~~(b´∀`)ネッ!
(疑ってたわけじゃないですよ)
読む前に いろいろ調べてみたんです!
『アガサ・クリスティーの完全攻略』
の霜月さんは…
本作こそが「本格ミステリ」というものの雛形
『スタイルズ荘の怪事件』には、
「本格ミステリ」という小説にとって
不純物となるものがまったくない。
不純物を徹底的に削り落とした結果、
あとに残ったもの。
つまり本格ミステリというものの「様式」。
それが『スタイルズ荘の怪事件』なのではないか……と語っているのですが…
全然わからない(ㅎ.ㅎ )
そもそも…なんです。
ミステリー詳しい?
詳しくないんです…残念ですが( ๐_๐)
ただ…この『スタイルズ荘の怪事件』
わかりやすいんです。
うまく説明出来そうもないんだけど。。
スタイルズ荘を訪れたヘイスティングズ は
到着早々 屋敷の女主人が
毒殺されるという事件に巻き込まれる。
事件を調査するのは ヘイスティングズの親友…
エルキュール・ポアロ
って 感じなのだけども…
まぁ…読みやすい( •̀∀•́ )b
自分が考える謎を きちんとポアロが
解いてくれるの。
教えてくれるのよねぇ
それ 気になってたんだよなぁ
みたいにね
それでも…バンバン人が殺される訳でもなく
単調な時間が続くのだけれど…
ヘイスティングズ の考え、行動、 気持ちが
丁寧に描かれていて
正直、特別 強烈なことは起きないのだけど
それが 却って現実味を帯びているというか
実際 そんなもんじゃねぇ?って
思えてくるというか……とにかく凄い。
自分も隅っこで シーンのやりとりを
見ている感じが 半端なくするの。
デビュー作?
うそーーーん!
1920年の作品?
うそーーーん!!
無駄がない…
書くべきこと が きちんと描かれていて
読みやすくて ザワっとしちゃう
因みに 霜月さんの評価は ★★★★ でした
ひまわりめろんさん♪
有川ひろ さん といい
アガサ・クリスティ といい
こーんなに 素敵な作品たちを教えてくれて
本当にありがとうございます(*´艸`)フフフッ♡
アガサ・クリスティの
『そして誰もいなくなった』とか
『オリエント急行の殺人』とか
むかし 読んだんだよなぁ
ただね…
活字をただ追ってるだけだったのかなぁ?
読んだ気分になっていただけの
ゆっくり 味わって読んでいかなきゃって
改めて 感じたわ(๑•̀ㅂ•́)و✧
ともちんの アガサ・クリスティの旅
まだまだ……続きます♥
Posted by ブクログ
クリスティのデビュー作ということである程度の粗削りな部分は覚悟していたが、読み始めてみると驚いたことに全くそれがない。
クリスティ作品らしいなあという要素は既に完成された状態で組み込まれているのがすごい。
主人公のヘイスティングズは美人がいるとすぐ惚れたり、その美人に相手がいると分かると途端に機嫌が悪くなったり、ポアロとのやり取りの中でもすぐ調子に乗ったり機嫌が悪くなったり、要するにいい人過ぎない等身大の人物なのが面白い。
クリスティはなんでこんなに男性の気持ちを理解し表現できるのか。
ポアロはポアロで嫌われてもおかしくないような言動をさせつつ、謎が解けた喜びで庭を走り回るようなかわいい側面を見せて魅力的なキャラクターに仕立てている。
事件の真相は、あれっこれ他のクリスティ作品でもやってたなあというネタも使いつつ(もちろんこちらの方が先)ちゃんと驚きもあり文句なしに面白かった。
Posted by ブクログ
面白かった。
ポアロ初登場作品。最近はあまりミステリー気分ではなかったので、積読していたが、読みたくなった。
1日で読み切れた。読みやすかった。
思っていた犯人とは違ったが、それはそれで面白かった。
Posted by ブクログ
章が切り替わるごとに新たな謎が見つかり、ひとつ解決したと思いきや、それが間違っていたことが後々判明したりと、どんどん事件が深まり、謎が増えていくので読み始めると止まらなくなりました。
ポアロの真相解明のシーンでは、どんでん返しを2回3回くらったような気持ちでした。
