【感想・ネタバレ】葬儀を終えてのレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

ネタバレ

なんとな〜く、家政婦の証言を信じなければアッサリ片付きそう、とは思ったが、ここまで捻られているとは思わなかった。読み返すと確かにウキウキしているシーンではコーラと呼ばれてなかった。脱帽。

0
2024年02月03日

Posted by ブクログ

みなさんがちょくちょく感想あげていた憧れのクリスティーを遂に読む。

上流階級の優雅なお喋りと、ポアロの余裕綽々なゆったりとした推理が心地よく、実は夏風邪でしばらく寝込んでいたんですが、格好のお布団の友になった。
最近流行りの特殊設定ミステリも刺激的で面白いけど、古き良き名作ミステリも、やっぱりすごくいい。
他の物語も読んでみたい。

しかし、この結構大胆なトリック、荒々しい犯罪、体を張った隠蔽工作を、意外なあの人が澄まして実行してる様子を想像するとゾッとする。

0
2022年08月27日

nao

購入済み

傑作だと思います
面白かったー

0
2019年09月27日

Posted by ブクログ

ネタバレ

読み終わってすぐ冒頭から読みなおし。
初読では普通に読み流していた部分ががらりと姿を変え、背中がぞわぞわしました。

たった一言で全ての本質を変えてしまった犯人の頭の良さに戦慄。
私がアガサ・クリスティを読みあさるきっかけにもなった本です。

ところでささいなことですが、あちらのあの時代のお葬式って遺影使わないんでしょうか。

0
2017年08月23日

Posted by ブクログ

ポワロシリーズ25作品目(32作品中・・・ただし、サイト参照につき定かではないし、短編集除く)。引退しているポワロがどのようにして登場するのか、ワクワクしながら読み進んだ。友人が多いポワロは、またもや友人からの依頼である。財閥主人が亡くなった原因が不明なまま、次の事件が起こる展開で、最後まで犯人がわからない。ポワロは、飽きのこないミステリーだ。

0
2014年12月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

 アバネシー家の主人リチャードが心臓発作で急死する。葬儀を終えたのち、遺言執行人エントウィッスルは集まった親戚たちに故人の遺言を発表する。するとその時、リチャードの末妹コーラが「リチャードは殺されたんでしょ」と言い放ち、そこにいる全員を凍りつかせる。実は親戚の者たちはすべて、ひどく金に困っていたのだ。そして葬儀の次の日、コーラが殺される。
 クリスティが生んだ名探偵エルキュール・ポワロものの、知る人ぞ知る傑作。ミステリーの真相とは、作者が仕掛けたミスリードを作者自身がひっくり返すことだ。そこでひっくり返る事実が大きければ大きいほど、意外であれば意外なほど、そのミステリーは成功したと言えるだろう。本書では、そんなことがあっていいのか!というひっくり返しが起こる。
 「事実がそこにあるんです。はっきりね。誰が見てもわかるように(ポワロ)」。ところが、人の目は節穴だ。クリスティを読むと、そのことを痛感する。

0
2013年08月26日

Posted by ブクログ

ポワロ作品

【ストーリー】
一家の長の葬儀の後、長の妹は家族の前で唐突に「兄は殺されたのでは」と言葉を発する。翌日、その妹が惨殺された。長の遺言書を預かる弁護士は二つの死の真実を明らかにするため、ポワロに協力を要請する。

【感想】
登場人物がみんな怪しくて、犯人探しに頭を悩ませられる。その内、違和感を感じる場面がちらほら出てきて、この人犯人じゃね?と思う人がいるのだが、話の展開に上手く注意を逸らされてしまう。最後まで読んだらやっぱりお前だったかと悔しい気分になる。
つまり、推理小説の醍醐味が味わえる面白い作品だと思う。

