三川基好のレビュー一覧

  • ゼロ時間へ
    凄かった、凄かった。
    最後に一気に回収されていく複線。
    呆然としてしまう、あまりの凄さに。
    バトル刑事の娘さんの件までこう作用するとは…。
    ケイのヒステリックもネヴィルに影響されてたんだろうかとか考えてしまう。
  • ゼロ時間へ
    謎が解ける直前まで、犯人の態度がいけ好かなくて、うっとおしいと感じていた。にもかかわらず、犯人は貴方ですの一言で状況がすっかり引っくり返ってしまって、明確な殺意があったからこそ、ああも様子がおかしかったのだと納得せずにいられなかった。疑心暗鬼になればなるほど余計にクリスティの掌の上でいいように転がさ...続きを読む
  • ゼロ時間へ
    怒涛の伏線回収とどんでん返し

    途中で最初から読み直したのだけどこんな真相わからないよ!すごすぎる
    最初のほうで後のヒントになる話題が出てたのに自然すぎてスルーしてた

    いつもアガサ・クリスティーの作品って全部終わったあとのめでたしめでたしのオチが雑だな〜って思ってたけどゼロ時間へのオチはかなり好き...続きを読む
  • ゼロ時間へ
    最後の最後まで全然事件が起きなかったので、途中で読むのを諦めようかけました。
    でも最後まで読んで本当によかった。犯人が意外すぎて衝撃を受けました。この本は、事件にはそこに至るまでの過程がある、と言うのがテーマらしいのですが、その過程(事件が起こるまでのストーリー)を読んだからこそ、この人は絶対犯人じ...続きを読む
  • ゼロ時間へ
    このトリックは今までのアガサ・クリスティ作品の中でもかなり好きだ。
    そんなことあるんだなと裏をかかれた。
  • ゼロ時間へ
     この物語は全く嘘を吐けない正直者が、ただ誰かを救うためにたった一つの嘘を吐くまでを描いた話かもしれない。そんな風に考えてしまった。

     ネヴィル・ストレンジは何もかもを手にした男だった。スポーツ万能、頭脳明晰、そして結婚したばかりの若い妻。しかし、前妻オードリイには未だに想いを寄せており、後妻ケイ...続きを読む
  • ゼロ時間へ
    タイトル通りゼロ時間へ収束していく物語の流れが非常に飽きさせなくできていてとても面白かったです!
    バトル警視の5冊目
    最後の本と言うことですが
    これが初めて読んだバトル警視の物語になりました。
    このバトル警視
    物語の中で非常に聡明で落ち着いて読み進めていくことができました。
    毎回のことですが
    キャラ...続きを読む
  • ゼロ時間へ
    なかなか事件が起きなくてどうなるんだろうと思いながらも先が気になって一気に読んだ。
    どんでん返し続きと伏線が繋がっていくのは好きな作りなので、これまで読んだアガサ・クリスティー作品の中でもいちばん読み応えがあって面白かった。
  • ゼロ時間へ
    「殺人は結果なのだ。物語はそのはるか以前から始まっているーー」「すべてがある点に向かって集約していく…そして、その時にいたるーークライマックスに!ゼロ時間だ。そう、すべてがゼロ時間に集約されるのだ」
    アガサクリスティの作品の中でこれほど洗練された題名はそうあるものではない。殺人を結果と捉え、全ての出...続きを読む
  • ゼロ時間へ
    犯人が怖すぎる…。真相が分かってからはオードリーがただただ気の毒。やたらトマスとメアリーの会話が多いと思ったらそこがくっついたので、納得した。冒頭のシルヴィアの話関係あるのか?と思っていたらしっかり拾われて脱帽。
  • ゼロ時間へ
    殺人事件は始まりではなくて、物語の結末、つまりゼロ時間。

    館の老婦人が殺された。証拠が出揃い、犯人は明らかかと思われたがバトル警視には引っかかることがあった。スポーツマンと離婚した元妻と現在の妻、友人、親戚、使用人たち。人間関係を追った後に明らかになった真相とは——。

    クリスティーはナイルでもそ...続きを読む
  • ゼロ時間へ
    犯罪が起きた時がスタートではなく、様々な要素が絡まり合って収束する、ゼロ時間こそが全て。
    中学の時に読んで感銘を受けたクリスティ作品。
    改めて読み返したが、やはり素晴らしい!時代を感じさせない!
    惜しむらくは、訳が堅苦しくてややぎこちないところ…。
  • ゼロ時間へ
    いつもながら、素晴らしい筆力。
    誰もが怪しく見えるのに、ラストはいつも驚かされる。今回は自分でも推理に挑んでみたけれど、大外れだった。
    クリスティー女史はいつも事件が起こる心理的な要因に着目していて、そこが他のクライムサスペンスとは一線を画しているが、本作にはそのエッセンスが詰め込まれているように感...続きを読む
  • ゼロ時間へ
    「殺人は結果であり、物語ははるか以前から始まっている」当然と言えば当然だが、殺人が起こるまでを切り取るのは面白い。僕はクリスティがほとんどのトリックや構成を彼女の時代に生み出したと思っているが、今回も秀逸だ。
     バルト刑事シリーズもクリスティの中では有名だが、改めて読むと彼の人間性(無骨だが力強く優...続きを読む
  • ゼロ時間へ
    だいぶ好きでした。人間関係の伏線回収と、オチが良かった!ゼロ時間、なるほどね、と思いながらスラスラと読み切りました。久しぶりのアガサクリスティ!さすがです。
  • ゼロ時間へ
    「アガサ・クリスティ」のミステリ長篇『ゼロ時間へ(原題:Towards Zero)』を読みました。

    『無実はさいなむ』、『蒼ざめた馬』に続き、「アガサ・クリスティ」作品です。

    -----story-------------
    残忍な殺人は平穏な海辺の館で起こった。
    殺されたのは金持ちの老婦人。
    ...続きを読む
  • ゼロ時間へ
    殺人事件がスタート地点ではなく、そこに致るまでの流れがあり、事件は全てがゼロ時間に集約される。 と冒頭に書かれてるようにゼロ時間までは、登場人物は多く、何も起きないので最初はツマラナいかもしれないけど、しっかり読み進めると面白い! 最後の最後まで、伏線が張り巡らされてて気が抜けない作品でした。満足。
  • ゼロ時間へ
    全体的にはかなり好きな作品ながら、テーマとストーリーの相性が良くないのか惜しい印象が残った。タイトルのTowards zero「ゼロ時間へ」が、一つの事件に集約されていく強烈な流れを感じさせて素晴らしいのに、焦点となる企て自体がアガサお得意の見た目と違う人間関係から導き出される、つまり解決の時まで謎...続きを読む
  • ゼロ時間へ
    動機が斬新。読み終わってから、ゼロ時間へ遡った物語だということをじっくり考えさせられた。イマイチバトル氏のキャラがつかめず読むのに少し苦労した。というかまた騙された。絶対いいやつって思わせるのが本当に上手。訳もわかりやすかった。
  • ゼロ時間へ
    人間関係のもつれと殺人ミステリーが上手に組み合わさっててすごい
    ミスタートレーヴがあっさり死んでしまったのは驚いたけど、最後まで弓で友達を殺したかもしれない子どもの話が頭に残っていて、いい味出してたなあと思いました