ヘイスティングスから見たポアロの人物像が、確かな才能があり尊敬する偉大な人物として認めているものの、変わり者で自信過剰な部分には、明らかに嫌悪感を持っている様子というのがはっきりと描かれていて、それがまたポアロと、ひいてはヘイスティングスへの親しみやすさを強めている感じがして、より愛着を感じました。
Posted by ブクログ
【再読】
旧友に招かれスタイルズ荘に滞在することになったヘイスティングズ。だがそこの女主人エミリー・イングルソープが何者かに毒殺される。彼女は近頃新たな夫を迎えており、義理の息子のジョンをはじめとする家族たちは、その新たな夫をどうせ財産目当てで近付いたのだろうとよく思っていなかった。そんな折での事件だったため、当然疑惑は夫であるアルフレッドに向くことに。
ヘイスティングズは、たまたま再会した元ベルギー警察のエルキュール・ポアロに応援を要請する。ポアロは遺言の存在やどのようにして犯人が毒を手に入れたかなどという点から推理を進めていくものの、一番怪しいと思っていたアルフレッドにはアリバイがあることがわかった。
そうしている間に、ヘイスティングズの友人であり被害者の義理の息子であるジョンが逮捕される。ジョンは事件の日、被害者と口論をしておりさらに付け髭でアルフレッドに変装して毒薬を購入していたというのだ。しかしポアロは、別の真相を指摘する。
犯人は被害者の旧くからの友人ハワードと、被害者の夫アルフレッドだった。ハワードは被害者が日頃から処方されていた強壮剤を撹拌しないように注意して毒物を沈殿させ、最後の一服で死に至るように周到な準備を重ねていた。遺言を燃やしたのは被害者本人で、夫とハワードが命を狙っていることを知ったためだった。またジョンの妻メアリはメアリで、夫の不貞の証拠を掴むため被害者の部屋に侵入するなど、結果的に捜査を撹乱させてしまっていたのだった。
記念すべきシリーズ第1作にして、解説でも述べられているようにその後のミステリの歴史をつくった記念碑的作品。ヘイスティングズとポアロの出会い(再会)は意外にもさほどドラマチックではなく、道端でばったり会って「あれ? ヘイスティングズやん」といった感じなのがジワジワくる。
クリスティー作品の特徴は人間の内面を深く描いているところで、だからこそそれぞれの思いが交錯して複雑な物語を形成している。それがポアロによって解きほぐされていく様が気持ちいい。
●見どころ
・久しぶりということもありポアロを見くびるヘイスティングズ
・女性が絡むと暴走するヘイスティングズ
・自分のことを如才ないと自負するヘイスティングズ
・ポアロにおだてられるとたちまち機嫌を直すヘイスティングズ
・一事不再理を巧妙に利用しようとする犯人
●名言
「どうだっていいことなど、なにひとつないんです」
Posted by ブクログ
アガサ・クリスティが初めて書いたミステリー。ポアロが登場する作品はいくつか読んでいるが、初登場のポアロはなんだか愛嬌がある感じがする。
今回起こる事件は密室状態の中で、即効性がある毒で死亡する事件。亡くなる前に誰かと揉めていたことや、遺言書を書き換えていたこと、飲み物をほかの人が部屋に運んでいたこと、などいろいろな事情から殺人事件とみて捜査されていく。
証拠になりそうなものも出てくるが、誰かが罪をなすりつけるために用意したものにも見えて、決定打とはいかない。
ヘイスティングスはポアロの言う事の真意をはかることができず、違う方向に推理してしまうのに、時々ポアロにひらめきを与えるヒントになることを言うのが面白い。
Posted by ブクログ
アガサクリスティーの作品は昔からちょこちょこ読んでいたが、ポアロをシリーズ物として1から読んだことがないと思い、ポアロ初登場である今作を読んだ。
ポアロが少様子のおかしい一線を退いたおじいさんのように描かれていて、私が覚えているポアロ像と少し異なっていた(偏屈で頑固なところは変わらないが)。
内容はミステリーとしてしっかり読み応えがあり、犯人を推理しながら面白く読むことができた。
アガサ作品を読むたびに思うが、時代や国が違うので設定に戸惑うことが多く、また翻訳なので理解に時間がかかってしまう。