0
2013年05月03日

Posted by ブクログ

ネタバレ

最後の最後まで、最初の事件が解決したのか、解決しなかったのかがわからなかった変わった作品です。

本筋の事件が何かがわからないまま終わってしまった。

最後の仕掛けの展開の速さについていけなかったのかもしれません。
分厚い本なので、結論知ろうと、あわてて読んだのがいけなかったのかもしれません。

東京、大阪の新幹線くらいの3時間近い時間があるときに読むべきだと反省しています。

ポアロもののなかでは、読み応えがありました。

0
2011年08月14日

Posted by ブクログ

折原一氏が解説で、クリスティの中で一番の作品と言っているので、最近のマイブームにのって読んでいました。この作品は過去には読んでいないはずです。

「だって、リチャードは殺されたんじゃなかったの?」

アバネシー家の当主リチャードが病死した葬儀の後の、遺言状公開の席上で、末妹のコーラが無邪気に発したこの言葉。このとき、席上にいた親戚一同の凍りつくような雰囲気。それがまざまざと映像のように意識させられるうまい冒頭です。

そして、その言葉を発したコーラ本人は翌日殺されてしまうのです。

なかなか憎い演出と意外な犯人で楽しめました。久しぶりに読むとポアロのもったいぶった演出も気にならなくなっていました(笑)。犯人はわかりませんでしたが、鏡の話から、その仕掛けは薄々わかりました。そしてヘレンが電話をした時に・・・でも、それでも犯人は分からなかったかな。

でも、私が犯人なら、ここまで頭のいい用意周到な犯人なら、こんなことしなくても望むものは手に入れられるような気もしますが(笑)。

すっかりクリスティ再読がマイブームになり、続けて数冊読みたい感じです。

0
2009年10月04日

Posted by ブクログ

アガサ・クリスティのポワロ物、傑作の一つ。
古いお屋敷の老執事やまだ古き良き時代の面影が残る英国の様子も素敵。
多彩な登場人物の描きわけが鮮やか〜特に、ヘレンという女性が好きです。

0
2009年10月14日

Posted by ブクログ

ポアロものの傑作!
「あら、リチャードは殺されたんじゃなかったの?」大富豪アパネシー家の当主リチャードの葬儀を終えた後の遺産分割の家族会議の際、変わり者で末の妹コーラは無邪気にいった・・・・。
出だしからぐいぐい引き込むストーリ展開は素晴らしい!さすがクリスティ♪
そしてコーラは次の日に殺害される。
果たして誰が、何の為に?!

ラストは実に意外で人間の心理の洞察の深さを感じました!忘れられない作品。

0
2010年12月25日

Posted by ブクログ

これぞ隠れた名作。
初めて読んだ時「うわ、やられた!」と思った。
今回数年振りに読んだけれど、ホント上手いんだよなあ。
当主を亡くしたアバネシー家を動揺させた『だって、リチャードは殺されたんでしょう?』という一言。
その言葉を放ったコーラは翌日死体となってしまう。
「ポアロシリーズはメジャーな作品しか読んでいない」という人がいれば、ぜひ読んでくださいと言いたい。
ここまで見事にしてやられると、かえって気分が良いもんです。

0
2023年12月17日

Posted by ブクログ

ミステリにはパターンだとかテンプレだとかが山のように存在していて「口の軽い人間が不用意な発言をした、又はしそうになって殺される」なんてそれこそ数多のミステリで用いられてきた要素
本作はその口の軽い人間の死が全てを掻き回していく様が非常に面白く描かれているね

また、舞台設定の特殊性も言及したくなるか
出版されたのは1953年、まだ戦争の残り香がそこかしこに有る頃であり、同時に大英帝国の終焉期。それもあってか登場人物の二極化が見られるね
発端となったリチャード・アバネシーの大邸宅は時代を間違えたとしか思えない代物。そんな人物が死んで遺産目当ての遺族が睨み合いを始めるなんてやはり時代錯誤
けれど、登場人物全てが貴族時代の名残があるわけではなく、借金漬けや配給頼りの生活をしていたり、新時代に向けて準備する女性が居たりと様々
いわば時代の狭間が本作には横たわっていて、それが作品の深みに一味加えているね

