あらすじ
旧友の招きでスタイルズ荘を訪れたヘイスティングズは到着早々事件に巻き込まれた。屋敷の女主人が毒殺されたのだ。調査に乗り出すのは、ヘイスティングズの親友で、ベルギーから亡命したエルキュール・ポアロだった。不朽の名探偵の出発点となった著者の記念すべきデビュー作。
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Posted by ブクログ
住人がみんな怪しくて難しい事件だった。
真相は意外にもシンプルでただ2人の人物の行動によって複雑になっているだけだったのはびっくり!
ポアロシリーズはよくできているなと感じました
Posted by ブクログ
あっという間に読み終わりました。スタイルズ荘で起こった殺人事件、最初から怪しい容疑者が犯人でしたが、共犯者は全く分かりませんでした。普段から仲が悪いと思い込まされてしまいました。
Posted by ブクログ
これがアガサクリスティーが生み出した、ポアロシリーズの第一作目か…!
第一次世界大戦中、イギリスの田舎にある『スタイルズ荘』にて資産家のエミリー・イングルソープが毒殺されるところから物語は始まる。
容疑者はスタイルズ荘で暮らす義理の息子たちと、長男の嫁、エミリーの友人、エミリーの昔の友人の娘、そして年下の夫。
暗い影を落としていた時に光が差したように登場するエルキュールポアロ!彼の登場から物語がスピーディーかつ爽快に展開していくのがたまらなかった。
ジョンとメアリの関係やら、アルフレッドとエヴリンの関係やら…恋心を描くのがうますぎる。恋愛ありきの泥沼毒殺事件だった。
にしても、アルフレッドとエヴリンが愛し合っているとは思いもよらなかった。何事もなく逃げ切れたら、エミリーから相続した遺産を持って2人で平和に暮らそうだなんて…。あまりにも人間らしく、下品な考えで殺されたエミリーがかわいそうだった。
『ナイルに死す』に近い愛憎劇という感じ。いうてナイルに死すのほうが、もっと残酷な最期だったけど…。
期待を裏切らないストーリーで、読み進める手を止めたくなかった。面白かったなあ…。
Posted by ブクログ
「オリエント急行の殺人」や「ABC殺人事件」「そして誰もいなくなった」などは読んだことがあったのだが、アガサ・クリスティのデビュー作は読んだ事が無かったと思い購入。
デビュー作がポアロだとは知らなかったのでとても驚くと同時に、デビュー作のシリーズが代表作になり尚且つその他の作品も後世に名を残していてさすがミステリーの女王だなと思った。
トリックの巧妙さはもちろん、それ以上に登場人物たちの心理を利用した話作りがとても良かった。
犯人候補が2転3転しているなと感じていたのだが、それは読者(とヘイスティングズ)がそう思ってただけでポアロの中ではずっと犯人が一貫していて、そのうえで“まだ今じゃない”と逮捕を先延ばしにしていた、という真相がとてもおもしろかった。
私は一緒に推理しながら読み進めるタイプではないのでわからないのだが、もしかしたら推理していたら本当に犯人がわかったのかもなと思わせる構成が巧みで良かった。
前書きに「クリスティのファンはそれらしくない人物を疑う」とあったのだが、ここで言うそれらしくないの意味合いが「怪しすぎるから」なのがとてもおもしろかった。
Posted by ブクログ
Audibleにて。
「名探偵ポアロシリーズ」の1作目。
ポアロの魅力が爆発していますが、ヘイスティングスもかなり味のあるキャラクターでした。
結末は大どんでん返しと言って良いのでは。予想できてなくてかなり驚いてしまいました。推理小説に慣れてる人はわかるのかなぁ。
登場人物それぞれがなんとなく怪しく見える書き方、それでいて必要な情報はしっかり書かれている(後から思えば)、本当に緻密な作品です。
推理物だけど、それぞれの人間ドラマにも華やかさがあるのがアガサ・クリスティ氏の好きなところです。
Posted by ブクログ
著者のデビュー作であり、著者作品初読。
話自体は台詞が多くて読みやすいのだが、登場人物の名前がややこしくて覚えにくい。
ジョン夫妻もこれを機に仲直りできてよかった〜という割とほっこりした終わり方。
ポアロというキャラクター自体、シャーロックやエラリーとは異なったクセの弱い、優しい髭のおじさんという印象。少し剽軽なところはある。
パッと真相が閃いて、周りが呆気にとられる中、興奮しながら足早にどこかへ行ってしまう感じは探偵らしくて面白い。
ヘイスティングズも時折推理をしているが、ポアロとは異なるミスリードであり、探偵ものあるあるといった感じ。