ポアロ作品を読み終えたときに、少しは理解度が上がっていたら嬉しい。
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中学生の頃以来のポアロ作品。ヘイスティングズの語りが面白く、彼の今後を見届けたくなった。他の作品にも出てるのかな?犯人の意外性やトリックはとりあえず置いておくとして、被害者や家族の関係など、物語として面白かった。ポアロも思ったより人間味溢れていて、関わった人のその後の人生も考えて、解決してるんだなあと知って、好感がもてた。これがクリスティが今も読み継がれている理由なのかもしれないな。
Posted by ブクログ
アガサ・クリスティーが最初に書いた作品。アガサ・クリスティーの作品は、色々と読んだことがありますが、この作品はまだ読んでいませんでした。
同じイギリスの推理小説作家と言えばコナン・ドイルがいますが、彼は19世紀から20世紀にかけた人物で、その作品も、19世紀色が反映されており、ガス燈や辻馬車を巡る描写が数多出てきますが、こちらのアガサ・クリスティーは20世紀の人物で、亡くなったのは1970年代になるので、出てくる描写はより現代的になり、“自動車”に纏わる描写も多数出てきます。21世紀の今からみて見ると、どちらも“古風”という言葉でまとめられてしまいそうですが。
さて、この作品の話。アガサ・クリスティー最初の作品ですが、既にポワロ物の作風を確立した感はあります。ですが、ポワロとヘイスティングスの関係に、ホームズとワトソンの影が見えるのは、彼女が若い頃にホームズ物の作品を読み漁っていた事とは無関係ではないでしょうね。
Posted by ブクログ
名探偵ポアロ最初の事件であり、アガサ・クリスティのデビュー作品です。
100年以上前の作品のはずなのにまったく違和感がなく、スッとクリスティの世界観に入っていけます。だからこそ今でも人々に愛されるミステリィ作家なのかなと思います。
ポアロのあの愛嬌と紳士的でありながら一癖ある感じ、ヘイスティングスの女性に振り回されるコミカルさ。1作目から2人のキャラクターが出来上がっていたことに嬉しくなりました。
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犯人がわかった瞬間は、そうなの!?ってなった。
どんでん返しとは違う驚きで素直に面白かった。
この作品が105年前の作品ということが何よりもすごい。
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禿頭口髭小男にして尊大なる名探偵エルキュール・ポワロの初登場にしてアガサ・クリスティーのデビュー作。個人的にはデュパン、ホームズ、ホームズのライヴァルシリーズを経て遂に読み始めた。ワトスン役としてヘイスティング大尉がいたり舞台が館というミステリーのお約束は引き継いでいるが翻訳が良いのか元の構成が良いのか非常に読みやすく、しかも意外な真相というイキナリ面白い。キチンと情報が提示されてフェアな感じで結末まで進むのは現代ミステリー中興の祖といった印象。ツッコむのは野暮だけどヘイスティング大尉の記憶力は何気に尋常ではない。
ちなみに本書を読む前にドラマ版の方を視聴したが、それでも楽しめた。読後感がスッキリしているのも一因と思われる。
Posted by ブクログ
ミステリーを読むとき考察しながら読み進めたりしないので、ヘイスティングスぐらい \ えー!そうだったの!じゃああれはミスリード!? / となってる。ポンコツ。
刊行から何年経っても楽しめるってすごい。
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王道のミステリをミステリを読み始め、約15年経って初めて読む。
ポアロのキャラは、この時代としてはすごい個性的なんだろうなぁ。
小学生並みの感想しか出ないが、謎解きは面白かった。
とりあえずシリーズ10冊買ったので、順次読んでいく。
Posted by ブクログ
これがアガサクリスティーが生み出した、ポアロシリーズの第一作目か…!
