三川基好の作品一覧

「三川基好」の「ゼロ時間へ」ほか、ユーザーレビューをお届けします!

作品一覧

  • ゼロ時間へ
    4.1
    1巻1,100円 (税込)
    残忍な殺人は平穏な海辺の館で起こった。殺されたのは金持ちの老婦人。金目的の犯行かと思われたが、それは恐るべき殺人計画の序章にすぎなかった――人の命を奪う魔の瞬間“ゼロ時間”に向け、着々と進行する綿密で周到な計画とは? ミステリの常識を覆したと高い評価を得た野心作。

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ユーザーレビュー

  • ゼロ時間へ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    久しぶりにクリスティー。舞台はイングランドの別荘ガルズポイント。裕福で支配的な未亡人トレシリアンの屋敷に、甥ネヴィル、元妻オードリー、新妻ケイが集い、意図的に不快な三角関係が作られる。本作は論理のミステリとしては脆弱で、心理劇としての誇張が目立つ。一方で、感情の力学を描く点では鋭い。バトル警部は「最も安全な位置」にいながら「他人に疑いを向ける状況」を設計した人物に辿り着くが、謎解きの核心に据えられた自己犠牲は、結果的に犯人の計画を完成させてしまう。そこに心理的必然性の過剰さを感じた。評価は分かれそう。⑤

    0
    2026年01月24日
  • ゼロ時間へ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    見事な構成で読みやすく面白かった。前半の人間関係の緊張感みたいなのも面白く読めた。
    すでに殺人事件が起きているのにどこがゼロ時間?と思っていたら最後にそういうことか、となった。
    何気にネヴィルみたいな人が一番怖い。
    バトル警視がポアロに言及していて、ちょっと嬉しくなった。

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    2025年04月01日
  • ゼロ時間へ

    Posted by ブクログ

    冒頭で、殺人事件を考えることについて、つまりこの小説の書き方について語られる。

    「殺人事件のニュースや小説を読む時、殺人事件の調査をする時、人々は殺人が起きたところから考え始める。しかし殺人は結果なのだ。因果関係はその以前から始まっている。あの目撃者がそこにいたのはなぜ?あの証人が嘘をついたのはどんな感情で?殺人事件に至るまでには、計画があり、多くの偶然により思いもかけない形が作られ、関係者となった人たち性質が影響して、殺人という”ゼロ時間”に集束するのだ。」

    物語の前半は、ある年の月に海辺の町ガルズポイントに集まることになった人々の事情、それまでにした経験が語られる。

     スコットランド

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    2025年03月27日
  • ゼロ時間へ

    Posted by ブクログ

    クリスティ自身が自作ベストテンに入れたことが肯ける作品。

    普通の推理小説は“事件”から始まるが、この小説は“事件”に向かって話が進んでいく。

    それを思いつくクリスティの発想の豊かさもさることながら、伏線の回収の仕方など、その見事さに唸るばかりで、読み終わったときは「お見事!」と思わず快哉を叫びそうになりました。

    ・・・ところで、メインキャラクターであるオードリー・ストレンジについて、目が離れていることが描かれているのだけど、これは何か意味があるのかしら?当時(1944年以前)の人相学などの影響か、単におっとりした印象を与える顔だと書きたかったのか? そこだけ不思議に思いました。

    0
    2025年03月23日
  • ゼロ時間へ

    Posted by ブクログ

    1944年の作品。
    バトル警視が活躍するサイコスリラーサスペンス。

    あらすじ
    有名なテニスプレーヤーのネビル・ストレンジは、再婚したばかりの美しい妻、ケイ・ストレンジと夏の休暇を養母のトレシリアン夫人の屋敷、ガルズポイントで過ごすことにした。だが、ネビルは別れた妻のオードリーストレンジも同じ時期に招待し、元妻と現妻に仲良くなってほしいと提案する。
    さらにケイ・ストレンジに想いを寄せるテッド・ラティマー、オードリーストレンジの幼なじみで、オードリーに結婚の申し込みをしようと決意しているトマス・ロイドも屋敷にはやってきて、ガルズポイントには居心地の悪い不穏な空気が流れていた。
    そんな中、トレシリ

    0
    2025年03月23日

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