本作で発生する事件はどれも特別なトリックは何も見当たらない。ちょっと人の目を盗めば誰だって犯行可能なタイプ
だからこそ、事件現場から証拠を見つける方法なんて無いし、むしろ現場を見る意味すら薄い

そのような事件なら尚更にポアロの出番となるわけだね
事件に対するポアロの調査方法は現場に赴いて証拠を探し回る遣り方ではなく、ひたすらに関係者の話に耳を傾けるというもの
その中で発せられる容疑者達の発言が読者を煙に巻きつつ、事件に対し更に奥深さを持たせるものになっているね

本作を語る際、事件の発端となる「だって、リチャードは殺されたんでしょう?」という発言はどうしたって取り上げたくなるが、もう一つ取り上げようとするならば、犯人の動機だろうか
上述したような舞台設定が整った作品であのような理由で殺人に及ぶ人間が居るとは!と衝撃を受けてしまう

とてもしっかりしたボリュームの本作だけど、推理パートは軽めに。それは真相が簡単なものだったというわけではなく、推理ショーの際にポアロは犯人逮捕に関する部分しか語らなかったと言うだけ
あの推理ショーでポアロが語らなかった部分を想像しつつ隅々を読み直すとまた違った色が見えてくるかもね

0
2023年06月17日

Posted by ブクログ

富豪の遺産を巡っての難事件。証拠を探すというより、相手に勝手に喋らせて論理的に推理してく流れに、毎度毎度驚かされる。今回も意外な犯人でした。

0
2022年12月01日

Posted by ブクログ

まだクリスティにハマってる。「だってリチャードは殺されたんでしょ?」すべてはその一言がきっかけだったのか?って!あらすじチラッと読んだだけでもう面白い!結末もビックリだけど、一族全員が集まって形見分けの様なことをする時の会話の面白さ、テンポの良さ、まだまだクリスティブーム続きそう。

0
2021年07月14日

Posted by ブクログ

誰もが怪しいエピソードを展開し、ポアロが観察と会話で犯人をあぶり出す。定番の展開ではあるが、「それか〜」という伏線にはまったく気づかず、結末がいつも楽しみなのです。

0
2020年07月22日

Posted by ブクログ

『五匹の子豚』や『ホロー荘の殺人』より人間ドラマが控えめですしトリックも無理がある気がしますが、「だって、リチャードは殺されたんでしょう?」という冒頭の名ゼリフ、頻繁に登場する不審な尼僧、終盤のヘレン・アバネシー殺しが未遂に終わるなど、ミスディレクションの仕掛け方が非常に巧妙で翻弄されました。円熟の域に達した中期の傑作だと思います。

0
2015年07月08日

Posted by ブクログ

「だって、リチャードは殺されたんでしょう?」
してやられたなーという印象。意外な犯人。
性格の悪すぎる登場人物も、使用人は立ち聞きをするものだし手紙を盗み見るもの、っていう決めつけも、定番ですごく楽しい。
本筋にはあまり関係ないけど、ポアロの「受け取ることができない人間に与えることは不可能ですよ。」って台詞が好き。

0
2015年05月25日

Posted by ブクログ

何年かぶりに読んだけど、全く覚えておらず。
なので犯人も最後まで分からず、楽しめました。

ポアロシリーズは大好きです。

0
2009年10月04日

Posted by ブクログ

謎が謎を呼ぶ殺人事件。
そして揃いも揃ってクセ者揃いの一族の愛憎劇。
名探偵エルキュール・ポアロは、手ごわい容疑者達相手に
無事難事件を解決に導けるのか?