第一次世界大戦中、イギリスの田舎にある『スタイルズ荘』にて資産家のエミリー・イングルソープが毒殺されるところから物語は始まる。
容疑者はスタイルズ荘で暮らす義理の息子たちと、長男の嫁、エミリーの友人、エミリーの昔の友人の娘、そして年下の夫。
暗い影を落としていた時に光が差したように登場するエルキュールポアロ!彼の登場から物語がスピーディーかつ爽快に展開していくのがたまらなかった。
ジョンとメアリの関係やら、アルフレッドとエヴリンの関係やら…恋心を描くのがうますぎる。恋愛ありきの泥沼毒殺事件だった。
にしても、アルフレッドとエヴリンが愛し合っているとは思いもよらなかった。何事もなく逃げ切れたら、エミリーから相続した遺産を持って2人で平和に暮らそうだなんて…。あまりにも人間らしく、下品な考えで殺されたエミリーがかわいそうだった。
『ナイルに死す』に近い愛憎劇という感じ。いうてナイルに死すのほうが、もっと残酷な最期だったけど…。
期待を裏切らないストーリーで、読み進める手を止めたくなかった。面白かったなあ…。
Posted by ブクログ
「オリエント急行の殺人」や「ABC殺人事件」「そして誰もいなくなった」などは読んだことがあったのだが、アガサ・クリスティのデビュー作は読んだ事が無かったと思い購入。
デビュー作がポアロだとは知らなかったのでとても驚くと同時に、デビュー作のシリーズが代表作になり尚且つその他の作品も後世に名を残していてさすがミステリーの女王だなと思った。
トリックの巧妙さはもちろん、それ以上に登場人物たちの心理を利用した話作りがとても良かった。
犯人候補が2転3転しているなと感じていたのだが、それは読者(とヘイスティングズ)がそう思ってただけでポアロの中ではずっと犯人が一貫していて、そのうえで“まだ今じゃない”と逮捕を先延ばしにしていた、という真相がとてもおもしろかった。
私は一緒に推理しながら読み進めるタイプではないのでわからないのだが、もしかしたら推理していたら本当に犯人がわかったのかもなと思わせる構成が巧みで良かった。
前書きに「クリスティのファンはそれらしくない人物を疑う」とあったのだが、ここで言うそれらしくないの意味合いが「怪しすぎるから」なのがとてもおもしろかった。
Posted by ブクログ
久々のクリスティ作品、堪能させていただきました。
ホームズみたいな小説からここまでの転換となると、これは歴史的な一冊であると言えるし、現代においても十分に読み応えのある…まさに古典と呼ぶに相応しい作品だと感じた。
ホームズよりポワロの方が個人的にも好みなのは、ある意味で身近に感じてしまうところなのだが、
今作では彼の観察眼や思考力に感服するのみならず、彼が散りばめてくれていたヒントを一切見つけられることなく、前書のヒントも意識していたのにものの見事に引っ掛けられました。最高です。
Posted by ブクログ
1920年の作品。
ポアロ長編シリーズ一作目。
戦争で負傷したヘイスティングスは、旧友ジョンカベンディッシュからスタイルズ荘に招待される。
スタイルズ荘の当主は、ジョンの義理の母であるエミリーイングルソープであり、莫大な財産を持っていた。エミリーは最近20歳以上年下のアルフレッドイングルソープと再婚したばかりであったが、ヘイスティングス滞在中にエミリーが何者かにストリキニーネで毒殺される。
エミリーの夫アルフレッドイングルソープ、エミリーの義理の息子のジョンカベンディッシュ、その妻メアリー、ジョンの弟で医師のローレンスカベンディッシュ、エミリーの友人のハワード夫人、屋敷に住む薬剤師のシンシア・マードック、毒理学者のバウアスタインーーこの中に犯人がいるのか?ヘイスティングスは旧友エルキュールポアロとともに捜査を始めるー
記念すべきポアロ一作目!はるか昔に読んで内容をすっかり忘れていたので再読。ポアロがなんだかキャピキャピしている感じでかわいい!手をブンブン振ったりして愛おしい!ヘイスティングスの語りもいいですねぇ。美しいジョンの妻にドキドキしたり、若いシンシアに心動かされたり、感情が忙しいが全て空回りw
犯人らしき人物が二転三転して一体誰なんだ?!と最後まで楽しめる。
ストリキニーネはよく毒殺ものに出てきますねぇ。
ストリキニーネじゃないでしょうね?
というフレーズが好きです。
Posted by ブクログ
Audibleにて。
「名探偵ポアロシリーズ」の1作目。
ポアロの魅力が爆発していますが、ヘイスティングスもかなり味のあるキャラクターでした。
結末は大どんでん返しと言って良いのでは。予想できてなくてかなり驚いてしまいました。推理小説に慣れてる人はわかるのかなぁ。
登場人物それぞれがなんとなく怪しく見える書き方、それでいて必要な情報はしっかり書かれている(後から思えば)、本当に緻密な作品です。
推理物だけど、それぞれの人間ドラマにも華やかさがあるのがアガサ・クリスティ氏の好きなところです。
Posted by ブクログ
本作は「ミステリの女王」アガサ・クリスティーのデビュー作でもあり、名探偵エルキュール・ポアロのデビュー作でもある
登場人物が出揃って直ぐ事件が起き、ポアロの意味深な発言により犯人候補がどんどん変わっていく
事件自体はシンプルながらも、謎解きの緻密さやトリックの新鮮さは100年以上経った今でも衰えていない
犯人の正体が判明した時、私達はクリスティー(あるいはポアロ)の掌の上で転がされていたんだな、という気分になった
シャーロック・ホームズを愛する作者ならではの描写などもあり、ミステリ好きも文句無く楽しめると思う
なるほど
2020年の今読んでみても、色褪せていないですね。
この本は、奇抜なトリックがなくても
面白いミステリーが成立することを証明しています。
それとも私が単純なのかな。
ともかく楽しかったです。
初ポアロ
ミステリーの女王"アガサ・クリスティーのデビュー作であり名探偵ポアロの初登場作でもある本作。僕にとっての初読クリスティーでもある。
クリスティー作品を読むことにずっと憧れはあったのだが、何十年も前に海外作家の書いた小説を ―1920年代から1960年代にイギリス人作家の作品を― 僕が楽しく読めるのだろうかとずっと躊躇していたのだが、思いきって読んでみたらそれは全くの杞憂だった。とても楽しい読書だった。
作品の書かれた時代も作中の時代背景も2018年現在から見れば遠い過去、つまり昔なのだが作品そのものは決して古臭くはなく、古き良き時代のイギリスを舞台にした面白い小説として読める。もちろんそれはクリスティーの書いたオリジナルのクオリティの高さだけではなく ―それが最重要なのは言うまでもないが― 訳者の現代的感性に基づいた素晴らしい翻訳のおかげであろう。
さて、次に読むクリスティーはどれにしようか? ポアロばかりを読み進めるのもなんだかつまらないしな。ミス・マープルを読んでみようかな。先ずは 『火曜クラブ』か?
Posted by ブクログ
解説にある通り、フェアプレイ重視の現代的な謎解き小説で、ミステリ黄金時代の、開幕を告げる作品だ。
初登場のポワロが、大変ユーモラスに描かれている。ヘイスティングスも、勘違いでこっけいだ。しかし事件はしっかりと展開されていく。まさにポワロ、クリスティ。現代でも遜色ない。
若いころに読んだ時は気づかなかったが、第一次大戦があり、ベルギー人がイギリスへ来て…、という当時の世相も感じられて面白い。そういうこまごまとした会話も見事だ。
Posted by ブクログ
読みやすくてびっくり!
ポアロシリーズは何作かずいぶんと前に読んだ記憶があるけど、あらためて1作目のこちらから読んでみることにした。
ヘイスティングスのキャラが気のいい青年といった感じで良かった。
Posted by ブクログ
スタイルズ荘でお金持ちの老婦人が毒殺されるが、荘の中の人々は割と冷たい。自分が疑われない限りは普段の生活をしているように思えました。ポアロがヘイスティングズへ小出しにしていたヒントは気付かなくて、犯人が分かった時はしっかりと驚きました。外国の小説はあまり読まないから、名前や愛称にとても苦労しました。一気に読まないと、何も分からなくなってしまいそうな感じ。