ポアロシリーズの中でも上級編かな?
この作品の犯人が、読み進めていく途中で分かった人は、
「友よ(モナミ)、探偵におなりなさい。
貴方は、優秀な探偵になれる素質があります。」
とポアロ氏よりお褒めの言葉を賜る事だろう。
ちなみに私は最後まで、犯人が分からなかった。(苦笑)

前半はストーリーの展開がスローで「もたついてるなぁ。」と
思いながら読んでいた私は、
あまり頭脳が優秀でない軽率な読者だった。
この後、名探偵によって行われる大捕物に必要不可欠な伏線が
あちらこちらに張り巡らされ、テクニックのない作家が書けば、
収集のつかなくなるような大勢の登場人物達を、
見事なまでに1人1人の持つ性格や個性、
現在置かれている状況を細かく丁寧に描写してみせ、
読者の頭の中に鮮やかな手際で情報を整理して詰め込み、
後半戦のストーリーをより面白く読み進めて行ける様、
前半にその仕事をこなしている。

そして後半。著者のクリスティーは、前半に描写して
読者の頭の中に植えつけた登場人物のイメージを、
大きく揺さぶる大胆な行動に出る。
他人から持たれるその人物のイメージからは
およそかけ離れた要素を持っていることを、
私達読者に示し、困惑させ翻弄する。

そしてますます犯人が分からなくなる。(苦笑)
登場人物のほぼ全員が、疑わしく思えてくる。

「人間は、普段から表に出している性格とは
また別の一面を己の内に潜ませている。」

読み終わった後、しみじみそんなことを思わせる作品。
少々背筋がゾクリとする位、「人間の持つ二面性とエゴ、
そして哀しさ」を見せつけられた思いである。

0
2012年02月12日

Posted by ブクログ

リチャードは殺されたんじゃなかったの―アバネシー家の当主リチャードの葬儀が終わり、その遺言公開の席上、末の妹のコーラが無邪気に口にした言葉。すべてはその一言がきっかけだったのか?翌日、コーラが惨殺死体で発見される。要請を受けて事件解決に乗り出したポアロが、一族の葛藤の中に見たものとは。

0
2009年10月07日

Posted by ブクログ

ポアロ作品。ちょっとした違和感が、謎を解く大きな鍵になるのだけれど、その場面を想像すると、ほんの些細なこと。それを見逃さなかった、記憶に引っかかっていたというのが、興味深い。

0
2009年10月07日

Posted by ブクログ

アバネシー家の系図があり、登場人物が多いので読み進めていく上でとても助かった。
小説の最初から印象的で、最後までとてもおもしろかった。珍しく犯人は中盤あたりを読んだときに予想した人と同じだったけど、やっぱり動機は最後まで全然わからなかった。読み終わってからも余韻が残る一冊。

0
2017年11月18日

Posted by ブクログ

ネタバレ

上流階級に憧れる中流階級の人々が、一族の中で唯一お金持ちのおじさんが死んでお金がもらえる、と喜んでいる。
その中で『だってリチャードは殺されたんでしょう?』の一言で、妙な疑心暗鬼状態に。
犯人探しよりも、登場人物のじんぶつびょが丁寧で、この時代のイギリス人の生活描写がわかって面白かった。ポアロの登場が遅いのと、そこまで物語に関与せず、ただ解決するためだけに出てきて、ストーリーの中で影がうすいくせに浮いていて少し違和感だった。
翻訳も、時代が時代だか仕方ないけれど、お寺さん趣味とか、お坊さん、尼さん、お経をあげる、など今なら違和感あるな、というところがちらちらあった。

0
2015年08月01日

Posted by ブクログ

冒頭の文章がすごく好き。お屋敷の料理人がスープをあたためる描写がとくに好きです。
だいたいアガサ・クリスティの小説にはお料理がよく登場して、いつもわたしの胃と頭を悩ませてくれます。
さて本題ですが、犯人はまったく意外な人でした。
トリックは大したことないのだけど、あやしい人物ばかりで楽しめました。
ところでわたしが手元に持っている本の表紙は真壁博氏のイラストです。

0
2009年10月04日

「小説」ランキング